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名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)

名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)

劇団鹿殺し

サンシャイン劇場(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な感覚!
「15周年記念・怒パンク時代劇」、好奇心旺盛のタイトル。いきなりパワー溢れる演奏で始まりました。タイトルが「名なしの侍」、観劇のポイントは示されています。でも私には今一つ分かりにくかった舞台でした。それは、やはり「怒パンク時代劇」であって、私の思う「時代劇」として楽しめなかったからでしょう。演奏も、演技も、歌もレベルの高さを感じました。終演後、芝居を観たような、コンサート会場に行ったような、不思議な感覚でした。

家族計略

家族計略

劇団 背傳館

RAFT(東京都)

2016/07/19 (火) ~ 2016/07/20 (水)公演終了

満足度★★★

これで
番外公演は「わかりにくい芝居をする」信条に反した作り…
今回のが「わかりやすい」分類に入るのかどうか…
とにかく出演者全ての演技がそれぞれ不気味。

ヘヤノゾキ

ヘヤノゾキ

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2016/07/15 (金) ~ 2016/07/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

おもしれー今季№…
今回は、女性専用シェアハウス「ハッピーライジング」の入居者募集VTRの撮影からスタート!
オール女性キャストが織りなすチョット毒の効いたドタバタコメディは、
アフリカ座系の中でもチャレンジャーなOFF VIVIDらしさ。
前作の「小さなお姉さん」ではちょっと肩透かし感が否めなかったものの、
今作は滅茶苦茶面白かった。
かなり作り込んだのであろうか、シェアハウスという今どきの設定を始め、
全体プロットの面白さ、台詞の一つ一つ意味合い、役者の動き、
などなど秀逸な作品。
レギュラー出演者?のみなさんの役どころも、
本人そのままの役どころで判り易く(若林美保さん⇒ストリッパー、山元彩さん⇒ヲタク…など)、
役名も本人の名前をベースにもじる(ゆうきりな⇒きりゆうな、あらきまい⇒あらいまき)など遊び心も満載!
宝塚女優にセクシー女優に、ぷらすヲタ。このラインナップも魅力的
今年ここまでの舞台でかなりのお気に入り作品となりました。
u-you.company/乱痴気STARTERの次回作にも期待しています。

ネタバレBOX

作者の杉山さんをはじめ、結城さん、若林さん、國崎さん、山元さんの強力ラインナップはもちろん!
(名前と顔が一致しなくて済みませんが、)ポチャリ系のウザ系住人の笑いのセンス、パンダの着ぐるミックスの表情表現、ニャーの猫耳女子のポジティブさ、
などなど、面白い女優さんが育ってきてこれからも楽しみ。
それぞれの個性を見出す脚本と演出の力ですね。
LIFE

LIFE

三ツ星キッチン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/07/20 (水) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

意外にもミュージカル
このカンパニーの世界、十二分に堪能しました。

平成28年度 新国立劇場バレエ団こどものためのバレエ劇場 「白鳥の湖」

平成28年度 新国立劇場バレエ団こどものためのバレエ劇場 「白鳥の湖」

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/22 (金)公演終了

満足度★★★★★

美しかったです。
衣装が変わりました。
美しさが倍増です。
駿王子と唯オデットの純な雰囲気がとてもいいし、唯オディールの邪悪な雰囲気は素晴らしかったです。
大人も楽しめるハイクォリティな舞台でした。

殺人者J

殺人者J

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

これが日本だ!これが日本人だ!
警備会社のオフィスで11人の人間が繰り広げる日本という国の縮図、そして日本人の姿・・・・。なんだか痛いところをつかれたという気持ちと、あの中に自分がいるのが見える。
中津留さんの舞台は演出だけのも入れてまだ4本しか観ていませんが、さあ観て、考えて、これがあなたの姿だ!これがあなたのいる社会だ!と、言われてるような気がします。
よく噛んで、考えます。

