
荒川、神キラーチューン
ロ字ック
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
激しかった
動きの激しい演技で目で追うのが面白い。現在と過去をどっちかなと思う時があり、上手くコラボ出来ているな~と思いました。何か後に引く、もう一度見たいなと思う作品でした。

メルシー!おもてなし~志の輔らくごMIX~
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2016/06/04 (土) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

五右衛門
劇団そとばこまち
近鉄アート館(大阪府)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
「モノ」が違います
次回作は「のぶなが」(織田信長)だそうです。11月、また近鉄アート館にいると思います。自宅は北摂なんですけどね。

劇作家女子会!R
劇作家女子会。
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

シェイクスピアの子供達とラビリンスな家族たち
劇団東京ドラマハウス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
迷宮入り
面白く引き込まれる舞台だったと思います。役者さんも熱演で,演技も悪くなく,文句のつけようのないはずなのですが・・・なんか,すっきりしないんですねぇ。自分の気持ちだけが迷宮に取り残されてしまったようで,解決が見出せていません。

ルドベルの両翼
おぼんろ
BASEMENT MONSTAR王子(東京都)
2016/06/28 (火) ~ 2016/07/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
観れば必ず元気になれる!
初日に参加して、今回2回目。初日は少しフワッとした感があったけど、さすがおぼんろ。4日もたつともう何十回も公演しているように5人の役者ががっちりと組んで芝居を仕上げている。その熱い芝居は連れて行った3人の友人にもしっかりと伝わったよう。「よかった。楽しかった。」と素直に言ってくれてうれしかった。とにかくエネルギーに溢れている。物語の内容がどうのこうのという以前に、その物語を創り上げることへの情熱がすごい。疲れていても、落ち込んでいても、その芝居を観終わったときには、ようし自分も頑張ろうという気持ちになる。そこがおぼんろという劇団の最大の特徴なのかもしれない。

Musical PUB vol.7 ~本当にあったはなし~
ステージパートナーズ
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
これは楽しい
まるでミュージカル・ナンバーの見本市のようですね。構成がすごく巧みで、知っている曲はなかったけど、大いに楽しめました。メイン・キャスト3人の掛け合いが実にいい。

五右衛門
劇団そとばこまち
近鉄アート館(大阪府)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
初そとばこまち♪
前売り全て完売して追加公演決定した人気劇団なのも納得のエンタテインメント時代劇を堪能しました!前半はストーリー展開と人物設定に付いて行くのに必死やったけど、クライマックスは圧巻の迫力でした♪ダンス、殺陣と見応えあるパフォーマンスに魅了されました♪二階席初体験やったけど、全てを見通せてまさに『絶景』でした☆★

男の嫉妬
劇団HallBrothers
博多リバレインホール by Active Hakata(福岡県)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/05 (火)公演終了

風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』
トム・プロジェクト
あうるすぽっと(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒーローだね
卯三郎さんの生きてきた様が見えて来て、納得しつつもこのじじい!!って言いたくなるような。そんな親しみを持ちつつ戦争ってなんだろうね、これから先どうなるんだろうね。と今を考える作品でした。もちろん笑ってジーンときました。ひとり芝居ってすごいわ。前回も面白かったけど今回もさらに面白かったです。

腐っても愛
ラズカルズ
Geki地下Liberty(東京都)
2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
先が読めそうで読めない楽しさ
大人のほのぼの話かと思いきや、途中からゾッとする一瞬を経て、意外な展開に。
事前に公式側から1時間50分と告知があって、
時間をきにせず素直にわくわく楽しめました。

父が愛したサイクロン
DOOR
SPACE9(大阪府)
2016/06/17 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
サイクロンパパ!ボロボロに泣きました♪
虎本さんの脚本、話の持って行き方が上手い!
ストレートに訴えかけてきます!
その脚本を、余すことなく、早川さんと御意さんが好演し、(Door常連?の)是常さんや小川さん、(インディアンさんの)三原さんが脇を固めて、泣かずにはいられない。
私はボロボロに泣きました!
女芸人、女子プロ、ヒーローときて、次回も超楽しみです♪

