ランニングホーム 公演情報 ステージタイガー「ランニングホーム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    全員主人公、なのに間延びなしの良作

    開場は開演の30分前だけど、劇場ロビーは45分前から開放。
    ホットドック(400円・ドリンク付500円)も、美味しかったです。

    上演時間はだいたい100分。
    カーテンコールは1回しかやらない団体なので、そこで延びることもないです。

    この会場は、入場して階段を上ってからどっちが劇場だっけ、とか、
    お手洗いどこだっけ、とか、ちょっとわかりづらいのですが、
    迷いそうなところにスタッフさんが立っていて
    こまめに案内してくれて助かりました。

    暗転時にチャプター名(誰の、どこの時間軸か等)が字幕で出るのですが、
    前列中央付近にいたら首をひねらないと視界に入らなくて、
    途中まで気づきませんでした(笑

    「叫び、走る」イメージが強い団体ですが、
    沈黙や背中で語る芝居、
    同じシーンを主人公が変わることで別の角度から見せる手法など、
    しっとりとしたシーンも今回多くて、じわりじわりと泣けてきました。

    あんなに勢いよく走ってるのに、立ち位置的にはほぼ動かない
    あの「走り演技」いつも見とれます。

    ネタバレBOX


    町のシティマラソンを中心軸に、
    各々の登場人物のドラマが終結していくつくり。
    スタートのシーンが何度か見れるのですが、
    そのたびに「主人公」が違うので、
    まったく違う景色に見えるのが楽しかったです。

    「なんにもない町だよ」という言葉が出てきますが、
    観終えてみて、
    「なんにもないところ」には「なんにもない」が在って、
    それは「なんでもある」ってことなのかな、と思いました。



    作中に何度か
    「お前はすごいよ」の気持ちの向きが見えるシーンがあって、
    そこが好きでした。

    とくに中川(役名)にその矢印が向いたときのやり取りが、
    役者さんの表情、漂う空気、
    見えないけど想像できるスマホ画面や過去などをまとっていて
    人生を感じました。

    カメラマンと人妻のシーンも、彼らの表情や仕草から
    写真の一枚一枚が見えるようでとてもよかったです。


    劇団員さんも客演さんも、
    細やかさと大味なところ両方観れて、とても満足しました。


    あと組長(初演版)がインパクトすごくて大好きでした(笑

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    2016/06/05 10:37

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