最新の観てきた!クチコミ一覧

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不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

菊志んさん!
談志さんの映像を見ていたら、横顔が菊志んさんに似てて、びっくりしました!もちろん志らくさんは、そのものにしか見えないけど(^^)

NoiseGate(ノイズゲート)

NoiseGate(ノイズゲート)

CASSETTE

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

なんか微妙
劇場に入って、まず目に付くマシーンのオブジェ。絡みつくように様々なサイズ・色のコードが絶妙な雰囲気を醸し出している。更に開演共に大きな衝撃音!その後、まるでジェットコースターでトンネルの中を走りぬけるような音が続く。そして、舞台を彩る照明のモノを言うような表現!セット・音響・照明いずれも小劇場としてはかなりクオリティーが高いと感じた。しかし、肝心のストーリーの方は難解!ラスト近くになってようやく“ぁそういうことか”と多少は話が見えたが、全体像は先のコードのように、一筋縄とは行かず、クネクネと絡み、絡んだ先がどこに繋がっているのか、じっくり向き合って探していかねばならない。喜劇というのであれば、かなり自虐てきな気がする。観客に観せるものであるなら、理解させる為の手段も必要ではないかと思う。

闇狩人

闇狩人

日本テレビ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

期待半分・多分だろうなぁ・・・半分
メインが役者として若いのが、気になっていた。が、丸山敦・市瀬秀和・中村誠治郎と出来る系も出演しているので、それはそれで何とかと思っていたが、やはり予想通り。高杉・横浜両君の演技はまだ固い。しかし、殺陣だけはなかなか見所が多く(特に先の3人!)、そちらは充分楽しめた。建設中のビルが場面としてよく出てくるが、新築というより使い古されたビルのように感じた。どのシーンも両サイドの二段になったセットのせいで、とても閉鎖的で息苦しいセット、映像の使い方も妙にせせこましいかと思えば、いきなり全面になったり、そのタイミングが的外れに感じた部分も多い。出だしの二シーンは、とってつけました感アリアリ!もっと空間を上手く使うことをお勧めする。

不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

この人たちの未来は?
ハッピーエンドとはちょっと違うかもしれないけど、希望を見せてくれるラストは救いに溢れていました。
志らくさんは、この物語の続きをどこかで考えているのかな…なんてことを考えながらの帰り道でした。オチのあとを気にしないのは、落語のようでもあると。

今年も楽しかったです。

演劇

演劇

DULL-COLORED POP

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇
ところどころで演劇を意識しました。

ネタバレBOX

6年生の少女が転落した事故を巡って、自殺を試みたのか、いじめがあったのか、学校側は気が付かなかったのか、昏睡状態からわずかに回復基調にある少女を卒業式に出席させようとする父親の意向は受け入れられるのか等々の父兄と学校側との面談の様子を描くことを通じて、世の中は演劇の如く動いていることを示す話。

先生たちが対応シナリオを練り上げるところは正に演劇、学校のシナリオ通りに動く先生がまっすぐな気持ちを持っていた子供の頃を描けるのも演劇、おじいちゃんが一度しか出ないと言ったのはメタフィクション、そのおじいちゃんが別の役で登場するのも演劇、これら全てを書き上げて仕切るのも作演のお仕事、そして開演時刻ぴったりに始めるも始めないも演劇あるあるでした。

父親の暴力が原因だったかもしれないという攻守逆転がしれっと分かるところは素敵でした。

中田顕史郎さん良かったですね。耳の聞こえない作曲家役をやってほしいですね。
緑茶すずしい太郎の冒険

緑茶すずしい太郎の冒険

(劇)ヤリナゲ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★

現代人の日常を神話のごとき不条理世界に
 王子小劇場に入って右側が客席、左側が演技スペースになっており、横幅の広い舞台でした。ロフト部分も活用して劇場の高さも生かしています。王子小劇場での公演は4回目だそうで、空間の特性をよくわかっていらっしゃるのでしょうね。下手には本棚、上手には衣服が掛けられたハンガーラックがあり、ロフト壁面にはカジュアルな現代服が多数、貼り合わされていて、下手床にもトレーナー等が雑然と散らばっていました。中央には簡単な机とイスが数脚あり、場面転換の際に俳優が移動させます。正面奥には白いスクリーンが用意され、時々映像が映されました。

 胎児(岡本セキユ)が登場して語り部となり、自分を宿す母とも、別の胎児とも会話をするファンタジー仕立てですが、先天性障がいや不妊、中絶、出生前診断等がテーマですので、上演時間は約1時間20分と短めですが、内容は濃厚でした。

