腐っても愛 公演情報 ラズカルズ「腐っても愛」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    先が読めそうで読めない楽しさ
    大人のほのぼの話かと思いきや、途中からゾッとする一瞬を経て、意外な展開に。

    事前に公式側から1時間50分と告知があって、
    時間をきにせず素直にわくわく楽しめました。

    ネタバレBOX


    序盤や、タイトルから大団円の香りはうっすらしていたけど、
    途中経過が楽しかった作品。

    浮気を疑われた夫が
    夜に部屋で本当の自分をさらけ出すシーンは、
    静かなシーンなのに
    「えっ? なに? そういうこと? どういうこと!?」
    という、妻の心のざわざわが感じられて面白かった(妻は修羅場ですが…)です。

    「ブスって言うなブスって言うなブスって言うな…!」からの暗転もゾクゾクさせられました。
    その後の女性二人(妻&ゲイカップルの娘)の演技はまさに「全力」で、
    でもちょいちょい「ガチか芝居かわからない」を感じさせる要素(意識の有無や小道具)があって
    最後まで真相が読めなくて楽しかったです。

    警官とタクシー運転手のやたら濃い演技に、度々笑わされました(笑)
    切り取られた床面をテーブルにする、あの舞台作りも新鮮だったし、
    それらを使って場転しながらの刑事ドラマ的芝居も面白かったです。

    自分を殺して撮影にすべてを捧げるのを信条としていた
    無表情カメラマン(←捧げっぷりに戦慄・笑)が、
    あの茶番(!)を通じてのラストシーンで、
    表情豊かに「自分だからこそ撮れる画」を撮影していたのが印象的でした。 


    全体的に笑わせにきてるのに、
    要素を拾っていくと考えさせられる、愛の話でした。

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    2016/07/02 10:17

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