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---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

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劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

考えさせられました
とても難しいテーマでしたが、重くなり過ぎず、温かみのある舞台でした。親権免許という制度が、面白い発想だと思いましたが、今後あり得るかも・・とも思いました。役者さん達の熱演も良かったです。子供も色々考えていて、大人が考えている以上に、周りに気を遣っている・・考えさせられました。良い舞台でした。

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★

演出が素晴らしい
とにかく多い情報量についていくのが必死でした(笑)
映像、演出などの工夫も素晴らしいので見た後の充実感がありました。
ただ少しだけ長いように感じました。

拝啓、魚屋さん

拝啓、魚屋さん

さるしばい

萬劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/04 (火)公演終了

満足度★★★★

人情味溢れる商店街
初観劇の劇団さん。劇場に入って、しっかりした舞台セットと観客の多さ(日曜日とはいえ、萬劇場で満席)に驚きました。舞台も若手からベテランまで総勢20人の非常にしっかりした良い意味で安定感のある演技で、脚本も暖かい人情物で既定路線でやや先が読めてしまう点もありましたが、楽しめました。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

亡き母が切り盛りしていたお店の継続が売却かを議論していた兄妹の兄が過去にタイムスリップし、若かりし頃の父や母達に出会い、何が大事かを見つめ直す人情話。良い人の集まりである商店街の人々の、血はつながっていないが家族的つながりが描かれている。
個々の登場人物それぞれの問題も丁寧に描かれ、いずれも前向きな形で締める。ハートフルコメディである為か、少しオーバーな演出が気になる部分もありました。ただ、観客のリアクションからすると、これが本劇団の持ち味でもあるのでしょうね。
『Re:』

『Re:』

Element

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

日曜15:30
素晴らしかった。
お話そのものもなかなかだけど、舞台・照明・音楽もよかった。なによりもお二人の芝居がとても好き。

日付と時間もう少しちゃんと頭に入れながら観ればよかったとちょっと後悔。
設定がなかなか絶妙なので、ちゃんとわかるともっと行間がわかるような。

照明も要所要所でメッセージになっていて。

とにもかくにもお二人の芝居を観ていて感情の動きやメールのやり取りの間での出来事がスッとあたまに入ってきて感情移入してしまう。

こういう想像力を掻き立ててくれるものが、一番の好みなんだと思った。

おまけ:昨日と今日、「あれ」だけセリフが違うんだろうなあ。途中で気が付いて、さらに感極まる。

ネタバレBOX

話としては、ちょっと波瀾万丈過ぎ、って感じもするが、それはフィクションということで。

後半45分ぐらい、ずっと感涙。
夏希と参太郎、両方に感情移入してた。後半は不思議と夏希に。
そういう意味で絶対実際には経験できない疑似体験してた。

以下感想というより、自分の備忘録という感じだけど。

まず、最初夏希の怒りがビビッドで恐いぐらいだった。
やり取りもヒートアップして、ハレンチ扱いなどわけがわからない状態でなんだかとても楽しかった。ここ相当腹を抱えるぐらい楽しかった。
(まったく、個人的な話だけど、佐々木、あやの、ってちょっと違うけど身近な人がいてなんか想像してしまった。)

【最初の5分でこうやって、入り込んでしまえる芝居はやっぱりいい。】

国宝級や重要文化財級など、自分が心で突っ込んでいたことが、次のセリフで来たりと、結構予想を裏切らない展開も入っていきやすい要因かも。
とはいっても、思っているのと違う展開があったり、そういった想像がずっと続く。

そのあと、仕事で接点をもって。佐々木さんも出てきて、どうなることかと思いきや、あれあれって展開に。女性の勝手に盛り上がっている感で背中がむずむず。

鰻のくだり、ごちそうさまでした、はやっぱりって感じだけど、ほほえましい。しかし、どれぐらいのもんか想像してしまった。鰻だとそんなにびっくりしないんじゃないかと。でもここは鰻じゃないと、なんだろうか、と頭ぐるぐる。

そのあとの若干の男の身勝手さに共感しながら、スレ違いでやきもき。
和歌山の飛び地の話でえらいマイナーなとこ攻めてきたなあ、と思いつつ、1週間の滞在で、カッコつけている男の姿を想像して、複雑な気持ち。

