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(再)けいこちゃん、ふたたび。

(再)けいこちゃん、ふたたび。

なかないで、毒きのこちゃん

駅前劇場(東京都)

2016/12/05 (月) ~ 2016/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★

歌舞く

 8時間企画として発表された今作で、当初考えられていたのは、尺が8時間(当然、休憩も入るだろうが)ということらしい。

ネタバレBOX

然し結果的にそれとは異なった形になったというエクスキューズがつき、公開稽古(アップ、公開稽古、ダメ出し、公開ゲネ)を通じて、約45分の作品をブラッシュアップしてゆくという公演になった。
 自分が極めて面白いと感じたのは、先ず、作家が罹患したという”C型執筆困難症候群”という病が本当にある症候群なのか否かについてである。一応ググってみたが、発見できなかった。極めて特異な症状で未だネットでも網の目に掛からない可能性もあるが、会場で配布されたパンフ自体を含めて歌舞く為の演出ではないか? と考えたのである。本来演劇は、世界を歌舞くものでもある。殊に歌舞伎を国の代表的演劇形式として持つ我々には身近な感覚でもある。今作が、その点を意識していないという保証はないのであるから、このような突っ込みも可能なのであるし、解釈としてもあり得るであろう。
 以上のような演出レベルでの仕掛けが在るにせよ、無いにせよ、普段観客が見ることの無い、稽古を始める前のアップ(稽古前に心身をリラックスさせたり、イマジネーションの自由な飛翔を助けたり、頭を日常の制約から解放して柔軟な思考を取り戻す為に行う。身体を用いたゲーム形式が多いのは、役者として臨機応変に適確な判断力を養う為と言えよう。)
 舞台美術は空間分けを示す為の台が置かれている他、殆ど総ての道具は段ボール製。胎児期或いは乳児期に父を亡くした良子という娘が成長する過程を小3、中3、高3、大学生、OL、新婦の各段階で異なる女優が演じるが、これに母が対応する形である。物語は結婚式前日、母臨終の場面。父を知らない良子は、母の手一つで育てられたが、父兄参観や運動会、作文などで、中流家庭のお母さんたちが綺麗な服を着て参観に来るのに、良子のお母さんだけが給食のおばさんのような恰好で来ることなど社会的弱者であることを理由に様々な辱めを受けていた。例えばラーメン店で働いていることから小ライスと仇名を付けられたことに対する鬱憤、運動会での二人三脚で他の子たちはお父さんと一緒に走るのに良子はお母さんと走ることをクラスメイトから揶揄されたこと、作文でお父さんとの関わりでタイトリングされた為、自分だけが書けなかったこと等々(この件に関してはお父さんが居ないことについて書けばいいだけの話なのだが)を理由に反抗を重ね、結婚式を迎える段になって尚大人になり切れなかった。(結婚式のハイライトは、通常嫁ぐ新婦が読む親への手紙である)その気持ちの底に流れる、素直な気持ちをA35枚にびっしり書き込んだ便りを用意したのに、母の心臓は止まってしまう。
だが、ラスト、回想シーンで、胎児である良子に名を付ける母の姿が描かれ、母の思い一つ一つが呟かれる度に、母のおなかを蹴る胎児の様子が描かれて幕。 
元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★

千秋楽を拝見
“元東京バンビ”初めて観させていただきました。
この手の演劇、いくつか観たことがありますが、どれもが空回りし「“笑えない観客”が置き去りにされてしまう」、というものがほとんどでした。

