最新の観てきた!クチコミ一覧

761-780件 / 191876件中
帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ

帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ

海ねこ症候群

小劇場 楽園(東京都)

2026/03/05 (木) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/06 (金) 19:00

 今回の劇は、再演ということはCoRichチラシのタイトル的にも分かるようにはなっているが、厳密には新板とはどういった感じか、新板と再演に違いがあるのか、あんまりピンと来なかったが、実際に会場に行くと、パンフレット代わりの無料冊子があり、それの中身を開演前に見たのと、劇が始まってから、出てくる登場人物たちの関係性や舞台セットの女子トイレ、トイレットペーパーなどを観てみて、しっくりきた。
 具体的には、無料冊子やチラシに書かれていた主人公のトイレの住人成願寺高校3年清水詩織さん(訳あり)と廃部寸前のオカルト研究部対生徒会と謎の女子高校生(実は学校の7不思議の1つ、トイレの花子さん張本人)の全然接点が無いようで、徐々に関係性が浮かび上がってくる感じが、イラストも相まって分り易かった。
 但し、実際に劇の中身を観てみると、登場人物たちの関係性や生徒会長石田亜紀さんと主人公の清水詩織さんとのかつての関係性、調整型で温厚そうに見える生徒会長石田亜紀さんが生徒会長になってから、下駄箱に必ず誹謗中傷が書かれた紙が沢山入っている、こういったタチの悪い悪戯をする真犯人が実は生徒会内で誰よりも生徒会長のどんな相談にも親身になって聴く、誰よりも生徒会長の理解者で真の友達だと豪語していて、生徒会長の石田さんからも信頼されていた女生徒だったりと、劇も終盤に差し掛かると、単なる対立、摩訶不思議でオカルトな要素、そして軽快なコメディというだけではないんだなという、クラスの陰湿な虐めや嫌がらせ、嫉妬など、学校という狭い世界の中での社会問題を次々に浮かび上がらせていく展開が、軽く想像を飛び越えていて、良い意味で衝撃的だった。

 初演を私は観ていないので何ともだが、初演では女子高という設定を今回は共学の学校という設定に変え、オカルト研究部なる新たな存在も出すことで、シリアスに行き過ぎて、救いがあまりない内容になるところを緩和して、ワチャワチャと騒がしく、楽しいコミカルな部分と、トイレの花子さんやトイレの神様などの摩訶不思議な存在などが混じり合うことで、とてもバランスの取れた劇になっていたと思う。
 普通謎の女子高生(トイレの花子さん)はどこか不気味で、隙きあらばトイレの中に引きずり込もうとしたりするような気がするのに、今回の劇での花子さんは、優しくて、寂しがり屋で、何処か子どものような純真さをもっていて、オカルト研究部の部員たちとも仲良くなったり、孤独感を抱え込み、相手との間に壁を作る主人公の清水詩織さんとも段々と仲良くなったり、その辺の人間より人間味のある幽霊として描かれており、一方で成願寺高校の生徒たちの人間関係のほうが余程複雑で、周りと少しでも違ったことをしたりすると、裏で陰口叩かれ、時に集団無視され、陰湿な虐めだけでなく、嫉妬や恨みの対象にさえなり、今日まで学校の頂点にいても、いつ振り落とされるか分からない、陰謀渦巻く歪んだスクールカーストとの比較が見事だった。
 トイレの花子さんを親近感のわく女子高生として描いているのは新鮮だったし、トイレの神様が威光なんて微塵もなくて、庶民的な上に、細かくて、人間臭く描かれているのも共感できた。
 意外と、幽霊=怪奇、ホラー的に必ずしも描く必要もなければ、神様=絶対的で威厳を持つという風に描かないといけないという事はない、柔軟性に富んでいても良いんだと立証してくれた作品だった。

