
巨体
ムニ
アトリエ春風舎(東京都)
2026/07/23 (木) ~ 2026/07/27 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/07/26 (日) 14:00
ムニ『巨体』
1回目作/演出の宮崎玲奈さん、これまでの作品と土台造りから違うなと思った南風盛もえさん/藤家矢麻刀さん/黒澤多生さん、良くこの台詞を覚えられたな。空間設計が渡辺瑞帆とあるけど、巨体のデザインが渡辺瑞帆さんと言うことかな、流石だ。照明デザインが黒猿の方なのか、良い照明だと思った。
2回目の感想言葉たちに集中していると語呂合わせ的な言葉の羅列や俳句的な言葉たちに飲み込まれる。演者達の熱量を伴う台詞の発語、身体、演技は、呪文を身体に入れる苦労に頭を過られられながら魅入る。キヨス ヨネスクさんの投稿の「もっと広い空間での上演が観たくなった」とのコメント、確かにアトリエ春風舎の天井に固定されているフレームに演者は触れている。しかしこの巨体を大きな舞台に置くと、今度は巨体ではなくなるかも知れないなと。あの箱に目一杯という状態での上演がバランスしていた様にも思う。アパートの部屋の中にぎゅうぎゅうのイメージ的な。アトリエ春風舎のあと、京都での公演とのこと。あの部屋を出たことがない巨体が京都の舞台にどう現れるのか? その前にアトリエ春風舎をあの巨体は出ることが出来るのか 笑?

血の婚礼 【劇団うつり座】
劇団うつり座
上野ストアハウス(東京都)
2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
和のテイストで演じられると
何かドロっとした感じが
高まってた様に思えたデス
舞台セットはシンプルながら
笛とかツツミの生演奏BGM入で
効果雰囲気は素晴らしかった

ひとり芝居二本立て 〜Solo comedy double bill〜
朝倉伸二プロデュース
浅草九劇(東京都)
2026/07/28 (火) ~ 2026/07/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最高!ステージが終わった後に思わず「すごい…」と声が出てしまいました。演者を役者さんというより芸人だな…と思いながらパフォーマンスを見入ってました。ほんと「芸」ってこういうものをいうんだな…と思いました。一人芝居の真髄と原点を見た思いです。文字通り全国ツアーでしかもロングランでやるべきレベルですね。ほんと最高のステージでした。あっぱれ!です。

野火
世田谷シルク
サンモールスタジオ(東京都)
2026/07/08 (水) ~ 2026/07/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/07/09 (木) 14:00
レイテ島で肺病のため野戦病院に送られたがそこでも部隊に帰るよう言われた兵士の彷徨。素舞台に樹をモチーフにしたらしき高さ2mほどのオブジェ(と小さなものいくつか)を配しただけの舞台での一人芝居なので観客の想像の余地が大きいが、その鬼気迫る語り/演技(と照明・音響)によって少なくともσ(^-^) にはその場その場の状況が脳裏にしっかり浮かんだ。
なお予習したあらすじに「狂人と化す」との一文があったが個人的な感覚ではむしろあの状況下でかろうじて正気を保っているように見えた。
いずれにしてもあんな「戦争犠牲者」を二度と出してはならないと強く感じた。

