最新の観てきた!クチコミ一覧

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SPACE ★ OPERA

SPACE ★ OPERA

劇団Q市街

サブテレニアン(東京都)

2015/12/06 (日) ~ 2015/12/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1679(15-368)
19:30の回(晴)。

19:04受付、開場。桟敷+ベンチシート席。19:30前説(110分)、開演~21:18終演。

「ちょっとそこに座りなさい(2014/7@新生館)」「潮(2015/9@ギッド・アイラック)」、本作で3作目。

千田さん「潮」「ゲンゴロウ(2014/2@pit)」「小宇宙(2013/12@SENTIO)」、河合さん「犬の下には、川が流れて。(2014/11@コンシール)」「良くてフロリダ~(2014/7@BASE)」>

サイトのキャスト紹介をみると「スターウォーズ」に関する質問がありました。私は1978年、(建て替え前の)日劇で第一作を観ていて、ずっとS小説、アニメ、マンガ、映画が大好きだったのですが、いわゆる「スペースオペラ物」は少し苦手。とはいえ1978年は「未知との遭遇」「惑星ソラリス」、「未来少年コナン」「銀河鉄道999」「キャプテンフューチャー」などがありました。早川から「海外SFノヴェルズ」、サンリオから文庫と上り調子の頃ですね。

さて、本作は「会議」という形式を用いた「地球侵略」の是非を問う、最後の「決」から始まるもの。

太陽系の(たぶん)有力者による意思決定が、ある出席者によって収集がつかない状態になる...というのは、最近でも「ナイゲン」「わたしのゆめ」などでも用いられた様式ですが、対立する関係と中立性を維持するシステムがさりげなく配置されているのと、SF的な設定に欠かせないキャラクターを演じた千田さんが巧い。

「Men in Black」のように、どこにいてもおかしくない異星人の日常、優れた科学力に反比例するかのような身勝手で意固地な感覚。

ネタバレBOX

千田さんを観ていて、「鉄腕アトム」を思っていました。無心、正義...そんなキャラクターにびったり。表情や仕草もロボット的。
わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

小劇場 楽園(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

大人の苦労、子知らずか?
無難な結論に落ち着いたものの、教師と親は建前の部分も本音の部分もかわいそうなくらいズタズタ。ああいう問題が出てくると、実世界ではここからが大変なんだよな〜。

大人たちがこんなに辛い思いをして頑張ってるのに、子供は家でのんびりテレビ見てるかゲームしてるんだろうな。そう考えるとちょっと腹立たしい。

ネタバレBOX

事勿れ主義の立場からすると、担任の女性教師がもっと良くイラストを見て、ソープ嬢の件は心にしまい、アンケートは永久封印しておけばよかったのに。
O坂の殺人事件

O坂の殺人事件

劇団ウンウンウニウム

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2015/12/04 (金) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

推理演劇にしては、…
コメディとしては◎です!特にオカマちゃんは印象的でした!個人的には、恋人役の演技が良かったです。本格的ミステリーとしては、あと少し物足りなさを感じましたが、次回も足を運びたいです。

てくてく。

てくてく。

Nuts Grooove!

シアター711(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

目新しさは無いものの・・
時代設定然り、何かと粗さが有るものの好感度高し。
★4.5
笑いも程よく加味されており味わいを楽しめます。

カルデラ

カルデラ

GENZAi.

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

詩情
5階のあのスペースでしか出来ない実験的な作品。
本当に寒さを感じながら、詩的な響きを楽しみました。
見る時間が違ってたら、季節が違ってたら、印象もなかり違いそう。
今だからこそ海の殺伐感が醸し出せたかなあ。

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

心を打たれた
石炭を燃やして走る機関車は生きる力の象徴であり、走り続ける人生を支え、後押ししてくれる存在だ。絶望的な状況にもかかわらず、そこから這い上がろうとする姿に心を打たれる。重苦しさを希望や活力に変えていけるのは、他に真似できないこの劇団の特異な特長だろう。この3部作を区切りとして来年桟敷童子は再出発するという。「希望と感動を提供」「手作り感いっぱい」という「良さ」にも一層磨きをかけて走り続けてもらいたいし、その上で新境地にも期待したい。

西のメリーゴーランド

西のメリーゴーランド

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

ぽんプラザホール(福岡県)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった。
situationコメディーなのでネタバレできませんが、テンポよくありえない状況が進行して、客席は笑いの渦に。2重3重の伏線が、さいごにああなるのか。東京公演は年始ですが、初下北沢進出、ぜひ観てください。

てくてく。

てくてく。

Nuts Grooove!

