最新の観てきた!クチコミ一覧

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三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF・OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

アンバランス
題名はかなり御伽噺めいた感じがしたが・・・どんどん予想を裏切るえげつなさに少々うんざりした。まぁ仕方あるまい、御伽噺とはかなり残酷な裏側を持つものだ。誰かの幸せは、他の誰かに不幸を招く。そして、不幸になったものはなんとか這い上がろうと、幸せなヤツを引き摺り下ろそうとする。それが罪ということだと知っていても・・・そしてつかの間の幸せは悲劇を呼ぶ。個人的にはこんな風に幸せを考えるのは好みではないし、口の中に血の味かしてきそうな演出も日常ではない幸せ・不幸せ過ぎて“コレは何処にでもある普通の物語”とは程遠く感じた。出演者、実力まばらで、そのアンバランスさに疲れた。照明も無駄が多かったように感じる。と、作品としてはあまり・・・なのですが、“ウサギと薫”この二人は無茶苦茶イイ!ウサギ演じる山田さんが舞台に現れた時、作品名や先の台詞などすっ飛んで“あっウサギだ!”と思ってしまった!可愛い系ではなく、少し不機嫌な冷めた顔のウサギ、少し前かがみの姿もどこぞのアニメで見たそれとよく似ている。淡々とした口調もそれらしい。そして薫こと、まどかちゃん!女女しないキュートな愛らしさ、実に可愛い薫。そして、傷だらけなのに明るさを装う健気さは愛おしい。この二人の最初のシーンとラストのシーンはとても素敵なのに・・・話の全体を考えると、どうもアンバランスな気がしてならない。薫がなぜこの町を選んだのか?ウサギは本当は何者なのか?御伽噺の裏表を表すなら、この辺りもはっきりさせないといけない部分ではなかっただろうか?

陽のあたる庭

陽のあたる庭

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

今年初観劇
今年最初の観劇。なかなか良い作品に出会えたと思う。
実にもって行き方の上手い作品だ。“こうなるんじゃないのか?”と思わせて、そのためにそうならないで欲しいと願いつつ、舞台に引張られていく。そういう部分が何度かあって、基本的には重いのは苦手な私も、食い入るように観てしまった。出演者の上手さもあるが、衣装の日常性、砂ぼこりがこびり付いた感じ、汚れの染み付いた感じなどリアル感がまたイイ!また、音響の使い方が実に上手い!ラジオの音・夕立、この辺りの使い方は見事!更に良いのは高度成長期の日本にうまい当てはめ方をしている事。背中に何かを背負って生きているような登場人物たち。戦後の日本を痛く感じる作品だった。あえて難を言えば、ショータが大男という設定だが、どう見てもそれほどとは思えず、その台詞が出る度、違和感を感じたこと。そして印象的なラストではあるが、なんとなく着地していない気がする。個人的にはその後のダイがどうなったか?知って、二人の物語の終りとしたいところだが・・・。

idiot

idiot

青年団若手自主企画 vol.64 山内企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/01/05 (火) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

・・・これは結構・・
観客が男性か女性かで見方がだいぶ違ってきそうな・・

ほとんどの男性客が観た場合、これを見ても渋谷のハロウィン騒ぎくらいしか思いつかないんじゃないんだろうか?
それを待つ人というか。

・・例えば日曜日にZEDDのツアーが幕張であるけど(自分はいかないけど(苦笑
このZEDDが日曜じゃなく、いつか来て未知のワクワクするパーティーに連れ出してくれるのを待つ女子二人と考えて自分はこの舞台を観てみた。

ネタバレBOX

女子二人の身の回りに現在あるのは、POPEYEか何かに載っているような、いわゆる「女子ウケする何か」で、それらがゴミのように雑然と、でもライトに照らされて、散らかっている。

