最新の観てきた!クチコミ一覧

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東京学生演劇祭2016

東京学生演劇祭2016

東京学生演劇祭

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

C
「the pillow talk」40分のうち最初の10分が説明で、意図どおりとしても整理が必要。「水道代払いたい」ひとり芝居。構成が入り組みすぎていた。「シラカン」発想にやられた。頭を柔らかくしてくれる。声が小さい。

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aチーム
「七人・・・」は初演から若干の改訂で、時間制限はそのまま。相変わらず素直でないところが面白い。「笑の太字」は、屁理屈の連打がなんだか快感。

大型

大型

3.14ch

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/08/25 (木) ~ 2016/09/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1922(16-212)
14:00の回(晴)。

13:15受付(整理券あり)、13:30開場、入ると國枝さん。2回目なので90度左回り、正面に滑り台という位置。

14:04開演~15:25終演、台本を購入(かなり理解がすすむ)...タランティーノ氏にサインをいただく!

1回目はとんでもない展開に眼を開きっ放しでしたが、2回目は細部~全体までをじっくりと。

(衣装+演出)×役者さん、きっと何度観ても飽きないと思いました。今日も「ビキニ割」の方(女性では小野寺さん、一般の方?男性客も)。

最期のシーン、地球が映り、膝を抱えたフミカはそっと水に浮かべられる...このシーンを真正面に観て「2001年宇宙の旅」...スターチャイルドが重なってみえました。

水中、水を吸った衣装、身体的に相当な負荷がかかっていると思いますが、文字通りひとりひとりが全力で演じている姿は見応えがあります。

遊侠 沓掛時次郎

遊侠 沓掛時次郎

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

なんというか話が琴線に触れなかったなぁと
役者さんも上手いし
開演時間もほぼ守れられ
舞台セットも”らしさ”が雰囲気よくかもし出されていたんですが
眠気こそ出なかったけど
話が面白く感じられなかった1時間35分

また客層が結構頭の白みがかった方々多かったなぁと付記します

撃鉄の子守唄 2016年版

撃鉄の子守唄 2016年版

劇団ショウダウン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

歴史エンターテイメント一番
エンターテイメント芝居はいくつも見ているが歴史上の人物の体験談のようかのように再現するフィクションはまるでノンフィクションのようだ。所々に入る笑いの質も高く飽きなかった。2.5次元のような芝居を体感でき、かつミステリー感もあって最後までハラハラしながら見れた。今後も応援したい。

撃鉄の子守唄 2016年版

撃鉄の子守唄 2016年版

劇団ショウダウン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高のエンターテインメント!
関西の劇団さんらしいエネルギッシュな舞台。はじめは3時間…と怯みましたが、作り込まれた世界観と小ネタのおかげで長さを感じず楽しめました!

オムニバス of Oi Oi vol6

オムニバス of Oi Oi vol6

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

Aプログラムを観劇
それぞれカラーの違うショートストーリーを心地よく楽しめた。
ステージやライトを巧みに使った「ボクノアト」は、
脚本、演出、役者も綺麗にマッチした秀逸な作品。
想い出の中の母を探すように自らのモノに印をつける…面白かった。
ポケットを叩くとビスケットが増える「増殖」。怖さより気持ち悪さが前に出る。
悪魔に魂を売った27歳死亡説「風立ちぬ」は、
面白いプロットに肉付けがあと一歩。
ライターのディティールがもっとしかりすると良かったなぁ。
人間社会の行き着く先、近未来の家族愛を感じられた「KV-201XR」。
家族の未来を魅せられたようで、考えさせられる作品。
なぜかしら4本どれもが怖さを感じなかった。
人生訓的なスパイスよりも
タイトル通りオカルティックな恐怖と旋律をもう少し感じてみたかった。

水質調査官

水質調査官

劇団バッコスの祭

萬劇場(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい2時間弱でした
こんなに惹きつけられてお芝居を観たのは久しぶりです。面白かった。面白かった。足りないので二回言いました。

ネタバレBOX

ラストが突然ぶった切られたようでびっくりしました。一瞬、拍子抜けかと思いましたが、帰途のなか「あれでよかった」と思いました。
帰り道に考えて納得する、演劇の余韻の最高のひとつです。

