
少女仮面2015
新宿梁山泊
ザ・スズナリ(東京都)
2015/09/30 (水) ~ 2015/10/07 (水)公演終了
満足度★★★★★
老女優の鏡に剥き身をさらす梁山泊
唐十郎・紅テントの中心的女優・李麗仙が何十年振りの『少女仮面』(唐十郎が岸田賞をさらった=アングラが演劇界に認知された=作品)に立った。新宿梁山泊なればこそ、と今は言って差し支えないのだろう。唐十郎にとって「遊び」の範疇を1ミリも出ることのない「現実でのアクション」は、舞台の「物語」と相まって入れ子構造の「物語」を構築していた、という事で言えば、李麗仙が半世紀を経た記念碑的演目の同じ役(春日野)で立つ、という「物語」が曰く言い難い芳香を放つのも自然なことだ。
当然ながら齢を隠せない女優の台詞を吐く口元や、表情、前傾しがちな肢体の癖をさり気なくカバーしようとするしぐさ、体から発する全てに目を離すことができず、最後には魅せられた。一人裸を晒しているに等しい李の、生身の身体が周囲の「作りもの」の強靭さを試すように、鋭く存在している。その身体とは、その場面・その台詞の意味を丸ごと理解しきった身体だ。長年体内に擁していた言霊を呼び起こし、シャボン玉を風に飛ばすように言葉を飛ばしていた。ふわり。ふわり。・・そんな形容をしたくなる得体の知れない魅力があった。
千秋楽。この「物語」の本当の終幕であるカーテンコールで、李の素の表情を見る。観客や他の俳優への気遣いには気品というより高貴さがあり、彼女にとって演劇とは何であったのか、などという高尚な問いを遠い目で思わず問う気にさせる、味わい深いエンディングに酔った。
まるで無礼を詫びるように恭しく礼をする李に「また舞台で立ち姿を!」と甲高い金守珍の声が飛ぶ。彼女は顔で笑っていなした。二度目が通用しない事など誰よりも自分が知っていると、言外に言っているのが聞こえる、豊かで的確な表現力に、さらに魅入ってしまうのであった。
作品のほうは、唐十郎の詩情が全編に溢れる戯曲。少女・貝を豹変自在に演じた文学座からの助っ人・松山愛佳、人形遣(腹話術)を見事にこなした若手・申大樹、奇怪な笑顔の貼り付いた顔でタップを踊るボーイ(の一人)広島光も印象に残った。
スズナリの勝率、更新中。

マカロンちゃんの憂鬱
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/21 (水)公演終了
満足度★★★★★
次回も楽しみ!
ちょー面白かったです!!
今のシリーズよりちょっと初々しい(笑)マカロンちゃんとチョコ王子、最高に可愛かった*\(^o^)/*
トークでも女優さんの素顔拝見できて得した気分🎵明後日からのキャラメルちゃん登場編もすごくすごく楽しみになりました!!
1回限りの再演なのが勿体無いですね。

底ん処をよろしく
東京ストーリーテラー
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/10/19 (月) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

舞台版天誅-2015
ACRAFT
六行会ホール(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
カッコよかった~!
初演に続いて2度目の観劇でしたが、一部変更は
あったものの、アクションと殺陣はとにかくカッコいい!
図師さんが入ったことにより、笑える場面が
わかりやすくなった!?
謎解き部分は、なんだっけと思い出しながら楽しめたし、
泣ける場面もあり、アクションだけじゃない
お芝居の部分も注目して欲しい!
キャストの変更もあり、ヒロインの那海さん、平山空さん、
春奈さんのアクションもだけど衣装にも注目?
素敵です!
木金は少しだけ席があるそうな!?
もったいないです!

