最新の観てきた!クチコミ一覧

68901-68920件 / 189814件中
硝子の途(再演)

硝子の途(再演)

劇団ヨロタミ

あうるすぽっと(東京都)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

日本人の矛盾
 初演公演を拝見していたので内容的には理解していたつもりだが、今回は何故被害者の親が埒もない問い掛けをし続けるのかという不合理にも自分自身は疑問を抱いた。

ネタバレBOX

何故なら本当に犯人を憎いと思うなら仇を討って当然。それが出来ないような状況(被害者である息子が圧倒的に悪い)であるならば被害者の親としてできる納得の仕方は自らの不如意に見合うレベル迄世間を不幸にして釣り合いをとることだろうからである。それができない・或いはそれをしないのは、自らが真に絶望している訳でもなければ、徹底している訳でもないからにすぎまい。そんなレベルで加害者を問い詰めること自体無責任極まる行為であり、己の非論理性を証することに他なるまい。日本人のこの辺りの感性が大っ嫌いである。単なる事大主義者の結果としてそのようなメンタル地獄に陥っているに過ぎないのに、情状酌量の余地どころか、正義を行った被告に対してこのような態度を取ること自体ナンセンスだからである。大人たちの事件化しなければ対応しないという指摘もその通りであり、重大な問題提起であると言えよう。
 以上のような前提に立つと、逆説的に今作は、このような鵺的日本人に対するアイロニカルな作品と読めないこともない。そう読んだ方が、遥かに面白いのも事実である。何れにせよ、このような深読み、皮肉読みをさせてくれたのも、今作の懐の深さではあろう。
ケンジの森のバス停

ケンジの森のバス停

公益社団法人日本劇団協議会

「劇」小劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★

4000円でこれでは杜撰すぎる。
宮沢賢治作品関連でいつも気にしているのは、ただ字面としての作品をなぞるだけではなく、彼の死生観や人間観に少しでも触れて、役者までもがその理解を深めているかということです。

ネタバレBOX

話の筋としてはただ賢治作品を少しいじってようにしか見えず、これといった面白味はなかったです。彼の鬱憤と陽気さが同時に再現できておるとは思えなかったです。特に登山の嵐のシーンはひどい。お涙ちょうだいですらなかった。
役者の方々も、育成?なのかは前情報が何もない状態でいったのでよく知りませんが、あれじゃあただか安い値段で学生演劇を見た方がよかったと思ったレベルです。舞台の中で完結するだけで、引き込む魅力もなければ、突き刺さるような勢いもなかった。まだ若いのだから圧倒されるような勢いを生かしつつ、繊細な面も見せてほしかったです。
あと、舞台美術もあそこまで広くする意味がないと思いました。広い割りには、キャスト置き方に魅力を感じない。客席との距離が近いのに端の方で演技をするからよく見えない。私を含め後ろの席の方々は、度々体を傾けていましたよ。
総じて、あまりお客に魅せようという気概が感じない劇でした。
天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

花四つ星
 大人になってからの智役が気に入ったのと、相変わらず、井保さんの可愛らしいリーダーぶりが好みである。

ネタバレBOX

 今作の科白にこんな意味のものがあった。化け物と言われる天才が喰らい合う。負けた奴は普通の人になる。この科白が意味することの深さと本当の意味を知る人間がどれだけ居るだろうか? 同時にこのような人間に振り回される人間がどれだけ居て、彼ら彼女らは幸せだったり、自分の人生に満足だったりするのだろうか? この辺りの人情の機微を描かせるとラビット番長は実に上手い。無論、作・演出の井保三兎氏の経験や経歴、観察眼と率直な視座、たゆまぬ努力とそれを可能にする謙虚さもあろうが、そういった彼の良さ、リーダーとしてのひたむきな可愛らしさを理解し、ついてゆく若手たちも魅力的である。そしてこのような人間関係自体が、作り物としての演技を凌駕し続ける限りにおいて、この劇団は成功を収めてゆくであろう。今作もラビット番長らしい作品であった。たくさんの作品を拝見している自分にとっては序盤、ちょっと作為的と感じる部分はあったにせよ、評価できる作品である。
上田ダイゴ×室屋和美(劇作ユニット野菜派)トークライブ

