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おおきに龍馬

おおきに龍馬

劇団Spookies

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

有言実行させた、素晴らしい舞台
坂本龍馬亡き後、その大きな存在を失った若き海援隊士が自立しどう生きていくかを見つけるまでの再生(再構築)物語。その青春群像劇...ストーリーの展開に無理または疑問を呈するところもあるが、それを上回る役者陣の熱演が素晴らしかった。


ネタバレBOX

冒頭、褌姿の男たち(女性隊士1名は着装旗手)が舞台狭しとキレのあるパフォーマンスを観(魅)せる。この段階で隊士全員が登場し、その立場や性格が紹介される。それまで龍馬の夢の下、自分たちで考え、行動していなかったことに気づく。今後何をすべきか、どう行動するかという、自分自身への問い掛け、もがき苦しむ姿...それを克服し成長した時、終盤間際に自分の夢として生き生き語られる。

その描く舞台セットは、正面に聳える塀、もしくは帆船をイメージする作り。正面上部には舵、左右にはマストロープ。そしてアクション(殺陣)が迫力あり観応えがあった。そして、いつの間にか海賊との死闘の最中、丸腰になり暴力では人を屈することは出来ないと叫ぶ。心魂に響くセリフである。

この物語で無理または疑問に思うところは、隊士たちを再生させる試練(手段)のような場面である。海援隊士にして海賊である山本琢磨(小坂逸サン)が勝海舟(飯山弘章サン)の要請を受けて若き隊士たちを殺傷しようとしている。観ている限り、放銃・砲弾しているようであったが...。再生試練として有り得たのだろうか。さらにそれを龍馬の姉・乙女(おぉじのりこサン)も知っていたようだ。自分の中ではうまく辻褄が合わなかった。この展開に違和感が残った。

本公演は、龍馬亡き後だから龍馬は登場しないが、しかし自由に疾風するような姿なき龍馬が芝居の中心にいるような...魅力ある人物像が浮き彫りになるような素晴らしい演出であった。

実はこの公演、現代社会も鋭く問うような...この若者たちの見据える夢は様々。一人ひとりが違った見方で世界を眺めることで、初めて世界は正しく見えるのではないだろうか。みんなの意見が一致することも大切であるが、それぞれが違った意見をぶつけ合っている状態の方が正常かもしれない。そのためには自分をしっかり持っていることが...そんな思いを感じさせてくれた。

次回公演も楽しみにしております。
深海で聴くリリーマルレーン

深海で聴くリリーマルレーン

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

近未来
いかにもありそうで、面白かったです。

ネタバレBOX

中台韓と戦争をし、ハイパーインフレに陥った日本で、20分後の未来とは思いませんが、ハローワークを舞台とし、最近のネタをふんだんに使った近未来のパラレルワールドを描いたような話。

戦争法案が通過した日本で、戦争が始まったことは知っているものの情報開示がなされないままいつの間にか九州が陥落し、若者に赤紙が来たかと思えば、それどころではない、空襲警報が出るありさまに、現実性が伴っているだけに面白味が増しました。

スタップ細胞の研究室にいただけでどこの研究室からも相手にされなくなった理系女子は、ハイパーインフレのため奨学金の借金が実質なくなり、新たに目指した声優で職を得たと思ったら、空襲警報のナレーターだったなど、社会の変動だけでなく、個人生活の変動、落としどころも見事でした。

舞台の上手側と客席の上手側を舞台に、舞台の下手側と客席の下手側を客席にしていました。段差のきつい劇場の特徴を活かした配置で良かったと思いました。
劇作家協会公開講座 2015年夏

劇作家協会公開講座 2015年夏

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2015/08/08 (土) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

【別役を待ちながら】別役実に二部構成でアプローチ
若手劇団が長編の抜粋や短編を演じる「あしたの別役」を一部に、ベテラン劇作家がそれぞれの別役観を語る「わたしの別役」を二部に配した構成がとても良かった。