 開演前に主人公が舞台上に居る時から、俳優の舞台上での存在の仕方、すなわち観客に対する態度、姿勢に違和感を禁じ得ませんでした。色んな選択肢を試した末に選んだ演技方法には見えなかったからです。自分たちの在り方について問題意識を持っていないというか…。まだタスクをこなすのに必死な状態の方が、冷静に観ていられます。

 俳優の顔に髪の毛が被さって表情が見えないことも問題でした。「ウーロン茶楽しい太郎」(主人公の弟)などを演じた浅見臣樹さんは、長い前髪が眼鏡の上にかかり、目元の表情が伝わってきませんでした。主人公である「ウーロン茶熱い花子」を演じた三澤さきさんは、両サイドの長い髪が頻繁に顔全体を覆い、正面からでも顔がほぼ半分しか見えないし、横顔だと鼻の頭しか見えないという状態でした。俳優重視の私にとっては、ものすごいストレスでした。敢えて顔を隠しているのだとしたら、その効果は何だったのかしら…。終演後に作・演出の越寛生さんとお会いできたのに、聞き忘れて無念。

ネタバレBOX

 タイトルの「緑茶すずしい太郎」とは登場人物の名前です。主人公の女性は「ウーロン茶熱い花子」で、「ウーロン茶」が名字に当たります。「太郎」は男、「花子」は女を意味するようですので、「すずしい」や「熱い」が個別の名前になるのでしょう。俳優が名前を口にする度に海外古典戯曲を思い浮かべたり、見知らぬ異国を想像したりして、現代日本のお話を俯瞰できました(たとえばチェーホフ作『かもめ』に登場する若者の名前は「コンスタンチン・ガヴリーロヴィチ・トレープレフ」と長い目です)。

 名字が「ウーロン茶」である主人公の女性の家族は、頭上にウーロン茶の小さなペットボトルを載せています。なかなかに滑稽で愛らしいし、ペットボトルが消費社会を象徴しているようにも思えました。主人公の不倫相手で妻のある男性教師「緑茶かなしい太郎」(四柳智惟)の頭上には、白い急須が載っていました。2人が校内でこっそり睦み合う場面は、ペットボトルと急須を性器と見なして互いに触り合い、露骨にエロティックだけども笑える、微笑ましい見せ場になっていました。

 「ドーナツ化症候群」という先天性疾患がある主人公の姉(伊岡森愛)の頭上には、大きなドーナツが載っています。例えばダウン症のような目に見える障がいを表しており、障がいを持つ家族がいる人々の日常も描かれました。
 主人公は男性教師と不倫の末、「緑茶すずしい太郎」(岡本セキユ)を妊娠します。男性教師は妻(中村あさき)との間に長らく子供ができなかったので、最初は妊娠を喜んで主人公にプロポーズしますが、子供がドーナツ化する可能性が大きいことを知り、手のひらを返します。

 男性教師をめぐる妻と主人公との対決は、妊娠したくてもできない女性の苦悩、そして差別的な世間の目がよくわかる構造になっていました。男性教師の妻の「堕ろせー!」という叫びに込められた嫉妬と殺意に納得できます。人の弱みに付け込むセミナー商法をコミカルに表す場面も、皮肉が効いていて良かったです。
 主人公の弟の娘ジゾ美(伊岡森愛)と「緑茶すずしい太郎」が胎児同士で語る場面は、言葉ではない何かを通じて人間が会話する、つまり、体がなくても意識(心)でコミュニケーションできる可能性を示すもので、生前、死後の世界を空想できました。胎児とその母が語る以上に胎児の存在を強く示す効果もあり、出生前診断や中絶の是非について考えさせられます。

 主人公の弟の恋人の名前は「笠野ジゾ子」(國吉咲貴)、つまり「笠地蔵」で、義姉(=主人公)への恩返しに「緑茶すずしい太郎」のドーナツ化を治すという奇想天外な出来事が起こります。主人公はすぐに男性教師とよりを戻し、なぜか男性教師の妻も参列して、皆に大いに祝福される、茶番劇のような結婚式へとなだれ込みました。なりふり構わず進む怒涛の勢いと、ふざけた喧噪が良かったです。
 しかし、結婚式が終わって帰宅した主人公には、ドーナツ化症候群の姉にお腹を蹴られて流産するという過酷な運命が待っていました。「緑茶すずしい太郎」は倒れて動かなくなります。「笠地蔵」の登場から、この残酷な結末までは本当にあっという間で、その転落っぷりは心地よいほどでした。