 ノリ的には、映画『学校の怪談』シリーズと近いと感じた。勿論、そこまでの絶望的な怪奇現象、ホラー要素こそないけれど、上手くいかない人間関係やすれ違い、虐め、嫉妬や恨みなどの要素が物語に影響を与えている部分など、良い意味で共通点が多く見受けられた。コミカルな部分が要所要所で出てきて結構笑えるところも似ていたが、今回の劇のほうがより笑える場面も多くあった。

 イメージしていた以上に、軽いだけのエンタメ摩訶不思議芝居ではなく、軽快な笑いも多いし、怪奇現象も時にコミカルに、手作り感満載で描かれるが、学校内で起きている社会問題にも登場人物たちの視点から、具体的に斬り込んでいて、思った以上に考えさせられた。
 特に、生徒会長の石田さんが、1番の親友だと思っていた生徒会内の女生徒の個人的な嫉妬が原因で嫌がらせの紙を下駄箱に入れていたことも劇の後半で明らかになり、自分の今までの生徒会長としての言動に自信が持てなくなり、人間不信になってトイレに籠もる場面、皮肉にも今までトイレに籠もっていた清水詩織さんによって心が徐々に開いていくという終わり方に、人生常に勝ち組ということもなくて、どこで脱落するか分からないが、それでも、一旦動けなくなってしまった状態を無理に周りに合わせようと努力する必要はない、ありのまま自分を受け入れなければ、自分自身がまず自分を信じてあげないと、前に進めない。時には立ち止まっても良いんじゃないかと感じさせてくれる劇だった。
 答えは、1つじゃないし、選択肢だって1つじゃない。無理に人に合わせる必要はない。人は、十人十色で多様なんだから、色んな生き方があって良いと感じさせてくれた。

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テンポよく進む会話劇で内容もわかりやすい

こけら落としに立ち会えたことに感謝
さぬき演劇界隈が熱くなっていく予感しかない

合同卒業公演

合同卒業公演

兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター

ピッコロシアター (兵庫県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どん底へ
ゴーリキー(ロシア文学)の作品をアレンジしている作品
仕事が楽しみなら、人生は極楽だ!仕事が義務なら、人生は地獄だ!」(または「労働が愉快なら人生は美、義務であれば人生は地獄 仕事への姿勢や生き方について深く問いかける言葉
その他、「すべてを失っても、人間には失ってはならぬものがある」という人間としての誇りに関する言葉や、ルカによる「あわれみ」や「真実」をとても上手く表現
但し、考え方は人それぞれ ロシア文学は未だ難しい…

落日

落日

劇団ちゃうかちゃわん第34期生

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

らしさ爆発
定番のダンスは一番最後
内容は夢を追い求める大学生と二国間の会談(提携)をシンクロさせながら話は進む
パーパスは夢
個人的な夢と二国間が求める協調がテーマ
トランプの様な自国第一主義では無く、
本音を話して、夢を叶えよう的な理想の話
言いたい事は分かるが、実現的には…
机上の空論(頭が良い人々が頭の中で考える理想論)では…
何が正しいのかは分からない…

合同卒業公演

合同卒業公演

兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター

ピッコロシアター (兵庫県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ナイトスイミング
泣けました…
走れメロスをSF(将来バージョン)での内容
友達との約束を守れるかどうかを時代を超えてアレンジしている良作
友達が少ない私にとっては、涙腺全開
但し、私には無理ですが…

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

高松市田町に新しく誕生した「絵本の劇場カメレオン」という素敵な空間での素敵なお芝居「1万円おじさん」!とても面白く愉しく貴重な時間を過ごすことが出来ました! ありがとうございます😊✨

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑いどころが満載で、笑いながら涙が出てくるほど!
観終わったあとには、ビジネスへのやる気がグッと湧いてくる演劇でした。
今回は子ども3人と一緒に観劇。
ビジネスの講義のような少し難しい話もありつつ、しっかり笑いどころもあるので、子どもたちも飽きることなく最後まで楽しめたようです。
そして一番驚いたのが、観終わったあと子どもたちが「台本を買って!」とねだってきたこと!
家に帰ってからは、なんと3人で台本の読み合わせをスタート。よっぽど気に入ったのでしょう。
連れてきて本当に良かったです!