花からの手紙
Xカンパニー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/06/28 (火) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
蘭チーム(観たのは2回目)
◆この芝居は男性役者陣にも激情を吐露する場面は用意されていますが、脚本は女性に焦点があって女性群像劇的な側面を強く持っています。早苗(伊藤えみ)・中野(鎌田亜由美)・真美子(関谷真由)は、自分の内面や周囲との関係に葛藤を抱えている女性の役で、伊藤さん・鎌田さん・関谷さんは、夫々の役回りに相応しい演技を十分に見せてくれます。◆特に彼女たち同士が女性の本音で対峙するシーンは役者演技の見所になっています。持てる演技力の全てを投入して全力で演じる続ける伊藤えみ、表面的にはクールな中野を巧みに演じる鎌田亜由美、女子高生の若さ故の悩みを熱演する関谷真由(電話聞いちゃったシーンの表情印象的でした)‥このメンバーのキャラと演技力とが脚本の本質を成立させているように感じました。◆また、島田を演じる川村舞さんは初舞台とのことですが魅力的な容姿もあって人生の先輩的な役を上手く演じられてましたし、女性役中で唯一女性の悩みは抱えていない増田役の大和田晴菜さんも達者な演技で舞台を駆け回って楽しかったです!

CRANK UP
PLAN N
シアター風姿花伝(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
演出の力
演劇というのは、同じ作品でも、演出、俳優、また当日の観客の反応によっても変化します。だから面白いのでしょう。この話、演出の力が大きかったと感じました。まず、最初の場面、ここが最後まで観ると大きなヒントだったのでしょう。私は「先入観」で乗り損ねてしまいましたが、演劇だからこその舞台進行が上手いと思いました。最近舞台で映像を取り入れ、極端な場合は映像で舞台背景を作ってしまう場合もあります。今回の映像の使い方には納得、映画サークルですから当たり前なのですが。最近休憩無し2時間超という作品をよく観ます。空白を作りたくないという意図は分かるのですが、私にはちょっときつい。1時間半ぐらいなら良いのですが。。。

CRANK UP
PLAN N
シアター風姿花伝(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
謎の違和感
大学の映画サークルの元仲間達が生み出す物語。
学生時代、映画撮影の最中に起きた事故で亡くなった筈の友人が、何故か主人公の目の前に現れる。
友人が成仏出来ないのは、未練があるから。
亡くなった友人の為に、主人公は中断してしまっていた映画撮影を再開しようと、かつての仲間達を再び集め始める。

パーマ屋スミレ
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2016/05/17 (火) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★
有難いチケット
話の構造は三部作の第一作「焼肉ドラゴン」に似ている。炭鉱に近い、朝鮮人集落。災難は爆発事故による一酸化炭素中毒で、「焼肉・・」が差別とそれを被った彼らの心模様、そこから来る言動のありように焦点が当てられていたのに対し、日本人も受けた事故の悲劇に朝鮮人も同じくまみえて、豪胆にも闘って行く理髪店のおかみの姿が印象的なドラマになっている。今作では差別そのものが対象化されてはいない、「前提」となっている。
もちろん愛の物語は相変わらず、というか鄭義信の中心テーマであって、これは外せない。 最後には「焼肉」と同様、社会情勢の変化(石炭産業の衰微)により、人々が集落を去って行く場面が訪れる。
今回の語り部は「少年」ではなく、かつての少年が未来から故郷での物語を神様よろしく語る形式になっている。
南果歩演じる在日二世(スミ)をめぐり、現夫の千葉哲也、その弟村上淳が、境界の曖昧な心情を表現し、泥にまみれた戦後の庶民の物語に濃い陰影を与えていた。