選抜新人舞踊公演
(社)現代舞踊協会
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
無題1630(15-319)
19:00の回(晴)。
18:25会場着、すでに受付は始まっていて長い列、18:29開場。
ここは初めて、長方形のホール、両サイドには床が畳の席(靴を脱ぎます)、
あまり傾斜がないので2列目~中ほどまでは開演近くになって埋まってゆきました。舞台はそれほど高くはなく、最前列でもよく見えます。
19:05開演~19:51、休憩、20:07~20:49終演。
21/22日の両日とも15作品。※2日目は行けないので...昨年d-倉庫で観た幅田さんが出るんだけど...。
各作品、時間は短いものでしたがとても新鮮で瑞々しい舞でした。
途中で...観たことがあるなぁと思って休憩時間中に確認すると鷹栖歩莉さんは「DANCE ASSORT(2015/5@絵空箱)」で作品を観ていました。

マカロンちゃんの憂鬱
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/21 (水)公演終了
満足度★★★★★
充実!
幻の1日限りの再演!拝見してきました〜!マカロンちゃんのツンツンしてるけどでも実は優しいところや、むすっとした顔、そして動きひとつひとつが本当に可愛かったです!!チョコ王子は今より少ししっかりしてる感じで、かっこよかった〜(笑)でも、しょんぼりしたり、騒がしかったり天然なところも健在!!こちらも本当に愛すべきキャラです!上演後のトークショーも客席を巻き込んだ楽しい時間で貴重なお話もたくさん聞けました。うーん満足!本当に充実した公演でした!!本日宣伝されていた明後日からの公演がもうすでに待ち遠しい!(すぐですが 笑)風船いっぱいの空間、やっぱりこの世界観‥素敵です!!

底ん処をよろしく
東京ストーリーテラー
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/10/19 (月) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
『底ん処』キャストB観劇♪他者を思いやる心が沁みる…
常連客の皆が抱える悩みや思い…、常連客が家族のように、それぞれが支えあい、思いあい、助け合い…。
自分を差し置いて他者を思いやる心が染み入ります。
笑いの取り方が、関西風ではなく関東風って感じを強く受けました。
落ちや型を大事にするような感じ。
面白かったです。

選抜新人舞踊公演
(社)現代舞踊協会
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/22 (木)公演終了

ドメスティック初期微動
しまぁ~ん共和国
「劇」小劇場(東京都)
2015/10/20 (火) ~ 2015/10/28 (水)公演終了

底ん処をよろしく
東京ストーリーテラー
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/10/19 (月) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
ひたすらお腹が空く舞台
創業70周年、戦後間もなく開店した大衆食堂「底ん処」を舞台に、店主と娘とお客達が織り成す温かな物語。店内のメニューは何の変哲もない定番ばかりだけど「愚直にまっすぐ生きていればきっといいことある」という物語のテーマとダブって見えた。【キャストA観劇】

遭難ルールブック
KAMAYAN
OFF OFFシアター(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
ニヤニヤ系
まさにニヤニヤ系という形容詞がぴったりですね。
ドカン!と受ける感じではなくて、ニヤニヤクスクスという感じ。
そういう雰囲気作りはうまいなと思いました。
わちゃわちゃしたライトなノリで楽しいです。
あと、今回も舞台美術が良かったです。
あそこがああなった時はちょっと驚きました(^^;)
前作はスウェット属性を開花させてくれましたが(笑)
今回はつなぎですか。なかなかいいツボを突いてきますね!
ロープレのお約束だったりBLだったり、やや若い人向けかな。
実際、客層は若い人が多いように感じました。

IQ5000秋フェス
IQ5000
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2015/09/15 (火) ~ 2015/09/19 (土)公演終了
満足度★★★★★
ドSドM
『まどろみ戦士 ~おじいちゃんとおばあちゃん~』
『熱血!夜間学校クラブ!略して ヤガク!』
『終わりで始まる遊園地』
1日に3本違う芝居をするなんて
腹筋さんはドS
IQ役者はドM
ですね!お疲れ様でした!!

