最新の観てきた!クチコミ一覧

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愛と哀しみのババコビッチ

愛と哀しみのババコビッチ

神戸の劇団vintage

元町プチシアター(兵庫県)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★

初めての感覚の演劇でした!!
最初は、これは演劇?という感じでしたが、最後は上手くまとまっていました!!独特の演出も、終わってみれば面白かったです!!Specialゲストも、とても面白かったです!!

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい公演
将棋の世界を描いた物語…「グリーンフェスタ2016」において【GREEN FESTA賞】受賞。同じ将棋の世界を描いた「天召し~テンメシ~」で2014年【GREEN FESTA賞】受賞をしているから、将棋の物語といったら ラビット番長 という代名詞になりそうである。
自分は両作品とも観ているが、本作品のほうが好みである。単に前作が実在する人物をモチーフにしており、本作品は非実在という世界観の違いだからという訳ではない。
芝居としての観せ方が好きである。観客によって観点が違うから一概に言えないが、物語の多重構成、観客本位のわかり易い観せ方が良かった。演技は若手育成もあろう、少し多い登場人物、演技力差も見られるが...。そこは敢えてということは十分察っすることができる。

ネタバレBOX

舞台セットは、三方向から観せる。何の変哲もない舞台が、中央扉を両開きすることで、上手・下手に話を振る。さらにその上部に対局場面を設ける。将棋のタイトル戦は、盤上をTVで映す時は天井からカメラを回すが、この芝居ではその逆、上階で俯瞰するような位置取りである。
やや上手扉が客席寄りに出ており、そこでは奨励会会員であろう若手メンバーが騒がしく指手研究をしている。一方下手は、物語の本筋...その牽引する場面が描かれるが、上手の方が客席に近い分、騒がしさに気を取られるようだ。この三方向の演出・演技が少し離れており、観客(自分)の集中力が分散されるようであった。
物語は多重構成...一つは、プロ棋士とコンピューターに搭載された人口知能との対戦。人口知能が自己進化するという、将棋というアナログ世界へ異次元的要素を持ち込んで魅せる。実際、プロ棋士とコンピューターソフトが戦う「電王戦」(ドワンゴ主催)がある。
もう一つは、プロ棋士になれず挫折した人間...その男を通してみた生き様。そこには夢を追い続けて、その人間味が溢れているところ。この両極をしっかり描き、芝居としてまとめあげている点が素晴らしい。

途中、コンピューターの自己進化に”嫌悪”的な描きも見えたが、この人口知能コンピューター、人類にとっての存在価値を問うような...。危険・過酷な労働はロボットに任せる。しかし、誰も理解できない「知」に依存する世界。やがて制御不能な人口知能に人類は支配され、なんて不気味な連想もさせる。

さて将棋好きには、東・西棋院の関係、女流棋士の立場・存在などニヤリとする小ネタも盛り込んでおり楽しめる。
ラストは、ラビット番長らしい結末である。

グリーンフェスタ2016授賞式の時、今年6月に「天召し」を再演するようなことを話していたと思うが、6月は「ギンノキヲク2」(演劇制作体V-NET)を再演し、9月に「天召し~テンメシ」が予定されているようだが...池袋演劇祭参加作品にするのだろうか?

次回公演も楽しみにしております。
錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

人類永遠のテーマが...
本公演は、「グリーンフェスタ2016」において「BASE THEATER賞」を受賞した。
この芝居は、4人で演じる脚本になっていたらしいが、どうしても描きたいエピソードがあり7人へ構成し直したという。
伝承的な話を大胆に脚色することで物語に魅力付する。壮大なロマンとその村に生きる少年の成長という極小の両極を描くことで、大きな世界観と繊細な人の機微がうまく融合しており、実に観応えのある公演であった。
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

今もチェコに伝わるゴーレム伝説をモチーフにしているようだ。ゴーレムは泥人形で、作った主人の命令だけを忠実に実行する。そこには厳格な制約がありそれを守らないと凶暴化し、世界を破壊し尽くしてしまう。