パッと照明消えた時点で、ああそういうことかな、と思ったけど、そのあとの長時間の空白(5年?)に驚き。
あとからのための期間だと納得するものの勿体ない感じもする。

それからの告白合戦と気持ちの揺れ動き、もうこっちも気持ちが耐えられないぐらい。

飛行機が立つ前の参太郎のメールが、すごく爽快感があって(自分もこんなこと言えような人生だったらなあと思いつつ)完全に夏希の気持ちで感極まり。

成田での夏希のメールを聴きながら、完全にハッピーエンドを期待。わくわくしながら次のシーン。照明でえっ、と。最後のメール、6(5かも)年後、ということで察しながら、またちょっと嬉しそうな夏希の表情をみながら、すごく切ない気分に。

ちょっと気になったのは、夏希に対して、かわいいとかスタイルがとか料理がとかいう褒め叙述はあったのだけど、親の借金を引き継ぐって理不尽ないうことは大きいこととしてあったけど、もう少し人物像のイメージがほしかったかな。参太郎のほうが見えやすかった気がする。

全体振り返ると、あのときこうしていたら、とかいろんな分岐点を想像できるのが一番いい。
でも、ハッピーエンドになってほしかったなあ、っていうのが正直な気持ち。
夢と希望の先

夢と希望の先

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

リメイクゆえ
どうしても前作と比較しがちになってしまう。

エンディングに関しては今作の方がとてつもなくパワフルであるが、最後の締めは前作の方が好きだった。

青

ツチプロ

OFF OFFシアター(東京都)

2016/09/21 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

好き嫌いの分かれそうな話
再演だけど初見、
演出が千葉さんということでチケット確保。
どちらかというと苦手な分野な展開でした。

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

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劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

号泣
難しい題材ながらわかりやすく表現されていました。
あのクライマックスで泣くのは仕方ない。

夢と希望の先

夢と希望の先

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

リメイクだけど
2014年に駅前劇場で上演した『夢も希望もなく。』のリメイクだが、途中までは同じ展開の物語が、最終的には他の作品と同じ仕掛けで収束して、『…もなく。』ではなくて『…の先』に変わったところが見事。ただし、大きい本多でやるには、役者陣の力量が少し足りない気がする。いつも出演してる、長井・墨井・大竹あたりはともかく、メインの橋本のインパクトが序盤やや鈍い。もっとも、途中から話が乗ってくるので、最終的に悪くはないのだが…。それと『…もなく。』のエンディングが好きだったので、その分ハッピーエンドになったのは一寸ばかり不満もないことはない。でも面白いことだけは確か。

居酒屋「夢の郷」2016秋物語

居酒屋「夢の郷」2016秋物語

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

居酒屋「活鮮旬菜 夢の郷」(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★


今日の初日、いよいよ始まりましたよ。早速観てきましたよ。
居酒屋というお店の中で行うお芝居と言うことで、会場に入った途端に何か異様な雰囲気に包まれます。
もちろん、会場は普段は居酒屋さんという形で営業しているわけで、そこで本来行われるべき飲食ヌキでお芝居を観るんですから、そりゃちょっと勝手は違います。
店内を見渡すとメニューが貼ってあったり、リアルこの上ありません。
さて、開演が近づいてきました。

開始時間が近づいて、役者さんから「携帯の電源云々・・・」等のお決まりの挨拶&ご注意から始まります。
しかし、そのまんまの流れから芝居が始まってるみたい。
いつお芝居が始まったかわからない。しばし、急な展開に圧倒されます。また、登場する女性キャストの多さにも目が回りそう。(笑)
誰がどの人で、この人の役名は?みたいなことをパンフで確認したり、考えてる間もなく次のシーンへ、みたいな流れでどんどんステージが進んでいきます。
この感覚はちょっと不思議でした。それだけ、出演者も多いんですよ。
まぁ、しかしこれだけよく個性的な女優群が集まったもんだと感心しつつ、ストーリーに引き込まれていくのはこの公演の魅力なのかもしれませんね。