『熱血!夜間学校クラブ!略してヤガク!』
IQ5000
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

Pな関係
ピストンズ
こった創作空間(東京都)
2015/10/09 (金) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

ワンピース
松竹
新橋演舞場(東京都)
2015/10/07 (水) ~ 2015/11/25 (水)公演終了
面白かった! けど・・・・
彼の大ヒットマンガの歌舞伎化!
期待は大きかったですが、、、、、
いや、面白かったですよ!
というか、予想以上に面白かったし、楽しめました。
。。。。だけど、ゴムゴムの実の力を上手く表現できていたかというと、、、
やっぱり、不完全ですね。。。
エピソードの選定が良かったせいか、サンジやゾロなどの主要メンバーの特技は出演の機会がほとんどなかったので気になることはありませんでしたが、やはりルフィーは出さない訳には行かないですからね!
もう少し工夫があっても良かったかなぁ。。。

或る日、或る時
森組芝居
座・高円寺1(東京都)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
西崎と三波の演技を堪能
今日の午後、高円寺にある座・高円寺1という劇場で上演された森組芝居『或る日、或る時』を観てきた。これは、何時だったか忘れたのだが、何かの舞台を観に行った時に貰った何枚かの他公演のフライヤーの中に、西崎緑と三浦豊和が主演するというこの公演のフライヤーが混じっていて、この2人の演技というものを観たくなったので早速チケットを確保して出かけてきたという訳。この時貰ったフライヤーは配布第一弾のもので、その後配られるようになった詳細な出演者や公演日程が刷り込まれたフライヤーを観ると、自分がお気に入りの激嬢ユニットバスという女性だけの演劇ユニットのメンバー南かおりも出演することを知り、さらに興味が湧いた舞台となったのだった。
さて、舞台は昭和8年の円山町(現在の渋谷区円山町)の花柳界。円山町だけでなく都内の花柳界有数の舞の名人と噂されていた芸者・藤香(西崎緑)が主人公。多額の借財を抱え、重病の母親を持つ藤香。本人はもちろん母親の面倒もみるという条件で身請けを迫る常連の橋本屋の旦那の申し出を受けかねていた彼女の前に新しい常連客として現れたのが、礼儀正しく慎ましやかな陸軍大佐の浅見(三波豊和)。しかし、橋本屋とは母親の死で身請け話も消え、浅見は満州へ行くため別れの宴となる席に藤香を呼ぶ。自分の頼るべき人、恋しく思う人が次々と自分から去って行き、人生の儚さに泣き崩れて舞台は幕を閉じる。核となる筋はそうなのだが、途中、見受けしてくれる橋本屋の夫人が藤香を訪ね、自分が同じ芸者出身であることや、橋本屋に嫁ぐために養子に出した子供がいることを語る緊張した場面も有り、しかもその養子に出した子が、藤香の妹芸者の元婚約相手だったりと、世間は狭いと感じさせる人間関係も垣間見せる。
横長の舞台を、上手に料亭の離れ座敷、下手に料亭の女将の部屋に二分割し、左右を交互に、時には同時に使って進んでいく手法は、大道具のセットの立派さも含め小劇場系とは思えないもの(終演後の挨拶の中で、三波豊和も小劇場系ながらセットが素晴らしいと発言していた)。
また、いわゆる小劇場系のテンションが高く大声でセリフを言い合うというものでなく、張り詰めたテンションを静かに抑えつつ語られるセリフと、三波の歌・服部妙子の三味線で踊る西崎の舞(一度ではなく、数度の踊りの場面がある)は、小劇場系というより商業演劇を思わせ、じっくり舞台を鑑賞することが出来た。
舞台の成功のカギは主役二人だが、緊張感溢れる場面を生み出した橋本の妻役・葛城ゆいの演技も立派。
料理屋の小間使い・フミを演じた南かおりの表情豊かな演技も楽しかった。というより、役の幅の広さに関心しましたよ。
こうのように感情を抑えての演技ながら、客席から涙を誘っていた舞台。森組芝居、恐ろしやとも思えた空間だった。この感動を深めたく、次回公演にも行ってみたい。
蛇足ながら、公演中に地震があり場内が一瞬ざわめいたが、演技は途切れることなく観客をすぐに舞台の世界に呼び戻した。

