最新の観てきた!クチコミ一覧

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〻のメルヘン

〻のメルヘン

フロアトポロジー

APOCシアター(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★

ピースが揃わないジグソーパズル
ある程度観客の想像に委ねられるところがあるので、
観客ごとに見えている世界に多少の違いがありそう。
1000ピースのうち100~200ピース程度欠けたジグソーパズルみたいな。

当然のことながら、「ドロッとしているなあ」というのがまず。

今回は色に重きを置いているのかなと思うところあり。
色を統一するのはさぞかし手間だったろうと。

大森、武本両氏の声が聞かせる感じでよし。

徹底してフィクションなんだけど、その奥底に見えるものは
おそらくフィクションではない、そんなところ。

見ているうちに、角畑、小崎両氏の術中に嵌っているなというのは感じるが、
作品を見ていくごとに「してやられた感」的なものが薄れていくようにも。
(作風として力技で押しきれないので致し方ないかもしれないが)

ネタバレBOX

「執着」が今回のテーマというところなんだろうか。

ここは「ハッピーエンドや純愛はあり得ない」という経験則があるので、
当日パンフレットを見て(見ないと主宰に怒られるw)、傾向を分析。
「故人とあるけど(葎子に)殺されたりしてまともな死に方してなさそう」とか、
「菜々子って不倫相手の娘なんじゃないか?」とか、
「整形してそうだし、どことなく復讐チックなものがあるのかな」とか。

終盤の野間と菜々子のシーン。
整形しているはずの恋人に何ら驚かないのは、
やはりカラクリがあるんだなと思わせる。
(整形後に何らかの形で会っているようにも思えないし、
整形していることを予め知っていたように感じられた)
復讐の手駒として使っているのかな?くらいには思っていたので、
九段サイド(というか葎子サイドというべきか)べったりなのにはやや驚いた。
まあ、最後の葎子と菜々子のシーンでそう単純でもないようにも見えたが。

各登場人物に話を聞いて回っているのが、菜々子だと思わせるような
台詞が多いので、すっかりそのつもりでいたんだけど、誰なのかは分からないままなんだろうな。

それと、何らかの形で「絵本」が出てくるのはもはやルーティンなんだろうか。エバーランドしかり、櫻の餌しかり。他の過去作品にもあったような気はする。
LOVE LETTERS ラブ・レターズ

LOVE LETTERS ラブ・レターズ

GRAPES KITASANDOU

GRAPES KITASANDOU(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1945(16-235)
19:30の回(曇)

JR代々木駅前でポールダンスのイベント、しばらく観て、会場へ。ジャズクラブ&ライブハウスという所には行く機会がなく、入ってみると赤を基調としたつくり、(膝高)ステージには木目のスタインウェイ。床の板目とよく似合っています。木目は日比谷のスタインウェイサロンで観たことがありますが聴くのは初めて。その横には椅子が2つ、マイクスタンド。

前説(10~15分休憩ありで120分)、19:35開演の挨拶~21:57終演。

みなさん初めて。演出の神山さんは「Oleanna -オレアナ-(2016/8@キッド・アイラック)」で素晴らしい作品をみせてくれたばかり。

この作品は何度も上演されている、とありました。

「手紙」という形式を通じて相手と心を通じ合わせること、ほとんど会うことのない「相手」と手紙の「相手」。小さな行き違いからの展開。ピアノとセリフのタイミングが巧く、どんどんふたりの世界に引き込まれてしまいした。

「オレアナ」といい、本作といい世の中にはこんなに感動できる脚本があるんだなと...あらためて。

理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/08 (土)