舞台も終盤、更に盛り上がります。とにかく、みなさん芸達者が多すぎです。笑いあり、歌あり、踊りあり、涙少々(笑)挙げ句の果てに手品まで出てきちゃいました。

さて、舞台も終わり、
そして、いよいよお楽しみの交流会が始まりました。

かなりの方たちが交流会に参加してたようで、賑やかでした。
飲んで歌って軽快愉快!! しつこいようですが、女性陣のパワーは強いわ。(汗)
お芝居とは違って、更にパワーアップしたステージが楽しめます。

ビールやシャンパン、お茶に至るまで使われているモノはやはりホントの居酒屋さんでやってるだけのことはあって当たり前のようですが、すべて本物です。

劇中に流れる音楽もリアルタイムに生で流れるので素晴らしかったです。(演奏はシーナ&ザ・ロケッツやA.R.B.にいらした方です。)

夢の郷を後にして神田駅に向かい、電車に乗り家に着く頃はにはまさしく「夢の郷」ならぬ夢の跡かな?ーーー。
土曜の夜なのに、ちょっと現実に引き戻された自分がおりました。(笑)

ネタバレBOX

ネタバレってほどでもないんですけど、
東森美和ちゃんはこの物語のキーパーソンを演じる一人です。短期間で初日にもかかわらず、セリフ回しも演技もけっこうまとまってましたよ。
物語は複雑に人間関係が絡み合っているので、終盤までその秘密はわかりません。

先にビールやシャンパン、お茶に至るまで本物とは書いたんですけど、湯気の立ち上るふわトロの本物オムライスが出てきたのには驚きでした。

帰る際には出演された女優さんが総出でお見送り?なにやらキャバクラかなんかで遊んだ帰りみたい?

※会場はれっきとした居酒屋さんです。決していかがわしいお店ではございませんので誤解のありませぬように。(笑)

気になったことといえば、芝居仕様の舞台ではないので照明による舞台効果が薄かったので場面展開のところがややぼやけがちかな?って部分です。過去と現在とかの時間差がわかりにくかった。仕方ないんだけど、芝居の途中に料理を作っている音が聞こえ、何作ってるんだろ?みたいな、ことが気になってたまに役者さんのセリフが入ってこなかったりかな?(笑)
まぁ、これらのことを差し引いたとしても舞台の面白さの方が勝ってましたらそれでよしということで。

全部見終わったときにすべて完結します。全体的には楽しい作品だったと思います。
---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

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劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

愛情を管理できるか...
「黄離取り線」という「黄」こそ注意を促す色、今作は現代社会が抱える子育て問題へ「親権免許制度」が導入されたら、という一石を投じる。

親権の捉え方、それは親の持つ権利ではなく、子を守る権利として存在すると...。
愛情という計測できない不確かさは、制度という管理社会よりも計り知れない慈愛に満ちている。その理屈世界では説明出来ない親子関係とは...改めて考えさせる公演である。
この制度の瑕疵を含め、理屈としては物足りないが、「制度」と「愛情」というハードとソフトの両方をバランスよくというには時間が足りないし、散漫になるかもしれない。自分ではこの展開、好きである。

この計り知れない物語は、分かり易く観せる秀作だと思う.。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

上演前は、タイトル「「黄離取り線」の文字と点線が書かれた白い布が吊るされている。始まるとその線に沿って切り取られていく。そして現れた舞台セットは、真ん中が出入り口、金網状の衝立2台、上手・下手に段差がある小台。客席に向かってと客席に平行に木道のように長板が置かれている。
今まで観た「劇団えのぐ」公演に比べると、物語を巧く魅せるという点では物足りなかった。高みからは覗く行為のみで、俯瞰でも立場でもないような中途半端な気がする。

冒頭は少年が父親から暴力を受け、倒れているところに姉が帰宅...そんなシーンから始まる。それから2年、両親の元を離れ、母の兄(伯父)の児童養護施設で暮らしている。この施設には、姉弟の他に5人の子供たちがいる。この施設が事例「親権免許教習所」とし、入所子供たちの同意がなければ、親権免許が交付されない。
この5人は、実親からの暴力、期待過多、育児放棄など様々なトラウマを抱えている。「愛情」という表現し難いことを、エピソードを挿入することで外形していく。その構成は、なぜ「親権免許制度」が必要なのか納得度を高めている。
なお、予定調和は分かっているが、もう少しラスト近くまで”何か”思惑がありそうだ、と思わせても良かった。

親子の距離は子の年齢(成長)とともに伸び縮みするが、いずれにしても永遠の難問ではなかろうか。幼き頃の縮んだ距離は愛情、伸びた距離は自立の証として測(計)るのだろうか。その量る制度として「免許」という管理制度が必要か?