不幸の家族
立川志らく劇団・下町ダニーローズ
小劇場B1(東京都)
2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
思えば・・・初志らく
以前(だいぶ昔)「ヨタロー」なる若手落語家(二つ目)が出演して笑点形式で機知や芸を披露する深夜番組があった。落語協会、落語芸術協会、円楽党、立川流の4団体から若手代表が3名ずつほど出演していたが、深夜3時からの弛緩した番組でもやはり立川流の「立川ボーイズ」(談春と志らく)は目立っていた(あと芸協の昇太も目立ってたし、落協も独自キャラを見せ、当初はヘナチョコだった円楽党も皮が剥けて行き最後には初の1位を取って涙、なんて場面もあった・・)。
この番組の特別編として(恐らくは立川ボーイズ主導だったろう)出演者全員で落語のネタを演劇風にして披露する回があった。私が見たのは『死神』、拙いながら異なる団体の彼らが顔を合わせて繋がり、いつしかチームワークを形作った結実を示す、初々しささえ感じさせる出し物だった。
志らくが劇団をやっている(演劇をやっている、ではなく)、と聴いてイメージしたのはこの時の短いお芝居の光景で、もしや志らくはこの時の興奮が忘れられずに芝居を始めたのではなかろうか? と、半ば確信しながら、「演劇」を追っかける身としては対象に入ってこなかったのが、「いっちょ観てみるか」と初めて、志らくの落語も初めて、目にすることになった訳だった。
今更ながらだが、談志が認めた志らくだけあって、あの番組から20年を経てベテランなのだろうけれど、落語の披露は美味しかった。
さて芝居はやっぱり、文化祭の雰囲気だ。ただ、これは一つの形式である。志らくの脚本の劇化の手法は、志らく自身が選択しているのであり、テーマは劇(物語)の内容であるべきだ、と思う。
即興的な(素に戻って突っ込み合うなど多用は好ましくない)モードもしばしば見られるが、注目すべきはラディカルな空想が書き込まれたテキストを上演する、という営為にある、・・今回だけの感想だがそう感じた。
内容については、記憶も薄れているが、時代は近未来(か遠未来)の日本、戦争がすでに恒常的に行われており、外地がどうしたという話も絡んでくる。最後は荒唐無稽に飛躍し、危機脱出とあいなる。そこには「日本」という状況への視点がこめられている。
設定だけで芝居じたいがラディカルとは早計だろうし、物語の軸は人情劇で、社会風刺がその進行を左右することはいないが、「立川流」の片鱗をそこに見出せると言うのは穿ちすぎだろうか。
「演技」面でも志らくは他を引っ張っており、モロ師岡はかろうじて「熱っぽさ」に徹する事で役割を果たしていた。役の内面はもっと詰めてほしいし、「良かった良かった」で終わってほしくなく、作品に対しては進化を続けるべく模索してほしい、・・とは元ヨタロー・ファンの願望でもある。

悪魔を汚せ
鵺的(ぬえてき)
駅前劇場(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
満足度★★★★
人間の「悪」について
旧弊というか、いびつに歪んだある家族の物語だった。詳細は記憶から落ちてしまったが、代々薬製造をやってきた旧家の威光を大義とするゆえに序列を必然化し、病を持ちながらも家長然と長らくこの一家に君臨する長女以下、女兄弟とその夫らも集い暮らす大家族で、「大人たち」の歪さの対極に、「子供たち」の歪さが(観客の目に)浮かび上がる。
「観察者」たる学齢の子供たち(長男・長女・次女)は、「歪な大人」の本質的な支配の下からすでに逃れており、自立していることが知れ、大人同士の確執よりも、深い次元での確執が兄弟の間で芝居の終盤に首をもたげてくる。突き詰めれば「大人」への根源的な反逆に徹する次女と、信頼できる相手を見出したゆえに「脱出」の道を選ぶ長女と、二つの選択肢において、「破壊」志向のある前者の歯牙にかかって後者が「生き方」を変えざるを得ない、という畳み掛ける終盤の展開は、「飽きさせない」ドラマの構築と、問題の提示とが見事に結びついた「無駄のない」戯曲に結実したことを示していた。
今の社会をどう見るか・・・、どう感じるべきか・・・という問題意識から見ると、約束の反古、嘘、論理破綻、ほとんど正当性のない政治の「悪」を目にしながらそれを正すこともせず文句も言わず自分だけは災難から逃げおおせると高をくくる者を、徹底的に叩きのめしている・・・ようにも感じられる。
一方、次女の「犯罪」に長けた素質は、貴志裕介の『黒い家』の女を思い出させ、空恐ろしい。人間の「良さ」を顕現させるドラマが「出来すぎた」それゆえ「癒される」物語だとすれば、人間の「悪」が露呈する話も「出来すぎ」ゆえにどこか溜飲を下げる。
この話は「悲劇」だが、「ために」不幸な展開にした、という気がしなかった。
鵺的観劇2作目。