『かもめ』

『かもめ』

重力/Note

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

よかった
演出も役者の演技もよかったです。
衣装も雰囲気が出ていて良かったです。
ポストトークは興味深かったです。

オセロー

オセロー

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

本物の迫力。
山崎さんの木のテーブルと椅子を使った演出が、とても良いです。
そして、こころ・・本音を話す人形の存在も。
子供向けとうたってますが、大人が十分に楽しめる舞台です。
隣に座った子供ののめりこむように舞台を観ていた姿も印象に残ります。
子供にこそ、このような本物を観せるのが大切だと思います。

JAM vol.5『はい、こちら久米新十郎探偵事務所』

JAM vol.5『はい、こちら久米新十郎探偵事務所』

ThreeQuarter

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2016/07/17 (日) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

荒削りなれど
まさにドタバタ劇になっちゃった感が大きいものの、物語としては楽しめた作品。
全体的に「みんな頑張ってます!」が前に出過ぎて元気を通り越して少々うるさいところも…。でも勢いとやる気には満ちていました。
名探偵の権兵衛さん、女社長の田村さん、マネージャーの奥田さん、刑事の甲斐さんなど、魅力的な役者さんたちが面白いキャラクターを美味く演じ来ていたところは良かった。

ネタバレBOX

物語を演じるためのキャスティングというより、出役に合わせた物語のように見えた。あまり必要でないキャラ、それを出すための荒業的展開、無理矢理感な設定など、笑わせるための演出構成が弱かったのが残念…。
もっと相姦図を簡単にすると、登場人物の関係性を考える事が少なくなって、笑える部分が大きくなると思う。
この勢いを次回にも生かしてください。
『HUNGRY~伝説との距離~』

『HUNGRY~伝説との距離~』

ホチキス

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

歌、音楽、ダンス、そして、おいしいもの
歌、音楽、ダンス、笑、セットが、舞台に花をそえ、
そして、さらに、おいしいもの(食事)が、
視覚、聴覚、嗅覚を刺激して、なぜか、いい匂い、おいしい匂いが、漂ってくる舞台。
お腹はすくけど、心は満たされる舞台。
何度も観たい舞台

PASSION ∞ヘレンケラー「光の中へ」∞

PASSION ∞ヘレンケラー「光の中へ」∞

アブラクサス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

良い作品でした。
ヘレンケラーを導いたサリバン先生の視点から描く力作。
障害者、黒人、労働者…社会的マイノリティの解放など、壮大な事情が交差する時代背景の中で、サリバン先生の人柄や考え、ヘレンの意識向上、ポリーとの共存、これまで知らなかった事柄を美味く伝えてくる秀逸な作品。


ネタバレBOX

全体的にダイジェスト感が否めなく、少々もったいない気がした。
物語の進行、時代背景、社会構造や考え方などはNaや語りなどでフォローするなど、せっかくの力量ある役者陣にはサリバン先生の感情、ポリーの意識、ヘレンの思考なども見てみたかった。
あえて簡素なセットが、役者さんの演じる微妙な動きや発する台詞などを、浮き上がらせてくれているようで、とてもよかったと思います。
ものすごい覚せい剤

ものすごい覚せい剤

宇宙論☆講座

スタジオ空洞(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

逆に?
最近はやりの逆張りのごとく、雑なフライヤーに危険な薬物の香り、猥雑な音楽と芝居の融合、まさに別世界にトリップか…と思わせる展開はなるほど!
とりあえず一度は観て見ることをお勧め。
オリジナルソング?の「ものすごい覚せい剤」もなかなかよい。
物販が売る気があまりないのがもったいない気がした。

ネタバレBOX

個性的な役者さん達の見た目も日常生活では避けて通りたいカテゴリー。
だけどかなり緻密に猟奇的に作り込まれた笑いの物語。
笑いのツボは人それぞれなれど、お洒落なコメディを標榜する団体が乱立する中、かなり異質なチャレンジャーには期待度二重丸!