バッグの中からスフィンクス
艶∞ポリス
劇場HOPE(東京都)
2026/07/28 (火) ~ 2026/08/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
笑いが鮮烈。VTRの使い方とかに澤田育子さんの「good morning N˚5」を想起。
自分の持つ岸本鮎佳さんのイメージはシュタタタタと真顔で漫画走りするあの感じ。切り口が独特。「へえこういう面白さが気になるのか」みたいな。
遠峯ありさみたいな美人、北香那さんには驚いた。ハーフと思う程のルックスと流暢な英語の発音。チケット即完だし、メチャクチャ人気あるのだろう。(TVは一切観ていないので世の流行り廃りには疎い。※全く知らないと思っていたが、彼女が主人公を演ったアニメ、『ペンギン・ハイウェイ』を映画館に観に行っていた)。
①アフレコ現場で一緒になるオーディションを勝ち抜いて来た声優二人。『超音速戦士プリズムレイン(?)』みたいなプリキュア系のバトルもの。岸本鮎佳さんは名前も経歴も年齢も嘘臭い不思議ちゃんキャラ。パチ屋でバイトしながらこのチャンスに賭けている北香那さんは「こいつ随分ぶっ込んで来やがったな」と一々苛つく。
北香那さんのキャラがヤバイ。何なのこの人?負けず嫌いなのか岸本鮎佳さんの繰り出す技を簡単に完コピして返してくる。このルックスでこの笑いのセンスかよ。昔、浜辺美波を『センセイ君主』で初めて観た時、「このレヴェルの美少女がここまでお笑いやんのかよ」と途方に暮れたことを思い出す。
要チェック。

その後、火を焚いて踊ろう
アル☆カンパニー
雑遊(東京都)
2026/07/27 (月) ~ 2026/08/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
平田満氏と井上加奈子さん夫妻が主催する演劇ユニット、アル☆カンパニー。そこから派生した短編戯曲リーディング無料公演の「パタカラぷろじぇくと」 。そこで発表された三本の短編「妹の子ども」「オーストラリアの母」「盆踊りに行こう」を今回演劇として一つにまとめて上演する。
『瀬戸内の小さな蟲使い』、『グロリアストラベル』、そして今作と、野田慈伸氏の笑いのセンスは揺るがない。コンプソンズ金子鈴幸氏もそうだが、笑いに関しては敬服せざるを得ない。悔しいけれどメチャクチャ面白い。
冒頭、9歳の小学生、平田満氏の絶叫。その伯母である浅野千鶴さんの謝罪から幕開け。スイカバーのアイスの棒で作った夏休みの課題、小田原城を浅野千鶴さんが踏んで壊してしまった!平田満氏は浅野千鶴さんがわざと壊したと疑う。夏休み、祖母の家に帰省している長女と次女親子の物語。

『コインランドリーカタルシス』
πTokyo
πTOKYO(東京都)
2026/07/25 (土) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「また会おう」 そう言って別れたが…。冬、東京の或る街にあるコインランドリーでの奇妙な話(抒情劇)。3年間同棲した彼女と別れて2年、いまだ未練を残す俺。家に洗濯機はあるが、彼女と閉店間近のコインランドリーに行っていた習慣だけが続く。
彼女曰く「(洗濯機は)くるくる回る」 同じように見えるが、少しずつ違っている。それは2人の意識や生活を表している。俺はカフェバーで働く夜型人間、稼ぎも少ない。彼女は結婚し子供もほしいようだが、俺は踏ん切りがつけられない。そんな彼に関心を持った男が話しかけてくる。前(深)夜から翌日の同じ頃までを描いた物語。
(上演時間1時間20分) ㊟ネタバレ

cogito
O企画
小劇場 楽園(東京都)
2026/07/23 (木) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
公演は二部構成、一部はチラシにある説明の物語。ニ部は観客も加わった哲学対話。千穐楽に観劇したことから、「おわり」とは というテーマ。発言してもよし、しなくても構わない。けっこう多くの人が発言し、なかには複数回 発言していた方もいて参考になった。同時に自分の考えもまとまった気がした。
ほぼ素舞台。楽園の中央にある柱の下の周りに芝と石。舞台上も含め 囲み客席で 中央に丸太2つ。上演後 哲学対話がしやすい配置になっている。また観客は「石」という設定らしい。そういえば当日パンフの重しに石が置かれていた。物語がもっと人の機微に触れ、想像力が膨らむような空間演出が出来れば…。多少の間(ま)があっても、それは物語の余白であり余韻。小説でいえば行間を読むといった感覚だろうか。
物語は、偶然同じリックサックを背負った 見知らぬ女と男が 街中の公園で出会う。観客は石であるから、公園内(客席通路)を上り下りする。お互いが気になるが話しかけるキッカケがない(間の広がり)。男が裸足になって、直に土の上を歩くといった行為を通して、「感動」「もやもや」といった心の在り方を語り合う。いつの間にか2人の会話は現実と幻想、「生きること」「死ぬこと」といったことが交錯し、曖昧なまま哲学問答へ繋げる。上演内容を深化させるような手法に思えた。
(上演時間1時間 上演と対話の間が休憩か)【A】

