トイ
muro式
本多劇場(東京都)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/29 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
全体としてとても楽しめる舞台で、
笑いの中にも挑戦や工夫が感じられる内容でした。
特に、これまでにない新しい表現や構成にチャレンジしている姿勢が伝わってきて、
観ていてワクワクしました。
ただ、とんかつ屋のコントについては、
他の場面に比べて少しテンポがゆったりしていた印象があり、
全体の流れの中ではやや長く感じてしまったのが正直なところです。
でも、あのシーンもきっと意図があってのことだと思いますし、
あの空気感をあえてじっくり味わうという演出だったのかもしれません。
全体としてはクオリティが高く、
新鮮さとユーモアに満ちた素敵な公演でした。
今後の展開にもますます期待が高まります。
ずれる
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2025/05/11 (日) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
休演前ということもあり、特別な思いを抱いて観に行った今回の公演。
どこか名残惜しさのようなものを感じながらも、
やはりイキウメらしい世界観と構成の妙は健在で、
改めてこの劇団の持つ魅力を味わうことができました。
これまでの作品と比べると、スケール感においてややコンパクトに感じられた部分もあり、もう少し深く潜るような展開を期待していた自分も正直いました。でも、それもこの舞台が持つ静かな余韻の一部だったのかもしれません。
大きな節目を迎えるこのタイミングで、
またひとつ作品を見届けられたことに感謝しつつ、
再びあの世界が戻ってくる日を心待ちにしたいと思います。
音響劇『ドグラ・マグラ』
半畳の宇宙
本妙院(東京都)
2025/05/03 (土) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/06 (火) 14:00
日本探偵小説三大奇書の1つを地の文の語り・役になっての演技、ムーブメントに歌/ラップなど様々な手法を使い、その場での墨流し映像を背後に投射して主に打楽器的な効果音も加えるというあの手この手、至れり尽くせりで原作に忠実な……というより整理し(当日パンフレットには相関図まである!)分かり易くしての(私見)演劇化。
それを池上本門寺の子院の本堂で三方囲み客席で上演するので雰囲気も絶妙。
この「奇蹟」の場に立ち会うことができて幸甚。
で、これ、「モダン・アングラ」あるいは「ネオ・アングラ」と呼称して良いですか?
いや、気分的には「シン・アングラ」が一番なんだが……(笑)
(「シン・」は一連の庵野秀明監督作から既成のものを尊重しつつイマの要素を加えた温故知新系の作品名に冠する接頭辞的なものと認識)
穴熊の戯言は金色の鉄錆
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/26 (月) 19:00
キュンキュンさせてドバァーーッ!!!
少女漫画に出てくるような…
あ、これだっ!!!!!
いやぁMCRしてたよね。笑ったよ~~~
ずれる
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2025/05/11 (日) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/25 (日) 13:00
体感時間が3時間越えというか、舞台上の時間の経過を共有していたと思う。
きっと観る側の緊張の持続ができる最大限ギリギリだったのかもしれない。
静寂の中の音とか光とか…
クスっと笑えるところも何度もあるのだけど気が抜けない。
「ヒェッ!」と息が漏れそうで息を呑む。
何なんだろ。でもこれがイキウメ!!
観ること出来て良かった。
穴熊の戯言は金色の鉄錆
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/26 (月) 19:00
あまりにもいい芝居だったので2度目の観劇。とても切ない切ない切ないラブストーリーなのに笑えてもしまう。(9分押し)100分。
2ステージ目を観てビックリして改めて2度目に観たが、結末を知って観ると、大笑いしたオープニングなどが、とても悲しい物語に見えて、ちょっと泣けてきてしまった。笑わせておいて後で泣かせるというのは櫻井の得意技でもあるのだが、見事な脚本。そして役者陣が丁寧に全力を尽くして演じて、笑って泣ける芝居が見事に立ち上がっている。終盤の「手を握ってもいいですか」で不覚にも泣いてしまった。看護師役の小川夏鈴の存在感を改めて感じた他、コンビニ店員の大石や、旧友の荒波や山川など、無駄な役がないなぁとも思う。櫻井のセリフの選択の見事さは半端ない。
音のない川
avenir'e
新宿眼科画廊(東京都)
2025/05/10 (土) ~ 2025/05/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『音のない川〜病院の空気〜(姉バージョン)』
旗揚げ第1弾『音のない川~病院の空気~』をヴァージョン・アップ。
『音のない川〜病院の空気〜(妹バージョン)』と『音のない川〜病院の空気〜(姉バージョン)』の二作品に、その一年後を描いた『音のない川〜工場の空気〜』を足した三作品を交互上演。だが他の作品を観ていない為、その意図した相互効果は判らない。
完成された作品の提示ではなく観客の想像力を刺激して補完させる類の作品との文言に身構えたがそういう訳でもない。個々のモノローグ(独白)はあるが、情景描写が殆ど。語り口がレイモンド・カーヴァー(翻訳・村上春樹)。向かい合わせの客席に挟まれたスペースで四人の男女がそれぞれの思いで川を眺める。
多摩川(自分のイメージ)の河川敷、病院やマンションや工場の煙突が見える。家入健都氏は物思いに耽っている。同棲している恋人(大井川皐月さん)が帰って来た。家入健都氏は別れ話を切り出す。癌で入院している五十嵐遥佳さんは窓から見える河川をぼんやりと眺めてる。五十嵐遥佳さんの弟、谷川大吾氏は高校生で、学校の女の子に誘われて河川敷でマックポテトを摘んでいる。もしかしたら付き合うことになるのかも知れない。広い河川敷は思い思いの人達で溢れている。
谷川大吾氏は子役からアイドル歌手になった高橋良明を感じさせた。愛嬌があって可愛らしい。笑いを堪えているような表情が母性本能をくすぐりそう。
湿ったインテリア