しかし、本公演は違いました。

“ゆる〜く、バカバカしく、チョイエロ”が空回りせず、笑えました!
“笑い”の好みは人それぞれですが、私の“ツボ”には嵌りましたネ。。。

外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

捕まらなければよし。
法に触れなければよし。いや法に触れてもバレなければよし。いやバレても捕まらなければよし。現実はその通りである。この世は不平等にできている・・という話ではないが、法と倫理道徳をめぐる話ではあった。もっとも水素74だけに「市民」としては平均点以下な、かつ破綻しかけた反面教師共の登場で、そこにイラつきに観に行くところがある。ただ、奇抜な展開のためにか人格破綻スレスレな言動を許す作者が、今回は「比較的」破綻の無い行為の連なりでストーリーが進行。まとまりがあった。といってもやはり矛盾と言おうか、理解困難な言動や人物の変化はある。結局その部分はカッコ内の空白となって押しは弱くなる(背後関係を含めてよりリアルに作られた物語世界は、そこに立ちあがった虚構の力を持つ)。ラストで悲劇を背負う事になった若者は、その証言の信憑性から、実際には罪を免れる事になるだろう。そして当然の事として裁かれるべき者が裁かれる事になるはずだ。・・・という予想が可能で、そうなった場合この物語は何を語ったことになるのか、という事も・・そこまで展開せず不条理の結末に締めくくった事で芝居としてのまとまりはあったのではあるが。
・・そんなこんなはありつつ、役者が各キャラを面白く演じ、部分的にはリアルに迫って、奇怪な人間模様を楽しませてもらった。

納期が私にもっと働けと囁いている

納期が私にもっと働けと囁いている

怪奇月蝕キヲテラエ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/12/02 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★

観てきた!
開演前にあんな重苦しい空気が流れている作品は初めてです。
ちょっと物音を出すのすら憚られるような、そんな状態でした。
これではどんなネタをやっても笑いは起きないです(コメディ作品ではないけど・・・)。多少は場を温めておく必要があるのでは。

とても面白い題材だと思います。
個人的にはもっとシンプルに、もっとストレートに納期やデスマについて描かれているお話を観てみたかったです。
なんとなくやりたいことは理解できたのですが、全体的に構成が分かりづらいかなぁと感じました。

レトロゲームネタの数々はなかなかマニアックなチョイス。
出来れば名前だけ借りるのではなく、きちんと元ネタを活かした設定がされているとなお良かったと思います。

ネタバレBOX

チケットがタイムカードになっているのは面白いですね。
「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

これでは泣けない
過去公演を3本以上観ていて、今回進化しているものを期待して足を運んだ向きには残念な作り。
この手の演出は食傷気味でぐったりしてしまう。
こんなのを新作って呼んじゃいかんよ~!高い金を取ってるんだから。
新規も大事だけど、ずっと支え続けたファンを飽きさせぬ演出で満足させてなんぼ。
やはり「ビョードロ」がピークだったのか-
その後いいものを観ていない。
以前はポケットティッシュ2個必要だったけど、本作でも全く泣けなかった。

どどめ雪

どどめ雪

月影番外地

ザ・スズナリ(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/12 (月)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
こんなに笑える作品だとは思いませんでした。
シリアスな(はず)の場面でもゲラゲラ笑えるポイントがあったりして驚きました。
笑いのセンスがとても好みです。

唯一気になったのは、四姉妹に全然見えなかったことかな(^_^;)
大変失礼ながら、高田さん演じる次女がお母さんのように見えてしまった。

ネタバレBOX

・パスタを蕎麦や素麺のように食べる食事のシーン
・似たもの乳首のくだり
・脅迫文を書いた相手と文通
のシーンがすっごい好きです。

最後の後日談は「えええぇぇえ!」の連続でした。
あっさり過ぎてびっくり。

構成上しょうがないのかもしれませんが、
四女の賠償金の話はもっと早い段階で分かりやすい布石が1つくらいあると理解しやすかったかも、と思いました。
(聞き漏らしただけかも)
位置について

位置について

かわいいコンビニ店員 飯田さん

シアターノルン(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

それぞれの正しい選択
大変好きな劇団さんの長編第2弾でしたが、期待以上の舞台でした。保育士の現状を浮き彫りにしており、まさに様々な問題ばかりの舞台でした。
仕事上や人間関係の問題に対する言葉が端々に突き刺さり、最後の選択もどれが正しいかとは簡単に言えないと思える内容でした。誰もが自分の考え方を持っていて、それぞれに共感出来ました。10人いれば10通りの正義があると言いますので。

見事な脚本で惹き込まれましたが、役者さんの演技も大変素晴らしかったです。どの役柄も所作含めて浸透しており、「ああこういう人いるなぁ」という感じに思えました。保育園児は出てきませんが、話しかけるシーンや自身の子供時代に回想するシーン等で充分感じる事が出来ました。

主人公が、一度リセットして新たなスタートラインに立つ、「位置について」というタイトルも観劇後にジワジワきました。
短編集も良いですが、長編もまた是非観てみたいと思いました。

位置について

位置について

かわいいコンビニ店員 飯田さん

シアターノルン(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

よく出来た舞台だったと思いました。(後はネタバレで)

ネタバレBOX

子供も父兄も出さずに保育園の話しをこれだけ面白く書けるとは驚きでした。
ジャパコン

ジャパコン

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
東京オリンピックが開催される2020年の日本を描いた社会派コメディ劇。
国民投票をめぐるドタバタということで、前作『アベベのベ』が頭に浮かびました。
(ラストに出てくるコンビニは関係ある?)