「理想の不幸」。タイトルに惹かれて当日券での観劇。「本日は満席を予定していますので~」と席をなるべくつめて欲しい旨のアナウンスを聞き、人気公演である事を知る。それぐらい予備知識がない状態での観劇。主役の女性とその女性の精神に住む様な白い男を中心として話が展開されて行く。環境や能力が恵まれている人ほど、心の奥につまらなさや葛藤を抱えながら生きて行く。人生、楽ありゃ苦もあるさ。幸せな事もあれば不幸な事もある。「理想の不幸」という難しいテーマは土曜の夜には難し過ぎたかも。

星回帰線

星回帰線

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

迫力がありました
タイトルと実際に見た内容と少しギャップを感じましたが、いい意味でよかったです。時間の経過と共に面倒くさい人間関係が絡み合って重い話でしたが、向井君の役柄(人柄)があって全体的に重さを感じさせない終わり方になったかなと思います。

夜明けに、月の手触りを ~2016~

夜明けに、月の手触りを ~2016~

mizhen

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/10/08 (土)

10月8日、3連休の初日。前日になり急に休出が決まる。予約はしていたが、当日清算なのでキャンセルは出来ないわけではない。そんな自分が選んだ方法は仕事を半日で切り上げる事だった。連休明けの火曜、何か問題が発生している可能性はあるが、観劇を選んだのは間違いなかったと思わせる様な内容でした。初めて見た小野寺ずる。女性5人とも素晴らしかったけど、オーラを発する彼女ばかり目で追っている自分がいた。すごく感動したという訳ではないけど、台詞量と動きに圧倒されて鳥肌が立った。そんな公演でした。

奇テ烈な彼女

奇テ烈な彼女

奇テ烈と彼女

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★

ゆる~く楽しいコント8本
普通の女の子のようで、ちょっとズレてて、少し不思議で、世界線の変動率が数%異なっていそうで、そんな世界で個性的な女優たちが紡ぎ出すコント8本。
それぞれ漫才コントといえるような掛け合いで妙な後味を残しながら不思議な雰囲気の世界に観客を漂わせる
8本のそれぞれは好みが分かれると思うけど、「逆に」と「目撃談」が好きだった
8人の女優陣では、尾崎可奈子さんが目立っていた

ネタバレBOX

「断捨離イン・ザ・ダーク」
→金渕さん演ずる断捨離のプロのクセ味がなかなか強烈。それに対して説明ツッコミする三村さんは今回のメンバーの中では数少ないツッコミ適正を持っていて、組み合わせとしては良い感じ

「ミケランジェロ・ロス」
→さいしょのがっちょるさんの驚きというか思考停止のような顔は素晴らしい。松竹さんが状況説明ツッコミしつつ、受けに回る役なんだけど、なんか独特の心地よい受け方で好感

「埋没少女」
→会場も温まってきて、ここらへんから大きな笑いが起き始めた。
 なかなか面白い設定で、状況説明役の尾崎さんが非常に個性的で、他のコントも含めて、彼女が一番印象に残った

「リメンバー・メンバー」
→ちょっと説明台詞が過剰では有るけど、土橋さんのキャラもあってか、独特の世界観で流れていく話はなかなか楽しかった。

「目撃談」
→ミケランジェロ・ロスと似た展開のコントでは有るけど、こちらの方が話の内容が想像しやすく笑いやすかった。こちらも松竹さんがツッコミ役で良い感じ。最後のファンタジーな展開は良い後味

「逆に」
→井本さんと尾崎さんの会話コントで掛け合いのテンポもよく、今回の8本の中では一番出来が良かったと思う。ここでも尾崎さんの存在感が素晴らしかった。

「さるかに私たち合戦」
→これまでとは違ってやや年齢層が高まった設定。なんか、尾崎さんの美容部員という言葉で笑ってしまう。

「放課後の教室で、13日の金曜日は」
→「そうだよね、ジェイソン」とか普通に呼んでいたり、牛乳やポッキーを食べるジェイソンとかだけでもう笑ってしまう。

やっぱり漫才コントやっている芸人さんの笑わせる空気づくりとか、状況説明ツッコミの技術とかって難しいものなんだなと。
状況説明で笑わせる台詞が多かったのだが、そういった部分で本来笑いが起きても良いところで笑いが起きなかったりしているのもあって、第2回とかあるのなら、台本側でそこら辺を考慮するとかが必要かな。
櫻の園2