二部では、別役フリークのケラリーノ・サンドロヴィッチが自宅を訪ねて御大に話を聞くインタビュー映像も公開。的確な別役観が窺えるケラの問いが興味深い回答を多々引き出していて、たいへん面白く拝見。

これは緒事情あって実現しなかったのだろうが、欲を言うなら、二部は司会陣が各劇作家から個別に話を聞くだけでなく、そののちに討論会を開いて各自の別役観をぶつけ合わせ、化学変化から生じる思いがけない論点を提示して欲しかった。

一部は短編『或る昼下り』を丸ごと上演したロ字ックが出色。
不条理と評されがちな別役劇に、きめ細やかな演出とヒロイン役の堂本佳世の迫真の演技によって胸が痛いほどのリアリティを与えていて、否応なしに釣り込まれた。

3年G組

3年G組

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2015/09/08 (火) ~ 2015/09/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

この世代の思い
このチラシの文章と、ふたくちつよし氏の作品と聞いただけで、間違いなく好みであろうと観劇。
まさに、そのとおりであった。
ベテラン俳優たちの落ち着いた演技と、まさに教室のような小さな空間に、言葉に尽くせぬ、いくつもの感情が広がっていった。
自分にはすでに過ぎ去った年齢であるが、この世代はやはり、ひとつのターニングポイントだろう。
弱い所を突かれたおじさんたちは、思わず涙腺が緩んでいたに違いない。

ツキシカナイ

ツキシカナイ

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

感謝、感動、感涙!マタニティメルヘン♪
説明文を読んだ時から、少しウルウル…。
産みの親、育ての親、お姉さんの想い、クライマックス前から、ウルウルしてました!
空は貧乏神で溢れている!

もう、自分の両親や子供たちに感謝しかありません。
全てのシーン、全ての伏線にウルウル要素が満載でした!

死神再演シリーズ、1作目から拝見していますが、回を追う毎に(個人的な好みですが)どんどん良くなっていく感じです♪
物凄~く、感動しました!

12月の再演シリーズ最終回、とっても楽しみです!

ネタバレBOX

産みの親、育ての親、お姉さんの想い、それらの愛情を一身に受け、血の繋がりがないことを知りながら、まっすぐに育つ主人公!
産みの親と身籠った婚約者、二人の妊婦さんの想い!
そして、育ての親に感謝しつつも、血を分けた家族を渇望する主人公…、の子供への想い!

ラスト、廃屋の旧博物館のエレベータに閉じ込められ、今にも落下しそうな婚約者と姉。
育ての父を、何もできず目の前で亡くしてしまった主人公は…。
「今度こそ、今度こそ、間に合う」と窮地の婚約者と姉の待つ旧博物館にひた走る!
間一髪、婚約者と姉を救ったのは…、産みの親の形見の懐中時計だった!

場面変わって、劇中同時進行する産みの親の物語…。
産みの親が乗る観覧車が倒壊する!
倒壊直前、生まれても、すぐ死ぬことが分かっているのに…、この母親の子供になろうと決心する貧乏神!
そして、自分はどうなろうとも、お腹の中の我が子の無事を願う母親は…。
死神と契約する!
自分が見届けることができない、我が子の未来!
生まれてくる子供の幸せを見守って欲しいと、死神に託して!

空は貧乏神で溢れている!
このお母さんと幸せになりたいと願う貧乏神たちで!

本当に、このお母さんを選んでくれて、ありがとう!