配置に哲学が無いように、それらのものにも心が無い。だから満足させることができない。

その二人が待っているのは、その薄っぺらい調度から自分たちを引き抜いてくれる、クモの糸の先のキラキラ。
クモの糸は真ん中の電話。3コール以内に出なければならない。

キラキラとは、女子にとってのジャスティン・ビーバー的な何か(自分の中ではZEDD、男子にとっての(笑

二人は呼び出しを待つうち、その雑誌の切り抜きから抜け出たような消耗品の中で待つこと自体に喜びを見出すように・・思い込もうとするが、そこで二人ともが揃って前向きの言葉をひねり出せない。

女子にとってキラキラをつかむというのは戦争。
ここでの戦いの手段は、ひたすら待つということ。
でも負けるかもしれない。
そういうの思い浮かぶ女子はメチャクチャ多いんじゃないのか。
負けても心が折れないために、言葉で元気を出す。・・・でもできない。前が向けない。

子どもの頃は、いつか大人になったらキラキラする世界の中に包まれていることを夢想したものが、成長とともに待つ時間そのものに意味を見出すようになる。

身の回りの見かけだけオシャレなセットはいわば借り物。

本当の自分はどこか別にいる。

良く考えればそんな人はそこかしこにいる。というかひょっとしたらほとんどの女性がそうかもしれない。主婦なんか特に。

そうでなければ韓流スターとかあんなに人気があるわけがない。

でも、ふと考えるんだが、この「キラキラ」って本当の意味でのキラキラなのかなぁ・・?
例えばだけど、ジャスティン・ビーバーが煤けた街に現れただけで、町が輝きだすことなんてあるんだろうか?

男性にとっての答えは・・結構「NO」なんじゃないかって思う。
それだけじゃなくって煤けた自分の家の壁でも新しい塗料で塗りたいよね、自分で。
人だけキラキラで町が煤けてたらちょっとへこむかもね。

女性にとっては・・意外と「YES」かもしれない。
別にジャスティン・ビーバーじゃなくっても、女性は母親になったりもするから、人の成長に強く惹かれる面があると思う。
誰か人が成長する。成長する人がいる。
それだけで町が輝きだす。
どんな町だって、人が成長する場所にいたいものなんじゃないかな。

だから女性は成長をやめた人に囲まれると簡単に自分の居場所を変えるし、逆に旦那が死んでも子どもたちがまだ発展途上なら世話を焼くのをやめたがらないとか。気ままに生きればいいのに。

そういう意味でのキラキラ、だと自分は解釈してみた。

足りない男子らが女子を喜ばせようと形だけ準備したように(自分には)見える、心のない製品のなかで来ないキラキラを待ちながら女子らはどんどん焼尽していってしまう。

・・いかん、ピンチだ!

この舞台、登場するのは女子二人だけど、見えない所にいる男子らを観客がどう想像するかが非常に重要だ。

俺、ブサだからジャスティン・ビーバーにはなれねぇよ、で思考が止まっていたら世界は救われない(苦笑
ていうか、それって成長してないよね?
俺の中のキラキラが増えるためには、観客の男子らの成長(≒気づき)が重要だ(笑
自分も男子ではあるが神目線で。

観客席を見渡してみると若い男子の観客らが「何スか?この話まだ続くんスか?」みたいな顔して俯いていたけど、男子らにこの70分は結構勉強になるとは思うんだけどな・・観察眼を働かせれば。物語のもう半分の男子パートを想像力を埋めるのは君たちだ!と思いつつサクッと帰った夜。
背信 | ブルールーム

背信 | ブルールーム

PLAY/GROUND Creation

シアター風姿花伝(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

満足度★★★

『背信』観劇
なんだかなー

ネタバレBOX

夫の親友と過去に不倫をしていた女性と当該男たちのエピソードを、過去に遡りながら示すことで一連の流れが次第に明らかになっていくというもの。

エピソードがいくつもあり、演劇のテキストとしては向いているのかもしれませんが、やや半音高い言い回しがl気になり、内容も結局は結婚式のときから浮気心が芽生え、やっていることはみんなにバレバレでしたといった身も蓋もないものでした。
珈琲法要

