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ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

「FAIRY TAIL」舞台製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかった
3Dの舞台も観たことがありますが、今回のは色も鮮やかで2Dでも とても満足です。人形や炎の剣などの道具も良くて、欲しいくらいです。
佃井皆美さんをTVや舞台で拝見したことがありますが、アクションを生かした役で、今回ピッタリでとても満足でした。

雲ヲ掴ム

雲ヲ掴ム

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★★

確かに人肌の温もりはありました
公式サイトから当日券を予約する際、「劇場に来られなかった場合も代金はお支払い頂きます。」とか、「売り切れの場合以外は返信致しません。」などと書いてあるのを見て、何だか居丈高な印象を受け、予約するのを少々ためらいました。あれはあまり感じが良くありませんね。予約しても確認のメールが来ないのでは、本当に席が用意されているのか不安になります。(実際には「ご予約確かに承りました。」という丁寧なメールを頂けましたし、希望通りの席をご用意頂けました。本当にありがとうございました。)

しかし、暗号化もされていないページで個人情報を入力するのは抵抗があります。特に老舗の劇団では、素人さんがホームページビルダーで作ったような、古き良きテイストのWebサイトがたくさん残っている現状を見ると、よほど演劇界にはWebサイトにかけるお金が無いのだなと残念に思います。

あと、上演時間が3時間近くもあるなら、その旨も明記して頂きたいですね。もっとも、TRASHMASTERSのように休憩なし2時間半よりは、本作のように休憩あり3時間の方が余程良いですが。

さて、開演前からロビーには「憲法9条を守ろう」とか「アベ政治を許さない」などのメッセージを身につけた人(公演関係者なのかお客さんなのかは判らず)を見かけたりし、もしかしてそちら寄りの観客だけが喜ぶような、現政権への批判など、政治的主張だけが強いような作品を見せられてしまうのかなと思いましたが、実際にはそんなことはありませんでした。

確かに、先日のTRASHMASTERSの『猥り現』同様、不自然な台詞や、会話の流れよりも主張を優先しているかのように感じた台詞も何度かありました。しかし、『猥り現』とは違い、主張を強く押し付けるわけではなく、観客に考えさせる余地を十分に残しており、TRASHMASTERS作品よりも遥かに好感を持ちました。

劇中何度も涙が流れました。「正論だけで生きて行くことは出来ない。人肌の温もりのある言葉を。」といったやり取りは、深く印象に残っただけでなく、それは中津留さんご自身に向けられた言葉のようにも思えました。

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

「FAIRY TAIL」舞台製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★

ライブ・ファンタジー
ふんだんに映像を使ったショー寄りの演劇、ミュージカルじゃないけど歌もある…ライブ・ファンタジーってこういうことだったんですね。

原作に関してはアニメを少し見たことがある程度の予備知識で観劇に臨みました。
登場人物がどんどん現れてくる序盤のテンポが早くてちょっと覚えきれないかも…と不安になりましたがそれぞれのキャラクターが明快だったので大丈夫でした。
お話はシンプルで恋愛ぽいものも絡めつつ少年漫画らしい正義感・仲間への思いに溢れているので観劇後は爽快な余韻が残りました。
魔法の描写の映像や特殊効果はほどよく、見ていて楽しかったです。
上演時間の90分間は魔法の時間、おとぎ話を見ているようでした。
と、ここまで考えてタイトルの「フェアリー・テイル(妖精の尻尾)」の綴りを変えれば「フェアリー・テール(おとぎ話)」だ!と膝を打ちました。

ネタバレBOX

自走する人形が演じるハッピーとシャルルにはびっくりしました。
ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

「FAIRY TAIL」舞台製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
原作を知らなかったので、最初は話を追うのに必死でしたが、次第に舞台にに引き込まれホロリとする場面もあり。殺陣もスピーディーで見応えがありました。炎の剣の迫力はすごかったです。

忍者、女子高生(仮)

忍者、女子高生(仮)

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2016/04/23 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