チョット圧倒されたところもあったが、次回のロボット音楽劇にも期待。

枯山水

枯山水

味わい堂々

スタジオ空洞(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

女優のセンスとさじ加減を味わう
飄々としたミステリー脚本がまず面白く、それを味わい堂々の女優三人が演じることによって、魅力がぐーんと増していました。お話ではなく「お題」のごとく台詞と遊び戯れているみたいで、その息の合い方に息をのみます。緩い芝居、されど演技のディテールは精密で、言い方所作すべて生身の女性のリアルさに満ち、こんな女の人いるなあと思わせるのだけど、デフォルメしてやりすぎる寸前でスッと引くさじ加減も絶妙でした 。

ネタバレBOX

一番笑ったのは、宮本さんが恋人にお姫様抱っこされる時の、1940年代のハリウッド女優みたいに感じた顔と、補助の黒子が出てきたところでした。
家族計略

家族計略

劇団 背傳館

RAFT(東京都)

2016/07/19 (火) ~ 2016/07/20 (水)公演終了

満足度★★★★

雰囲気は十分かも...
東中野にあるRAFTという劇場(スペース)には、不気味で不快にさせるような雰囲気が漂う。比較的狭い空間には、小物ばかりが置かれているが、その物がこの公演を形象しているような気がする。もちろん、作・演出の高尾優太氏が意図していることは明白である。

客席は出入り口とは反対側に設け、最前列はベンチシートに座布団、2列目以降はパイプ椅子に座布団である。その前後列の段差があまりない(低い)ことから、座っての演技は見難いと思う。芝居の観せ方ではなく、客席配置に工夫が必要であろう。

当日パンフに「事前情報」として「あらすじ」のような記載がある。それとは別に「ある被害者の手記」なる資料が用意されていた。開演前は舞台中央にある丸卓袱台の上に置き自由に入手でき、上演後に読む(確認する)人は出口で配付するという丁寧な対応であった。

舞台にはダンボールを敷き座っての演技のスペースのみ茣蓙...和室イメージのようである。上手側に整理タンス、下手側に扇風機。部屋の何か所かに行灯がある。天井にはダンボールで作った動物の数々が吊るされている。卓袱台もタンスもダンボールで作られている。全体的に張りぼての偽装・空虚さを表現しているようだ。”狂気の臭い”という雰囲気作りは巧み。

(上演時間1時間25分)

ネタバレBOX

梗概...「事前情報」にある「中野擬似家族事件」を引用すると、家族関係に問題がある人間達が自己啓発セミナーと題した集団生活をしていた。このセミナーに参加していたのが4名と主催者1名の計5名のうち、3人が死亡。残り2名のうち重症者1名、行方不明1名という被害者が出た。主催者の男の背後にはカルト集団の影があったことから、警察の捜査はそちらに向かうが...。

この内容、どうしても宮部みゆきの直木賞受賞作「理由」を思い出してしまう。こちらは荒川区の高級マンションで、4人の死体が発見される。1人は転落死で、残りは何者かに殺されたようであった。当初、4人は家族だと思われていたが、捜査の進展に伴い、実は他人同士だったことが明らかになる。なぜ家族として暮らし、どうして死ぬことになったのかという謎を、別の登場人物の視点を通して解明していくという描き方であった。

この事件が起こった事故物件(事故・事件で死人が出たような賃貸部屋)見学ツアーに参加した人々の動機・理由が単に興味本位なのか、ラストシーンのある目的を持っていたのか、またはバラバラ(死体ではない)な思いなのか、そこが判然としなかった。①先の自己啓発セミナー時の行方不明者が義弟のため、その消息を知る、②霊が見えるという自己顕示、③アベックは心霊探訪という興味本位のよう。
このツアー(引率者)は、偽装家族事件を現場で追体験し、事件を風化させないことだという。だからこそ誓約書を書かせている。ここが物語の軸だと思っていたが、その描き方が弱い。さらにラストシーンを観ることで混乱してしまう。
この引率者が中野擬似家族事件の当事者であることは容易に想像できるが、ツアー参加者との関係が強引に思えた。この設定にもう少し分かり易い”説明”があると物語の印象(深さ)が違ったと思う。