珈琲法要

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/12/31 (木) ~ 2016/01/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

題名に引っ張られ
2013年の初演、覚えてないものですね。

ネタバレBOX

1800年頃、ロシアの南下に危機感を抱いた幕府に命じられて蝦夷地斜里に派遣された津軽藩の武士たちの話。

得体の知れないものを無理に飲んでいるシーンぐらいしか覚えていませんでした。

100人のうち、72人が死亡、1人が逃亡、帰還できたのは17人という惨状でした。死亡の原因は寒さと脚気かと思いましたが、以前から恨みを持っていたアイヌの人たちによる和人殺しの側面もあり、そんな話だったんだと改めて新鮮に感じました。

こんな寒いところでは冬を過ごさないというアイヌの娘の発言は目からウロコでした。そんな彼女が和人の拡張主義について問うていました。今回はロシアの南下防止が目的であり、一部の武士が樺太にまで足を延ばしたということでしたが、むしろもっと北部まで行って地固めをしてくれていたらなどとも思いました。
深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~【ご来場有難うございました!】

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~【ご来場有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しい公演でした
「深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~」観ました。
アンケート用紙ありませんでしたね。珍しいですね。
とても良かったです。予想より楽しく、得した気分です。
7年前とは色々変化があって、脚本もかなり書き替えたのでしょうね。
皆さん良かったですが、みまさんの唄と今村さんの可憐さが目を惹きました。

三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF・OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

金のバットと銀のナイフ
終わり方が予想を超えていておいていかれました。狂気のシーンなのになぜか泣いてしまいました。

三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF・OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

上手く言葉にできない。
前回のわかれみちのリテラシーの過去のお話。急展開に最後まで目が離せませんでした。見終わった後に考えさせられました、幸せとはなんなのか、面白かったです。

「ダンスソナタ 幻想 シューベルト」

「ダンスソナタ 幻想 シューベルト」

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1711(16-001)
20:00の回(晴)。

19:45会場着、受付、19:55開場。

新年最初のダンス公演。「BOUNEN15(12/28)」で1年間を振り返ったばかりですが1月の連続3公演のうち「update danceNo.29」初日。

20:07開演~21:11終演、~トーク21:25。

勅使川原さん、佐東さん、交互に対照的なソロ。シューベルトのピアノとヴァイオリン+ダンサーの存在と動作とが光と影の狭間で寄せては返す永劫のうねりのように紡がれ、奏でられる音色が会場いっぱいに同期していると感じられます。

ダンサーの息づかいは作品そのものの息遣い。舞台の鼓動から発せられ、それを全身で感じとりながらの1時間でした。

戯曲試食会 『タバコの害について』

戯曲試食会 『タバコの害について』

劇団夢現舎

「行灯パブ・ろびっち」(通常は新高円寺アトラクターズ・スタヂオ)(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

行灯パブろびっち
戯曲単体にとどまらず、客席のつくり、客入れ時の歌、構成など
スタヂオに一歩足を踏み入れた時から大変楽しい。
歌は素敵だし席は落ち着くし、飲めないくせにうっかりビールなど
頼んでしまいました(笑)
まずチェーホフを紹介する前半が良く出来ていて面白かった。
そして「タバコの害について」ひとり芝居。
“講演会なのにひたすら愚痴る初老の男“が妙に可笑しい、意欲作。
チェーホフさん、大変だったんだね(^_^;)

ネタバレBOX

客席に足を踏み入れると、コーヒーテーブル程の小さな机がいくつか置かれ
一つの机にクッション付きの椅子が1脚か2脚設置されている。
上手に女性がひとり(三浦せつこさん)座って、歌っている。
綺麗な声でオリジナルだろうか、ちょっとシャンソンのような歌をうたっている。
息継ぎの音が聞こえず、ことばがきれいな、私の大好きなタイプ。
隅っこに座ると、飲み物を聞かれてつい「小さいビール」と言ってしまった。
静かなライブハウスみたいな雰囲気で超リラックス。
サービスのおつまみも来て、観客はワインやソフトドリンクを飲みながら開演を待つ。