 子供がドーナツ化していても産もうと決心していた主人公が、ドーナツ化した姉に子供を殺され、ドーナツ化していても生まれたいと思っていた「緑茶すずしい太郎」も、ドーナツ化した先輩(=主人公の姉)に命を奪われます。どんな努力も善意も無に帰すような、カラっとした冷酷な着地点に、ギリシア悲劇のような荘厳さを感じました。フィクションならではの遊びと利点を踏まえつつ、物語に古典の重みを備えた面白い戯曲だと思います。

 主人公が歌いながら悩みを吐露するカラオケのステージングや、「緑茶すずしい太郎」が胎内から優しく主人公のおなか蹴る場面の演出は、演劇ならではの手法だと思います。アイデアとしては面白いですし見栄えもしましたが、私は俳優の在り方に不満があったので楽しめませんでした。
保健体育B【終演しました!ご来場ありがとうございました!】

保健体育B【終演しました!ご来場ありがとうございました!】

20歳の国

駅前劇場(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

幼い恋と性を描く群像劇に、直球のメッセージ
 劇場ロビーが照明でピンク色に染められていて、駅前劇場が何やらちょっと怪しいムード。物販ブースでは過去公演のDVDを販売中。売り子さんも客席案内の方々もガクランとセーラー服を着て、雰囲気を盛り上げてくれていました。
 劇場に入ると奥と手前に客席があり、ステージを二方向から挟む舞台美術でした。私は劇場入り口に近い方に着席。聞き覚えのあるJ-POPが流れ、ミラーボールが回り、ピンク色と青色の照明がステージを照らします。ステージには段差があって、なんだかお立ち台があるクラブみたい。

 高校生同士、教師同士、高校生と教師の恋愛、高校生と社会人との不倫などを描く元気いっぱいの恋愛群像劇でした。ピロートークは本音がモロバレするから(笑)スリリングで面白いし、覗き見の楽しさもあります。雰囲気に甘えて濁したりせず、浮気がばれた時の修羅場もしっかり描き、会話も結末まで書き込んでいることに感心しました。“恋人に会えない寂しさを紛らわすために他人と寝る”という安っぽい恋が、ただの愚行ではなく、愛らしく見えるのも魅力です。ただ、テーマを恋愛に限定しているからか、遠い過去や未来、さまざまな人生などを想像させるような、底力や飛躍力のある戯曲ではありませんでした。

 昔、シャ乱Qの「シングルベッド」がヒットした時に、あるベテランのミュージシャンが「シャ乱Qのような風俗っぽい路線は売れる」といった意味の発言をしていたんです。演歌と流行歌の間というか、軽いノリとウェットな感覚が、幅広い層に受け入れられるのかもしれません。『保健体育B』というタイトルも、男女の甘酸っぱい恋愛ドラマも、そういう親しみやすい路線を狙ったゆえなのかなと思いました。ただ、エッチさはとんがってました(笑)。乱暴な言い方かもしれませんが、“青臭い、愛のある、ポツドール”という印象を持ちました。

 作・演出・出演、そしてプロデュースをされている竜史さんは、範宙遊泳の山本卓卓さんやロロの三浦直之さんとほぼ同世代だそうです。「好きなものを作る」だけでなく、周囲を見て作戦を練って、どんな演劇を作るのかを選んでいらっしゃいます。やはり若い世代には賢い方が多いと思いました。インターネットがインフラ化し、手のひらにある端末でいつでも世界にアクセスできるようになったからでしょうか。これからも若い方々からどんどん学んでいきたいと思います。

ネタバレBOX

 ※引用したセリフは正確ではありません。

 性描写が生々しい現代劇で、俳優が舞台でそれを披露するところが、ポツドールに似ていると思います。たとえば暗転して劇場全体を真っ暗闇にして、複数カップルのいわゆる愛撫から絶頂までのセックスを、たっぷりと聴かせるシーンがありました。明転したら、暗転前の相手とは違う相手と睦み合っているのも、作風としてはポツドールと重なるかもしれません。でも、セックスを“虫の交尾”のように本能的、動物的なものではなく、人間同士が一対一で心を通い合わせるものとして描いているのは、ポツドールとは大きく違いました。

 抱きしめてお互いの存在を確認する場面(育美「タケルだー」タケル「俺だよ」)ではプラトニックなスキンシップとしてのセックスが描かれていました。親が赤ちゃんをだっこするのと同じですよね。「好きって言うことも、言われることも、最高のことだよ」という女子高生のセリフは、嘘のない本気の愛の告白の喜びを肯定しています。「ちゃんと人に踏み込まないと、幸せになれない」と気づいた教師が、「旦那さんと別れて僕と一緒になってください」と同僚の女性教師に告白する場面は、正直な気持ちをあらわした言葉の力を信じる、ストレートな人間賛美とも受け取れました。私は人間が変化する瞬間を描く演劇が好きなので、この場面は特に印象に残りました。