梗概...冒頭、仮面の男女によってゴーレムによる戦闘場面が語られる。最後は「人々は知るのです。自分たちを守る巨人は、自分たちを滅ぼす力がある」という。中盤では「人は、自分が制御できないものを持つべきではない」という台詞がある。この2つの台詞が物語のテーマの根幹をなすといえるだろう。

100年以上前に国王の「一つの自治体に一体のゴーレム」という施策によって、ジェミの村にやってきた石人形・型番129、すなわちゴーレムはイハナと名付けられ、「村に永遠の平和」という命令のためにだけ従って動き続けた。

そして時は流れ、技術進化に伴い新しいゴーレムが...。そしてイハナの運命が大きく変ろうとしている。そのイハナ、川に入り黙々と作業を行っているが、その目的は何か。新旧ゴーレム対決という緊迫感もさることながら、そのミステリアスな展開も魅力的である。

ユダヤ教に伝わるゴーレムは、ギリシャ神話の青銅の巨人タロースや旧約聖書の天地創造において、土によって作られたアダムなどと繋がるところがある。物質と生命という人類の永遠のテーマを孕んでいる。
物語は分かり易く、またテンポよく展開するから心地よく観ることが出来る。そして物語の案内役のようにジェミの村の少年・ミルキ(林遊眠サン)が、この世界に飛び出してくるようだ。

劇団ショウダウンの公演、といっても東京での「マナナン・マクリルの羅針盤」(2014年9月@風姿花伝)、「マナナン・マクリルの羅針盤再演2015」(2015年2月@シアターグリーンBASE THEATER)、「パイドパイパー」「千年のセピラ」(2015年9月@あうるすぽっと)の4公演であるが、そのどれもが時と場所・状況が大きく動く。時空を超えたり、大海原を航海したり不死の力を持つなどその設定が魅力的である。

本公演は確かに100年以上の時を経るが、それは台詞だけで、その移ろいが感じられない。また中世の街らしい舞台セットを走るが、あくまで周壁内だけ。そのスケール感が先に記した公演に比べると物足りない。この公演だけを観(初見)れば満足するところであるが...人(自分)は満足の度合いが高くなるもの。その求めるレベルが高くなるのも必然かもしれない。劇団ショウダウンはその欲求に応えてくれるだろう。

次回公演を楽しみにしております。
ものわかりのいい病院

ものわかりのいい病院

かのうとおっさん

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★

ほっこりした笑いで癒された^_^
ほっこりとした笑いに癒されますね^_^

ちょこちょこと小ネタやスルーしそうな会話など

盛り込んで笑いを誘うあたりがかのうとおっさんらしい♪

ストーリーはまぁまぁ強引な展開でしたが

出演されている人が色々なキャラあって

最後までクスクスと楽しませて貰いました^_^

大安吉日

大安吉日

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

観てきました!
若い劇団さんの作品を観ることが多いので、初めてのこちらの劇団さん

安定の演技とお話しでした。きっと年齢が上のかたでも楽しめる劇団さんだと思います。

アル中並みにずーっと日本酒を飲みつづけるおじいちゃん

最後違う病気で運ばれますが、例え水だとしてもずーっとでお腹がちゃぷちゃぷしそうなのみっぷりでした

どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

再演バージョン観劇
時間の都合上、再演バージョンを観劇。3作品中、2作品は以前観劇した事があったが、役者さんが変わったこともあり、また新たに楽しめた。
主宰で作・演出の池内 風さんの、独特の屈折した視点(笑)が堪らない。
「とべひこうき」は以前も観劇して大変好きな作品であるが、今作も大重わたるさん、Q本かよさんの熱演もあり、笑いだけでなく色々と印象的。

キダリダ→

キダリダ→

wonder×works

俳優座劇場(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

想像通り過ぎて失望
舞台「キダリダ」 在日、差別、いじめ、同じ地球人、差別的で野蛮で弱い日本人、上品で知的な韓国人、差別されても強く生きる韓国人、差別に負けて傷ついた韓国人、日本は病んでいる・・という反日のテンプレが盛りだくさん。

良い韓国人×悪い弱い日本人の対比ばかり。

そんなに日本が嫌いなんだ。
っていうか、日本を悪くしか描けないんだなと思いました。

何度もの上演してるということなので期待していたのですが失望です。

異部聞譚

異部聞譚

アナモタズ!