上田ダイゴ×室屋和美(劇作ユニット野菜派)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/14 (水)公演終了

満足度★★★★

行けましたわ。
室屋和美さん 勝ち組とか、ホームラン、ファール、可愛らしい人です。

熱海殺人事件

熱海殺人事件

ぷらんぷらん

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像以上に◎
初めて目にする役者さんばかりでしたが、素晴らしいキャスティング。
溢れる自信とナルシスト感いっぱいの木村伝兵衛。
クールさで田舎の香りを隠しきれない熊田留吉。
出落ち的に田舎色の濃さが毀れ落ちる大山金太郎。
背伸びしたエロさがヒールと比例する片桐ハナ子。
どこから見つけてきたのか引き寄せられたのか。
パズルがはまった様な役者陣に笑いが止まらない。
長い戯曲の歴史の中でかなりこすられてきた物語を、
旗揚げ公演で投げる大胆さに即すよう、
しっかり現代風にアレンジされた演出も秀逸だった。


ネタバレBOX

勢いと熱さ、そして笑いの投げかけはとてもよかった。
せっかくだから喜怒哀楽の哀も大事にして、
涙腺震わす台詞を吐かせても良かったかもしれない。
この役者陣なら期待できそう。
SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

惑星☆クリプトン

BAR でんでけ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地良い空間
確かに斬新で、面白い。煙草に纏わる9つの物語。
物語自体はBARの日常風景であるが、
その魅力はやっぱり臨場感と空間の共有性。
お酒を飲まないので希有な体験と空気感に飲み込まれ、
場に馴染むのに時間がかかったが、
心地良く楽しめた舞台だった。
今回は煙チームを拝見したが、新作は灰チームで観てみたい。


ネタバレBOX

きっと座る場所によって捉え方も感じ方も違うんだろう。
残念だったのは役者さんの顔がほぼほぼ見えなかった事。
香りも空気も声も五感を震わせ感じられた舞台でしたが、
視覚的に表情が伺えないのは残念。
展開をカウンターばかりでなく、テーブル席や、
入口付近など縦横無尽に使ってみせられると、もっと良かったのかもしれない。

パーラメントからキャスターまでの繋がりの物語が良かった。
各話完結でなく、全体を一つの設定を通しても面白いかな。

終演後は、みなさんお知り合いばかりだったみたいで、
一気に空気感はしぼんだ感じ、早々に退去。
第64回 横浜能

第64回 横浜能

横浜能楽堂

横浜能楽堂(神奈川県)

2016/06/04 (土) ~ 2016/06/04 (土)公演終了

満足度★★★

奈須与市語
私は能楽鑑賞の初心者です。そんな私でも「八島」なら源平合戦のお話ですから安心して?観られてます。(^o^)
「奈須与市語」が実に素晴らしかったです。
四役を一人で語わけるのを「息づかい」にさえ耳をすますようにして見所からじーっと見ておりました。
能「八島」の世界に引きこまれて見てしまったようです。
私、ふつうの演劇よりも能ってドキドキするのですよね。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

気合が感じられた
池袋演劇祭参加作品とあって気合が感じられた。いい作品だったが、登場人物が少し多すぎて、ごたごたした感じになってしまった。中だるみもしたのでもう少し話しを整理したら面白さが増すと思いました。前半と後半は。いい流れでした。
障子戸を開けるとあまりに立派な祭壇。これには驚きました。

魔法処女☆えるざ(30)

魔法処女☆えるざ(30)

劇団だるめしあん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

-
本来苦手な少女漫画的なところへエロの要素が加わって中和され、感情移入までしてしまった。描き方も後味も気に入った。

風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』

風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』

トム・プロジェクト

あうるすぽっと(東京都)

2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

残念。
初めて観に行ったのは「旅の空」だったろうか、それ以来好きなった「風間杜夫のひとり芝居」。以前は、確か五部作一挙上演?!という観客も大変だけっれど役者の方はもっと大変というモノでした。しかし、ん〜今回はちょっと期待はずれでしたね。どうしたんでしょう?!私があわなくなっちゃったようです。