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。商店街に面した入り口からステージまで数メートルのところに、夜の公園と夢か幻のような一万円おじさんが確かに居て、いつしか舞台上の3人が自分の胸の中で言葉を発しているような感覚になりました。要するにのめり込みました。長く愛される作品になると確信せています。

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/08 (日) 14:00

香川県高松市田町商店街にできた小劇場「絵本の劇場カメレオン」のこけら落とし公演「1万円おじさん」を観ました。地元香川で演劇を観る機会は少なく、小規模で演者さんとの距離も近い本作のスタイルは初めてでした。演劇はとてもわかりやすくて観やすくて、私のような演劇初心者も楽しめました。小さな劇場ですが定期的に演劇が観れたら嬉しいです。

ただいま、グランドにて待機中

ただいま、グランドにて待機中

beMyselfプロデュース

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

トリプルコールで、満席🈵は千秋楽で流石
ゲキゲキと無名劇団が協力という事も有り、全てにおいてスマート
内容は分かりやすく、複雑な人間関係(親子 恋人 家族 仕事 学校)を持った人々の繋がりを、面白さを交えながら、観客の涙を誘うもの
個人的にはもう一捻り欲しかったですが、ラストに持ってきて良かったです!

101分のペリクリーズ

101分のペリクリーズ

Dialogue!

シアター風姿花伝(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千穐楽を拝見。「ペリクリーズ」を約100分でというこの舞台。観る前は、いったいどういう風になるのだろうと思っていたが、これが実に面白かった。あの歌は使わなくてもいいんじゃないの?とは思ったけど、まぁこれは趣味の問題かも。

これが私の世界

これが私の世界

ViStar PRODUCE

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主役の星さんの喜怒哀楽の表現が素晴らしく、舞台に生きる人、これが私の世界 に説得力があった。劇団の舞台裏を知れたことや役者のみなさんの様々な感情も知ることができ、より演劇が楽しみになりました。
スタッフのみなさんのお出迎えからお見送りまでの丁寧な姿勢も際立っていて、タイトルに偽りなしです。

ナイト・オブ・ザ・ミミキングパンダ【東京公演】

ナイト・オブ・ザ・ミミキングパンダ【東京公演】

yhs

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最後の展開は予想できず、タイトルとそう繋がるのかと驚かされた。
役者さんもみな演技が上手くて、入り込めた。北海道の風土に馴染みがあると更に楽しめると思う。

演劇の青山vol.2 短編集『ばちがい』 東京公演

演劇の青山vol.2 短編集『ばちがい』 東京公演

演劇の青山

ユーロライブ(東京都)

2026/03/08 (日) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いやー、面白かったです。関西のお笑い、いいですね^^ コント9連発といった舞台でしたがほんと充実した時間でした。個人的には「護身術」と「マッカーサー」と「100円ショップ」がツボでした。東京03のようなコントとお芝居がいい感じでブレンドされたのが好きなこともありどくさいスイッチさんの舞台すごく好きです。ぜひ本格的に東京でも活動してください^^

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新しく出来た『絵本の劇場カメレオン』の柿落とし公演。
「楽しい事がしたい!」と叫ぶカナコの言葉。確かにお金や時間、協力者、立ちはだかる現実は山ほどあれど、この言葉に尽きるよなぁって思うと胸が熱くなり涙しました。
楽しい事をたくさん生み出す場所になって行く未来も含めて受け取れた素敵な公演でした✨

ある人の本当と遠吠え

ある人の本当と遠吠え

上演集団ヒコ座

新宿眼科画廊(東京都)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/09 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 観るべし! 華5つ☆ おっと、危うく書き忘れる処だった。自分の拝見した回では、2人が各々異なるシーンでギターの生演奏をしてくれたが、腕は確かだ。彼らのギターを生で味わう楽しみもある。