シアター711(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

心情変化が早すぎ
主人公が 周りの人の影響で変わって行き心を開いていく 良くある話と直ぐに解ったが
それをどう描くか 期待して観ていたが 主人公の心の変化が速すぎて雑に感じた 簡単に心を開く強引な流れに ちょっとがっかりした
パンフに都電の音と有ったが ストーリーに関係なく何故わざわざ都電と書いたのだろう?
作者の若い頃に書いた者らしいが その頃の時代背景を中途半端に残さず そのまま描いて居たら もっと世界に入れる舞台だったのでは
役者の実力差が大きい事が 舞台全体のバランスを乱すことが解る舞台だった
批判的な事ばかり書いたが 悪い物では無かった
主人公の心の変化する状況や周りとの関わり 心の変化の様子をもっと丁寧に見せてくれていれば と もったいなく思う

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

善意の罪
初演を観ていないのでこれが私にとって初めての「痕跡」。
皆ひたむきで、傷つきながら誰かを守ろうと必死になっている。
その姿が本当に真摯でそれだけに哀しい。
事件の証言者が丁寧に解説する構成、スピーディーな展開、
美しく的確な照明、そしてくっきりしたキャラで2時間20分はあっと言う間。
KAKUTA20周年記念に相応しい秀作で、隙の無い出演陣も素晴らしい。
ラストシーンの余韻が、観る者に長く痕を残す作品だと思う。

ネタバレBOX

冒頭、衝撃的な事の起こりを語るバーのマスター(若狭勝也)、その語り口が魅力的だ。
緊張感にあふれ緩急自在、私も一緒にその場に居合わせているような錯覚に捉われる。
この後10年間忘れられない人物の顔を、彼はこの台風の夜、2人目撃する。
ひとりは自殺しようとしていたところへ声をかけて、店でビールを飲ませた男(松村武)。
もう1人はその夜起こった、9歳の少年ひき逃げ事件の犯人と思われる男(佐賀野雅和)。
そして10年後、余命半年と宣告された少年の母親(斉藤とも子)が、
どうしても諦めきれずにこの町へ戻ってきた。
彼女の義妹(高山奈央子)、ドキュメンタリー作品の為カメラを回し続けるジャーナリストの男(成清正紀)、バーのマスターも巻き込んで、
10年前の真相に少しずつ迫って行く…。

誰もがあとあと後悔しながら生きている。
かわるがわる証言する登場人物たちはそろって「あとあと後悔した…」という
意味のことを口にする。
そして“人が存在していた跡を証明する”戸籍をめぐる物語でもある。
戸籍上は結婚していない夫婦や、戸籍を得るために偽装結婚する外国人、
戸籍を持たない人間の定まらない孤独…。

事件はそれぞれ当事者が自分の罪を認めるところから急速にほぐれていくが
肝心の母と息子が出会うのかどうかまで見せずに終わる。
だがその余韻に明るい兆しを私は感じた。
ああ、このあと母子は出会うのだと思った。
そうすることで、失敗に終わった多くの善意が報われるのだと。

初演の青山円形劇場を思わせる丸い舞台に川と橋のある町、クリーニング工場、
韓国料理屋、と変化する舞台装置が見事。
シンプルで整然とした場面転換も洗練されている。

斉藤とも子さんの儚げな母親が良かった。
圧巻は真実に近づきながら、「違う」と言い張られて引き下がるところ。
絶望と自己嫌悪でいたたまれない様がビシビシ伝わって来た。

その義理の妹を演じた高山奈央子さん、情に厚いが人の話を聴かないタイプで
思い込みの激しい強い女性が素晴らしく、捜索隊メンバーにぐっと厚みが出た。

韓国料理屋のホステス山田花子役の多田香織さん、直面する現実の厳しさと、
世間から隔絶されて育った青年と恋に落ちる初々しさとのアンバランスさが
とても良く出ていて切なくなった。

吉川竹夫を演じた松村武さん、不器用な生き方と内に秘めた優しさ、最後の決断をする
強さ、そして少年が追いかけてきたとき「嬉しかった」と激白するシーンが忘れられない。

助けてくれた人を親と信じて育った少年は「何だかその人のそばを離れちゃいけない
ような気がして」という根拠のない不安と隣り合わせに生きて来て20歳になった。
このどこか浮世離れした青年を好演した川隅美慎さん、ラストに明るい兆しを感じた
もう一つの理由は、この青年像が明るく清々しいからかもしれない。