櫻の園2

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

詰め込んで溢れ出ている芝居
期待していたよりも面白かった
女子高演劇部が舞台で、前半のプレゼン部でそれぞれの個性や関係性が描かれ、後半の櫻の園上演に向かうアレコレでそれぞれの心境や関係性の再構築などが繰り広げられる
全体的に面白い、笑える部分が多いのだけど、ツッコミ役・状況説明役が不在なので観客が心の中でツッコミをそれぞれ行って、笑っても良い雰囲気作りがスロースタートになってもったいなかった。
また、テーマや描写など盛り込んでいること盛り込みたいことが盛り沢山状態で、心理描写などが薄まって分散している感があった。
脚本全体に演劇・芝居が好きという感じが溢れていて、場面場面で面白い部分も多かった。設定的にも芝居的にも大人陣が良いサポート
会場のBGMが電気グルーヴだったり、シン・ゴジラの会話が出たり、トイレットペーパーだったり、小劇場系によくあるちょっと鬱屈した方向性とは逆の方向性は良いと思う

ネタバレBOX

熱海殺人事件のプレゼンは、凄い良い。好きな芝居の好きな部分を照明や音響まで使って真似ることの心地よさが伝わってきた。まぁでもあれだけやっちゃえば、充足感は得られちゃったんじゃないかというツッコミもよくわかる
あと、「嵐になるまで待って」のプレゼンも同様で、好きな舞台の好きな部分を伝える時の興奮感が凄い伝わってきた。
この2つの芝居のプレゼンに見事にやられた僕は、凄い観たくなって仕方がない。
↑こういった演劇を媒介にした感情や演劇・舞台が好きだという台本での場面は面白かったのだが、原作ものの宿命か女子高生同士の人間関係や感情、心理描写にも浅く触れていってしまい、全体的に薄まってしまってしまった感があった
いっそ、女子高生たちが演劇を楽しむ、というテーマに絞って、好きを発散させてしまったほうが。。。。と考えてしまった
ウラワライ2

ウラワライ2

女々

千本桜ホール(東京都)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いました
芸人さん達は私生活や楽屋ではこんな感じなのかな、とか
リアルで楽しめました。
芸人さんと役者さんの区別が付きませんでした。
Bチームを観劇したのですが
もう一つのチームも観て見たかったです。

空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

熱量。
最後の公演ということで観劇。
前半あたりは何の話かよくわからず。その後、劇場を所狭しと駆け回る、その熱量。そして情熱ともいうものはどんどんエンジンがかかってくる。面白さはありました。

ネタバレBOX

結局なんだったのかわからない。そういうオチもあるのかなと。幕の下ろし方の左右のズレ、下手のハケが見えてしまうことろは気になってしまいました。
すみだパークスタジオは色んな芝居があるなぁと再認識。
~50とひとつの蝶結び~

~50とひとつの蝶結び~

Manhattan96

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度

独りよがり
ダンスや歌、ショーに関しては役者さん含み楽しんでいる感があって良かったのですが、芝居の脚本・演出に関しては私には少なくとも合いません。
不快感すら感じる話でしたので評価は落とさせて頂きました。

マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

「コイシサ」買います!
火のつく星で真っ赤な石をかじる。”極”のつく環境は石より重い意思を目覚めさせるのだろう。マーズはながーいモジモジ・タイム。「歴史が始まる」見せ場の長回しで5人の魅力がほんのり染まり出す・・・ それからの'進化'は一気呵成、下世話に堕した帰還はたっぷりの O2 を感じさせた。船内の窮屈さは尻の痛みをガマンしつつ体感(?)した。