ウンゲツィーファ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/05/19 (月) ~ 2025/05/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/26 (月) 19:30
劇場に入る前の階段から、舞台美術から、開演前のアナウンスから最後の物販まで、お芝居だけじゃなくって至る所がかわいい演出が隠されていて、ずっとニヤニヤしてました。
また再演してほしいです。近い知り合いや親戚に観に行ってほしい。
遠巻きに見てる
劇団アンパサンド
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/04/18 (金) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
前から気になってたけど、なんとなく避けてしまっていたのを後悔した。奇妙なパンチラインを丁寧に「台詞」として重ねていく。これをシュールとは表したくない。
そこばかり注目されるが、一番大事なドラマ性も良い。マラソンという日常的なものが巨大な集じん機と化す。その彼岸に彼女は何を見たのだろう。
舞台美術は傾斜舞台。最近流行りで無意味に採用するところもあるが、今作では絶妙な遠近感を演出し、遠い向こうに続く消失点が小さくて大きい「謎」になった。
逆光が聞こえる
かるがも団地
新宿シアタートップス(東京都)
2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/27 (日) 17:00
嫌〜〜〜〜〜〜〜と叫びそうなことが何回もあった。被害も加害も身に覚えのあることしかない。嫌〜〜〜〜〜〜!!!共感性羞恥というより共感性嫌悪???
東スPO 2025
東葛スポーツ
シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)
2025/05/15 (木) ~ 2025/05/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/18 (日) 18:00
ヤバいヒップホップコンサート。私生活実録ラップ路線の総決算となる締めくくりのEP。
新戦力の川合凛は強力な武器になりそう。アンゴラ村長の演劇進出も大成功。FUNIは役者として舞台に「沈」んでいた。
シアター1010稽古場1にいっときの別れを告げ、来年初頭の東京芸術劇場ではどのような新作を持ってくるのだろうか。
アタラント号・サマーベッド・浮遊
端栞里と高熱
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/05/09 (金) ~ 2025/05/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/11 (日) 18:00
すでに端栞里と創作した実績のあるヅッカのマツモトタクロウ氏南極のこんにち博士に加え、映画監督の川上さわも作演に参加。
川上の「プリ帳」は音響照明の変化が少なく苦痛なところもあったが、カメラを使ったアイデアは楽しい。
マツモトの「ボレロ:東京」はわかりやすいループ構造で、ずっと鳴り続けるボレロが通奏低音となり心地よいが、ずーっと走り続ける端がかわいそうとも思った(笑)
こんにち博士の「浮遊せよ」は90年代サブカル×オカルトブームの臭さがとても良い。
バイバイ、ぽんぺちゃん。
:Aqua mode planning:
イズモギャラリー(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
湿ったインテリア
ウンゲツィーファ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/05/19 (月) ~ 2025/05/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/25 (日) 19:00
リビングの世界に引き込まれ
もし自分だったらとか
セリフで家族のことを考えたり没頭し、
赤い糸の刺繍された衣装が可愛かったです。
穴熊の戯言は金色の鉄錆
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/25 (日) 14:00
何というピュアなラブストーリーだろう。
登場人物の唯一無二のキャラと怒涛の叫び、そして不意打ちの切なさ。
MCRを頭から浴びた満足感。
チョコレイト
キルハトッテ
小劇場 楽園(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
僕は初見の団体でした。チラシや舞台美術から「ポップ過ぎないポップさ」というか、ちょいズラしたポップ(を狙っているように見える)を感じます。レトロといえばそうかもしれないし、やや内向性を感じるポップ。本編は、登場人物もさほど多くなく、上演時間も90分。ストーリーも難解ではなく、小劇場で見るには程よい「見易さ」がありました。それでいて「あまり言いきらない(特別な結論を求めない)」作風は、想像力が介入する余地もあり、演劇らしいポイントだと思います。
バイバイ、ぽんぺちゃん。
:Aqua mode planning:
イズモギャラリー(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
穴熊の戯言は金色の鉄錆
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
登場人物のキャラが濃すぎたり、会話がチグハグで現実感がなかったり、物語の展開も(どうしてそうなるのかの)説明が省力されていて雑な感じを受ける。チラシの下方に《これはフィクションなので...》と記されている通り、全くの作り話、究極のフィクションだと感じる。
だが終盤になって全編嘘っぱちのこの物語が大きな意味を持ってくる。「愛」という名の真実が提示されるのだ。ありえない物語だからこそ、このシーンがより詩的で美しい情景に昇華したように思えてならない。
バイバイ、ぽんぺちゃん。
:Aqua mode planning:
イズモギャラリー(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なんとなく実験的なステージ?トークが劇中に挟み込まれるのは初めて観ました。芝居の方は細かな設定はよくわかんないけどシュールでちょいとシリアスなSFで実に私好み。何事にも動じないような主宰がイイですね。
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ちょっとミステリー風の青春群像劇、よかったです。とーとつな展開に驚きましたが、山野莉緒氏の世界観は健在のようですね。