暗転の後カラスの鳴き声、明転すると黒いミヤマガラス(高橋正樹)登場。
カラスをあざ笑う人間(室賀竜也)を逆にやり込める、というチェーホフの短編だ。
その後、ロシアの地図や年表を使ってチェーホフの人となりを紹介していくのだが、
解説する高橋正樹さんが巧みでとても面白かった。
代表作「かもめ」の、チェーホフ自身が投影されているというトリゴーリンと
ニーナの場面なども、直前の解説があったのでとても興味深く観た。

「タバコの害について」は、講演会の演台に立ちながら
“ひたすら33年間の結婚生活を愚痴る男”を描くひとり芝居である。
益田喜晴さんは、楽屋の女房を窺いつつ、女房さえいなければ…と
思いのたけを聴衆に愚痴る男を緩急つけた台詞で演じる。
リアルさより、うじうじと同じところを行ったり来たりする情けない男を
面白おかしく誇張している感じ。

“何も起こらない”芝居は、“変われない人間”そのものを揶揄している。
そんなに嫌なら反撃すればいいのに、離婚すればいいじゃん、と思うような人生を
人は33年間も受け入れて生きるのだ。
ドラマや本になるような劇的な変化など起こりはしない、凡人には。
チェーホフって基本的に成功者を信用していないのだと思う。
そんなの成功じゃない、そんなの幸せじゃない、そんなの本物じゃない…。
いつもそう思いながら書いたり結婚したりしたんだろうなあ。

当日パンフがとても面白く、会場にある写真などと共に試食の上で大変役に立つ。
「行灯パブろびっち」の名前からして洒落っ気があり楽しい。
夢現舎の公演は、演劇に対する考え方がストレートに伝わっていつも楽しみだが
今年最初の観劇が「パブろびっち」でラッキーでした。
おもてなし、ありがとう\(^o^)/


陽のあたる庭

陽のあたる庭

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

骨太...感動!
第2回公演...とても観応えのある翻訳劇であった。チラシ記載のとおり原作はジョン・スタインベック「二十日鼠と人間」(邦題・1937年出版)である。原作の舞台となったのは、1930年前後の世界大恐慌時のアメリカ・カルフォルニア州の農場であるが、本公演はそれから約30年後の東京オリンピック前年(1963年)、日本・栃木県にある飯場・安藤組に 時と場所 を換えて描く。そこには原作同様、貧しくても逞しく生きる、そして愛しくも切ない、そんな人間讃歌が語られる。そして、オリンピック前年という高揚感ある時代背景にも関わらず、当時の世界状況・社会状況への鋭い批判と、2020年の東京オリンピックに向け、現在に対しても警鐘するという骨太作である(1時間40分)。

ネタバレBOX

開演前から昭和歌謡...「いつでも夢を」などを流し、50年以上前の雰囲気を醸し出す。舞台セットは、劇場出入口の対角にある壁面に沿わせて平板を粗組む。2場面(山中、飯場)であるが、平板は山林や飯場での寝床・腰掛場に見立てる。飯場シーンの場合は、それに木食卓と丸椅子も暗転時に配置する。

梗概は、チラシ説明「戦災孤児のダイとショータは、いつか自分たち家を持つことを夢みながら、出稼ぎ労働者としていつも一緒に各地を渡り歩いていた。地方の道路整備が着々と進められる中、二人が辿り着いた新たな働き口であるトンネル工事の現場で、二人はそこに集う人々との生活を始めるが…」のとおり。