魔法処女☆えるざ(30)

魔法処女☆えるざ(30)

劇団だるめしあん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

グッドアイデア
発想が素晴らしい。

ネタバレBOX

処女を喪失すると魔力を失う魔女の世界で、20歳頃に魔力を失くしたと言っているものの未だ魔女のままの30歳えるざが早く処女を喪失しようと焦り、行動する様子を描いた話。2012年初演の再演。

処女を喪失すると魔力を失うというアイデアは最高です。最初のシーンや最初のダンスなどちょいエロポップで素敵でした。

ただ、狙っていた若い男子が別の若い魔女とやっちゃってジ・エンドというのは、連続ドラマだったらありかもしれませんが何か中途半端でした。一方向に傾き過ぎで、ここまで来たら魔力が使えるメリットって結構大きなものがあると思えるので、メリットとデメリットを比較検討、相棒のネコとの関係も考慮すると、もう少し気持ちが揺れ動くのではないかと思いました。
マハゴニー市の興亡

マハゴニー市の興亡

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2016/09/06 (火) ~ 2016/09/22 (木)公演終了

満足度★★★

マハゴニー市の興亡
白井晃演出のホール公演4度目もまた劇場入るなり驚いた。広大な斜め!「三文オペラ」大好きだから音楽(スガダイロー)楽しい♪崩した「乙女の祈り」とか。生演奏贅沢。娼婦ダンサーズ超カッコいい(Ruu振付)!ブレヒトの異化効果を重視してか演技も歌も過剰な盛り上がりを敢えて避けてたのかな。個人的には物足りなかった。いつもながら文学座の櫻井章喜さんが素晴らしい。塩田千春展「鍵のかかった部屋」とのハシゴを超絶お薦め!

ネタバレBOX

異化効果は「盛り上げ過ぎないこと」じゃないと思うんですけどね。いつでも軽やかに冷や水浴びせてくれれば、熱くなっても冷められるし。この作品に限らず、ブレヒト劇を心底面白がって観られた経験って少ないです。
『OKINAWA1972』

『OKINAWA1972』

流山児★事務所

Space早稲田(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

OKINAWA1972
約1時間55分。敗戦から返還前後の沖縄の歴史を、現地の「ヤクザ」の闘争を通じて描く。地下の小空間で大勢が元気に踊り歌い暴れ、可動式大道具で場面転換。徹底したエンタメ演出になってて楽しい!米国との密約の成り立ちも教えてくれる。ひどい現実知るべき。日島亨役の五島三四郎さんが見惚れるほど良い。流山児★事務所&風琴工房の熱いマリアージュで小劇場演劇の醍醐味を味わえた。

ネタバレBOX

核持ち込みを迫られて、それを拒否するので精一杯だった交渉。でも米国の目的は核ではなく、基地残留だった…。完全な敗北ってことなんですよね。
明るい家族、楽しいプロレス!

明るい家族、楽しいプロレス!

小松台東

駅前劇場(東京都)

2016/09/06 (火) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

淡々とエキサイティング?
80年代頃の宮崎の、ある家族の物語を、ある意味で淡々と表現する。それをプロレス好きの小6の弟の視点で語る。いろいろと事件は起こるけれども、何かの物語があるというより、日常を素直に語っているような感じ。異儀田の母親や瓜生の父親など、それぞれの年齢になったのだなぁ、と感慨が深いが、祖父役の永山の存在は大きい。

日々ルルル

日々ルルル

泥棒対策ライト

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

芝居テイストのダンス
大西智子出演というので観に行ったが、予想を越えて面白かった。何で今まで知らなかったんだろう。基本は日常的な動きをベースとしたダンスなのだけれど、一部で芝居的要素も取り入れる。全体に面白かったが、主宰の下司尚実に負う所が少し多い気がした。

「恋の冷凍保存」

「恋の冷凍保存」

演劇企画室ベクトル

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2016/09/10 (土) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

