風ガ姿、華ト伝 公演情報 法政大学Ⅰ部演劇研究会「風ガ姿、華ト伝」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    今後にも期待
     能は、長い修練を必要とする芸能であるが、それは溜めを持続しつつ、クライマックスではそれを瞬時に解放するという離れ業に難易度の非常に高いものがあるからであろう。

    ネタバレBOX

    法政1劇の取り組み方は、丁度ヨーロッパの映画作りにあるように、やりたい作品が決まったら、その作品に関わりたい人間が集まって協議しつつ作品を作り上げてゆくというスタイルだと聞き及んでいる。従って毎回テイストのことなる作品が出来上がってゆくのだが、今作では能にチャレンジしている。舞台の大きさなどの関係から橋掛かりこそないものの、また、プロが演ずる能舞台よりは広めに演劇空間を取っているものの、松の絵は、自分達で描き、奥・側壁、床に白木を用いて舞台を作り上げ、能の雰囲気を良く出している。当然、舞いの所作も能のそれである。
     シナリオもしっかりしており、ストーリー自体も面白い。時折、ハッとさせるようなシーンが鏤められていることにもポテンシャルの高さを感じさせる。更なる研鑽を望む。

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    2016/10/02 09:04

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