物語や人物造形は原作に模しているが、日本の状況をしっかり捉えている。例えば、東京オリンピックの前年当時(1963年)、東京では道路舗装、ゴミ収集が行われ美化が進んだという。しかし、飯場労働者(在日朝鮮人)・ピョンの言葉を借りれば、それは上辺だけで汚い・臭いものに蓋をしたに過ぎない。
公演の中で繰り返し出てくる台詞「世界はひとつ」は、東京オリンピックのスローガンの一節で、当時の世界情勢・東西冷戦を意識している。その状況は変化したが、現在では世界いたるところで紛争が起こり、テロも頻発している。そういう世界、さらには国内では震災復興ということを意識しておく必要があることを痛感。

主人公2人ダイとショータは戦争孤児という設定である。それを考え合わせると、社会の底辺で働く人々に向けた優しい眼差し、逞しく生きる人々への応援歌、平和への思い。その描かれる内容に心打たれる。この心魂に響く演出...暗転時には小鳥のさえずりなどが聞こえ、明転後の照明もコントラストを付けインパクトを持たせる。音響・照明を(相乗)効果的に利用し、観客に印象付けるという観せ方が丁寧である。

演技は、役者全員が安定しバランスも良かった。その性格付も原作とおり確立していた。女優2人、飯場の飯炊き女・照代(岡本恵美サン)は、その明るく優しい姿が、”日本のおかあさん”そのもの。親方の息子の嫁・留美子(森由佳サン)は、アイドル出であるが汚れ役で切ない女を好演していた。そしてやはり、ショータ(曽我部洋士サン)の演技が素晴らしい。

気になったのは、すぐに安藤組に来た時の飯場の緊張感がなくなったこと。溶け込むまでのエピソードがあると更に印象深いと思った。逆にその変化に2人が飯場に親しんだという、時間の経過が見えるのかもしれないが...

次回公演を楽しみにしております。
三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF・OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

折角、
 ウサギと薫の恋愛シーンが良いのに勿体ない。

ネタバレBOX

 設定が悪い為、街から絶対出られないという劇中のシチュエイションに説得性がない。シナリオライターは、設定の重要性に気付くべきである。街から出られない設定ならいくらでも考えることができよう。紛争中で敵に包囲されているとか、カミユの「ペスト」のように伝染病を他に伝播させない為とか。
 折角、ウサギと薫の恋愛シーンが見事なのに、絶対閉鎖系として街が描かれていない為に恋人たちの切ない軋みに必然性が欠けているのだ。
 また、描きたいことがハッキリしているのであれば、その内容に沿ったギャグや作品内容から自ずと滲み出てくるようなユーモアなら兎も角、とって付けたようなギャグは作品の品位を落とすだけである。
陽のあたる庭

陽のあたる庭

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

新年初観劇~!
初見の劇団さんです第2回公演だそうですが
開演時間5分遅れのセオリーは踏襲されていたのは残念

結構新年初っ端にしては重い話かなぁと思えた
1時間50分の作品

小道具とか効果音とか役者さんの熱演とかは好みでありンした♪

ネタバレBOX

舞台セットは”飯場”風に黒地の素舞台に木材を荒く組んだ部屋風+ベッド兼椅子代わり台にテーブルと丸椅子です

東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。
戦争孤児のダイとショータが出稼ぎ労働者として、
地方のトンネル工事現場に向かうところから物語は始まります。

ショータは身体が大きく力が強いが知能が5~6歳児止まりであり、相棒というか兄貴分のダイは、そんなショータがしでかす出来事に困りつつも二人で現場を渡り歩き、いつか二人で住める自分たちの家を持つことが夢で金を貯めています(目標額は30万円であるが手元にはまだ2万円しかない・・)。実は二人というかショータがいつもダイを困らせることをして現場を転々と替えざるをえなくなって金も思う通りに貯められないのであるが・・・。