 舞台でなぜか突然踊り出すのは、第三舞台(今は虚構の劇団でしょうか)や演劇集団キャラメルボックスみたい。ちょっと懐かしくもあるし、微笑ましくもありました。ラジオ体操をハード目にしたダンスは観ていて楽しかったです。
 劇中で使われたBARBEE BOYS「目を閉じておいでよ」、モーニング娘。「抱いて HOLD ON ME!」は私(40代)が昔、カラオケでよく耳にした曲です。今はネット検索で時代や地域を超えて音楽と出会えるので、最新のヒット曲と同列に扱われるんですね。私が親しんだ“ナツメロ”という言葉は死語なのかもしれません。勉強になります!

 高校生役を演じている俳優は20代以上の大人ですから、到底17歳とは思えないこともありました。例えばタケル(斉藤マッチュ)の「俺ら17だよ、そりゃ他の誰かを好きになったりするよ。お前(育美)はどうしたいんだ?」という意味のセリフ。あんなに冷静かつ真剣に恋人と向き合って、それでいて彼女を優しく包み込むように話せるのは、17歳男子じゃできないよなぁ~(笑)。10代の男子ってたいてい同年齢の女子より幼いものですしね。でもそれがおかしい、悪いとは全く思いませんでした。演劇の嘘をあえて楽しむこともできますし、高校生の恋愛を大人の恋愛と重ねて二重に味わうのも面白いです。

 ただ、大人の俳優が制服を着ることで高校生だと観客に示す演出なので、教師たちの年齢がわからなかったのが残念。たとえば20代中盤なのか、40代なのかで、夫婦の関係性や、女子高生と男性教師の年齢差などから見えてくるドラマが変わります。「観客がどのように受け取ってもいい」という意図で敢えて余白を残したつもりが、伝える情報が足りないせいで誤解を招いてしまう(真意が伝わらない)という結果になるかもしれない。そこのところは脚本も演出も、もう少し詰めていただきたいと思いました。

 開演直前に3人の学生服姿の俳優さんたちが、マイクを持って元気に歌を歌いました。あれは“カラオケ”だったのかしら…。私は下手な歌はなるべく耳にしたくないタイプの観客なので、人前で下手でも歌うなら、下手だからこそ成立するように演出してもらいたかったです。もしかしたら前座的な、力を抜いた余興だったのかもしれませんが、私は装飾されたロビーからつながるお芝居の導入部として、重要な場面だと思いました。俳優がうつむいて歌う意味もよくわからないくて…観客の顔を正面から見られない未熟な俳優だからなのか、そういう演出意図なのかと、歌が終わるまでずっと考える時間になってしまいました。

 私は近年、特に俳優を重視するようになっています。今作では舞台上にいる人たちの姿勢が悪いことが気になりました。役人物の姿勢が悪いのは、俳優自身の背中が曲がっているからであって、演じる役柄の個性として、あえて背中を丸める演技をしているようには見えませんでした。俳優さんには普段から心身の訓練をしてもらいたいですし、演出家にも意識的になっていただきたいです。服を脱いだ男優の体が鍛えられていたのにはホっとしました。「だらしない体はダメだ」なんて一刀両断するつもりは毛頭ありませんが、作り手の方々には“俳優の身体は観客に見せるものである”という自覚を常に持っていて欲しいと思います。
レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

宇宙人との共生を描くSFに現代を映す
 地球にやってきた宇宙人“レドモン”と人間、そしてその混血(マジリ)との共生の可能性を、ホットかつウェットな人間ドラマで探っていく近未来ファンタジーでした。地球人の体制側がレドモンを母星へと強制送還させようとすることで、人々の暮らしに大きな亀裂が生まれます。初演は2007年ですが、今、まさに起こっているヘイトスピーチなどの人種差別や難民問題と、ヴィヴィッドに重なっていきました。

 ガランとした天井の高い空間に、鉄骨のような背の高い柱がそびえたつ舞台美術でした。柱と柱の間をつなぐ透明のホースが、目には見えない境界線を示すかのようで、俳優がホースを外したり、つなげたりして場面転換をするのも含意があって良かったです。

ネタバレBOX

 冒頭の、レドモンと人間の歴史について説明する群舞がとてもわかりやすく、絵的にも見栄えがする場面になっていました。赤いスカーフをレドモンの赤い尻尾に見立てて踊るのもきれい。暗黒舞踏にたとえるギャグも可笑しかったです。