好きなテイスト
面白かったです。
もともとがフランス映画の中で、SFとラブコメが一緒になったテイストのものって好きで良く観てたので、相性も良く楽しめました。
あと、芸達者な役者さんが多くてちょっとびっくり。
劇中に流れるミッシェル・ポルナレフの歌が懐かしかったです。。
狩山宏太さんの登場が多分自分的にはハイライトでしたが、それも楽しめました。

「一炊ノ夢」~邯鄲より~

「一炊ノ夢」~邯鄲より~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/09 (金)公演終了

満足度★★★★

広がり
ギターや弦楽器はもちろんですが、和太鼓を取り入れることで力強い音の中にも音の余韻が音楽性を膨らませて ダンスも一層素敵でした。
普段見られないせいか、和太鼓の演奏に手拍子で盛り上がるダンサーさんの笑顔が とても印象に残りました。

FOREVER超音速エターナルラヴ

FOREVER超音速エターナルラヴ

四次元ボックス

d-倉庫(東京都)

2016/08/19 (金) ~ 2016/08/23 (火)公演終了

満足度★★★★

ダメ男の純愛!おじさんもキュンっとしました。
近未来、DNAマッチングシステムが結婚相手を決め、恋愛感情がなくなった世界。
DNAマッチングシステム初の適合者(結婚相手)なしのダメ男くんが奇跡を起こすか?

二度目のd-倉庫。
オープニング、光る棒を使ったダンスが格好良かった。
期待が高まります。

内容は、決して結ばれる筈のない相手と、ダメ男が苦難を乗り越え、頑張って純愛を成就させる、王道の胸キュン・ラブストーリー。

登場人物に悪い人はおらず、ラスト盛り上がります。
おじさんですが、胸がキュンっとしました。
楽しかったです。

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

極上の時間
SF色の強い舞台なのかと思いきや、確かに強いんだけどそこはしっかり5454らしい人に、日常に寄り添ったお話し。
最高です。見終わった後の満足感が半端ない。
凝ったセットも素敵。
固定されたこの空間でどう表現するんだろうと思いきや、やはり流石でした。空間時間の使い方は秀逸。
役者さんの魅力も散りばめられていて、全員で作りあげている感じがものすごくする。役者さんのレベルも確実に上がってる。
ドキドキわくわく、怖さもいつもの洗われた感も味わえる贅沢な作品になっていると思います。

いつもの5454も新しい5454も見れるので、今までこの劇団を見たことのある人にはぜひ見てもらってこの衝撃を味わってほしい。
舞台自体初めて見る人にもすごいおすすめ。

芸人コンティニュー

芸人コンティニュー

スクエア

ABCホール (大阪府)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

20周年お疲れ様でした!
私が一番最初にお芝居を観た劇団
これからお芝居を観るのにハマり観劇が中心のに生活になりました♪

http://s.ameblo.jp/hkhk0720/entry-10899070046.html


その劇団の20周年記念公演にして、
この公演後に無期限活動休止を宣言したので感慨深いモノがあります

まず目に入ってきたのは舞台美術のクオリティが凄い!
いつもセットのこだわりを感じます!

お芝居の内容は初めて観た時ほどの笑劇ではありませんでしたが
緩〜い笑いの人情味溢れるお芝居で温かい気持ちにさせてくれます♪
最初から最後までずっと笑顔で観てました^_^

ベテランの客演の岸本奈津枝さんに
MousePiece-reeの上田泰三さんは
安定感のある演技!
そして、スクエアのメンバーは決して上手とは言えませんが熱演で面白く魅せてくれます♪
カーテンコールの上田一軒さんのトークも緩々な感じも憎めない♪
シャイな一面も感じられるスクエアのメンバー^_^
こんな感じで20年もの長きに渡って
コメディを追求して笑わせてくれた事に感謝!
ありがとう!お疲れ様でした!
無期限休止なのでまたフラリと気分で戻ってきて欲しいなぁ〜♪

PS:初めて観たお芝居の「ラブ☆ギャラクシー」のDVDも買ったので
時間がある時に懐かしみながら愉しみます♪

このページのQRコードです。

拡大