遅れて現場に入った二人は新しい職場に馴染んでいくのですが・・・・

いかにもな肉体労働者の高度経済成長時代の雰囲気をよく醸し出していたですよ

結局ショータは、また前の現場(カヌマの現場)と同じような・・・(より以上の?)困った事態を引き起こしてしまい・・・。ダイがついに決着をつけてしまうという物語でありました。 (こうなるとは思っていたが、話は暗かったなぁ・・と感想・・・。)

食事とかはリアルに飲み食いしてて 薄汚れた作業服とか 小道具のラジオや銃など細かい出来が自分的にはツボでした (BGMからラジオの音に移行する演出は上手やなぁと感心) 飯場に入ってくるときの砂利の感じの足音とか 音関係の細かさ良いです~
14年式後期型(トリガーガードのふくらみが独特で一目でわかるのよ(^^)の拳銃なんて時代考証に即した拳銃使うとこなんかもGoodやなぁと感動しました

ただねぇ難点が・・・ 男性陣は着替えなんぞしなくても問題ないけど
女性陣(まぁ二人しかいませんが(^^;)は時間経過を出す為に着替えて欲しかったさ! 特に留美子さんは派手さが話上も必要であったろうし着飾って着道楽風な着替えは必要だよなぁと強く感じられたですよ

時代的に喫煙シーン多くとるので薬用煙草(ネオシーダー)使用とアナウンスにもあったが・・普段なら大丈夫だったと思うが 年末年始で喉がつぶされた身としては煙が患部に悪かったようで(合わなかった?かな)咳がぶり返してしまったさ・・・ 演出上電子煙草は合わないだろうし・・まぁマスク等配りますよって優しさが欲しかったかしら・・・ すまんです自己都合な感想+身体状態で

オオタダイスケ:ショータの兄貴分 戦争孤児 いつの間にか傍に来て懐いてきたショータと共に肉体労働現場を渡り歩いています
コバヤシショータ:加減がわからない馬鹿力の持ち主 小動物とかが好きで将来の夢の家でふわふわのウサギを飼いたいと思っている 今まで気に入って遊んでいたネズミや子犬・・小動物を手の中で殺してしまっています・・・
テルヨ:飯場での飯炊き女 東京に子供を捨てて出てきてしまった過去を引きずっている
トク爺:先の事故で左足と左手をやられて今では手当貰いつつ現場の掃除担当となっている 自分の命を助けてくれた老犬がボケても誰彼噛みついても抑えきれなくなってきて心を痛めています ダイ達の話を聞いて虎の子の10万円出すので自分も二人の夢の家に住まわせて欲しいと願う=で考えたダイが12万頭金にして家に住みつつローンで残金払おうと思いつかせるキッカケ与えます
ピョン・ソンム(ワタナベナオヒサ):日本生まれの朝鮮人(父マサオ陸軍軍人 故人) チョン(差別ですけどコノ時代は普通に皆がやっていたんだよなぁ・・・小劇場系でないと出せないセリフと立場ではなかろうか・・・)と周囲から蔑まれてますが現場仲間からは普通に接してもらってます 3年前に婚約していた姉が朝鮮人と明かしたことで破談となり自殺 弱った母を妹に看てもらいつつ二人のいる福岡に仕送りしている そして朝鮮人として嫌っていた本名を名乗っている 
親方:現場を取り仕切ってる安藤組の組長さん
カジワラ:現場での兄貴的存在 元軍人南方よりの帰還兵 亡くなった妹がいた=ルミコに似ていて話し相手になっていた 飼ってる野良犬が子犬5匹生んで貰い手探し中~
ハラダ:お調子者 花札・煙草・女と・・現場らしい人物 拳銃を隠し持っている(先週辞めたカトウという仲間から預かったらしい)
アンドウタロウ:親方の長男 いかにもな喧嘩っ早いチンピラ 上に媚びて下に当たるという如何にもな小人物 当然自分の所有物である妻には殴る蹴るの暴行を・・・・
アンドウルミコ:戦争で両親を亡くし親戚中たらい回しにされ虐められ14歳で家出し現在はタロウの妻となってるがDVに苦しみ足掻いている=寂しくてて飯場等に話し相手(話だけかなぁ・・・?)探しに来ますが、みな仕事を失うの怖く=親方の長男に睨まれたくない=のでほとんど相手にされない (演じられた森さん綺麗でしたぁ♪)