しばらくは、美しいいくつものシーンを反芻する日々が続きそうな作品だった。



君の瞳には悠限のファクティス

君の瞳には悠限のファクティス

進戯団 夢命クラシックス

新宿村LIVE(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「君の瞳には悠限のファクティス」
日曜日は観劇三昧。一本目お昼は、新宿LIVE村で、佐藤歩さんの出演する、戯団夢命クラシックス #19「君の瞳には悠限のファクティス」を観て来ました。

前回の「「君の手には夢幻のファクター」」を、予定が重なっていて観られなくて残念だったので、あゆさんからご案内を頂いて、拝見するのを楽しみにしていました。

内容は、
聖歴2015年、1月11日
帝都S区に、突如巨大な隕石が落下し、直径約1km、深さ約100mの巨大なクレーターを作った。

後に、1.11の悪夢と呼ばれるこの出来事は、戦後最大の超災害となる。

それだけの天災でありながらも、旧S区民の生存率は約60%という奇跡の数字を出し、政府は他国からの支援により、帝都の機能回復と旧S区の復旧を10年かけて行う。

しかし、旧S区は今もなお、政府の特別監視区域として隔離され続けている。

その背景には、隕石落下で生き残った旧S区民のごく一部の中から

「ファクト」

という異能力を発症する人間が確認されたことが挙げられる。

「ファクト」とは、人間が持つ心的複合体(コンプレックス)や、決して叶わない望みに対する欲求、鬱屈した精神、それらが何らかの影響(※恐らくは先の災害)で膨張し、それによる自己の崩壊を防ぐ為、

「人類を次なるステージへと昇格」させる能力とされている。

そして能力者を「ファクター」

と称し、瞬く間に人々の恐怖の対象となった…。(非営利フリー百科事典:Kimipediaより一部抜粋)

復旧を続ける旧S区、そこに住まう人々、ファクター、災害の恐怖からの離脱、変わりゆく政府、様々なモノが水面下で錯綜する中、旧S区裏陽(ウラハル)にて、ひっそりと探偵事務所を営む二人のファクターがいた。

リンゴ(紅葉美緒)とベリィ(丸山直之)
ファクター絡みの仕事を、法の外から解決する、彼らに待ち受ける運命とは…。
というもの。

前回の舞台を観ていなくても、すんなりと話の中に入り込んでいけて、初めて観る人でも十二分に楽しめる。

出ている役者さんの全てがかっこよくて、素敵なのもありますが、ストーリー自体がとてもいい。

昨今、ニュースを見る度に、自分と相容れないものを、歴史に学ぶ事もせず、相も変わらず、力で、暴力で押さえつけよう、排除しようというニュースと映像の多さに、暗澹とし、憤りを感じていた。

人と違う能力を持っているのは、悪いことなんかじゃない。人と違う考えを持つことは、いけないことじゃない。皆が同じ意見に悪く傾いた時、そこに戦争が起きる。

この舞台もまた、ファクトという他の人には備わっていない能力を持ってしまった故に、排除されようとするファクターたちと、それを排除しようとする政府との戦いの話である。

しかし、それは、力対力ではなく、力で潰そうとする政府に対し、人間としての思い、人が笑顔で幸せに普通に暮らせる事を守るために戦うファクターたちの心の戦いなのではないか。

いつもなら、印象に残った役者さん、お一方お一方について、書かせていただくのですが、ベリーもサクラも、グレイプもライチも、サツマもレモンも、スモモ、アンズもユズもブロッコも....全ての役者さんが印象に残っていて、書ききれないので、今回は、観たまま感じたままの感想だけを書きます。

アンズのファクトである、思いを乗せた言葉を聞いている内に、頭を過ったのは「言魂(言霊)」という言葉。

私は経験から、言葉には魂が宿ると思っている。悪い事を考え、悪い感情、思いを乗せて発すれば、悪い状況が生まれ、悪い感情、悪い思いが人に移り、悪いものに取り巻かれるが、優しい思い、善い感情、温かな思いを乗せて発すれば、その逆に、善い状況が、感情が、思いが人に移り、温かで優しいものに取り巻かれる。

言葉は刃にも人の心を包む毛布にもなる。刃の言葉は切っ先鋭く、人を傷つけるけれどその反面とても脆い。刃こぼれもする。

けれど、毛布は例え破けても、縫い合わせ、繕い、傷はついても元に戻せる。優しく温かく善い言葉の毛布にもしっかりと一度でも包まれた人の心は強い。

人を思う心の強さは、そのままその人の持つ言葉の持つ血からの強さでもある。

もし、善い思いを乗せた言葉で、しっかりと相手の話を聴き、話し合うことが出来たら、力ではなく、武力ではなく、それよりも強固な言葉で歩より解決出来るのではないか。そうすれば、人を受け入れ、争いはなくなるのではないだろうか。

笑って、泣いて、感じて、考えた舞台だけれど、エンターテイメントとしても思う存分楽しめ、アクションがかっこよくて、血沸き肉踊る舞台でもあり、観られて良かった。

文:麻美 雪

カルデラ

カルデラ

GENZAi.