音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」

音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」

ショウビズ

草月ホール(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

感動した !!
最後、胸がいっぱいになる、素敵な作品でした。

小さい頃に学校で歌った記憶のある唱歌が懐かしく、心地よくて、聴き入っていた。

笑えるところでは、まじめに観てても笑ってしまった。

最初から最後まで、緊張感のある素敵な作品でした。

ネタバレBOX

フクさんを背後から問いただす幸さんが印象に残った。

最後の合唱は本当に素敵でした !!
ミュージカル バイオハザード〜ヴォイス・オブ・ガイア〜

ミュージカル バイオハザード〜ヴォイス・オブ・ガイア〜

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2016/09/30 (金) ~ 2016/10/12 (水)公演終了

満足度★★★★

カッコよかった
柚希礼音さんの宝塚時代を観劇したことなかったのですが、今回のバイオハザードを観て、ほんとカッコいい。切れのあるダンスと歌声と視線の配り方と。。。オーラのある方でした。ほんと良かったです。
内容を知らずに見に行ったのですが、こんな内容なのね〜。と人の内面が描かれていて、見入ってしまいました。

理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★

一生ずっとああだったの?
思い出したのは。小学校のとき先生がですね。「勉強ができる子供は、案外つまらない人生を送るんだよ、普通に会社に就職して働いて。勉強ができなかったり、問題のある子どもが面白い人生を歩む」
それを聞いて子供のわたくしは。「それはマズイ!けっこうそれなりに勉強できちゃうぼくはつまらない人生を歩むってこと?はやくどこかで踏み外さなくては!」
ま、そんな心配しなくても、普通に踏み外すことが出来て、非常にラッキーでございました。てへへ。

ネタバレBOX

白い人、首が太くて羨ましい。どうしたらあんな首が太くなるのか。
高校の先生の演技。わたくし、ああいうの好きであります。もっと出番があればよかったのにな。
眠たくなる場面がちょいちょいあったのは、俳優の演技が台本をはみ出てないからなのかなあ。エラソーでごめんなさい。
冒頭出てくるイタリアンになにか意味があるのかなあーと思ってたけど、なんにもなかった。なくていいんですけどねー。
子供を産んでからもずーっとああいう感じでシニカルで、子どもをストレス発散に使ってたの?
ぼくも子供のときは、母親に対して、大きくなって立場が逆転したら、絶対に復讐してやる!と思ったものでございます。
ティファニーで朝食と昼食を

ティファニーで朝食と昼食を

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

上手い構成の泣かせるコメディ
6日午後、新宿サンモールスタジオで上演された、東京アザラシ団第9回公演『ティファニーで朝食と昼食を』を観てきた。これは、前回公演を招待で観て大変面白くレベルも高い劇団だった印象があったので再度観てみたくなって出かけたのである。

出演者はやや多めで135分程度の長めの舞台であったが、一口で言えば「泣かせるコメディ」として秀逸出会ったと言えるだろう。
舞台はとある県庁。その女性職員の前田桃子(那海)が主役。県知事の公私混同の金銭感覚や愛人問題、図書館建設を巡る業者と癒着に苛立ち失脚させることを企む県政の女性ドンと知事の確執と、時空をj超えて県庁職員を巻き込み展開される桃太郎&一寸法師一族と鬼の戦い。この2つが絡み合ったコメディタッチの作品。よくこの2つの事柄を絡めることを考え出したと感心する一方で、観ていてどういうふうに2つの事柄を納めるのか関心があったのだが、鬼退治騒動はコメディ部分を盛り上げるために使った道具であり、本筋は知事が親友の死とその娘(実はそれがこの舞台の主役である県庁職員)を思って図書館建設に力を注ぐしんみりさせる話であった。上手い構成である。
最後のしんみりとコメディ部分を盛り上げた中心にいたのは、主役の那海と県庁の男性職員を演じた樋口太樹と知事秘書役の辺見和行であり、良い意味で味わいがあったのが、神様役の狩野慎太郎と、主人公の父親役と一寸太郎役を兼ねた魚建であった。
他にも、味のある役者が多数いて、観ていて飽きないテンションの高さを135分保ち続けたこの劇団の力と演出・脚本力は素晴らしい。
再度書くが、泣けるコメディとしては本年観た舞台の中で最高であった。