根本さん、何処へ行く
2013年の『今、出来る、精一杯。』で初めて衝撃を受けた時から、月刊「根本宗子」は自分にとって欠かせない存在になりました。

同年の『中野の処女がイクッ』で流した涙はいつまでも忘れられず、今でも時々「思い出し泣き」をしてしまいます。

本公演も大いに面白かったです。最後まで全く展開が予想できませんでした。しかし、感じたのは過去の作品のような、恐るべき観察眼や、描写の緻密さや丁寧さよりも、終盤で突然演劇のジャンルが変わってしまうような大胆さでした。楽しく観られたものの、根本さん作品で泣くことの出来なくなった自分に対して、どこか寂しく感じています。

根本さんの新作が発表されるたびに、今回はどんな寓話性やメッセージが込められているのか、どんなふうに泣かせてくれるのかを期待しながら劇場に足を運んでいる自分がいます。 本作も、根本さんが伝えたい事は何なのか、それを何とかしてキャッチしようと、4回観劇しました。しかし恐らく、そのような観劇態度はもう月刊「根本宗子」作品を楽しむ上での正しいあり方ではないのだと思います。

いつからか根本さんは、時間や空間、条理と不条理、舞台の内と外といったようなものを超越した作品作りをしているように感じます。きっと根本さんは、演劇というものを一旦壊した上で、さらに面白い物を創り出す事を目指しているのでしょう。

もう、根本さんは既存の演劇の概念では測れない存在になってしまいました。

次回作は、本作とはまたかなり趣向の異なる作品になる予感がします。今度はもっと肩の力を抜いて、楽しむことに集中したいと思います。

いよいよ本多劇場に進出する次回作、とても楽しみにしております。

DADDY(増席しました!)

DADDY(増席しました!)

TEAM空想笑年

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

家族の成長

前回の笑い満載な作品とかなり違いました。家族の絆や思いやり暖かさが伝わる作品だと思いました。
自然と涙がこぼれてきたり、日常にありがちな笑いポイントも満載で観劇時間が早く感じました。

『アンプラネット』

『アンプラネット』

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

久保田さんらしい作品

まるで団義な作品すぎてビックリした。
アイドルの脚本らしくないっておもったのはあたしだけでしょうか?
後半のライヴは凄く楽しかったです。ダンスが上手すぎでした。

カタチノチガウ

カタチノチガウ

マームとジプシー

LUMINE 0(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★

もう何作品か観続ける必要がありそう
「マームとジプシー」作品を観て、100%理解して劇場を出たことは恐らく一度も無いのですが、それでも放っておけなくて、つい観に来てしまいます。

照明が暗めなのがここの作品の特徴のようですが、今回も3人の女優さんの顔は覚えられず…。

意外と凄惨な場面のある作品でした。「シンデレラ」のくだりあたりから混乱してしまいましたので、もう少し衣装なり髪型なりで、三姉妹の判別をし易くして欲しかったです。

この劇団の作品を真に楽しむ為には、もう何作品か観続ける必要がありそうです。

朗読劇 私の頭の中の消しゴム 8th letter

朗読劇 私の頭の中の消しゴム 8th letter

天王洲 銀河劇場

天王洲 銀河劇場(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

何回観ても泣いてしまいます
竜星涼×真野恵里菜

ちょうど1年ぶり4回目の観劇にして、同じところで泣きました。泣かせようとしている事はわかっているのに、何回観ても泣いてしまいます。

真野恵里菜さんに薫役はまだ早いんじゃないかと思っていましたが、知らないうちに繊細な演技を身につけていて、彼女なりの薫もまた良いものでした。

DADDY(増席しました!)

DADDY(増席しました!)

TEAM空想笑年

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

旅立ちの季節…【こどもの日 観劇】
幅広い客層が楽しめる、そんな丁寧で分かり易い物語である。それは、ある街の自転車屋(オカモトサイクル)の家族と近所に住む人たちのヒューマンドラマ。この市井の日常生活...それだけに大きな事件・出来事もなく坦坦とした展開である。そして説明にある家族に起こった出来事も仄々としたもの。観(魅)せるという芝居としては、物足りないかもしれない。フィクションとして芝居、その意味でもう少し盛り上がりがあって印象・余韻が強くてもよかった。

