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戯曲試食会 『タバコの害について』

戯曲試食会 『タバコの害について』

劇団夢現舎

「行灯パブ・ろびっち」(通常は新高円寺アトラクターズ・スタヂオ)(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

全然違った。
チェーホフの名前は知っていたが、この作品はおろか、チェーホフの足跡、他の作品など全く知らなかった。だから、「タバコの害について」という舞台への期待が全く裏切られた感じになってしまった。(無知なのが悪いのだが)
しかし、本公演では、最初にチェーホフについての講話・寸劇があり、チェーホフの足跡を学べたのは、これからチェーホフを見ようとする時代背景が理解できて助かった。本番の舞台「タバコの害について」は、役者、益田喜晴の迫真の演技で見応えのある一人芝居だった。
開演前の三浦せつこさんの歌は、リラックスした雰囲気、行灯パブの雰囲気を作るのに効果的だと思う。特に、「大きな木ノ下で」が良かった。

THE STOMACH

THE STOMACH

見上げたボーイズ

博品館劇場(東京都)

2016/01/20 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

初見
約95分弱の上演。説明を読むとかなり昔に観た映画「ミクロの決死圏」を彷彿するような印象だったが、実際は似て否なるもの(笑)。こちらはあくまで笑いがベースだから。板の上で寝っ転がる演技を、上からのカメラで写し、それを正面のスクリーンに投影する、新しい手法は笑ってしまったさ、面白かった。アフタートークでわかったが、毎回アドリブのシーンがあるのは、意図的だということ。これが面白かった。

ほたえな 胸中が猿

ほたえな 胸中が猿

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

やーすごかった!
久しぶりに!

小劇場の、小劇場らしい、そしてレベルの高い、お芝居を観た気がしました。
長かったし、お尻痛かった(笑)けど、それを超えて、
こうなんというか・・・私の少ないボキャブラリではうまい言葉が見つからない。
ホントに面白かったし、見応えありました。

この時代に、このレベルのお芝居を、3,500円で、観せてくれちゃう劇団が、
まだあったんだぁ!という気持ち。
いや~もうすごいです。予定が合えば、もっぺん観たかったです。

あと、ほんの数分の開演押しも、きちんと終演後に謝ってらして、
開演が押すのは当たり前的な昨今、この姿勢もいつも好感が持てます。

それに、萬が好きなので、しかも最前列で、良い時間が過ごせて
2015年の良い見納めになりました!

※余談~ぼんごのおにぎりも美味しかった(笑)

ネタバレBOX

ラストのぐるぐるは、本当に予想外だったのでびっくりしましたし、
インパクトもすごかったです。

ダ・カーポ(と言ってよいのかな)の効果もすごくてぞくぞくしました。
配役もみなさんぴったりだったと思います。
西村さんはじめ、平塚さん渡辺さんも相変わらずで。
尾形さん戻ってきて嬉しかったし、ちよちゃんかわいかったなぁ。
宮崎重信さんの悪役は、ほんとに憑りつかれているようでいるようだった!
(ごめんなさい挙げたらきりがないので。。。)
錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ウェルメイドなファンタジー
結成15年というのが何となく伝わる枯れた演出が気になったが、完成度高くウェルメイドなファンタジーで楽しめた。俳優が結構な回数噛んでいた。思えば相当な台詞量と1人複数役こなしてたからかも。

鶴かもしれない2016

鶴かもしれない2016

EPOCH MAN〈エポックマン〉

OFF OFFシアター(東京都)

2016/01/20 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

オンリーワン
小沢道成にしか出来ない小沢道成の一人芝居だった。一人芝居やろうと思って、ああいった設定のテキスト考えるのは凄い事。offoff専用の演出も面白かった。55分確り楽しめた。成る程、売り止めになるだけの事はある。

つきまとう教室

つきまとう教室

深夜ガタンゴトン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

優しい仕上がり
終盤の伏線回収というか、中盤までに提示された断片が補完されていく流れが良かった。ラストのハッピーエンドも優しい仕上がりで嫌いではない。渡邉とかげ、榊菜津美は、流石の出来。初見の秋山ひらめには別の役柄を観てみたいと思わされ…

女の子ものがたり

女の子ものがたり

“STRAYDOG”

ABCホール (大阪府)