役者陣は、殺風景・寂寞とした空間で迫真・緊張感ある演技を観(魅)せてくれた。

次回公演を楽しみにしております。
ものすごい覚せい剤

ものすごい覚せい剤

宇宙論☆講座

スタジオ空洞(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★

自由形
すっかり騙されました。

ネタバレBOX

母親が残した2トントラックいっぱいの覚醒剤を、自ら使う、他人に売る、食材に混ぜるなどして生きてきた五つ子の話。

と思ったら、母親が死ぬ前に我が子のために粉ミルクを大量に買い占めたってことで、覚醒剤で狂ったような言動になって収拾がつかなくなるような話かと思っていましたが、きちんとオチがありました。

受付に役者の一人が喉をつぶしての断り書きが貼ってあって、主宰が声だけ代役をしていました。声を出さない息子が一人いて、それなら役を代えればいいじゃないか、なんか変だなとは思っていましたが、何もかも嘘ですっかり騙されました。

途中で止めて説明を入れるといったやりたい放題の自由形でした。

スタジオ空洞のルールで、楽器の演奏がだめでミキサーを使っての大音量はいいというのはへーでした。
名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)

名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)

劇団鹿殺し

サンシャイン劇場(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

期待しての初観劇
思ってたのと違いました。
チラシとかホームページの世界観なんかがカッコイイなって思って期待してたんですが、すいません。好みではなかったです。

ただしヤクザを除く

ただしヤクザを除く

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

中身が濃くて、
それでいて緩い感じが素敵です。

ネタバレBOX

暴対法の趣旨から反社会勢力にピザを販売してはいけないというピザマッチョ呉店における事例を通じ、ヤクザに人権はあるのかを問う問題作。

アマヤドリの広田淳一とのアフタートークで、情に流されてぶれた店長と人権を理知的に考えるバイトの違いを改めて認識しました。

人権が制約されることを本人が容認する自由はあっても、他人の人権を制約することはできないという、人権と自由についても考えさせられました。

ピザ屋の独特の口調、基本立ち芸の緩さ、面白かったです。

それでもヤクザは毎日何かを食って、何かを着て、どこかに住んで生きている、ですね。
ゴンドララドンゴ

ゴンドララドンゴ

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱のこもった舞台
すごくよかった。登場人物たちと一緒に、1980年代から今に至る、この30年あまりの時代のうねりのなかを旅しているような気持ちに。自分とは何なのか、この「世界」にどう存在しているのか、家族とは何なのか、どう変化したのか。ユーモアを織り交ぜぐるぐる展開する物語のなかで深く考えさせられる。見応えがあった。

天草のマリア

天草のマリア

シアター風姿花伝(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

飆プロデュース:『天草のマリア』
 学生時代、誰もが習う天草四郎が率いた「島原一揆」。映画やドラマ、小説でも、10代の美少年として描かれ、今尚、天草四郎時貞については、謎も多く様々な噂や伝説が残る。

 私事になるが、そのドラマチックな伝説と女のように美しいと評された、美少年ぶりだけでなく、クリスチャンで副牧師の資格を持つ父に、物心つく前から天地創造や聖書の言葉、神様の話などを聞かされて育ち、歩いて行ける圏内にあったカトリックの幼稚園に通い、小学校3年から、1、2年その幼稚園の毎週水曜日の夕方から聖書のお話を紐解いて行くという"水曜学校"というものに通っていた身としては、かねがね疑問に思っていたことがあった。