それでも欲を言うならば、もう2時間ぐらい、彼らの時間(の進み)を見ていたかったです。
もちろん喩えです。でも本音です。
島へ。

島へ。

GENKI Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑顔の絶えない、その島で…、次々と事件が…。 楽しい!
開演直後、うす暗がりの中、争う人たち…、何が起こったのか?
と思いつつ、次から次へと事件が事件を呼び…。
ドタバタ劇に笑わせて頂きながら…。

誰が被害者で、誰が加害者なのか?
事件・問題が山積みに。
どう収拾するのかと思っていたら…。

それらの伏線をすっきり回収しつつ、全ての謎が明らかになるが…。

しかし、事件の真相を上回る、背筋が寒くなる、この島にある「救えない希望と、 未来ある絶望」のラストへ。

面白い!

カホウ=モノ

カホウ=モノ

劇団ソリレス

東京大学駒場キャンパス学生会館地下一階第三音楽練習室(東京都)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/03 (土)公演終了

満足度★★★★

大作のデッサンのような
劇団の規模が大きくなってファンと資金が増えたら、この作品を元に大作を作って上演して欲しい。現段階で筋も面白いし、構成も工夫してるし、これからが楽しみな劇団です。応援継続。

キャンパスのところどころに黒い怪しいオブジェがあったので、迷わず会場に行き着きました。スラムにしか見えなかった寮は跡形もないですが、学生会館は場所は変わってませんね。

新約熱海殺人事件

新約熱海殺人事件

EgHOST

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度

もはや熱海ではない。
【狂気の行方】観劇。
まさかの演出といい、色々と自由な熱海でした。
もっと情熱的なのが好み。



ネタバレBOX

熱海なのに、伝兵衛が完全に埋没。
殆どアンサンブルの扱いのまま推移していき・・。
ヒロインのこいけさん:たどたどしさも気にならぬような、烈風の如き激情で小屋全体を持って行く熱さが欲しかった。
くたばれ!ロミオとジュリエット

くたばれ!ロミオとジュリエット

新沼ゼミ公演

明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ユニークな視点
フォーティンブラスとかローゼンクランツとなんとか等、超脇役に焦点をあてたスピンオフものがいくつかありましたが、こちらも面白かった。この人をよく見つけたなあ。しかも、最小人数で物語を演じきってるし。アイデアの勝利。

オムニバス of Oi Oi vol6

オムニバス of Oi Oi vol6

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

Bプロ観劇
オカルトいう題材に惹かれて見に行ったのだが、「世にも奇妙な・・」のような不思議切ない話が多かった。Aプロも見たかったのだが土曜は完売で見ることができず残念。席は正面向かって右側入り口付近での演技がある為、右側がお勧めです。
公演中の為内容はネタバレにて

ネタバレBOX

『くるぐる使い』 心を読めてしまうが為に忌み嫌われている少女と、少女を見世物とする男の切なく悲しい話。もう少し長い映像で見てみたい(映画とかドラマとか)
『幽霊物件』始まってすぐに隣の女性の正体が分かってしまいちょっとがっかり。
もう少し分かりにくい演技をすれば後半面白かったかも。
『予感』最後「えっじゃあ一体なんなの?」とすべてが分からずもやっとする系。
不思議で不条理なので何だったのかとても気になる話。
『不特定多数』一番難解な話。前説のように林灰二さんが1人で話はじめるのだが・・・本当は誰が幽霊だったのか、誰が(何が)死んだのかわからなかった。
オムニバス of Oi Oi vol6

オムニバス of Oi Oi vol6

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

笑って、ゾッとして
【Aプログラム】観劇。
色々と刺激的で楽しい、いい時間を楽しめます。この緩さがいいね。

夏のランナー★全公演終演しました。ご来場ありがとうございました!★

夏のランナー★全公演終演しました。ご来場ありがとうございました!★

STAR☆JACKS

HEP HALL(大阪府)

2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

任侠モノの様なスポ根モノの様な人情劇!
旗揚げ10年目にしての初の現代劇!
HEPホール

昭和初期の頃に野球に惹かれた人たちの熱い150分の物語
役者さんは九州の方言で上手く演じるので
何もない舞台上が時代や設定などが見えてきます!
ベテランの役者さんは存在感のある貫禄の演技!
若い役者さんは熱過ぎる弾ける様な演技!