全てにウルウル要素が満載でした。
狼少年タチバナ

狼少年タチバナ

劇団牧羊犬

テアトルBONBON(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっげーーーっ‼ 期待以上‼ でも…
実はまだ全部のみこめていない…。

重いテーマなのに笑いの絶えない不思議な空間。
でも「面白かった♪」の一言で終わらせることができない。

公演終了後、ひとり中野で考え続けた。
帰宅してからも。

眠れなかった。
そして今もまだ考え続けている。

そんな物語だった。

この話を紡いだ演出家さんもすごいが、これを演じた役者さんたちも凄まじい。
どちらも身を削らなきゃできない。きっと。

もう一度、観たい。観なきゃいけない気がする。
きっとそれまで考え続けるのだろうけど。


うん。すごいゎ…やっぱり。

そして、飯島くんしかいなくなった

そして、飯島くんしかいなくなった

九十九ジャンクション

小劇場B1(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

久々の
考えさせるテーマでした。最初の取るに足らない議論から後半の緊迫感、素晴らしい展開でした。

天邪鬼

天邪鬼

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

スゴイ♪
やっぱり柿喰う客はスゴイ!
兎にも角にもこの一言だ。
初日で展開もけつまつの解らないのにもかかわらず
溢れ出す涙が止まらなかった。

そして、飯島くんしかいなくなった

そして、飯島くんしかいなくなった

九十九ジャンクション

小劇場B1(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

タイムリーですね
非常に難しいテーマ。色々と考えさせられる作品ですね。
某少年Aの話題が最近ニュースになったばかり。とてもタイムリーな作品です。
終盤は緊迫感にあふれ、息をのむ展開の連続でした。

初日を観劇したのですが、ミスも無くとても良い演技でした。
特に施設の先生(カウンセラー?)とカフェ店員さんが印象に残りました。

ネタバレBOX

被害者家族と加害者家族、どちらの言い分も分かる・・・
といいたいところですが、「被害者家族というのは嘘」ということが分かってしまうと
一方的に詰られた加害者家族がなんか可愛そうに思えてきました。
彼らは絶対に反論できませんからね。ちょっとフェアじゃ無いかなと。





[memo]
被害者を作る会?
会員は被害者になっている人の話を持ち寄って一人を選ぶ。
選ばれた人を支援する。
会に参加したいと2人がいきなり訪ねてくる。

実は会員は皆加害者家族。
3ヶ月に1度、忘れる日笑える日を作るためにこの会を始めた。

初参加の2人は被害者家族。加害者家族を糾弾する。
が、被害者家族というのは嘘。
少年法改正で少年法に守られた最後の少年となった飯島に加害者家族を見せて更正を促すため。

カフェ店員のイジメを救って欲しいと訴えた施設の職員もイジメられていた。
ダイヤモンド

ダイヤモンド

ドリームダン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★


面白い。100分。

ネタバレBOX

二階堂(石塚誓志)の経営する古本屋?での群像劇。
キャラのたった人物らの笑えて、苦くてという作品。経理のおばちゃん・園田を演じた舘智子は、しっかり笑いを引き出してた。女3人(菊池美里、村田綾、もたい陽子)の嫉妬や恋心も、じめっと舞台をぬらしているようだったし。仕事帰りでもいやにならないような軽さもあって、よかった。

瞳(もたい)が嫉妬から(誤って)さち(菊池)を絞殺し、追われることとなる湊(安東桂吾)から舞台が転調するよう。ライダースのような妙な森繁(松本貴史)やホントにサイボーグだった内藤(椎名茸ノ介)とか、めちゃくちゃになっていき、湊は夢の中で、好意を寄せたアユミ(村田)の貝殻水着姿に浸る。結局、書道家の家に流れ着き、続いてさちも流れ着き、記憶を無くした二人は双方に、好きだった異性の名をつけるという…。

数年前に見た作品も、後半のトンデモ展開に痺れたが、本作はやや強引な印象かな。面白いけど、もう一声突きぬけてほしい。
空気ノ機械ノ尾ッポvol.22

空気ノ機械ノ尾ッポvol.22

空気ノ機械ノ尾ッポ

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

ちょっと変わった面白い芝居
ちょっと変わった面白い芝居。いろいろ工夫されている。内容が理解しにくいところが難点。迫真の演技で圧倒されました。

その頬、熱線に焼かれ

その頬、熱線に焼かれ

On7

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

-
2時間。ほとんどセットのない会話の劇。過去がテーマだが、しっかりと未来を見つめている。描き方がきれいすぎた、もっとえぐってほしい。

このしたやみ ロシアの夫婦、チェーホフ作品より「熊」「タバコの害について」

このしたやみ ロシアの夫婦、チェーホフ作品より「熊」「タバコの害について」

このしたやみ

三重県文化会館(三重県)