キャラ造形、役作りが秀逸で政治色を抜きにして会話劇として見るだけでも楽しめると思います。
緩急の効いたストーリー展開も良くて、終盤のド派手な大騒動は一見の価値ありです。

各家族とも「雨降って地固まる」になったのかな。
お互いの価値観を尊重できる家族になれると良いですね。


土曜ソワレを観劇したのですが、、、
正直観客の入りはかなり悲惨な状態でした。。。
ちょっともったいないなぁ、って感じです。

エノケソ一代記

エノケソ一代記

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/11/27 (日) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!
昭和の喜劇王エノケンに憧れ、偽物として生きることに一生を捧げた一人の男の物語。
お話としてはベタというか王道的な展開なのだけど、やっぱり面白い。
変に奇をてらったお話より期待を裏切らない作品の方が素直に楽しめますね。

最期の場面は鳥肌ものでした。
その瞬間、時が止まったように開場中息を吞むのが分かるほどでした。
ハッピーエンドではないかもしれないけれど、
何かじんわりとなれるようなラストで、観劇後感がとてもよかったです。


三谷幸喜作品は初めての観劇。
軽妙でコントのようなゆるめのコメディで、テレビドラマっぽい構成でした。
エノケソ一座の各地でのドタバタ騒動を1話完結で描いていけば、
そのまま1クールもののテレビドラマになりそうです。

位置について

位置について

かわいいコンビニ店員 飯田さん

シアターノルン(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

保育士って仕事は本当に大変。
130分の会話劇。登場人物ががこんな人居るなぁ、と共感できる部分がたくさんあって、笑って泣けて本当に良かった。保育士さんの現実が目の当たりにできる作品でした。

「みどりのおばさん現る メランコリー白書」 「マイセブン」

「みどりのおばさん現る メランコリー白書」 「マイセブン」

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

みどりのおばさん!!!
最近特に高齢者の運転、飲酒(薬)運転、交通ルール無視運転等・・・・交通事故が頻発していますが本当に最近見かけない「みどりのおばさん」ですね。なかなか面白かったです。笑いあり、涙ありの1時間40分でした。あと入場しての席への案内が的確に行われて好感が持てました。

自己紹介読本

自己紹介読本

城山羊の会

小劇場B1(東京都)

2016/12/01 (木) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

城山羊の会の【自己紹介読本】を観劇。

ここ最近、ずっと観続けている劇団。

【トロワグロ】でやっと岸田戯曲賞を取ったにも関わらず、受賞が遅すぎたのか?
受賞の前後作がかなり迷走しているようだったが、前作の青年団と組んだ【ザ・レジスタンス 抵抗】では、過去の最高傑作【あの山の稜線が崩れていく】以来の傑作を作ってしまったようだ。
それだけに今作は非常に楽しみであった。

さてその新作だが、全くに見ず知らずの女性にいきなり「自己紹介させて下さい!」という勝手な男の行動から物語は始まっていく。
そして互いに待ち合わせてしていた友人が集まり、関係をしていくという流れになっていく。
その展開模様は、本人の勝手な思い込み、自己チューから生じて、会話のズレが物語を大きくしていくのだが、それは何時も通りのパターンでもあり、観客も待ってました!というところである。
ただ今作が何時も違うところは、のっけから「自己紹介させて下さい!」という言葉を男が発した瞬間から、怒涛の如く物語が始まっていく点である。何時もはある程度の状況がそろってから、ゆっくりと大きくなっていくのだが、今作のような展開は初めてであり、観客は一気に引きこまれていく。
ただ実際起こっている出来事は、どうでも良い事である。
まぁ、そのどうでも良いところを観客自身が勝手に脳内で妄想する事が、この劇団を見る上での本来の楽しみでもある。
初見の方は当然面白いと思うのだが、何度も観ている観客は、この作家が毎作品ごとにどれだけ変わっているかを感じ取らなければいけないと思う。