 新聞社という企業の中の人間関係や、サラリーマン家庭の普段の暮らしを描くので、観客は「自分がもしレドモンだったら…」と想像しやすかっただろうと思います。目の前で起こるフィクションを通じて自分自身について考えるのは、観劇の醍醐味です。私は特に通称レドモン法(純潔維持法)の賛否の議論や、施行後のことを想像できて面白かったですね。レドモンは強制送還されるけれど、人間の血が通っているマジリは地球にとどまることができます。つまり家族は引き裂かれてしまう。血って一体何なのか、そんなに価値があるのだろうかと、自分のルーツである日本や地球の歴史について振り返って考えられました。

 ただ、脚本および演技には疑問点が多く、それらが喉に刺さった小骨のように引っかかったまま、最後まで観劇することになってしまいました。
 主人公の立川(辻貴大)は新聞社に勤める30代ぐらいの男性です。彼はレドモンの妻(穴泥美)とその間に生まれた14歳の娘ルルカ(ししどともこ)と三人暮らしですが、会社では独身だと偽っています。大手新聞社で家族構成を隠せるわけがないから、彼は非正規雇用の人材なのかも…なのになぜ、あんなに上司に対して自由に発言できるのだろう…などと余計なことを考え続けてしまいました。

 ルルカは尻尾を脱色する事件を起こします。それが原因の親子ゲンカは腑に落ちませんでした。立川はルルカに対して「(親の気持ちも)ちょっとは考えてくれよ!」と言い放ちます。それは娘のセリフですよね。混血として生まれて尻尾が生えてきたばかりの思春期の娘の方が、地球人の父よりもずっと複雑な状況を生きています。なのになぜか母(=立川の妻)までもが自分のことを棚に上げ、ルルカに「(お父さんに)謝りなさい」と言い出す始末…。立川はその後の場面で「反抗期だから、(ルルカは)聞く耳なんか持ちませんよ」とも言っていました。ここまで幼稚で身勝手な親なら、娘は最後に離れ離れになって良かったなと思いました。私のこの受け取り方は、脚本の意図からはきっと、かけ離れているだろうと思います。

 終演後に関係者から、初演では立川の子供は5歳の男児だったと聞きました。それは大きな変更ですね。単純に考えて子育て経験が約10年も違うことになりますから、立川とその妻のキャラクターづくりは刷新する必要があっただろうと思います。

 出演者の中では厚生労働省の“純潔維持課”で働く女性、成城なつめ役の工藤さやさんが良かったです。仕事の内容も、隠れレドモンの中塚記者(木山廉彬)への恋も信じられたし、おとりになって彼を騙す場面もスリリングでした。
舞台 下天の華 夢灯り

舞台 下天の華 夢灯り

オデッセー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

予想外に
イケメン物販目当ての作品かと思えば・・・いい裏切り方をしてくれてるストーリー、なかなか面白かった。出演者も小笠原健君の信長は風格があり、安心感がある。ほたるも女子としてはかなりの動きを魅せてくれ、芝居も愛らしさを感じた。
客席を絡めた演出もイイ感じに収まり、予想外に楽しい時間となった。

不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

まず一回目!
初日夜に見てきました!
いやぁすごい!おもしろすぎる!
ここからさらに進化するなんて一体どうなってしまうんだ!
千秋楽も見に行きます!

不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

何故かなみだが溢れでる
ずっと楽しみにしていて、昨日鑑賞してきました。
見るのがたのしみで、ツイッターや、ホームページの動画など、情報を毎日漁る日々。志らく師匠の毎日の発言。他の役者さんの様子などをみてどんな内容かを妄想する毎日。
しかし、実際に舞台を観ると全ての妄想のはるか上をいく内容になってました。
特に最初の志らく師匠の姿を見た瞬間から、震えが止まらなくなり、なみだが溢れでてきました。

どこか懐かしい世界観。

いまでも日本の何処かにあるかもしれない、
でもなかなか見つからない場所。

人が人を想うということ。

変なことを書きましたが、観劇中は終始爆笑に包まれています。
他の役者さん達も素晴らしく、後半はなみだが止まりませんでした。
こちらの舞台は公演回数が多いのでどのように変わっていくのか、また観に行こうと思ってます。
また妄想する日々が始まります。
きっと期待以上の内容になっているのでしょうね。
とても楽しみです。

コメディホール/コメディ実験室/スペシャルイベント

コメディホール/コメディ実験室/スペシャルイベント

ヨーロッパ企画

元・立誠小学校(京都府)

2016/05/05 (木) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

ハイタウン)コメディ実験室1を観劇!普通に面白い、笑えるコメディ!
ハイタウン初観劇(その4)!
コメディ実験室1「相撲コメディ」「プレゼンテーションコメディ」を拝見!