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

明日の神話
暗く気だるく眩しい空間に茫然とはまり込み、爆発の自然を感じてこめかみが痺れた。勇気ある演出だったと思う。帰路、シブヤの大壁画に共通する何かを感じ足を止めて見入った。

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

秀作
青山円形劇場での初演も見ていますが、
この作品はてがみ座の「地を渡る舟」と同様に、
現代演劇の作品として名を残すのではないでしょうか。

まぁ諸々意見や批評はあるでしょうが、罪と罰を現代風にアレンジし、かつ欲望、渇望、後悔、疑念、人間のもつ様々な一面を見事に表現していると感じました。
多少時代が変わっても、戯曲としての力が十分に備わった作品だと思います。

the Code

the Code

FUTURE EMOTION

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

物語は難しくないが…
今回が旗揚げ公演...当日パンフで、主宰の酒谷一志氏が「量子コンピューター」と「暗号」という2つのキーワードをモチーフに脚本を依頼したことを記している。その興味を持ったという、最先端技術研究所“量子コンピューター”の有用性と重要性が今一つピンとこない。その状況がもう少し明確に伝わればもっと面白い。また演出は、インターカットのように映像挿入するなど、機密性・秘匿性のイメージ表現で興味を惹く工夫があってもよかった。

ネタバレBOX

多くの専門用語...その意味が理解できなくても、物語は十分楽しめる。ストーリーはそれほど複雑ではないが、そのサスペンス・ミステリー風の展開は飽きない、そういう意味では、エンターテイメント性に優れていると思う(ラストは違う方向だが)。
先にも記したが、量子コンピューターが人間・社会などにどのような影響を及ぼすのか。行政機関(内閣情報調査室)の関わり、産業スパイ、ハッキングなどが現れることから、その内容を、例えばという事例のいくつかが説明されると具体的になり切迫感が増す。
本公演は、暗号解読に力点があったようで、なぜ暗号にしなければならない重要な“事柄”が身近なこととして浮かび上がらない。

舞台セットは、オペレーションルームと言ったところ。中央と下手2ヶ所(客席側とその奥)に机・パソコン、上手にはホワイトボードが配置されている。そして室内は白基調。
演技はシリアス、コミカルなど状況・場面に応じて演じ分け、全体としてはポップな感じである。
脚本にもう少し具体性を持たせれば...少し勿体ない公演であった。

次回公演を楽しみにしております。
ミキシング・レディオ

ミキシング・レディオ

OIL AGE OSAKA

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったですが・・・
ちょっと詰め込みすぎのような・・・
カーテンコールを含めて、会場でるのが予定より20分以上遅れでした・・・
どこまでリアリティを感じるかは個人差だと思いますが、ドタバタしすぎと私は感じました。

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQ

studio BLANZ(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★

②③
面白い。120分。

ネタバレBOX

「オールド・セイブルック」
シーラ(宍泥美)とジェニー(二見香帆)という姉妹とそれぞれの夫の4人で住んでいる家に、前に済んでたという夫婦(サンディとハル)が訪ねてくる。暖炉の隠し金庫から夫とジェニーが浮気していると知ったシーラらは揉め、銃も出てくる騒動になる。すると、奥から作家のマックス(高松良成)が現れ、2組の夫婦はマックスの創作人物とわかる。ストーリーに行き詰った作家に代わり、作品を進めようとする夫婦と、双方が浮気してたとわかるサンディ(服部容子)とハル(日比野線)。作品の方は「赦し」がキーワードだと落ち着くが…。
なんとなくアメリカンな会話に面白味を感じないけども、中盤以降はけっこう楽しめたかな。ちょっと単調な気もしたけど。

「セントラル・パーク・ウェスト」
精神科医のフィリス(外村道子)は、友人のキャロル(山脇唯)と夫サム(伊与勢我無)が浮気していると確信し、キャロルを呼び出すが、キャロルは二人は愛し合っていると突っぱねる。そこに、キャロルの夫のハワード(辻貴大)やサム、サムの本当の恋人ジュリエット(石澤希代子)も次々登場し、場が荒れていく…。
面白かった。笑いの箇所も多めだし。セリフにもあった、友人知人に夫を浮気されるフィリスってどんな女だよって、なんだか一番興味湧いた。ジュリエットの発砲からみなの撤収があって、フィリスがサムに水をかける終盤の流れも好み。
わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