お勧めである。
ジャパコン

ジャパコン

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

人の良すぎる夫婦!!!
妹夫妻の厚かましさ・・・イライラしながらも笑ってしまいました。
堅苦しくない政治論争がよかったです。

「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

新鮮味が。
もう三年前以上になるんですね、ぼくが初めておぼんろを体験したのは、芸術劇場の展示会でのイベントで、そのときはすごく面白くて可能性を感じて。
その直後の公演は二回リピートして拝見したのです。そして今回が三度目のおぼんろ体験だったのですが。なんというか、あんまり進歩を感じなくて。正直がっかりしたのであります。世界に入り込めないというか。
いまのままでも熱烈なファンはいらっしゃるようだから、なんというか、いまのままでもいいのかもしれないですけどね。万人に受け入れられるってことはないでしょうから。ぼくみたいへそ曲がりもいますから。
舞台が広すぎる。欲張りすぎなのかもよ。

ネタバレBOX

前説(?)なんかも、新鮮味がなくて。「、、、をイメージしてください」と言われても。そんなことわざわざ説明しなくたって、自然にイメージできる世界を舞台で展開してくれればいいだけなのでは。
そこが船の上なのか、倉庫のなかなのか、丘の上なのか、寝床みたいなとこなのか、わかるけれども、どうしてわかるのかっていうとセリフで説明してくれるからであって、感じることはできなかったかも。
演技が予定調和な感じで、新鮮味はなかったです。大事なことが抜け落ちてる感じがする。
ぼくの提案は、演出を誰か違うひとに頼む、みたいなことをするとどうかなあと。
そうすればまた違う世界が広がるかも。
ものすごく辛口になってしまってゴメンナサイ。
ファーフンズン!

ファーフンズン!

あまみゅ☆カンパニー

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★

ハイテンションサイエンスファンタジー
説明の1行目しか読まなかった私は、てっきりくしゃみと鼻水を大フィーチャーしたどろどろなステージだと早合点してたのですが、実際には明るく楽しいSF物語でした。犬の進化の速さにはビックリしましたが、環境や動植物に対する人間の好き勝手を反省する、真面目な啓発メッセージを含んだ作品でもありました。ワンちゃんたちがカワイかったです。

「みどりのおばさん現る メランコリー白書」 「マイセブン」

「みどりのおばさん現る メランコリー白書」 「マイセブン」

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い! 【みどりのおばさん現るメランコリー白書】
グワィニャオン15周年...それを記念して2本立て公演「みどりのおばさん現るメランコリー白書」と「マイセブン」である。この2作品は物語がリンクしており、一つの事件と、その事件のその後が描かれ、双方の登場人物達が絡み合い、事の深層が顕わになるという。自分は前者のみ観たが、それだけでも面白かった。後者も観れたら...残念に思う。

物語は、緩いミステリーといった描き方。みどりのおばさん=交通安全という言葉が結びつくほど一般的になっている。この制度(学童擁護員)は、児童を交通事故から守るためスタートしたという。自分が小学生の頃は、学校で交通安全に関する映画を上映していたが、今はどうなのだろうか。

この学童擁護員の組織は全国規模で、各支部が存在するという。物語は東京都八王子市が舞台になっている。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

昭和34年(1959年)11月19日、通学する児童を 交通事故から守るための学童擁護員(愛称:緑のおばさん)の制度がスタートしたという。物語りは、このみどりのおばさんと無軌道な若者という分かり易い対立構図で展開する。

舞台セットは、中央奥に八王子市街の模型が作られているが、劇中に「ウルトラの母」が登場し、その大きを示すためTV撮影用のセットが組まれているようだ。上手側にますだ商店(たばこ屋?)、下手側に2階建ての学童擁護員八王子支部詰所の看板が掲げられている。両側に電柱も立ち街の一角を作り出している。

昭和の懐かしい雰囲気を感じる。1役2名(大人と子供時代)を往還させ、その中で地域の繋がり(子供がみどりのおばさん一人ひとりの性格分析をして親しみ)を見せる。この公演では、子供が抱くヒーローとしてウルトラの母が街を守る。(安全)守るをみどりのおばさんに準(なぞ)らえていると思われる。