野球を通してお互いの意地がぶつかり合う勝負が熱い
任侠モノの様でスポ根モノの様な色々な面を感じさせる
人情劇!

ハジケル、

ハジケル、

もぴプロジェクト

池袋GEKIBA(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

夏の3部作
フレッシュ感ある劇団でついつい微笑ましい目で観てしまいます。 
1幕目「ハジケル、汗。」のオリジナル作品では若さ炸裂。 
一番フライヤーに近いイメージで、狭いスペースにもかかわらず上手くスピード感を表現し最高です。 
2幕目「ハジケル、血。」3幕目「ハジケル、涙」はどちらも文芸色が強く、ちょっと背伸びをしている感じが微笑ましい。 
アフターライブは清涼感があって得した感じです。 
私はオリジナルが一番よかったですが、色々なチャレンジを経て独自のカラーがでてくるのでしょうね。

ネタバレBOX

ラストは仮面ライダーひまわり率いる全軍団でパフォーマンスをやってほしかったなー。
3幕目がしっとりした終わり方だったので、最後にもうひと暴れしてほしかった。
「イヌジニ」

「イヌジニ」

雀組ホエールズ

OFF OFFシアター(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

心が疲れた
見て、感じて、考えさせられました。
東京以外でも公演して欲しい。
この作品を見る人が1人でも増えてくれますように。
可愛いだけじゃすまないペット業界の裏が描かれてます。
飼う前にイヌジニ見て欲しい。
見終わって心が疲れました。
それだけいろんな事を考えさせられました。

「イヌジニ」

「イヌジニ」

雀組ホエールズ

OFF OFFシアター(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

優しく深く考えさせる
これで同劇団主宰の公演を観るのは2回目です。
一般には蓋をして見たくない(考えたくない)社会性の強いテーマを材料に、笑いあり感動あり、の舞台に仕立て上げる脚本と俳優陣の演技は見事としか言いようがありません。

前回もそうですが、観てすぐに答えが出るほど軽い問い掛けが込められているお芝居ではないので、心に留めてじっくりと考え続けたいと思います。

考えることから逃げられないよう、ハードルを低くして見せる仕組みづくりが素晴らしいと、いつも思います。

ネタバレBOX

イヌ、ネコ、ヒト、の三者三様の関わり合い(掛け合い)を見せる仕掛けは素晴らしいと思いました。
イヌとヒトだけではなく、ネコとヒトもペット問題を考える上で主要な関係者ですし、イヌとネコのヒトへの思い入れも異なることを(ステレオタイプのイメージが反映されたものだとは思いますが)示すことで、よりイヌの片思いぶりというかヒトとの関係が深く描けたのではないか、と思いました。

また、公務員である父親が「仕事だから仕方ない」と前半で述べたところは、アイヒマン裁判とそれを傍聴したハンナ・アーレントの一件を思い起こさせるものでした。
奇しくも最後にさくらと父親が「要らない人も処分してしまう世の中?」と震撼していたことにも通じるものがあるように感じました。
七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

花四つ星
 シチュエーションコメディー上演を目指すアガリスクエンターテイメントの45分作品2本。同時上演。

ネタバレBOX


 「七人の語らいは」は2015年夏“黄金のコメディーフェスティバル”優勝作品でイギリスを舞台にした二重結婚の顛末。逃れようのないシチュエイションを誤魔化す為のあの手この手に妻の父が拳銃を持って登場威嚇。デイヴィットの命や如何に? というスラップスティックに演者自身からダメだしが入る面白い演出。然し乍ら、プリンシパルをしっかり持つ英国人とそれの無い事大主義をその特質とする日本人では受け取り方が大いに異なるであろう作品。
 「笑いの太字」は、タイトル以外完全パクリの卒業制作を巡って、担任教官と学生の丁々発矢。やりとりは観客の知的好奇心を否応なく刺激し、反応させて素直な笑いを齎す。2人芝居のBチームを拝見したが、役者の演技も良く、間の取り方が絶妙で頗る良い出来である。舞台上は七人の語らいと異なり、テーブルを挟んで学生と教官が対峙するだけのシンプルなものなのでここに照明を集中していることで雑事が入らず集中して観ることが出来る点もグー。
母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた

母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

花5つ星 見事な傑作 タイゼツベシミル
 今作は、先般風によって上演された「ヘカテ」原作者マテイ・ヴィスニユックの原作を川口 覚子訳、江原 早哉香の構成・演出で舞台化したものだ。

ネタバレBOX

舞台は1940年代バルカンのある国境地帯。敵味方に分かれた2人の兵士の会話から始まるのだが敵同士なのに兵士の妹は敵兵の妻、敵兵同士だから罵り合い互いに銃撃を繰り返しているのだが、妹の出産に関しては粉ミルクを敵兵となった妹の夫に進呈するという場面で、状況の複雑さ、このエリアでの戦闘の悲惨のみならず、宗教、文化、習慣、民俗、言語、人種等多数の差異にも関わらず暮らしてきた歴史と民族紛争と第2次世界大戦との複雑極まる混迷が示され、そこに生きる人々が状況に振り回される悲劇が端的に示される、次のシーンは、3年ぶりに亡命先から帰国した人々が祖国の国境を超える場面だか、国境を管理する兵士から新国家の鷹揚ぶりを説教された挙句、新国歌を朗誦させられおまけに新国歌の象徴たる国境地帯の地面に接吻を強要される。人々は無論、祖国を一旦は見捨ててきた、との傷を抱えているから兵士の言葉に従うが、舞台の大道具は舞台中央に20度以上の傾斜を以て作られた大きな坂。手前から奥へ競り合がるような坂には、所々に滑り止めの金具や凸凹のオブジェが観られる。この坂は、人生を翻弄される人々の不安定を象徴していよう、内容の詳細は上演中ということもあって省くが、全体としてアクションのあるような舞台ではない静かな舞台だが、この静けさは、先にも挙げた多くの対立要素が鬩ぎ合った結果tw外の力が拮抗して生じた緊張した飽和状態としての静けさであるから、舞台には絶えず演者の内側から発するエネルギーに満ち、観る者に思考を促す力が放射されている。基より今作は、帰国した人々の現実の生活、残っていた者たちや、新たに余所からやって来た資本家らとの、一見平和的・紳士的でありながら、隙あらば銭の種にしようとの現実的で闘争的な資本主義的日常に、敵も味方もいっしょくたに埋まって層を為している死者たちの世界から現れる、主人公夫妻の息子や、彼の友人として紹介される死者達双方を同一時空に描いた作品なので、現実とアモルフの鬩ぎ合いを如何に描くかが眼目となる作品である。この難題を仮面の使用や、身体各部のパペット、遺品の小道具などを利用して見事に描いた演出・役者・黒子たちの立ち居振る舞いと息の合ったコラボレーション、演技が素晴らしい。
 ところで母が口にする進歩を象徴する単語は人口衛星だが、この単語が発される時ちょっとと奇異に感じるのは事実である。然しながら身近に死んだ息子が眠っていると直感した母が父に頼んで墓を作ってやろうと遺体探しを父に頼み、父はそれに応えて森のあちこちを掘っては遺体の一部や遺品を見付け、その度に息子の霊が現れて、遺体や遺品の主の話をし、待っている人にそれらを届けるよう父に願うという展開をしてきた今作に、どうしても一目自分の息子が亡くなったという確実な証拠を入手し、以て墓所に埋葬してやりたうぃという痛切な親の心を儲けのチャンスと捉え、買った地所から掘り出した人骨のパーツを高値で売る他国から来た資本家、犯人は分からぬものの、人骨を自分の家に投げ入れる者が居ると訴える老婆、何処から流れてきたかも知れぬ娼婦などが登場して戦後のどさくさを象徴的に表していると同時に、世知辛い世の中になって頼る術もなければ、希望も持てない母の切なる願いとして、時々見えるらしいという人工衛星からの死者に纏わる情報の噂は、藁をも掴む切なる表象としての重みをもつと考えられる。観劇しながら実に多くの深い問題、存在することの逃れようの無い軋みと、宇宙の虚空に落ちかねないような孤独の中で、それをひしひし感じながら生きることの、生きざるを得ないことの意味する所を考えさせる傑作。見事である。

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