本公演での作・演出の松下勇 氏の役であるが、LGBTなどの性的少数者を演じているが、そのキャラを登場させている意味は何か。新聞などでは、その人たちも子供(家族)を持ちたいような記事があったが...「親権免許」を持たない者は親になれない。その意味からの問題批評も内包し、社会派ポップに仕上げたのであれば鋭い。

さて物語は、幼き幸太(さいとう えりなサン)の男と男(父)の約束...おぼろげな記憶(意識)を辿り、その約束を破ることによって現実の世界に目を向けた。おぼろげな記憶と真実の境が明確になり、薄雲の世界の向こうに希望が観えるようだ。そんな期待溢れる物語、松下氏の「絵の具」で描き出したようだ。

次回公演を楽しみにしております。
三人姉妹vol.1

三人姉妹vol.1

テラ・アーツ・ファクトリー

サブテレニアン(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

生きる痛み
愛を捨てた長女、愛を求める次女、愛を諦めた三女...戦争という最悪な不条理を経てもなお痛みを伴う世界。それでも慈しみを肯定して生きる、しかしその生きる痛みから滲み出る膿のような諦念、絶望が伝わるが...。

(上演時間1時間10分)

ネタバレBOX

舞台はほぼ素舞台、上手客席側にストーリーテラー的な役者が座る椅子・テーブルのみ置く。黒を基調にした色彩は守旧のイメージ、効果的な音響が閉塞感を漂わせるようで、間然する所のない舞台のように思えたが...。

舞台全体は抒情的。脚本の故・岸田理生の世界...その詩的な表現をダンスという身体的表現で特徴付けているような公演。それは心象を意識したものであろう。音響は、時計の秒針を刻む音、汽車の走る音、波と海鳥の鳴声など場面を印象付ける。

戦後、疎開先の家にいる三姉妹。その性格や異性関係などを通して人間の不条理をみる。長女は守旧という立場を貫き、妹達を手元から飛び立たせない。いい子を演じ、自分の考えに固執する。次女は出征した恋人(影)の復員を信じ、東京へ行きたいと。三女は恋人を長女に見殺しにされた屈折した思いから精神的な病へ。
戦争が終結しても時間が止まったままで、新しい人生が歩めない姉妹。それはこの時代の多くの人が味わった感覚かもしれない。物語はフラッパーであり長女自身が、自らを見つめる形で展開していく。そして長女の人生を顧み、将来を見る...その暗示的な台詞は、右手に過去、しかし左手の将来は何も見えない。
この大きな時代の変化の中で、これからどう生きていくのかを探る、それを濃密な会話で描き出すだけでよかったと思う。

本公演では、あえて現代、といってもバブル最盛期の東京を描き出す。それを不規則に動く人々(役名)4名で表現している。忙しく、それでいて交わらない人々、そしてディスコミュージックが流れ、合コンという流行(はやり)行為。
しかし、この戦後とバブル期の享楽的な状況の対比は、脚本を陳腐なものにしたように思う。このシーンを描くのであれば、長女と次女、長女と三女だけでなく、次女と三女の関係をもう少し描いてほしかった。

先にも書いたが、身体的表現など独創性があるだけに、勿体無い公演に思えた。
次回公演も楽しみにしております。
僕の居場所

僕の居場所

劇団あおきりみかん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

【登澤の回】観劇
観劇で、途中、今年一番ワクワクしたかも。

ネタバレBOX

ネットカフェの壁の先のインディジョーンズ。子供の頃に親に捨てられ、施設でも大事なぬいぐるみを隠され人間不信になった青年が、ネットカフェで各自の居場所について書かれたいくつかのブログを見ているうちに聖杯を発掘する作業の世界に入り込み、最後自分にとっての聖杯を見つけ出し立ち直っていく話。