2016/01/23 (土) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いあり、涙あり、郷愁あり とても素晴らしい
女友達3人の友情と成長の物語です。ただ、主役の女性と友達2人との微妙な距離感と成長の違いが物語に厚みを出しています。また、いつものSTRAYDOGさん同様、笑わせてくれるシーンもありますし、後半になると自然と涙も出てきます。笑いあり、涙あり、郷愁ありのとても素晴らしい公演でした。主役の女性が水に浸けられるところも見所ですね。

重力の光

重力の光

劇団子供鉅人

駅前劇場(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/19 (火)公演終了

満足度★★★

合わなかった
初見。名前はよく聞くので観に行ったが、合わなかった。三部作云々ということではないかと思うが…

ファニー・ピープル

ファニー・ピープル

シンクロ少女

ザ・スズナリ(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

俳優の力量
女性の描写が印象的。俳優の力量を感じる。特に浅野千鶴は凄く刺さるキャラと演技。テキストの良さを俳優が昇華させてる印象。しまおみほも良かった。過去観たイメージと全然違う。造形から違うので驚いた。田中のりこの感情を爆発させる演技も震えた。

ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー

ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー

Ammo

d-倉庫(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

もっと掘り下げて欲しかった
社会の抱える矛盾と個人の自由についてと受け取ったが、個々のキャラクター描写が浅薄な印象。社会的必然を表現したいのか個人の葛藤が感じられず、皆状況を受け入れている。それこそが社会の闇であるという事なら、そこをもっと掘り下げて欲しかった

ネタバレBOX

演者では、木原実優が一番印象的。この手の純真な役柄はハマり役かも…劇中最も可哀想と感じた。前園あかりも好演。ただ、スラムのマリアと記者のマリアの根本的な差(出自の差)が、もっと表現出来ていれば…それが出来る役者なので敢えて
すってん×小町

すってん×小町

劇団ようきたなぁ

ワーサルシアター(東京都)

2016/01/23 (土) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てよかった!
京都の劇団さんとの事で興味を持ち、前提知識も無く観劇しましたが、演出も独創的で関西のバラエティーに富んだ楽しい舞台でした。
劇中(ややネタですが)にも関わらず、我々観客に本物の催○術を体験させてくれる場面などもあり、未体験の舞台観劇でした。
また、役者さんの演技のレベルも高いので、観ていてストレスのない心地良いものでした。
終演後に出口に役者さんが待っていてくれて話もさせてもらいましたが、本当に皆さんイイ人ばかりなので、瞬時で劇団が好きになりましたよ('-'*)
ぜひまた来て下さいね(^▽^)/
関東の人は、ぜひ観てみる価値のある劇団さんです!

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~【ご来場有難うございました!】

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~【ご来場有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

オチが綺麗
確りとしたタイムパラドックスもので観応え充分。設定や状況の落とし込みも上手くオチも綺麗だった。今村美乃と川添美和のナチュラルな九州弁でのやり取りは遊び心があって必見レベル。字幕出て笑った。

ネタバレBOX

久々に沈ゆうこの実年齢に近い役を観た気が…緑ジャージ姿だけど(ーー;)登場時は高校生で観慣れているのもあるが違和感ない。劇中ホワイトボード出てきた時には、同劇団の淺越岳人ばりの説明芸が出るかと期待してしまったのはご愛嬌。超光速の説明が妙に可愛いかった。
背信 | ブルールーム

背信 | ブルールーム

PLAY/GROUND Creation

シアター風姿花伝(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

満足度★★★

勿体無い
役者陣が熟成させた濃密な世界。海外戯曲と相まって物凄い密度でした。ちょっと好みと外れるのと、観劇力を問われる仕上がりで、年明け1週目から修羅場状態でまともに寝れてない頭には勿体無かった(ー ー;)寝が足りない

プリズンホテル 夏

プリズンホテル 夏

砂岡事務所

シアター代官山(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

番頭役鈴村近雄が圧巻の演技!
面白かったのですが、親子関係なのに歳の差が感じられない(逆に子供の方が年上か?)所は違和感がありました。
天宮菜生の露出が少なく、もっとキャラを見せてほしかった。
そんな中で、黒田旭役の鈴村近雄の番頭は見るべきものあり。
時折挿むギャグは正直50歳以上でないとウケないと思う(笑)!

マカロンちゃんの憂鬱

マカロンちゃんの憂鬱

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

チビチョコ君ラブ!!
今回も楽しかった〜!かわいかった〜!誰もが知ってる最近のネタがいっぱい入ってて、みんな笑ってましたね!今日はアドリブと思われる箇所がいくつかあったけど、上手でしたね〜。色々な意味で今日観れたことにちょっとラッキー(^.^) お客様の一体感もだんだん出てきていていい感じですね!!!来月も絶対行きまーす!!!!!