梗概...警察取調室であろうか、中央に机・椅子が置かれている。主人公・津田みどり(渡辺利江子サン)と刑事・笹岡(尾形雅宏サン)との激しいやり取りから物語は始まる。その台詞回しは、つかこうへい 「熱海殺人事件」もしくは「売春捜査官」のパロディ。自動車、バイクの衝突事故、それに巻き込まれた通行人(みどりのおばさん)に関わる事情聴取のようだ。実は本名を名乗らず、のらりくらりの返答。そして事故から49日目にしてようやく真実を語り出したが...。

交通事故を再現する演出は、コメディタッチであるが、リアル感もある。若者の狂気と車の凶器が見て取れる。一方みどりのおばさんの侠気が子供を守る。しっかり見せ場(クライマックス)へ導く展開と観(魅)せる 力 が素晴らしい。この公演では交通事故というよりは「事件」に近いような取り扱いであるが、その悪意を教訓臭く観せることはしない。そのエンターテイメント性重視が心地よかった。

次回公演を楽しみにしております。
空の箱庭

空の箱庭

「空の箱庭」舞台化プロジェクト

新宿眼科画廊(東京都)

2016/12/02 (金) ~ 2016/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★

抒情的な...
失恋した女性の心の彷徨を描いたような物語である。情景は目に浮かぶようであるが、その風景・景色はのっぺりとした静止画のようである。額縁の中で人物だけが動き、その感情だけが伝わるようだ。枠がない空に箱庭を作るという絵空事、そのぽっかりと穴が開いたような心内が少し切ない。
(上演時間1時間25分)

ネタバレBOX

テーブルに相向かいに座る、または海を眺める、いずれにしても組み合わせの違う2人芝居に近い。
梗概...主人公の女性・駒場(篠原彩サン)は7年間同棲をしていた「渋谷くん」(登場しない)から突然の別れを告げられ傷心、友人チャコ(三澤さきサン)に電話し、その家に住まわせてもらうことになった 。江ノ電沿線、海が見える青壁の家である。その家には保育士・池ノ上(花戸祐介サン)が住んでおり、チャコの従兄弟と言っていたが、後日、夫であることがわかる。チャコは売れっ子絵本作家、実は浮気をしており相手の男・北沢(森田陽祐サン)の子を宿した。場面は浜辺の散策で知り合った男・浜田山(武井駿サン)とのぎこちない会話。登場人物5人の淡々とした日常会話が瑞々しい。

駒場は、別れた現実を何とか受け止めようとする、そんな時、渋谷くんが自分より若い女性と結婚することを聞く。私の7年間は何だったの?口惜しさ、苛立ちからの痛飲する姿がいじらしくも切ない。一方、池ノ上は飄々とした物腰、チャコの浮気を容認しているようだ。そのチャコは、不毛な関係をも楽しんでいる様子だ。そして浜田山は駒場の大学の後輩で在学当時から慕っていたような...。

それぞれの関係は交錯した人間関係ではなく、あくまで2人の関係の中で揺れ動く感情を表している。肉感的というよりは精神的な気持の変化に心を重ねて観るような、そんな等身大の物語である。
役者5人のキャラクター(感情表現のヘタな男-池ノ上、一見楽天家-チャコ、身勝手でずるい男-北沢、透明感の浜田山)はしっかり立ち上がっている。特に、花戸さんの飄々とした態度が、篠原さんの喜怒哀楽という感情を浮き上がらせ、人物描写が生き生きとしていた。

この物語は、結婚を意識した女性が、自分の胸の内に抱え込んだ気持ちに折り合いをつけるような、そして現実に立ち向かおうとする過程が緩やかに、透明感溢れる描写で演出されているところが好い。
絵本というファンタジックな浮揚感は、この物語のゆったりとしたテンポそのもの。そして波の音が聞こえ抒情豊か...余韻のある公演であった。

次回公演を楽しみにしております。
「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台美術が……
兎に角素晴らしかった。ルドベルから三作目なのだけど、今回も「ゴミ」と呼ばれるモノが「ゴミ」ではなく、「アート」でした。あの世界は本当にクセになります。
物語りはアゲタガリに感情移入をし過ぎて、号泣し泣き疲れました……本当にオススメの劇団です。

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

応援上演回、拝見しました
楽しいイベントでした。ぼく自身は飲みが足りなかったみたいで、応援といえる応援はできなかったけど。みなさん頑張って応援されてましたね。その雰囲気がよかった。
なんかの芸術作品みたいに完成されたものじゃなくて、自由にその場でアドリブっていうんですか?そういうのができる芝居。
次回もまた観たいです。よろしく。

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