ネタバレBOX

 タイトルの付け方が上手い。上演内容を見てそう思った。コンセプチュアルなレベルでも良く考えられている、という意味だ。出演者は2名。開演回によって尺の延びる回が多かろう。それだけ思考が観客との関係で深まるからである。自分の拝見した回は87分であった。(因みに予定では60分ほど)観客の様子がクリティックであるとか、何か新たなことをやってみろ! というようなアグレッシブなものであれば、より鋭角的な而も本質的な作品が成立し得る場を形成する上演である。舞台美術もユニークだから好みは分かれるかも知れぬが楽しめる人は楽しんで欲しい。紙飛行機も3機登場するが飛び方が各々異なる、その意味する処を考えるのも一興だ。無論、2人の登場人物が何を喋り、どんな行動を取ることによって真と偽というテーゼを料理するか? が最大の見所となろう。自分は、極めて論理的でありながら、えっ! と驚嘆し得るような形でそれを為した荒業を高く評価した。今後も楽しみな上演集団である。
海の凹凸

海の凹凸

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2026/02/27 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/08 (日) 14:00

座席1階

俳優座に書き下ろした劇作の自劇団による再演。この作品自体は初めて見るが、水俣を扱っていても患者からは一線を画して大学の教員らによる講座運営が舞台の中心になっている。

丁寧な取材で定評のある詩森ろばらしい、細部にまでこだわった会話劇が展開する。水俣病が歴史の中に押しやられ風化していく中で、水俣を研究し、その事実を伝えていくことがいかに困難になりつつあるかを痛感させられる。冒頭、日本は公害が起きにくい地勢にありながらなぜ公害が繰り返されたのかと問いかけられるが、その答えは劇中で明確に提示される。

個人的に少し物足りなかったのは、その講座がどんなふうに行われたのか具体的な場面がなかったこと。患者の声がストレートに聞かれなかったことも欲求不満のタネだった。しかし、逆に言えばそれらに手を広げなかったことで、物語がシャープになってわかりやすかったと言えるだろうか。

竹下景子の存在感はさすがだった。道学先生のかんのひとみが教育者の役で登場したのは興味深い。役者としての幅の広さを感じてとてもよかった。

これが私の世界

これが私の世界

ViStar PRODUCE

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇愛に満ち溢れた公演。観たことがあるなぁと思って、観劇後に主宰で主演の星宏美さんの手書き挨拶を読んで納得。2021年初演「引き結び ~紬ぎ結ぶは はじまりの糸~」を観ており、今回はパワーアップしてタイトルも「これが 私の世界」として上演。舞台に賭ける執念というか情熱が犇々と伝わる内容、しかも前説から舞台用語を説明し「舞台用語集」まで配付する 力の入れよう。

2021年はコロナ禍、演劇を始め多くの活動が自粛を余儀なくされ、星さんの文章にある「芸術が淘汰されつつある状況で このまま演劇の世界に居ても大丈夫なのだろうか…」という不安・心配や閉塞感が世の中を覆っていた。それでも自分の好きな そして信じる道(演劇)を邁進している。その強い気持の表れが舞台から感じられる。勿論 1人の力だけではなく、家族や多くの仲間に支えられていることは十分承知していること。

物語は 舞台公演を行う迄のViStar PRODUCEのリアルと重なり、さらに劇中で 或る困難に立ち向かって という二重の可能性を切り拓くもの。観客は演技と分かっていても、目の前の芝居に心を奪われるのは何故か。それは物語や劇中の人物の中に役者自身の孤独や不安 または嬉々とした気持を感じ取っているからだと思う。この公演ではそんな”激情”を強く感じる。
(上演時間1時間50分 休憩なし)【紬チーム】

ネタバレBOX

舞台美術は 非対称の段差を設え、白い箱馬ただけのシンプルなものだが、カラフルな三角形の正立/倒立オブジェを飾りにしており ファンタジーといった雰囲気がある。劇中で使用する小物も持ち込んで上演するまでの様子を垣間見せる。稽古の一つとして台詞覚え(or滑舌/早口の練習)の場面があるが、それだけでも大変そうだ。