そして確認は出来なかったが、気になることが...。

ネタバレBOX

舞台セットは見事に作り込んでいる。この美術を見ただけで丁寧な公演作りであるという好印象。セットは中央奥に両開きの襖(後ろに和紙「希望」が貼られている)、客席側がこの岡本家の居間・卓袱台(和室8畳ほど)、そこに食器棚・和箪笥、その上に仏壇、壁には神棚。上手には電話台・TV・掃除機が置かれている。その上手に引き込み口(張出しセット)が自転車屋の店内になっている。下手も同じように張出したところに台所(流し、冷蔵庫など)。カレンダーは2011年4月。このセットにある小道具はほとんど使用する拘り。自分が観た回は神棚だけが利用されなかった。

この家族は、父(母は亡くなっている)、3男・1女という構成である。カレンダーには4月20日に娘・真知子(篠崎友里サン)が婚約者を連れてくることが書き込まれている。

梗概は、自転車屋「オカモトサイクル」、 家を飛び出したきり連絡が取れなかった次男が10年ぶりに帰ってきた。 その日は、娘の婚約者が家に来る日だった。 娘の結婚を認めたくない父。 近所のラーメン屋や子供達の幼なじみも巻き込むドタバタが楽しい。 そして現れた婚約者の口から、思わぬ言葉が...同居します。

登場人物は全員が善人。その夫々の家族なり近所の人への接し方が不器用なだけである。そこは観ている観客(自分)の姿に重ね合わせて苦笑するところもある。その思い遣りの表れを「良かれ」という台詞が光る。相手を思っていることは当事者にも分かっているが、それが時として善意の押し付けのように感じる。それだけに始末が悪い。

さて、気になるところ...自分は最前列中央で観ることが出来たから気にならなかったが、上手の店内、下手の台所のシーンは、後列のそれぞれ上手・下手の客席から観えたのだろうか。見切れになっていないか。もちろん対角にあるシーンは観えるであろうが...。

この劇団の代表である武倉創太郎氏が、「今回のテーマ『変化』。恋愛、就職、出会い、別れ、そして結婚・・・いくつもある、選択の時」...を芝居では、子供達の思いの告白・自立(旅立ち)として描いている。ハイライトは、1年後(カレンダーは2012年5月になっている)父と娘が歩くバージンロード。ただし、1年間の季節の移ろいはなく、エンドへ繋げるだけ。
時代・環境・状況の変化はあっても家族の絆、近所との付き合いは温かく続きそうな、そんなハートフルドラマは微笑ましく、ちょっぴりセンチメンタルになる。

次回公演を楽しみにしております。
それは言わない約束

それは言わない約束

かーんず企画

シアターブラッツ(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

観るほどハマりそう
テーマ的には、昼ドラのような人間の負の部分が出ているドロドロした話なんですが、思わず引き込まれてしまう魅力を持った良い作品と思います。
主役陣をはじめ、役者さんたちの演技、セリフや態度の裏の感情がうまく表現されているストーリー、どれも素晴らしかったです!
ただ、現実と回想の繰り返しに(一度見ただけでは)ちょっと戸惑ってしまう気もします。何年も前なのに同じ役者さんが演じるのは、少し工夫があった方が良かったかも?

微笑の壁

微笑の壁

劇団ケッペキ

京都大学西部講堂(京都府)

2016/04/23 (土) ~ 2016/04/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

完成度高い!どんどん引き込まれる!
遠方のため、ケッペキさんは初めて拝見させて頂きましたが、完成度が高く、どんどん引き込まれました♪
キャラが濃い人物、色気のある女性などなど、登場人物が多彩でしたが、役者さんがお上手で、役所にぴったりはまった感じがしました。
機会があれば、是非、次回も伺いたいです。

DADDY(増席しました!)

DADDY(増席しました!)