2015/09/12 (土) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

うまい2本立ての使い方
■熊■目を惹く舞台美術とそれを効果的に使った演出、ケレン味たっぷりでアクセントの効いた演技、共に楽しみました。男と女の関係ってのは、一筋縄ではいかないね。口調が独特だけど、「地点」にも通ずるような気もして、同じチェーホフだから、自ずと辿り着くところが近いのかな。
■タバコの害について■脱線脱線また脱線... と言うより、一度も本線に乗らなかったよな〜という本作、素敵。役者の力量に乗せられて笑いが絶えませんでしたが、熊の後に本作を持って来たのがまたうまい。妻の気配を鈴の音で表現するあたり、熊での観客への刷り込みを効果的に使ってて唸る。主役退場後の舞台袖での心憎い演出もすごく良かったな〜。思えば「帽子」もそのつもりなのかな、続編じゃないかと真剣に考えましたw ちょっとした2次創作演出で得した気分♪( ´▽`)

ユータラスボンボン

ユータラスボンボン

演劇組織KIMYO

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

終わり方が良かった。
定評ある派手で爽快な演出は勿論楽しめた。一方、ひたすらそれで終わるかと思いきや、地味でアンチクライマックスに転じたのには私的に高評価。自己中は自己中のまま、話の都合に流されずキャラを徹して終わったのには、辛い現実味があって良かった。

慾望の華

慾望の華

廃墟文藝部

千種文化小劇場(愛知県)

2015/08/29 (土) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

"欲望の華"役、インパクトあり
 "欲望の華"役はインパクトあったなぁ~。いわゆるコロス的な役どころだけど、直接的に可視化したキャラで言い難いテーマをより鮮明に観客に突きつけた。ただし、直前「今、中国四川で流行っているとかいう髪飾り」をTLで観てしまっていたので、見た瞬間吹いたw
 女優陣はまさしく各々体当たりの好演の印象が強いが、瀧川さんが突出している感があって、蘭子という役の頭の中でもう一本良い作品が作れるんじゃないかと思った。芝原さん、椎葉さんは役柄含めて妄キネの「ひもの男」の続きでも見ているかのようで、別にそれで悪いわけじゃなく、それだけ、あの役どころにハマる役者として定番となりつつあると言うことかなぁと。
 美術も印象深かったけど、アフタートークで刈馬さんが解説しまくったので、すんなり胃の腑に落ちました。結構、適当に観てるんだなぁ、自分。

「完全犯罪成立クラブ」

「完全犯罪成立クラブ」

祭りの準備

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

全てはラスト20分のために
正直、途中まではイマイチだなぁと思っていました。
「あぁ、これはこのままいい話?に持っていくんだなぁ」と。これは外したなと。

ラスト20分で見事にひっくり返されました。
もう鳥肌立ちっぱなし。それまでの冗長な展開がわざとだったのでは無いかと思えるほど。
とても好みで印象に残る作品でした。

あの仕草、観ているときになんとなく気になってはいたのです。
その伏線の回収から始まり、福田和子の本性が明らかにされるラスト20分が非常に素晴らしかった。
全て彼女の方が一枚上手でした。お見事。
ラストシーン、暗闇に浮かび上がる福田和子の笑顔が忘れられません。

ネタバレBOX



[memo]
タイムマシーンで過去に戻れるのは2時間だけ。
一度戻った過去より昔には戻れない。

主人公は冤罪で自殺?した母親を助けるため過去に戻ったが
上記ルールを知らなかったため失敗。永遠に救う術を無くす。
犯罪者を逃がすのはこの時の逆恨みで警察に復讐するため。