「相撲コメディ」:伝統ある相撲部が部員減少で、いろんなクラブと部室をタイムシェア?ぽっちゃりダンス!楽しかったです。

「プレゼンテーションコメディ」:アップルならぬ、苺のロゴのCEOの新商品発表プレゼン当日のドタバタ劇!眼鏡をかけるだけで、あなたもジョ○ズに!とっても面白かったです!

このブロックは、ただただ素で笑えました!

本のない図書館

本のない図書館

空白バカボン

荻窪小劇場(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★

本当なら1つ星にしたい
 アメリカの話のようだ。そう判断するのは登場人物の名前からである。

ネタバレBOX

 然し、内容的にはF1人災のきっかけとなった2011大震災をイメージしているのが明らかである。震災後、既に5年を経ているのに深化が見受けられないシナリオである。手前のアリバイやモラトリアムを正当する為に書かれたとしか思えないシナリオなのだ。震災を「ハツカネズミと人間」に頗る安易に絡めて自分達のだらしなさの言い訳として書かれているシナリオである。この程度の策略を観客が見抜けないとでも思っているのだとしたら、矢張り本物の才能ではない。そこそこ狡く、而も悪に徹することもできない腰抜け&下司である。これ以上は書く気になれないが、本当に才能のかけらでもあるのなら、1か所だけ変えればかなりいい作品になることに気付いていたであろう。だが、甘ったれてモラトリアムを正当化し、而もエクスキューズしか表現できないレベルでは気付くハズも無い。
 自分は今作のタイトルが気に掛かって観に行った。だが、タイトルは装置として用いられているだけであった。アメリカでは地質学的なレベルでこのような津波は起こらないだろう。南米とは異なるのだ。で、3.11大震災を彷彿とさせる図書館の状況をここにこのような形でもってくることは、単にイマージュの装置、最悪の意味でのそれである。それも、自分たちのモラトリアムを正当化するというだけの為にである。この倫理的退廃に自分は、反吐を催すのだ。作者はバカではない。それだけにその狡猾が許せないのである。
同想会

同想会

劇団ヨロタミ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

抱かれて泣くには余りに年老いた
 無名女流詩人の書いた一行である。だが、余りに厳しい。

ネタバレBOX


自分は、切ない心が好みである。現実に踏み荒らされた悲惨は、自分の好みにするには余りにも残酷で耐え難い。その点、今作に登場する恭子の切なさは堪らない魅力である。無論、恭子と真に向き合う慎一にも同じレベルの重さがある。この両役を演じた役者2人の演技が、自分にはもっともインパクトのあるものであった。実際、恭子役にも慎一役にも非常に大きな存在感と心の痛さを感じさせる切なさがあった。恭子の恭の字には、礼儀をもってへりくだる、とか礼儀正しく慎むといった意味がある。慎一の慎の字にも慎む、念を入れる、欠け目無く気を配るなどの意味が内包されているのは無論のことである。
 さて、今作シナリオでは、D6と仇名される6人組を唯一馬鹿にせず、キチンと向き合ってくれたのは学級委員の恭子。D6の中で親の虐待から施設に預けられそこで育った慎一。
 だが、恭子は実父に中学時代からレイプされていた。この悩みを相談された川村は、結果的に恭子と関係を持つが、二人の関係を示唆するデータを見せられた川村は年度途中に他校へ移る選択をした。その後を引き受けたのが慎一である。が、彼が自身の命を的にした恋にも作者は醒めた目を忘れていない。何となれば慎一の苗字を浅井としているからである。だが、これは恐らく作者の本音ではあるまい。観客の意地の悪い疑義に対して煙幕を張っていると自分は考える。
 延々と続く舞台は、自分にとっては、この2人を巡る、置き去りにされた者らのエクスキューズと取れた。作家の狙いもそこにあろう。主体的に行動する者をアリバイ的(・・;・・)に評価する取り巻きの持つ欺瞞性をこそ、告発する作品であるのだ。
BAR アルマ

BAR アルマ

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

なにはともあれ
こんな女の子、娘がいたら.....それに尽きますね!?

ネタバレBOX

登場人物のほとんどが出てる場面が、少し多かったのかな!?とも感じましたが、あったかい雰囲気が伝わるお芝居でした!
ゴジラ

ゴジラ

リブレセン 劇団離風霊船

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリーの設定が面白い♪
前から噂では聞いていた名作「ゴジラ」

30年の時を経て本家本元の再現⁈

ストーリーの設定が分かりやすく面白かった♪

凄く想像力が掻き立てられる話

それを役者さん皆さんが丁寧に演じる!