JAM TOWN

JAM TOWN

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/30 (土)公演終了

満足度★★★

役者とダンサー目当てなら・・・。
ストーリーよりも松浦雅のソロが5曲ぐらい聞けることと、
水田航生とアンサンブルのダンスパーフォマンスが見どころです。
筧、藤井はあまり印象に残らないのが残念。
演出、制作かわからないが、筧利夫登場時の船の下に台板がみえたのは興ざめ、手抜きとも思える。
1月の国立劇場の歌舞伎の大詰めで似たシーンがあるがそのようなものは見えてない。

ネタバレBOX

主キャストのひとりの女性は、高音が出ず正直聞き苦しい!
ミュージカルなら歌は最低ラインのレベルが必要キャストミス!
錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

7名で紡ぐ本格ファンタジー
2015年1月に続き,2度目のシアターグリーンBASE THEATERで拝見する劇団ショウダウンさん。子どもも楽しめそうなお話でありながら、グッと心動かされる重厚なファンタジーでした。多忙で心がささくれつつある私には、これ以上ない清涼剤でした。わずか7名かつ小さなスペース演じているのに,沢山の人が関わる広大な世界が舞台上には確かに見えました。
今期,東京に何度も来ていただけるというのも大変嬉しい限り。2016年は劇団ショウダウンさんの年になりそうな感じです。

マカロンちゃんの憂鬱

マカロンちゃんの憂鬱

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

大人も楽しめる2.5次元
今回のマカロンちゃんは最初から最後まで笑いっぱなし。女優陣のみなさんも、回を重ねる度にレベルアップされているように思います。

特に今回は時事ネタが多く、大人でも知的な笑いを堪能できますよ。今しか観られないレア度がまた楽しい。2.5次元ものは女性や子供のものというイメージがあるかと思いますが、マカロンちゃんの憂鬱は楽劇座らしい大人の2.5次元です。


新曲やカバー曲も良かったです。

マカロンちゃんシリーズ初観劇の友人もかなり楽しんだようでした。

錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

とてもよかった!
初演も観劇しましたが、さらにパワーアップしたショウダウンのファンタジーでした。物語の楽しさ、役者さんのパフォーマンス力、音楽や照明も最高でした。是非多くの方に観ていただきたいお芝居です。

海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★

静かで孤独な恋物語

『波の音は、わたしがまだ母のおなかの中にいた頃に聞いていた音に、よく似ているらしい。それは、青い海水ではなく、赤い血液の流れる音なのだという。北の国の母であれば北の海の波のような、南の国の母であれば南の海の波のような、そんな音を子守唄にして、命は育つのだろうか。私は、母がその頃、この星のどの海のそばにいたのかを知らない。知らないけれど、わたしもそこに居たのだ。

浜辺で目を閉じる。大人になった私には、波の音は、ただいまと、おかえりを繰り返しているように聞こえる。

ただいま、おかえり、ただいま、おかえり。

いつかその音が、途切れるとき、私は何を聞くのだろう。』

 上記は、作者が書いたパンフレットに載っていた『あらすじ』である。登場人物の誰が喋っているのか、この文章だけでは分からなかったものの芝居を見終えて初めて、この話し手は「美雪」であると理解できた。美雪が家族と共に生まれ育った家の傍には海があり、母・典子が思いを寄せていた黒木との関係も海で始まり、海で終わる。(美雪の家の近くの海が、典子・和彦・黒木の三人が大学時代によく遊んでいた海なのである)

「海」という言葉自体、あまり+なイメージを持つ人は少ないのではないだろうか。勿論、「真夏の海」「ビーチに水着」と娯楽的な要素は外せないが、「海」そのものを捉え直した時に我々が一番始めに直視するのは、他ならぬ海の色である。そう、「青色」だ。(「青」という色からは、「涙」「哀しみ」「冷静」「冷淡」など、やはりマイナスイメージなものを連想することが出来る。)その色からも、「海」というものと「孤独」というものを切り離すことが出来ないのではないか、と私は思う。そんな孤独な海を、「赤い血液」という人間の生への象徴と表現していること、加えて「不倫」という重いテーマすらも爽やかに、「ほんの少し」切なく表現できる作者の筆力に舌を巻かざるを得ない。

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