ラフカディオ・ハーン 琉球の夢
燐光群
新宿シアタートップス(東京都)
2026/07/03 (金) ~ 2026/07/14 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
言葉の手数は多いけど、どれもヒットしてない感じがするのは何故だろう。空回りで届いてこない。たぶん作品への前のめり度が作者>左翼>普通の観客になっている気がする

20の物語 -週末を、劇場で-
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
命を弄ぶ男ふたり
奇妙なシチュエーションで、短い中に目が離せない展開があって面白く、引き込まれる。
口に花を持つ男
こういう役は、渡邊りょう氏は実にうまい。
不毛ドライブ
訳ありで腹を探るように核心部分の周囲をぐるぐる廻りながら微妙な感情の揺れ動きが顕されていく流れが面白い。金髪男の、ただヘラヘラしているだけではなくて、どこか腹に一物ありそうな不気味なしつこさの演技が良い。

cogito
O企画
小劇場 楽園(東京都)
2026/07/23 (木) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Aキャストの回観ました。夜の公園での会話劇は、前回公演と大きく変わっていないけど、より間が大きくなった気がしますね。アフターの哲学対話は結構活発で、色々と参考になりました。こっちがメインなのかな。

「水平線の歩き方」【Mura.画】
Mura.画
北池袋 新生館シアター(東京都)
2026/07/24 (金) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

『コインランドリーカタルシス』
πTokyo
πTOKYO(東京都)
2026/07/25 (土) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日常的なコインランドリーを舞台にして、恋と友情と出会いと別れの話。大きな盛り上がりはないけど、しっとりとくる朗読劇ですね。

夏の夜の貘
ワンツーワークス
シアター風姿花伝(東京都)
2026/07/25 (土) ~ 2026/08/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!ワンツーワークスさんの舞台でこんなに笑ったのは初めてかも。そして原作にはないあれやこれやが素晴らしい。
しかし実年齢が8歳の子どもが精神年齢だけが20歳になるなんて、とても幸せとは思えません。「人は子ども時代を楽しむために生まれてきた」と誰かが言っていた気がします。
当日パンフに古城さんも「精神年齢を大人にさせられる子どもは1988年(原作発表の年)の頃より圧倒的に増えているに違いない」と書いていらっしゃいました。全ての子どもが子どもとして生きられますようにと願わずにはいられません。」

『コインランドリーカタルシス』
πTokyo
πTOKYO(東京都)
2026/07/25 (土) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
楽を拝見。
座った席がエアコンの吹き出し口だったのか音が煩くて同棲カップルの男を演じた役者の声が殆ど聞こえないシーンがかなりあった。前席に座って居た観客が大きかったのでうつむき加減で発声していたのか否かは確認できなかったが、もしそうだったとすればそのような癖は直すべきである。役者本人が自覚していなかったのであれば演出がダメダシをして直しておくべきであった。はっきりした原因は分からないが参考までに。