きいろろ聡明堂(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1837(16-127)
16:30の回(曇)。

16:05受付、開場。

この会場は2回目、etecolza「薫風(2015/3)」、JR尾久駅からなので少し歩きます。

入って手前に椅子席、奥に演者用の椅子。

16:35スクリーンをおろし映像で前説~18:02終演、外に出ると4月「象」の青戸さんがいらっしゃいました。

会場(小さいところが好き)と朗読、ということで観に来ました。4つのお話、いずれも未読ですが「芋虫」は映画「キャタピラー」を観ていておおよその内容は知っていました。

朗読...に加えて、映像、演技、音楽が重なる内容でした。

個人的には、演者の声だけで語られるものが好みなので、もう少し音楽を抑え、視覚的にも小道具や衣裳によって情景を補うのを控えた方がよかったなぁ、と思いました。

天井の灯り〜てんじょうのひかり〜

天井の灯り〜てんじょうのひかり〜

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★

最後も楽しかったです
最初 遅れてくるお客様がいるのでと開始10分遅れ

遅れた男性3人は普通の若者で。。。彼らはそんなきちんときているお客様たちを待たせるに価する3人の男性には見えませんでした(^_^;) 彼ら悪いと思ってなかったですし


定時開始でぜひお願いします


舞台は舞台 あっという間に観終わって楽しかったです。撮影会も含め ゆえ 最初だけ次回はお願いします

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

d-倉庫(東京都)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1836(16-126)
13:00の回(晴)

12:00受付、12:30開場。

「〒機巧ぽすと〒」は3作目、「水と油でバシャバシャ!(2014/2@かもめ)」の「水」佐々木さん&「油」千葉さんが初めてで、佐々木さんはたぶん7作目、本公演では制作の千葉さんは所属の劇団暴創族「プラットホーム物語(2016/4@ポケット)」を。

いままでいろいろなキャラクターを演じてきた佐々木さんが初めての堂々たるヒロイン、(二人芝居)チュッパチャプスの少女とは大違い。

いやいやびっくり、前2作からは想像できない壮大な物語、入り組んだ抗争の構図がなかなか頭の中で整理できない(のは私のせいです)のでとりあえずお互いが食うか食われるかという関係にあるのだろうと枠組みをおきイメージを膨らませる。当パンの勢力図をもう少し地図風にまとめていただけるとわかりやすいかも。

振り回す剣はそれなりの重さ(そういう音がしている)があるのに振付、SE、タイミングが揃っている。

ヴォリュームMaxになると時々セリフが聴き辛いので少しテンポを落とすなど工夫してもいいのではないかと思いました。

ランニングホーム

ランニングホーム

ステージタイガー

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

全員主人公、なのに間延びなしの良作

開場は開演の30分前だけど、劇場ロビーは45分前から開放。
ホットドック(400円・ドリンク付500円)も、美味しかったです。

上演時間はだいたい100分。
カーテンコールは1回しかやらない団体なので、そこで延びることもないです。

この会場は、入場して階段を上ってからどっちが劇場だっけ、とか、
お手洗いどこだっけ、とか、ちょっとわかりづらいのですが、
迷いそうなところにスタッフさんが立っていて
こまめに案内してくれて助かりました。

暗転時にチャプター名(誰の、どこの時間軸か等)が字幕で出るのですが、
前列中央付近にいたら首をひねらないと視界に入らなくて、
途中まで気づきませんでした(笑

「叫び、走る」イメージが強い団体ですが、
沈黙や背中で語る芝居、
同じシーンを主人公が変わることで別の角度から見せる手法など、
しっとりとしたシーンも今回多くて、じわりじわりと泣けてきました。