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」
DGC/NGO 国連クラシックライブ協会
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
花音さんが,名作『赤毛のアン』に出演
花音さんが,名作『赤毛のアン』に出演するということで,東京国際フォーラムまで出かけていった。花音さんは,なんと子ども時代のダイアナをやっていた。アン役の少女もたいへんいい感じだったが,花音さんのダイアナ役も堂々としたもので,いい演技だったと思う。
最近は小劇場の方が多かった。そのため,大変な人数で歌って踊る大舞台に圧倒されてしまった。このような大ミュージカルの世界に呑みこまれたら,すごいことになる。お金も続くとは思われないが,それ以上にチケットを取ることが仕事になる。実際,もう一つの『赤毛のアン』(TOURS)はどうやって観たらいいか,わからなかった。
生命のコンサートとか,日韓共同事業とか,詳しいことはわからない。でも,国を越えてこのような見事なミュージカルが開催できるなんていい時代だ。それを観ることは,さらに幸せなこと。劇団四季のマシューは良かったけど,今回のように実年齢のアンには勝てない。やはり,子ども役は子どもがやる!
音楽劇ということになっているが,いろいろな要素が観られて良かった。韓国スターのダンスも切れがあった。バレエ団も,オペラ歌手も,ヴァイオリニストも素晴らしかった。アンの朗読も。なかなか観る機会もないビッグイベントに結構感動した。思いのほか珍しく疲れてしまった。

ライオンキング【大阪】
劇団四季
大阪四季劇場(大阪府)
2012/10/28 (日) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
最前列で見ました
「ママ、キャッツより、ライオンキングのほうがおもしろかった」 終演後、私の前を歩いてた6歳ぐらいの女の子がお母さんに言っていた言葉です。「なるほど」この親子は劇団四季が大好きなんだなあ、そう感じました。おっちゃんも「ライオンキング」も「劇団四季」も大好きです。

大逆走
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2015/10/09 (金) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
時間を経てまたいつか
「意味なんか無いんだよ。なんでも意味が無いとダメなのか?」と何度もくりかえす登場人物の一人。作品全体のテーマだったと思う。キャストの何人かが今をときめく役者さんなのは素直に嬉しかったが、舞台を長くやってこられた方とのギャップが大きく、別のキャスト、もしくは、また時を経て同じキャスト、での再演も見てみたい。

「生者のための葬儀」「遺すモノ~楢山節考より~」(皆様のおかげで無事に幕を降ろす事が出来ました。ご来場ありがとうございました。)
THEATRE MOMENTS
調布市せんがわ劇場(東京都)
2015/10/15 (木) ~ 2015/10/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
どのように生き、死んでいくのか
「生者のための葬儀」「楢山節考」、前者は主人公の若者の視点から描かれた作品で、肉親の死と向き合ったことによって彼の中に生まれたこれからの生き方がテーマ。後者は敢えて書かずとも、とても有名な姥捨(うばすて)の話で主人公は山へ捨てられる本人である老婆。しかし、この2つの作品に共通して流れるテーマは「どのように生き、死んでいくのか」だったと思う。そして2作品同時に見ることによって、このテーマがより鮮明になった気がした。
MOMENTSの舞台は古典でも現代劇でも、いつも「あなたならどう思いますか?」と問いかけられる。今回は、それをいつもより強く感じ、鑑賞後数日、心身ともにグッタリとした疲れが残った。
本当はもっと多くの方に見てほしい作品だが、今回の公演日数が少ないのがとても残念。