笑いも盛り込まれて魅せ方なども工夫がされていて

最後まで愉しめました!さすが名作!

この声

この声

オイスターズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/23 (火)公演終了

満足度★★★

大きな問いをはらむナンセンス・コメディー
 おっとりした成人男性1人と、彼をいじめる若くて元気な女性3人が登場するナンセンス・コメディーでした。平気で嘘を重ねる小悪魔のような女性たちが男性を追い詰めますが、男性もうっかり調子に乗って作り話をするので、自業自得の滑稽さも際立っていきます。虚構(=物語)の楽しさと豊かな可能性を軽妙に伝えつつ、軽々しい嘘によって起こる事件に空恐ろしさもにじませました。

 終演後に物販コーナーで戯曲(1,000円)を購入しました。読んでみると上演中にははっきりと理解できていなかった箇所があり、他の座組みでも観てみたい戯曲だと思いました。

 終演後に作・演出の平塚直隆さんからお話を伺うことができました。4都市ツアーのうち、東京のこまばアゴラ劇場が空間的には一番小さいそうで、他劇場とはかなり印象が異なるかもしれないとのこと。言われてみれば確かに、大きな劇場にも合わせていたせいか、俳優の声は(こまばアゴラ劇場のキャパに対しては)ボリュームが大きい目だった気がします。その点は気にしないようにしました。

ネタバレBOX

 開場時間には学校などの公的施設でよく聞くタイプのアナウンスが響いていました。選曲も懐かしく、さすがは昭和48生まれの俳優によって結成された劇団だなと思いました(私は同世代です)。平台をそのまま並べた床面が広がり、下手手前にイーゼルと木製のイス、そして絵画用品が置かれているシンプルな空間です。

 暗転後に開幕すると、成人男性がイスに腰掛けてキャンバスに筆で絵を描いていました。上手からセーラー服を着た若い女性が登場し、開演前のアナウンスの効果もあって、すぐに学内の風景だと想像できました。ただ、演技が機械的で空気が固く、もしかすると男性の想像の世界の出来事であって、学校でもないし、劇中の事実でもないのかも…と、しばらく様子見をすることに。その後、特に演技方法などに変化がなかったので、こういう作風なのだろうと、細部にはこだわらない見方に落ち着けることにしました。

 安易な思い込み、軽率なレッテル貼り、間違いだらけの伝言ゲーム、悪意の噂やデマの流布などは、インターネットがインフラ化してスマートフォンやSNSが進化した現代において、頻繁かつ容易に可視化されるようになりました。それらの行為がシンプルな会話劇にギュっと凝縮されている、面白い戯曲だと思います。喜劇だからニヤリとしてやり過ごせますが、実際に起こったなら、笑いごとでは済まされないことばかりです。

 男性教師は自分を翻弄する女生徒3人が顔見知りの仲間だと思っていましたが、終盤で、顔も見たことのない他人同士だったとわかります。匿名のチャットのグループで男性の情報を共有をしていたのでしょうか。LINEやtwitter等を日常的に使っていれば、そういったことは可能で、自分の身にも起こり得ると想像できます。バーチャル(虚構)の虚言がリアル(現実)に影響を及ぼしたなら、その虚言は現実のはず。じゃあその虚言を発した声は実在するのか?その声の主は生きている、リアルな、人間なのか?…という具合に、一見くだらなくて軽々しいやりとりの中に、大きな問いを含んでいるのが巧みだと思いました。

 彼らは死体となった人間が動き出し、生きた人間を襲うという有名なバケモノの“ゾンビ”の話をしていました。ゾンビは死体だが動く、だとしたら生きているのか? 息をしていることが生きている証だと思っていたが、そうでないなら人工知能も生命ではないか? やがて「生きているって何なのかしら」(16ページ上段の女2のセリフ)という風に、生きていることについて直接的な問いかけをしていきます。18ページ上段ではより具合的になります。
 女3:そうですよね、死んでたら、その人の声は届かないですもんね。
 女2:今私達は、生きている事と死んでいる事の違いについて考えているのです。
 
 人間が生きている事とは何なのか。自分の存在を確かめるには他者の存在が不可欠です。そのかけがえのない他者と真実の言葉でつながらず、嘘で誤解を重ね続けることは不毛、つまり死を意味するかもしれない。それなら息をしていたって死んでいるも同然。生きながらにして死者にもなれる…などと考えを巡らせました。