あんなに勢いよく走ってるのに、立ち位置的にはほぼ動かない
あの「走り演技」いつも見とれます。

ネタバレBOX


町のシティマラソンを中心軸に、
各々の登場人物のドラマが終結していくつくり。
スタートのシーンが何度か見れるのですが、
そのたびに「主人公」が違うので、
まったく違う景色に見えるのが楽しかったです。

「なんにもない町だよ」という言葉が出てきますが、
観終えてみて、
「なんにもないところ」には「なんにもない」が在って、
それは「なんでもある」ってことなのかな、と思いました。



作中に何度か
「お前はすごいよ」の気持ちの向きが見えるシーンがあって、
そこが好きでした。

とくに中川(役名)にその矢印が向いたときのやり取りが、
役者さんの表情、漂う空気、
見えないけど想像できるスマホ画面や過去などをまとっていて
人生を感じました。

カメラマンと人妻のシーンも、彼らの表情や仕草から
写真の一枚一枚が見えるようでとてもよかったです。


劇団員さんも客演さんも、
細やかさと大味なところ両方観れて、とても満足しました。


あと組長(初演版)がインパクトすごくて大好きでした(笑
ものわかりのいい病院

ものわかりのいい病院

かのうとおっさん

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★

はじける個性が躍動しています
緩い縛りの中、役者さんたちの個性がはじけています。それぞれの役者さんが楽しみながら演技しており、そのことが我々観客をも楽しませてくれる、そんなお芝居でした。もちろん、ストーリーもしっかりしていますし、お笑いもちりばめられています。

天井の灯り〜てんじょうのひかり〜

天井の灯り〜てんじょうのひかり〜

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

新たな劇場
トイズボックスさんの作品は数回観させていただいています!
今回の公演はとてもコメディ色の強いもので、終始笑いながら観ていました

最近はシリアスだったり、ほっこりするような話が多かったので、久しぶりにトイズボックスさんの得意とするドタバタコメディを観れたなと思います。

しずかなごはん

しずかなごはん

劇団ジャブジャブサーキット

大垣市スイトピアセンター 文化ホール(岐阜県)

2016/06/04 (土) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★

しずかな舞台
摂食障害を扱った物語ですから、自分では動きのある舞台を想像していたのですが、静かに淡々と時が流れるそんな舞台でした。ルポライター、 ネット関連業者の営業マン?ホットライン 騒がしくなるであろう要素もあるのですが
最後に感じたのはやはり「静かな舞台」でした

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

d-倉庫(東京都)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

良い物語じゃないですか
2時間10分,ちょっと長めだけど,途中休憩もあり,集中も切れることなく楽しめました。舞台に高さがあるから,あまり前の席じゃない方が観やすいかな。声を張る場面では台詞が聞き取りづらかったです。時代や他の役者さんの服装から違和感のある衣装の人もいたけど,それでもなかなか良い物語で,引き込まれました。

やれんだろ!?

やれんだろ!?

劇団MARBLE

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★

お芝居に対する熱意
お芝居に対する熱意は やっぱり基本というか 大事すぎるし 私は大好きです☆


ネタバレBOX

劇団員で意見が分かれ 二分化されていくお話し。
それ自体は 実際よくある話だろうし 争いも葛藤も、そして熱意も、、 
争いの場面がちょっと長かったように思うけど それらがリアルに伝わってきました。


台本はおそらくうまくかけてるのに ノリ突っ込みの場面
セリフが早いので 互いに理解して話してるように聞こえず 楽しく聞こえなかったです(特に始まりの2人のやりとり)。


『やれんだろ』は 使う場面によるのだろうけど とても良い言葉だなーって思いました☆ 
でもこちらも使うときも 間がないため 言葉の良さが伝わりにくかったです。
逆に須藤元輝さんと satsukiさんは 間の使い方が上手でした。