 それは、愛を説いたイエスの教えを信仰している筈なのになぜ戦うのか。

 異国の神様を信仰したと言うだけで、なぜ宗教弾圧を受けなければならなかったのか?なぜ、キリスト教徒だけが過酷な弾圧を受け、重税に苦しみ、餓えなければならなかったのか?そんな状況下にありながら尚、信仰を捨てなかった人々がいたのかということ。

 彼らの信仰を支えていたものとは何だったのかという点からも、天草四郎と「島原一揆」には関心があった。

 それはまた、聖戦という名であったり、宗教感の違いから、未だに戦争をしている国があり、一人の神を信仰しているのに、なぜ、その中から分派や異教徒が生まれ、解釈の違いから争いになるのかという疑問にも繋がる。

 聖戦という名の戦争や違う宗教、宗派を進行しているというだけで弾圧され、愛と和を以て尊しとする神の教えを信仰している者同士がなぜ争うのかと子供の頃から疑問であり、その疑問は聖書を読んでも解決されず、この『天草のマリア』を観て、更にその事を深く考え、強く思った。

 愛するものを守るために戦う、平和を手に入れる為に戦争をする。そのことの矛盾とジレンマを考えずにはいられない。

 その矛盾とジレンマとそれでも尚、愛する者のため、差別も争いもない平和な国にする為、戦わざるを得ない者たちの葛藤と痛みが胸を刺すように伝わって来て描かれている素晴らしい舞台だった。

 いろんな思うと考えが全身を駆け巡った舞台だった。

 途中、ちょっと意地悪な無茶なアドリブを言っているさらみさんの目が、いたずらっ子のように輝いていたのが可笑しく、随所に散りばめられた笑いも良かった。

 宗教戦争・農民一揆・浪人の反乱・様々な説が飛び交う島原天草一揆を、独自の解釈を交えて、アクションもあり、いろんな要素と思いがぎゅっと濃縮された素晴らしい舞台だった。

 いつも、さらみさんの舞台を観るとぼろぼろ泣くが、今回も泣いた。

次は、印象に残った役者さんについて、今回書き切れなかった事を交えつつ、書かせて頂きます。

              文:麻美 雪

Angry12

Angry12

ヒエロマネジメント

新宿眼科画廊(東京都)

2016/07/15 (金) ~ 2016/07/20 (水)公演終了

満足度★★★

Bチームを拝見~。いいけどちょっと浅目で噛み大盛
偶々、好きな役者が出ていたのでBチームを拝見しました。
密室感等この小屋を選択したのは正解と思います、脚本も脚色ありだけど原作?の意図は崩していないかと思います。
気になったのが差別意識を二人の男性がそこまで持つ感覚がリアルに感じられない・・・、演出的に時代性や国の特定感を薄めているようだけど、それが逆に曖昧にさせている気がしました、時代や国を特定せずにやるなら、もっと様々な差別などを掘り下げないと観ていて消化不良かな???。若い人なら勢いに押されて納得し感動につながるかもしれないけど、私のように若干高齢wなある程度社会経験を踏まえた大人が見るには、少々その辺りの描き方が浅い気がします。
あと台詞が致命的・・・、噛み過ぎです。これだと如何に雰囲気を作る事が出来てもプロの役者としては酷いレベルかな~ここまで噛んでる舞台も中々お目に掛かれない・・・。クオリティの高い舞台を見慣れた人には、この多発する噛んだ台詞は正直「出直せ~。」と言いたくなる。感動させるとか、熱量にかまけて役者として基本的な台詞をきちんとあやつる事が出来ていないなら、役者は辞めた方がいいんじゃない???。包丁をちゃんと使えない料理人はお金とって料理だしちゃだめでしょ?

個人的に好きな役者は、スポットの当たる場面は少ないけど印象的な台詞を出されていて、安定感がある演技でした~ま、大人だからかな・・・逆にその方が異質に見えるような感じがしました。

若い人向けの熱量舞台ですけど観てよかったとは思ってます。頑張ってください。

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