タイムマシーンで過去に戻って福田和子を逃がそうとする2人。
福田和子はおでん屋の常連たちに素性を明かしていて、自ら捕まるつもりだった。
息子に会いたいと一旦は2人の助けを借りて逃げる。
わざと捕まるのは結婚する息子夫婦のため。

2人は現代に戻るが、和子が口元を隠す仕草は笑いを隠すためと気付く。
泣いていたのでは無い。
なぜ笑っていたのか真相を確かめるため、もう一度過去へ。

実は全て自分の逮捕を演出するためだった。
行進曲ゲルニカ

行進曲ゲルニカ

右脳中島オーボラの本妻

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2015/08/22 (土) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な時空間
不思議な時空間に放り込まれた感覚。繋がっているようで繋がってないリフレインする言葉の機銃掃射に晒され、嵐のような役者のアクションに揉みくちゃにされ、何か理解できたかというとNOだが、異次元体験を満喫した。これは他では味わえないね。

狼少年タチバナ

狼少年タチバナ

劇団牧羊犬

テアトルBONBON(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

切なさが…。
単なる嘘つきのお話ではありませんでした。
切なさが、もう…。

役者の皆さんが、それぞれの役にしっくりきていて、自然にストーリーに引き込まれました。
皆さんの、呼吸や体温を感じられて最高でした。
お目当ての平子哲充さんも、もれなく素晴らしかったです。

本当に素敵なストーリーでした。

CARNIVAL/ただ鼓動は花火のように夏を刻む。

CARNIVAL/ただ鼓動は花火のように夏を刻む。

赤いスリッパ企画

G/Pit(愛知県)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

すごい熱量
 すごい熱量。エアコン半分壊れたG/pitでは危険なぐらいw 群舞的なとこは祭りと相まって印象深い。学生演劇同期とのことですが、この熱さを正面からぶつけられるのは今だけなので、思う存分貫いて欲しい。
 なお、登場人物いろいろ出てきたり、同一キャラの別年代を別キャストでやっていたりしたけど、誰が誰のことを言っているのか、観ててちょっと混乱した。同い年で役者を構成する以上、もう少し工夫が必要かも。どストレートの内容だから、不要な混乱は感動を薄めてしまう。ミスリードさせる意図がないなら、勿体無いだけと思う。

JYUKAIDEN

JYUKAIDEN

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

明石スタジオ(東京都)

2015/09/08 (火) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★

和風ファンタジー
前作がとても素晴らしい出来だったのと、同劇団の『HIDEYOSHI』で織田信長役を演じていた杉山さんが出演されるということで観に行きました。
客層の95%くらいは女子(誇張では無く)という状態でした。

前回の呪解伝と基本設定は同じですが、登場人物含め全く別のお話になっていました。
和風ファンタジー+コメディ+アクション劇といった感じですね。
舞台セットはシンプルでしたが衣装は雰囲気が出ていてとても良かったです。

個人的に一番気になったのは同時進行の場面が多すぎること。
賢者たちの個人行動が長々と続き各場面を何度も往き来するため、
殺陣のシーンも細切れでテンポが悪く感じました。

作品のキーワードの一つでもある「呪い」もあまり活かされていなかったと思います。
きちんと意義があったのは日光を浴びられない(浴びたらどうなるの?)呪いくらいかな。
雷の術で復活、のくだりがとても良かった。
他の4人の呪いは必然性がほとんど無いです。2人はネタ呪いでしたし(^^;)

杉山さんは相変わらずとても存在感のある演技をされていて非常に良かったです。
ただ、出番が・・・あれ、投げっぱなしですよね(^^;)

正直、この内容、会場でチケット代4500~5000円は高いかなと感じました。
好みの役者さんが居る人であれば満足できるかも。

ネタバレBOX

最後、鬼の首領を殺してしまったこと、別の賢者一行は結局憎しみを抱えたまま敵討ちを続けることなど
この作品のテーマが今ひとつ心に響きませんでした。
ハクトとトウワにもっと焦点を絞った方が良かったのでは、という気がします。

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