手のひらを太陽に 公演情報 コルバタ「手のひらを太陽に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    心配する事はない、これまで過ごして来た親子の時間を振り返れば。
    最前列端にて観劇。
    それぞれの登場人物にバックグラウンドがあり、思いがあり、役者さん自身にも個性があって好きなタイプの舞台だった。
    女性陣は特に個性豊かで生き生きしていると感じたし、下世話な事を言えば美人な方が多かったなという印象。
    この団体さんの舞台は前回観劇した際はちょっと残念な出来だったけれど、今回は脚本も演出も役者も殆ど違う方々で楽しめた。

    ネタバレBOX

    煎餅屋を営む主人公の中年。
    施設出身の主人公は、若い頃に同じ施設出身で結婚した夫婦と家族同然の付き合いをしていた。
    夫婦には子供も出来、幸せが待っているように見えた。
    しかし奥さんは娘を生んで早くに亡くなり旦那の方も娘が3才の頃に亡くなってしまう。
    父親になるという事がどうにも分からぬまま、子供を夫婦に託され、育て、ここまでの人生を歩んで来た主人公。
    そして、娘が大きくなった今も、ある理由から娘には自分を「お父さん」とは呼ばせては居なかった……

    真面目な所と笑いを取りに来るシーンのバランスが良く、飽きが来なかった。演出、脚本共に凄さを感じた。主人公達以外にも何組かの親子や夫婦が登場するが、それぞれの在り方が見えて面白かった。
    セット、雰囲気が良いです。
    壁のラクガキの演出、良いです。
    音楽、音の入りのタイミング、良いです。
    笑いのセンス、そしてそれを実行する役者のセンス、素晴らしいです。
    真摯な所は真摯に。楽しい所は楽しく。芝居の大事な要素を見た気がした。
    また次の芝居も観たいと思える公演だった。

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    2016/04/08 02:48

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