小劇場 楽園(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

大人
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。100分。

ネタバレBOX

田頭(菊地未来)…キャバジョー反対派。会計士試験に落ちて会計事務所の事務員勤務。子のことが理解しつくせず悩む。
徳永(海原美帆)…キャバジョー反対派。保護者会会長? 大工はツブシが利かないと思ってる。
仙波(松井美宣)…キャバジョー賛成派。コンビニ店長。ミキへのセクハラまがいなどで色々批判されやすい人。
近藤(神馬ゆかり)…大工の妻。前回の大工講義は好評だった。優柔不断。
奥村(遠藤友美賀)…キャバジョー賛成派。スーパーのパート。バツイチ。一之瀬とは友人。
一之瀬(川西佑佳)…バツイチキャバジョー。ソープでも働いていることをカミングアウトした。
日比野(本東地勝)…教師。本会議の進行役。
御手洗(小田島亜庭)…教師。子供のことを考えて突っ走るタイプ。
教頭(林剛央)…穏便にコトを運ぼうと苦心し、頭を下げる。
ミキ(与古田千晃)…学生ボランティア。先生に向いてないと落ち込む。キャバクラでバイト中。

前回観た時と同様、背中の熱くなる、いい作品。職業と教育と男女の意識とかプライドとか、ゴチャっとした感もあるけど、上手くまとめてあるなと思う。舞台の抑揚もあって飽きないし。

風俗勤務を認めた一ノ瀬の、色々抱えて余裕の無い自分への想いと、周囲の考えが合致しないイライラで爆発する工程が、後々心にグッときた。一之瀬だけでなく大人の心の揺れ動きが重厚でよかった。
女学生とムッシュ・アンリ

女学生とムッシュ・アンリ

加藤健一事務所

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

泣ける舞台です
笑い満載のカトケンの舞台なのだが、今回のフレンチ・コメディーは、人間の温かさを存分に描き、泣ける舞台に仕上がっている。

息子が勝手に、老いた父親が住むアパートのルームシェア広告を出す。ここに応募してきた女子大生。老人を加藤健一、女子大生を瀬戸早妃が演じる。
頑固で融通が利かず、自分勝手な老人を存分に見せつける加藤は言うまでもなく、瀬戸の演技も軽快であり、かつしっかりしていて見応えがある。
半年間練習したというピアノの腕前もしっかり披露。なかなかの多才ぶりだ。

モデル出身だけあって、タイトなミニに身を包んで老人の息子を誘惑する瀬戸にご注目。

加藤は「フレンチコメディはえぐいんです」と言っているが、まあ、父親がたまたま一緒に住んだルームメイトを使って息子を誘惑し、離婚にもって行かせようとする筋書きは確かにえぐいかも。でも、見終わった感はとてもさわやか。

瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]

瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]

獣の仕業

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

すばらしい様式美
闇が深く、きれい。相対した光も。
様式美が確立されており、ぶれない。濃密(かつ、どこか空虚な)空間。
鍛えられた役者。
完成度の高さに頭が下がります。
脚本の「頭いい人が書いたんだろうな」感も、個性であり説得力であると感じました。
身体表現付き叙事詩、と形容したらいいでしょうか。

ただいつも「どんなに美味しい料理でも全部同じ味付けだと飽きる」とは思う・・・のですが、じゃあ改善した方がいいのかというと、そうも思いません。この劇団さんは、立夏さんの思うままに、固定も変容もしていくのが最善なのだろうという気がします。

わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

小劇場 楽園(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

安心感
見終わって、自分の中で消化不良気味なのは、子育てに正解がないからでしょうか。
現実にありそうな設定で、とっても面白かったです。

出演者の皆さんが、本当に保護者にしか見えなくて、他の舞台で違う役を演じるところが想像できません!

最近は若い出演者の舞台を見ることが多かったので、しっかり大人の演技に安心感がありました。

劇場の形が特殊で、せっかくの役者さんの表情が見えない部分があったのが惜しいと思いました。

オフ ザ ライン

オフ ザ ライン

劇団なのぐらむ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

次の公演も楽しみです
テンポが良くて、とっても面白かったです。
次回の公演もぜひ見たいと思います。

メインのストーリーはとてもシリアスなのに、見た後も気持ちは重くならないし、反対にまた見たいと思うのは、本筋と関係ないところも面白くて、それでいて、それらが自然と混ざり合ってるからなんでしょうね。

一人一人の役者さんも面白くて、この方達の他の舞台にも興味が湧いてきました。

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