会社の金を横領する男が登場したときに発想力の豊かさを認識し、暗転後インディジョーンズの世界が広がったときにはアッと驚き、落ちそうになりながら壁をよじ登り移動するときは本当にワクワクしました。素晴らしかったです。

結局は妄想の世界、夢オチ的なところは少し残念、みんなが青年にメッセージを述べるのは少し抹香臭く感じました。そこまで丁寧に種明かししなくても、そこまで丁寧な大団円にしなくても良かったのではと思いました。

次回作はダイハードだとか。本当だとすると次回の驚きが半減します。これも別に言わなくてもいいのではと思いました。
かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー

かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー

演劇企画ハッピー圏外

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2016/09/26 (月) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

4作品目
ハッピー圏外さんの舞台は今作品で4作品目の観劇でした。
「笑って泣けるエンターテイメント」をモットーに作品作りをしているだけに、今回もたっぷり笑って泣けて、最後はほっこりと心が温かくなるような良い舞台でした。
これを体感しちゃうと絶対リピートしたくなっちゃいます。
気が早いけど次回作も楽しみです!

あと、これは自分的には重要な要素なんですが、受付、場内案内がとっても素晴らしいこと!
これが出来てなくて、開演前にガッカリすることがたまに有るんだけど、ハッピー圏外さんは本当に気持ち良くって、それだけで舞台への期待が高まります。

へなちょこヴィーナス

へなちょこヴィーナス

“STRAYDOG” Seedling

ワーサルシアター(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★

へなちょこ
主役の女性可愛かったです。
若さあふれた演技てよかったです。
お母さん役の棒読みのセリフから始まったので、
どうなるかと心配しましたか、そこからエンジン全開て、すごい奮闘ぶり。
いつの間にかお芝居に引き込まれてしまいあっという間の1時間半でたのしませていただきました。

愛犬家

愛犬家

甲斐ファクトリー

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/10/01 (土)

心地いい秋の陽気の中、甲斐ファクトリーさんの旗揚げ公演を観て来ました。受付開始時には20人近くが並ぶほどの人気で最終的には空席無し。遅く来られた方を空いている席に案内するのが大変そうでした。役者さん個人の経歴までは知らないのですが、いい意味で緊張感が感じられず、みなさん堂々としていた気がします。時間軸を上手く使った展開、そして最後が素晴らしかった。終演後は代表の方が感極まりながら挨拶。来年1月には次公演が決まっているとの事で今後も期待してます。

夢と希望の先

夢と希望の先

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです。
久しぶりの観劇。小劇場系のお芝居に触れることは久しぶりだったけど、根本さんのお芝居を選んで正解でした。それなりにいい年になったからこそ、胸に痛く刺さる部分といまから、毎日を大切に生きようという思いと。いろいろいただいてきました。また、次の公演も楽しみにします。

風ガ姿、華ト伝

風ガ姿、華ト伝

法政大学Ⅰ部演劇研究会

法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎地下一階多目的室1番(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/04 (火)公演終了

満足度★★★★

今後にも期待
 能は、長い修練を必要とする芸能であるが、それは溜めを持続しつつ、クライマックスではそれを瞬時に解放するという離れ業に難易度の非常に高いものがあるからであろう。

ネタバレBOX

法政1劇の取り組み方は、丁度ヨーロッパの映画作りにあるように、やりたい作品が決まったら、その作品に関わりたい人間が集まって協議しつつ作品を作り上げてゆくというスタイルだと聞き及んでいる。従って毎回テイストのことなる作品が出来上がってゆくのだが、今作では能にチャレンジしている。舞台の大きさなどの関係から橋掛かりこそないものの、また、プロが演ずる能舞台よりは広めに演劇空間を取っているものの、松の絵は、自分達で描き、奥・側壁、床に白木を用いて舞台を作り上げ、能の雰囲気を良く出している。当然、舞いの所作も能のそれである。
 シナリオもしっかりしており、ストーリー自体も面白い。時折、ハッとさせるようなシーンが鏤められていることにもポテンシャルの高さを感じさせる。更なる研鑽を望む。
三人姉妹vol.1