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

雀空ファン必見
イルナップの面々、みんな上手くなってて感心しました。

荒馬祭 RABASAI

荒馬祭 RABASAI

荒馬の旅

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

難解
大阪からご苦労様でした。

ネタバレBOX

匿名劇壇『戸惑えよ』  宇宙人が持ち込んだ物質によって感情を失くした人の話。

感情を失くしても感情表現を演じることはできるようですが、感情を失くした人に感じろと迫っても詮無き事のように思いました。こちらも感情を失くしていたので、良く分からないまま終演となりました。

Plant M 『君ヲ泣ク』  戦場境界線でピクニックする女性たちがいたり、戦争が続くとそれを前提として生きる人、現状を見ない人、戦争に反対する人などがいるというような話。

戦場でピクニックする不条理劇はありましたね。難解でした。
マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

近未来の世界と現代人
説明...宇宙飛行士は性欲が強い というイメージ。同時にヒーロー(HERO)でもあるような。その人間性を分析、いや分解すればHEROはH+ERO(エロ)である。そして「英雄、いろを好む」という言葉も聞く。どちらにしてもスケベのような...。

本公演、タイトルは人間の三大欲(性欲)と「石」という硬いを掛け合わせた、または何かに準(なぞら)えるような描き方であった。序盤は少し緩いテンポであったが、火星パワーストーン採掘を決定した以降は、テーマをしっかり意識した内容になっており面白かった。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

この劇団は、人間の三大欲をテーマに公演と続けているようで、前作が”睡眠欲と鳥”、次回が”食欲と花”を予定しているという。
さて、三大欲のうち、睡眠と食欲は生命に直結するが、性欲はその危険は少ない。しかし、睡眠(健康)と食欲が確保できれば、性欲はその頭をもたげてくる。

物語は、近未来の私企業による火星での宝石、もしくは新宝石の採掘および火星での生活環境実験といったもの。その火星にあるオパールを採掘し、地球への帰還間際に発見したパワーストーン(マルカジット、マーカサイト)の更なる採掘を行うため、帰還を2年6カ月延長した。その期間にパワーストーンの不思議な力で性欲を感じるようになる。今まで経験せず、思念・観念として捉えていたことを実践し、その現実(結果)として妊娠する。同時にパワーストーンの力は、酸化という現象によって、その輝きは失せる。性欲の抑制またが減退をパワーストーンの輝きを通して表現しており、分かり易い。

物理宇宙と現実宇宙(下半身)の世界を出現させ、そこでは現実(愛)などなく、生殖行為も覚醒しない。精神をコントロールしミッションに集中させる。その現れとして各人に専門分野を負わせている。しかし、それをも乗り越えて押し寄せる(性)欲望を抑えることが出来ず、感情・肉体が支配される。その過程を面白可笑しく描き、知的エレガンスならぬ「痴的」行為をテーブルの上、下で繰り広げる。
Hey Baby...シーン転換の際、テーブルの上で観客に呼び掛ける台詞。暗転などを多用せず、観客の気を逸らさない工夫をしており好感が持てる。また、作庭の際、使用する丸石(色付けあり)を多く用い感情表現するのも巧い。

ラスト...地球への帰還後の記者会見で、AVタイトルの台詞を連呼していたようだが、これには痴性しか感じられず、逆にここは知性を持った締め括りにしてほしいところ。

次回公演を楽しみにしております。
Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

パワーがあって良かったです!
また観たいです!

理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★★

結構むずかしかったです!
でもまた観たいです!

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