梗概…物語は某劇団の公演中の受付。そこに現れたのが星乃美桜(松原瑚春サン)。入団希望者としてやってきた美桜は、劇団主宰者・佐藤慶大(長田洋平サン)や主演女優兼制作の北郷春(星宏美サン)の養成所時代の恩師の娘。一方、父の星乃真咲(森山光治良サン)は、娘が弱視というハンディを負っていることから、女優になるのは難しいと反対する。しかし、美桜の決意の固さと彼女の母親で元女優の故・星乃いぶきの事を思う劇団員達の理解や協力もあって劇団員として舞台に上がることになるが…。

美桜は弱視で、その世界(視野)は5円玉の穴から見るようなものだと表現している。先がボヤけ見難さは、まさにコロナ禍における先行き不透明で不安な状況そのもの。今では 紛争や戦争が起きて 別の意味で不穏・不安な状況下。美桜がどう生き世間とどう関わっていくのか、違った観方をすれば、コロナ禍においてこの状態とどう向き合い、その状況に関わっていくのか。まさに今に通じる重要なテーマが横たわる。その危うい状況を誰かのせいにするわけではなく、何かを成し遂げるためには自分で障害(物語では弱視を障がいと表現)を乗り越えようと努力する。

「演劇」は、稽古から本番まですべて人との関りで進んでいく。それが当たり前だと思うが、コロナ禍で状況は一変する。公演も上演するまでには相当な困難があったと思われるが、それでも舞台という芸術の必要性を訴える、そんな気概を思わせる内容であった。舞台は毎回異なる、その公演を行う者、それを観ようとする者、まさに一期一会、それこそがタイトルの”引き結び”ではなかろうか。
次回公演も楽しみにしております。
これが私の世界

これが私の世界

ViStar PRODUCE

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団員たちが舞台の中でさらに舞台を演じる構成がとても面白く、引き込まれました。また、役と役者の境目が揺れる瞬間が印象的でしたね。役者自身が楽しんで演じているのが分かる舞台でした。

「ロベスピエール」~夜明けへの進軍〜

「ロベスピエール」~夜明けへの進軍〜

LiberaProduce

萬劇場(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

金曜マチネの当日券で観劇。休憩込み約140分の大作です。

ベルサイユのばらを挙げるまでもなく、フランス革命は日本人にとっても有名で人気のあるところですよね。数多くの作品がありますが、ロベスピエールを主役にしたものは珍しいようです。

その湯本貴大さんのすさまじい演技。言葉では表せません。すごかったです。

一部ミュージカル的なシーンあり。市民の行進。神村風子さん演じるアントワネットの独唱。素敵でした。

ネタバレBOX

フランス革命期の混乱を、ロベスピエールとオリジナルキャラであるリュカを主役として。ロベスピエールが処刑されるまで。

市民革命、王政廃止、恐怖政治、独裁者。自身で進めたのか、進めざるをえなかったのか。ダントン派の処刑のあたりでは、その微妙なところを表現されていたのが良かったです。後戻りできなくなり、行きついた先には。

フィクションを交えつつの歴史ものなのか、史実を交えつつのフィクションなのか。それは見る人次第かな。

ミラボー伯爵が死去したあとのルイ16世のセリフ「最後の希望であるミラボーが亡くなってしまった」。さりげないですが、史実にあった内通が示唆されています。

民衆が歌う革命の歌。国歌になった「ラ・マルセイエーズ」ともだいぶ異なるので、オリジナルでしょうか。「塗り替える絵の具は我等の血潮で構わない」という表現、響きました。

革命期に作られた「ラ・マルセイエーズ」の歌詞は、この現代でよく残ってるなあというくらい、恐ろしいものです。今のフランスにとってのフランス革命がどんなものであるか、一端を知ることができます。

このページのQRコードです。

拡大