魔法老女ポストキュア
東京演劇アンサンブル
吉祥寺シアター(東京都)
2026/07/24 (金) ~ 2026/07/27 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
引きこもりの妹がおり、家族みんなが家に揃うとどうしても息が詰まってしまうのではないかと、気分転換も兼ねて月に数回、母を演劇に連れ出しています。
今回は「魔法老女」というタイトルやビジュアルから、日常から離れて肩肘張らずに楽しめるファンタジー作品だと思って母と一緒に劇場を訪れました。
しかし、物語は不登校の主人公・マヤが魔法使いの老女となり、母・サナの過去へと向き合っていくストーリー。まさかこれほど自分たちの現実と重なるお話だとは思っていませんでした。
家族として一番近くで見守ってきたからこそ、母の抱く心配や、引きこもる事者の苦悩が痛いほど胸に刺さりました。なんとかこの現実から脱却しようともがく姿には、散歩に誘うことすら逆効果になってしまっていた自分たちの葛藤が重なり、他人事とは思えませんでした。
現実逃避のつもりで観に来た舞台でしたが、自分たちの家族のあり方や想いに静かに寄り添ってもらえたような、忘れられない観劇体験となりました。

ケチャドバ! Bottle2「since1991」
プラチナ・ペーパーズ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/28 (日)
【teamナポ】【teamオム】両チーム千穐楽を続けて観劇。
大中小3つの稽古場を擁したスタジオのロビーを舞台とした1991年から10年毎のクロニクル。
かつて「ダブルブッキング」で老舗アングラ劇団と新進気鋭の作演ユニットを対比して描いた堤さん、本作ではそれらに加えて新劇系古参、いわゆる小劇場系、2.5次元舞台、アイドルによる朗読劇なども登場させ、さらにその時代に応じた劇場ネタも織り込んで、長年の観劇者として頬が緩みっ放し。
その一方で「第五場」の「メッセージ性」は痛烈で圧巻。ともすれば「そうなりかねねい」近未来を描いて昨今の情勢に警鐘を鳴らす。
そんなこんなのあれこれの中、一貫して語られる「演劇愛」に感動。
あと、ナポとオムであれこれの違いも面白かったが、中でもナポで純和風だった演劇団竈組、オムでは和洋折衷だったのが印象深い。

「LIVE」
劇団Pinocchio
布施PEベース(大阪府)
2026/07/24 (金) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
子供を助けて、自分が意識不明の男と、先に事故で亡くなった彼女の話 あり得なくはないファンタジー
10回超え劇団らしく、内容もしかり
笑いも挟みながら楽しめました✨
今度も楽しみです😊

魔法老女ポストキュア
東京演劇アンサンブル
吉祥寺シアター(東京都)
2026/07/24 (金) ~ 2026/07/27 (月)公演終了

プライマ・フェイシィ
シス・カンパニー
ザ・スズナリ(東京都)
2026/07/01 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
映画「ドライブ・マイ・カー」以来、舞台では初めて目撃する「演じる三浦透子」を楽しみにしていたのだが、たまたま直前に舞台版「チ。」配信を観て、「あ、出てる」と。正統派な演技者(歌も歌える)との印象だ。それはスズナリでの芝居でも確認され、栗山演出のミザンス指定をこなしつつのリアリズム演技には胆力を感じさせる。地の文の発語で自身の思考、感覚、行動を描写し、身体は「描写されてる」場面に身を置いている。
時間を積み重ねても前の人物像を裏切らず、深まり、物語上の決定的場面では脚本が紡ぐ的確な言葉で性交を強要される側の瞬間瞬間の反応を描写し、「何が起こったか」を如実に伝える。そして法廷というリングに上がった彼女の「闘い」を描く。試合では敗北を喫する。尊厳を踏みつける暴言、思いもしなかった嫌疑、まことしやかに持ち込み、仄めかす弁護側を陪審員は信じた。
が・・タダでは起きない意志をボロボロの彼女は高らかに宣し、彼女(のような者たち)に我々がどう対するのかを問いかける。彼女の姿に、正義が踏みにじられ汚辱の中に放逐された、歴史上の闘士たちの姿が重なる。
栗山が演出するスズナリ舞台は想像通り「初」だという。一人芝居では栗山演出的にスズナリが通常感覚なのかも。