TEAM空想笑年

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

ハートウォーミングな芝居
 客層を見てわかる通り、幅広い年齢層が楽しめる芝居だった。最初少しぎこちなさを感じたが、すぐにスムーズに流れるようになった。「良かれ…」など、沁みる台詞もあったし、笑いを取るタイミングも、よかった。バッドエンドは好きじゃないけど、ちょっと予定調和過ぎなのが難といえば難かもしれない。

みんな

みんな

ゆうめい

新宿眼科画廊 スペース地下(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました。
今回2度目の公演だそうです。

ネタバレBOX

かなり「美術」への造詣が深い方が携わっているようです。こけら落とし公演の作品で使われた映像の中にマルセル・デュシャンの「泉」がありました。そのときはあまり「美術」ということは意識しなかったのですが。今回の舞台は美術そのものズバリでしたね。
幼稚園で美術に目覚め、その道を目指すところから挫折迄を描くことによって美術教育とは何か、美術の世界で生きていくことの難しさ、さりげなく美術手帳が出てきたりしてなど私は美術系ではないのでわかりませんが、おそらく美大生にしかわからないような世界も描かれているんじゃないかな、と感じました。
あと「ビー玉人形」、レトロでしかもコンテンポラリーなものを感じさせるいい響きです。ちょっと最近のアートトレンドに対するアイロニーを含ませたのかな、と思いましたが、深読みし過ぎでしょうか。
シュワロヴィッツの魔法使い2

シュワロヴィッツの魔法使い2

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

充実のゴールデンウィーク
“メガバ100作品突破記念4作品同時上演”、本作が4作品目の観劇になります。

“メガバの王道”と謳っており、2013年上演された作品の続編という本作。
人の“生・死”を、“一度だけ使える魔法”を以って問うた深い作品と感じました。

今回の“メガバ100作品突破記念祭り!!”、
4作品同時上演は大変だったでしょうが、意義のある公演だと思います。
“メガバ”の魅力を再確認でき、充実したゴールデンウィークになりました。。。

シュワロヴィッツの魔法使い2

シュワロヴィッツの魔法使い2

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

非寓話のような…
命の継承...、しかし、命は限りあるから懸命に生きる。その”限り”を自分の意思で他の者へ。もっとも魔法であり、そういう設定であることを踏まえて見ると、何と重い十字架を背負わされたことか。この芝居もラストは激白するシーンがあるが、それは心情というよりは誓詞のように思える。

ネタバレBOX

梗概...シュワロヴィッツの魔法使い・マグ(キリマンジャロ伊藤サン)。 彼は永遠の命と一つの魔法を持っている。 その魔法は、自分の持つ永遠の命と引き換えに人間の死んだ魂を甦らせること。その魔法を何時、誰のために使うか140年苦しんでいる。 疫病のため故郷の島を離れた少女 リージャ(未悠サン)は、死んだ妹を甦らせるべく魔女に心を売り、毎日生きた人間の心臓を差し出す。 魔法使いの苦しみを解放する出会いでもある。

自分の妹を助けるために罪を重ねる。その許されない行為をしている者・リージャへ魔法使いが自らの命を受け継がせる。マグが140年間(それまで生きてきた自分の年齢も合わせると200年近い)悩んだ末の決断。自分より先に子や孫が死に、それを見送るのは辛いであろう。そして今また曾孫が落命しようとしている。

苦しみを受け継がせる者、受け継ぐ者という両者の覚悟のほどが解らない。それゆえ、「生」という恩恵(光)のように思える苦業(闇)を強いることが、今までの殺人に対する贖罪をさせるという矛盾で描いているのか。そして「この魔法は使わない」という帰結に繋がるのか…など疑問が残った。

この芝居でも衣装に注目した。架空の世界観(寓話的)を表現させるため、敢えて時代や国・地域の特定をイメージさせず、旅人風にしている。そうすることで、観客に自由に想像させる巧みさ。

舞台セットは、少しづつ変えているが、基本的な造作は同じである。その中で、今作は中央にリンゴの木のオブジェを置く。北欧神話ではリンゴは不老不死の象徴と言われており、その意味でも含蓄あるセットだと思う。

実は観終わった後は面白いと思っていたが、時間の経過とともに指の間から記憶が零れ落ちる。そぅ、記憶がかき消されるような魔法をかけられたようだ。

次回公演を楽しみにしております。
AQUA

AQUA

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

憑依するような…
二重人格という言葉を思い浮かべる。ネタバレになるかもしれないが、自分の中では一番しっくりする表現だと思う。このサスペンスは感情の振幅度合いが見せ所。4公演のうち、コメディ以外は、心情を吐露するシーンがある。その表現如何によって芝居全体の良し悪しが決まると言っても過言ではないだろう。本公演は、心の美醜、愛憎がしっかり表現していたと思う。