三人姉妹vol.1

テラ・アーツ・ファクトリー

サブテレニアン(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★

原作を殺してしまった
 岸田 理生原作の今作、

ネタバレBOX

当然数々のアイロニーが鏤められているのだが、その濃度を演出が薄めてしまった。描かれているのは、敗戦後のどさくさの中での人の業である。事大主義の大好きな日本人がその付けを払わされた時期だが、そういった時期であれば猶更、人間のエゴ、カルマといったものが、執拗に個々の人生を彩る。その、どろどろの地獄模様を群衆のコロスで重層的に表現していたのが岸田の原作であるとしたら、今回はこのことで生きていた演劇としての命を解体する方向で演出が作用した結果、作品が死んでしまった。作品を殺すなら、その背景にある原因、即ちこの「国」の鵺社会を浮かび上がらせねばならなかった。その視座が無いと、ドラマとして成立し得まい。
Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★

必滅の技術 花四つ星
 今作最終章に相応しいイメージは日本の多くの人々にとって何処まで行っても砂漠というのに近いのではあるまいか? だが世界最大の砂漠、サハラ砂漠で本当の砂漠は2~3%に過ぎないのは実際のサハラを知る者には常識である。残りは礫漠、岩石漠、土漠等で構成されている。

ネタバレBOX


自分自身、西アフリカに住んでいた時期には、セネガルの首都ダカールに邸があったから、サハラ砂漠の辺縁にも出掛けた経験がある。サハラ砂漠の全体像を把握することは、ミッションの要請する所でもあり当然前提知識でもあるから、その拡大に対する緊急課題と共に認識すべき最もベーシックな情報であったことは当然である。
 この観点からすると、国内しか知らない人々に対する公演とはいえ、余りにおちゃらけているという感じは持つ。現在、日本の多くの人々は余りに世界情勢に疎い。それは北朝鮮報道、南シナ海に関する中華人民共和国報道にも見られる。少なくとも北朝鮮に関してはちょっと長めのスタンスで観れば自壊する確率が高いのであって、その間、翻弄すればよいではないか? その程度の国際競争力が未だ我が故郷にはあるであろう。こう考えるのは、既に手前味噌に過ぎないかも知れない。何故なら、近年この植民地の総てに観られる、質の劣化には凄まじいものがあるからである。
 今作のタイトル、Unbreakableにした所で「国(主として自民党政権)」も人災を起こした当の東電も五重の安全対策に守られているのだから、過酷な事故が起きることなどあり得ないとして、対策を怠ってきた。その嘘が事実の前に脆くも崩れるや否や、想定外とのたまわったことは記憶に新しい。こういった無責任そのものに対する痛烈なアイロニーが、今作のタイトルには込められていよう。勝俣以下、東電幹部は未だに誰一人責任を負わないどころか、逃げ回っているではないか! 彼らの無責任の為にどれだけ多くの人々が非業の死を遂げたことか!? そして今後半永久的に地球環境そのものにダメージを加え続けることか。良心的な研究者が書いている核物理を少し勉強すれば、誰にも明らかなことなのである。
 無論、この事実の意味する所は頗る重い。その余りに桁外れな人災の齎すものに押しつぶされそうになる。だって未来が無いことは、確実だからである。この余りに重い現実をアピールする為、糖衣錠のように今作はギャグやおちゃらけでこの本質をくるんである。作家のせめてもの優しさと捉えたい。然し今現在ですら、ヒトという生き物が生み出してしまった己には制御することのできない技術が、人類のみならずこの星に生きる生き物総てを絶滅の淵に追いやっている事実に変わりは無い。自分たちが生み出してしまった必滅の状況を加速する為だけに核を推進しようとすることは、狂気の沙汰。先ずは今作に込められたこのメッセージを正確に受け取りたい。
 
わが町

わが町

劇団六風館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

生まれてから亡くなるまで…、心に染みます。
百年程前のアメリカの田舎町。
生まれて、結婚して、亡くなって…。
幼馴染二人の半生。
極ありふれた生活を切り取りながら、平穏で幸せな半生を描く。

エミリーとジョージ、ご両親、人となりが良く出ていて、役者さんがお上手。

他劇団さんで3時間超していた公演でしたが…、140分に短縮?
とっても良かったですが、オリジナルも気になる。

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