ちなみにラストで拳銃出すのですが・・・犯罪ドラマの見過ぎのせいか、腰後ろに銃がはさんである様子が見てとれてしまった・・・・。演出的にはいきなり銃出して驚かすとこですけど(勘の良い観客なら紛失話聞いてすぐ思いつくでしょうが)
陽のあたる庭

陽のあたる庭

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

ショータ役がグー
 内容的にはスタインベックの「ハツカネズミと人間」の翻案。無論、日本的にアレンジされてはいる。

ネタバレBOX


 時代設定は1963年、つまり東京オリンピック前年である。ダイとショウタは野上の浮浪児上がり。戦災孤児である。ダイはしっかり者だが、ショウタはおつむが弱い。ふわふわしたものが大好きで見ると触りたがるのは、東京大空襲で母を早く亡くした寂しさの現れであろう。永遠の子供だから母のふわふわした感触が恋しいのだ。然しそのバカ力は半端ではない。優しいのだが、力の加減を知らないので動物を可愛がるつもりがいつも殺してしまう。今回は矢張り前の現場で、親方の女が着ていたふわふわのコートに触りたくて騒動になり、女が暴行だと騒ぎ立てたため、親方やその知り合いのヤクザに追われる破目になって、今度の現場へ流れて来たのである。だが、その2人には夢があった。金を貯めて小さな家を持つ、という夢だ。そこではショウタの大好きなふわふわの兎を飼うことにしていた。無論、小さいが庭もある。だが、今回移ってきた現場にも似た問題が転がっていた。親方の息子が乱暴者で背の小さいのをコンプレックスに持っており、大きい男を見るとそれだけで腹を立てた。目上の者には媚び諂うが、目下の者はとことんいたぶる下司である。しかも去年結婚した女房の浮気が心配で、年中監視していなければ気が済まない。その癖雀荘に入り浸って帰りが遅い。親が親方なので飯場に出入りしては子方に理不尽な暴力をふるったり、嫉妬の憂さ晴らしをするのである。子方たちは仕事を失いたくないから触らぬ神に祟りなしとばかりなるべく関わらずに済ませたがっていた。ところが、この女房も幼少時に疎開から帰ってみると母は空襲で死亡、父も復員してこずで14歳まで親戚を盥回しされた上ヤサグレてしまう。無論、男を騙してもきた。だが、自分の家族を持ちたかったのも本当だ。美人で若い上スタイルもいい。それで太郎が彼女の働いていたバーに来て一目惚れ、直ぐ結婚を申し込んで成婚となったのであるが、掴んだ獲物はババであった。それが不満で飯場にいる子方たち、とくに南方戦線帰りの梶原に話を聞いて貰いにきていたのである。だが、下司とはいえ亭主が年中嫉妬に駆られて飯場を訪れるので子方にとっては迷惑な話であった。
 ダイとショウタが暮らしていた野上がどんな所であったか、大体の察しはつこう。1945年3月10日関東大震災で痛めつけられ漸く再興した下町一帯をカーチス・ル・メイ指揮下のB29大編隊が襲った。海を除く三方を先ず火の柱で囲んで逃げ道を断ち、その後絨毯爆撃を掛けて一般市民(その多くが女子供老人であった)を生きたまま焼殺したのである。焼かれた人間が火のついたまま、凄まじい火災が巻き起こした上昇気流に乗って宙を舞うほどの火災であった。その為僅か数時間の間に生きたまま焼き殺された女子供老人ら市民の数は10万以上、人体から流れ出た油が隅田川に掛かる石の欄干に未だに沁みついて残っている。エンコから野上迄は、大人の足なら15分か20分の距離だから、焼き出された子供達の多くが野上に流れた。浮浪児達は、シューシャン(靴磨き)や闇市の手伝いなどをして生き延びた。ダイ、ショウタは闇市の話をしているから、野上に最初に入ったグループではなく何か月か経った後だろう。闇市が立ち始めたのは敗戦から暫く経ってからであるから。売品の中にはララ物資も無論含まれていた。留美子も14歳でやさぐれているからパンパンなども経験しているかも知れない。何れにせよ叩けば埃が出るような生活をしなければ生き残れなかった時代である。因みに法的に決められた生活を守った裁判官は餓死した時代である。またハイパーインフレは止まる所を知らず、まともな勤め人の暮らしより浮浪児たちの稼ぎの方が多かった上を下への騒乱の時代でもあった。街に溢れかえるチンピラは特攻帰りも多く、特攻では死の恐怖を忘れさせる為に覚醒剤が用いられていた為、戦後も日本薬局方・ヒロポンという名で合法的に販売されていたのである。国家などというものは、無論、そのでっち上げ理論の上で動く。決して普遍性もなければ合理性も持たない単なる虚構である。そう言って悪ければ無責任体制である。唯、多くは軍を味方に付け、権力維持をしているだけなのである。だから決して民衆を守らない。軍も民衆を守らないのは必然である。
 以上のような背景を背負った人間たちが登場する作品として観ると面白かろう。
ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚

ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚

ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2016/01/04 (月) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★

ミュージカルとな
初めてこのシリーズを観た。はっきり言って「鬼」さん以外の人の歌は聞けたもんじゃない。 歌える役者がいなくてもなぜミュージカルにしたいのか疑問。ストレートプレイにしたほうがよっぽどストーリーや役者の演技を楽しめるのにな。唯一 鬼三人はカッコよかった!

 

ゴースト・ゴースト・ゥライター

ゴースト・ゴースト・ゥライター

東京パイクリート

OFF・OFFシアター(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱の入った
作品でした。いきなり現行の山。そして執筆しているのが幽霊。英語における掛詞。幽霊が果たせなかった夢を、生きた人間に乗り移って、つまり他人の肉体を借りて物語を書くという設定が面白かった。俳優陣もなかなかの個性で、次回作も観たくなりました。

百年の虎独 × 竜の落とし子

百年の虎独 × 竜の落とし子

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2015/09/29 (火) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

出産
オトコにとって、オンナに対する最大の引け目であり、最大の憧れでもある。まるで、劇場をジャックしたかのような、劇団作品の超ロングラン公演の始まり。この人たちのチャレンジに拍手。

私的恋愛ベスト〜全ての女に懺悔しな!〜

私的恋愛ベスト〜全ての女に懺悔しな!〜

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2015/10/24 (土) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

たしかに
うんうん、あるある…を感じられた作品で、かなり楽しく拝見しました。これは次回も観たいっと思いました。

スクールみょーズ

スクールみょーズ

みょーちゃん劇団

「劇」小劇場(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

初笑いに最適!
無茶苦茶だけど楽しい!笑えます!
「まともな演劇を観たい人は向かいの本多劇場へ」というだけあって、
ルール無用、終始バラエティのコントのノリなのですが、
中途半端に奇をてらった演出をするくらいなら、ここまではっちゃけるのもアリかなと思いました。

特にいいなと思ったのは、
舞台上に客観的立場で解説する役の人が常にいること。
笑い所を余さず拾ってツッコミを入れてくれるので、笑いの絶えない公演になっていました。


今日と同じ内容には絶対に出来ないというくらいアドリブ満載らしいので、
公演日によって当たり外れがあるかもしれません。

鷗外の怪談

鷗外の怪談

劇団五期会

A&Hホール(大阪府)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度

伝わってこない。
物語は解るのだが、臨場感 緊迫感が無く、淡々と流れる。伝わってこない。

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