ネタバレBOX

梗概は、事業の失敗から3歳の娘を教会の前に置き去りにした。その娘が母親と死に別れたことから、引き取ることにした。その手続のため住んでいる家を訪ねるところから物語は始まる。舞台は人里離れたところでの隠遁生活のようである。この部屋は内側に鉄格子のようなものが嵌め込まれ、施錠出来るようになっている。隔離部屋といった印象でもあり、怪しげな雰囲気が漂う。この時点でいくつかの伏線がある。そして、タイトルの主人公の名にして、「水」(ラテン語等)も出てくる。

前半、自分を捨てた父親に対し、恨み言もいわず愛らしく振舞う姿がいじらしい。が、この部屋で醜業で生計を立てていること、行為の結果、子供が生まれるが精霊と称して埋葬する。その墓が家の周りに...。この事実が分かった以降、和やかな空気が冷気に変わる。実は、憎しみ復讐?父を逃さない?を目論んでいたようだ。前半の楽しい空想日記が、一転、時系列に怨嗟の言葉を浴びせる。反転した狂気への感情表現が上手い。

もう一つ効果的な演出は、衣装であろう。教会での養育ということから修道女(シスター)をイメージした衣装は、清純そのもの(カトリック教か否かは不明)。この神聖のシンボルともいえる衣装(ウィンプルが無いだけ)の下に育んできた憎しみ。その正邪の振れ幅の大きさが狂気を倍加させている。

この狂気の表現...AQUA役(杉坂若菜サン)が小柄ながら、大きな感情で魅せてくれた。もちろん、ロックウェル役(キリマンジャロ伊藤サン)は、その兇器に倒れ、のた打ち回る。この役者陣の安定した演技が素晴らしい。

次回公演を楽しみにしております。
静か

静か

KARAS

シアターX(東京都)

2016/05/02 (月) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1818(16-108)
16:00の回(晴、暑!)

15:35会場着、受付(整理番号あり)、15:45開場、16:07開演~17:08終演。
静と動、対称的な「シナモン(4/28-5/1)」に続いての2作品連続公演(5/2-5)

外部からの(音的)刺激がないと自然と思考がこれを補完しようとするのか雑念が渦巻く(無理やりにでも意味づけしようとする)。

その眼は何を見ているのか、耳にはどんな音が届いているのか、お互いをどのような存在と認識しているのかなどなど。

いや意識などしていないのか、正方形に切り取られた舞台が世界のすべてなんだろうか。

控えめな照明ながらどちらかというと明るい舞台、淡々と身体がダンスのリズムを刻む60分でした。

「まちは劇場」プロジェクト ストレンジシード

「まちは劇場」プロジェクト ストレンジシード

ストレンジシード

駿府城公園、静岡市街地(静岡県)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

「うつしおみ」と「カンパニーデラシネラ」
5月4日、うつしおみ、バーバラ村田、カンパニーデラシネラ、富士山アネット
5月5日、うつしおみ、東京ELECTROCK STAIRS、カンパニーデラシネラ、壱劇屋(最後5分のみ)、FUKAIPRODUCE羽衣
を観ました。
どれも面白かったのですが、悪天候も味方につけてしまうカンパニーデラシネラとエアリエルとジャグリングの男女二人、うつしおみは秀逸。
日ごろ、いちゃつくカップルの存在が不快でたまらないのですが、うつしおみのパフォーマンス特にお二人の表情を観ていると、カップルっていいな、温かく見守ってあげたいな、と思ってしまいました。おすすめです。

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

「FAIRY TAIL」舞台製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

予習
原作が少年漫画との事でわからない言葉があってはとざっくり予習をしていきました。

開演冒頭に予習した部分はざっくり説明されるのでざっくりくらいの予習ならしなくても大丈夫です。

やはり客層が若いノリなので最初のキャスト登場は我慢出来ない黄色い声が聞こえてきます。ここでめげてはいけません。

ここから先はしっかりした稽古で磨かれた殺陣、アクションシーンに釘付けになります。

映像に頼り過ぎる事の無い演出はかなり好印象です。

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