 俳優の演技については劇団独自の方針や方法論があるのだろうと思います。私は舞台上で生まれる俳優同士の交流を味わいたいと思っているので、振付どおりに進むように見える会話には興味が持続しませんでした。たとえば、自分が相手に向かってセリフを言っている時は言うことだけに意識を集中し、言い終えたとたんに息をつき、相手が話しかけてくる時間はただ休憩をして、自分の番を待つ…といった演技には惹かれません。

 教師と生徒の日常会話と見せかけて、実はあり得ないような演技で構成されていました。もっと挑発的な試みを加えてもいいんじゃないかと思いました。たとえばジャンプするとか踊るとか、観客に向かって堂々と話しかけるとか。そういった飛躍を包容できる戯曲だとも思います。

 女1(横山更紗)が勝手に1人で歌い出す歌が楽しかったです。下手奥でネジのように回転しながら、奈落に刺さって履けていく場面は印象に残りました。
 女2(川上珠来)は髪の毛が顔に広くかかっていて、横顔の表情が見えなかったのが残念でした。
 教師を演じた田内康介さんは愛嬌たっぷりなので、サンドバック状態が苦になりませんでした。終盤の長い一人語りは見どころでしたが、床に寝転んでじたばたしながら叫ぶだけでなく、声にも動きにも、もっと変化が欲しいと思いました。
兄弟の都市

兄弟の都市

MICOSHI COMPLEX

OFF OFFシアター(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

かなりアイロニカルなブラックコメディー
 表向きは友好関係而してその実態は、利害と打算、政治と私有化。

ネタバレBOX

 姉妹都市提携を巡り、貧しい側は一種の人質として豊かな側に娘を差し出す。後年、両姉妹都市の貧富は逆転。だが、貧しかった町が新たに富を蓄えることになった野菜には、中毒症状があり、その故に金と同じほど高価であるにも関わらず売れたのである。同時にこのことを告発すべく動く人間は、当然のことながら故なき罪に陥れられ、殺害、収監などの目に合う。
 同時に異国の地で暮らさざるを得なくなった者たちの孤独と孤立無援による心的危機は、行った先の国に馴染むことによって克服されると同時に生来のものではない他者性を自らのうちに孕む者としては、他者性としての異国と生来の故郷を継ぐ者として我が子のみを同類とすることで狂わずに日常を送ることができる。
 様々な政治的手管や、弾圧を含めた権力サイドの横暴に対し、親子の情や、異世界を内包するが故に架け橋となることのできる可能性を積極的に背負ってゆこうとする若者の姿を描いて、中々読み込めるのだが、惜しむらくは、各パートの連携がイマイチ。必然性が弱いのである。ブラックコメディーという形で描かれる今作、しょっぱなの下らないギャグは不必要だろう。それよりもっとスパイスを効かして辛辣であってよい。また尺は15分くらい縮め2時間ほどでよかろう。
ブラック メリーポピンズ

ブラック メリーポピンズ

キューブ・東宝芸能・シーエイティプロデュース

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

再演を待っていた甲斐がありました!
アンナが中川翔子さんと知ったときはどうなるのかいまいち想像がつきませんでしたが、全然問題なかった!すごくよかったです。歌はまだミュージカルっぽい感じではなかったけど、体当たりで堂々と好演。

ネタバレBOX

あの、ヘルマン→アンナへの感情の揺れときたら。直接的な言葉は少ないのに、どれほど彼女をたいせつに思っているのかがびしばし伝わってきます。だからこそ、彼女に反射で拒否をされた時の、驚き~悲しみ~怒り~苦しみの流れが秀逸。セリフもないし、ほんの数秒なのに全部わかる。初演と同じく、あのシーンでは胸が引き絞られるようでした。

それから一路真輝さんの存在感。すごくすごく出番が多いわけではないのに、子どもたちを縛り付ける「メリー」の思い出。あの夜、ソファをちらりと見てたじろぐ様子、あんなに一瞬なのにとても印象的でした。総じてその「一瞬」の印象づけ方が上手い舞台。その一瞬たちが積み重なって大きな作品を作っています。ヨナスの良知さんの振れ幅だったり、小西ハンスの言葉上ではない「長男らしさ」だったり(最後の「幸せになるために」「喜んで」受け入れます、は本当に素晴らしい)、セリフだけでない部分の説得力が素晴らしい作品でした。続けて観るのは精神的に辛すぎるんですけど、定期的に観たい作品です。
不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

評判通り!!
口コミの評判が良く、それを見て当日券で鑑賞。席はほぼ満席でした。
たくさん笑わせてもらい、最後にホロリ。
まさに人生賛歌。現代の人が失くしつつある人情というものを見させられました。
久々にもう一回、あらためて観たいと思った舞台です。

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