翼とクチバシもください
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
どう面白がるべきか
クロム観劇は二作目。そのかん、過去作品の台本を一度読んだが、分かりやすかった。期待させる設定からの展開には、他の選択の余地もありそうで、割と平均的日本人の感性から、ちょっとした差異を楽しむ作風を感じた。日常を囲んでいる世界そのものの首根っこをつかんで揺さぶることはないが、「?」を提示してみる、というもの。とりあえず芝居が始まって最後まで客の注意をつかまえて、キープして、ある「ラスト」にたどりつき、「ああ芝居を見た」という気にさせて送り出す。
しかし、劇場でみた芝居は2作ともナンセンスが勝っていて、作者の挑戦だとしてそれはどこに向かってのものか、捉えづらいものがあった。
今作は奇妙な早口言語をやり取りしたり(時に斉唱しているのでコトバは決まってるのだろう、大変ご苦労だ)、不明な世界だがナゾ掛けは序盤で期待感を持たせる。どうやら「物語」も一応進行しているらしく、幾つかのエピソードが交互に語られ、それぞれに属する役名を、判別するのに(クロムの役者を詳しく知らないし席も遠くて顔が判別できず)、大変だった、というか出来なかった。
もっとも、物語を紡ぐことが目的とされているなら同場面に存在して関連しあう人物のアンサンブルによって、出来事や状況のニュアンスは伝わってくるものだが、そもそも変則的な演出が紛れ込んでいて、解読が難しい。芝居を観ながらどの部分を押さえておくべきか、どのあたりに価値が置かれているのか、そもそも何を楽しめばよいのか、結局前面には出て来なかった・・・というのが私の評価だった。好みか、価値観の問題かも知れないが。
後半は「奇妙言語」は影を潜め、物語叙述が主になっている様子。でもって最後、何か「感動」らしい雰囲気を醸したりしている。でもその感動風は芝居の全体を集約したものになっているのかは、疑問。「ドラマの終わり」っぽい場面を、結局は借りるしかなかったということではないのか。挑戦はどうなった。何に収斂されたのか。
「分からない」ながらに偉そうな総括をすれば、何のために、何に向かって模索し、もっと言えば演劇を続けているのか(それを言っちゃおしまいか?)、演劇というものを手段として「何」を表現し続けたいと望んでいるのか・・・暗中模索状態なのではないかと、勝手に想像してしまった舞台。
以前見たナンセンスな「ラスト」に、そこだけ浮いてはいたが秀逸な感覚をみた。それゆえ、リピートでもう一度観に行った。ところが二度目に観たとき、あの秀逸なラストは、なんと「省略」されてしまっていた(短縮バージョンに)。「模索中」との印象は、じつはこの事実に基づいているのだが・・。
「これぞクロムモリブ」、という舞台を、一度みたい。
かなり勝手な意見を申したがご容赦を。

アイドルスター☆トール!
関村と浅野
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
おじさんアイドル☆トール
角替和枝に顔が似ているおじさんアイドル☆トールと、唯一の熱狂ファン(おじさん)と、トールのマネージャー(おじさん)が奏でる可笑しくも哀しい物語。
この奇妙な関係をねぶりまわし相当笑わせてくれるのだが、欲を言えば登場人物を増やして3人の生活をもっと深掘りして欲しかったなと。
面白いシチュエーションなので、もっとねぶり尽したかった。