役名「魅波綾乃」さんのことを 名字で呼ぶ人 下の名前で呼ぶ人 ちょっとわかりにくかったです。
当日パンフは 写真がないのも ちょっとわかりにくかったかな。。


↑普段私は こういうことはあまり書きません。
熱意は素晴らしいので それ以外も充実させたら もっと良い劇団になると思います。


あと見た目に個性がある役者さんが数名いらして 
細いのが当たり前になりがちな舞台の世界ななか 私はそれ自体に好感持っております。
皆さまの魅力として 受け止めております。  
どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

【新作バージョン】観てよかった♪/約105分
三編とも人間の綾がこれでもかと詰め込まれてて、しかも笑えて、とても面白い。
再演、新作の順で見たけど、池内風の凡人哲学は着実に進化(深化)している印象。
人間の間抜けさ、浅はかさ、人間集団の残酷さ、バカバカしさを見つめきった上で笑いに昇華させる作風は根本宗子を少し彷彿させるが、三作目に見られるような社会派色は今のところ根本作品には見受けられず、現代日本のイビツな社会構造を皮肉たっぷりに描き出してズシンと重いブラックコメディに仕立て上げたこの三作目がいちばん胸に残った。

ネタバレBOX

その三作目「美を生産する者たち」は、派遣清掃員のキビしすぎる境遇を描いたお話。
派遣清掃員にいったん夢を見させた上でドン底に突き落とすストーリー展開は現代日本の残酷さを物語っているかのようで、これ以上ないほど痛烈な風刺劇になっていた。
これはぜひとも今の為政者たちに観てほしいが、文系学部をなくそうとしてる、まるで文化に理解のないあの連中が小劇場演劇なんて観るワケねえわな。。。
舛添は美術品に興味を持つだけまだマシ。
どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

【再演バージョン】約110分
こちらの再演バージョンを先に鑑賞。
三つの短編(といっても、それなりの長さ)はそれぞれ趣が異なり、作者の引き出しの多さを感じさせる。
その中では、作者の屈折した、だが一面で真理を突いているネガティブな人間観がストレートに吐き出された冒頭の一編を一番面白く観た。

ネタバレBOX

冒頭の一編とは、決して幸せとは言い難い底辺の若者たちが友達同士で互いをけなし合い仲間内で最上位に立とうと不毛な口論を繰り広げる「幸福の論理」のこと。
舌戦の過程で三人の関係を揺るがすような新事実がつぎつぎ露呈し、そのたび三者間の序列が変わって上位に昇格した者が得意になり、下位に落ちた者がオーバーに落胆する様がとても面白かった。
また、部活や職場でプライドを挫かれるような体験を数々してきたという作者の屈折した人間観がそのまま託されたような卑屈なセリフの数々には共感を誘うものが多々。
つらいのは私だけじゃないのだと思え、少しだけ気が楽になりました。
二編目「希望ある死」は、作中で展開される死生論がちょっと借り物っぽかった感じ。
児童向け教育番組をブラックにパロった「とべひこうき」はあやふやな結末が残念。夢オチなのか何なのか、よく分からなかった。
水滸(みずのほとり)譚 ―― ある水辺から

水滸(みずのほとり)譚 ―― ある水辺から

野戦之月海筆子

明治大学 和泉キャンパス 第一校舎(東京都)

2016/06/04 (土) ~ 2016/06/04 (土)公演終了

満足度★★★★

後半の幾つかの挿話が凄い
中国系の俳優二人と丸川教授のヌッポン人の三人のシーンの後半は明らかに破綻していたが、ばらちずこ氏の韓国の女性の一人語りと沢山の骨を打ち砕くシーンは凄かった。朗誦・強弱・情念的な演技。その拠って立つ場所の理由。

どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

怒涛の台詞と雄弁な表情
再演を観ました。
初見の劇団で、知っている役者さんも居ませんでしたがとても好みの作品でした。短編3作品の構成で、暗転も何か楽し。
役者さんが汗だくで体当たりしてくるような作品なので、最初は戸惑いもありましたがすぐに引き込まれ心が揺さぶられました。
もっと観たくなったので、新作のチケットも取りましたとさ。

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