マルカジット、マーカサイト 公演情報 やみ・あがりシアター「マルカジット、マーカサイト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    近未来の世界と現代人
    説明...宇宙飛行士は性欲が強い というイメージ。同時にヒーロー(HERO)でもあるような。その人間性を分析、いや分解すればHEROはH+ERO(エロ)である。そして「英雄、いろを好む」という言葉も聞く。どちらにしてもスケベのような...。

    本公演、タイトルは人間の三大欲(性欲)と「石」という硬いを掛け合わせた、または何かに準(なぞら)えるような描き方であった。序盤は少し緩いテンポであったが、火星パワーストーン採掘を決定した以降は、テーマをしっかり意識した内容になっており面白かった。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    この劇団は、人間の三大欲をテーマに公演と続けているようで、前作が”睡眠欲と鳥”、次回が”食欲と花”を予定しているという。
    さて、三大欲のうち、睡眠と食欲は生命に直結するが、性欲はその危険は少ない。しかし、睡眠(健康)と食欲が確保できれば、性欲はその頭をもたげてくる。

    物語は、近未来の私企業による火星での宝石、もしくは新宝石の採掘および火星での生活環境実験といったもの。その火星にあるオパールを採掘し、地球への帰還間際に発見したパワーストーン(マルカジット、マーカサイト)の更なる採掘を行うため、帰還を2年6カ月延長した。その期間にパワーストーンの不思議な力で性欲を感じるようになる。今まで経験せず、思念・観念として捉えていたことを実践し、その現実(結果)として妊娠する。同時にパワーストーンの力は、酸化という現象によって、その輝きは失せる。性欲の抑制またが減退をパワーストーンの輝きを通して表現しており、分かり易い。

    物理宇宙と現実宇宙(下半身)の世界を出現させ、そこでは現実(愛)などなく、生殖行為も覚醒しない。精神をコントロールしミッションに集中させる。その現れとして各人に専門分野を負わせている。しかし、それをも乗り越えて押し寄せる(性)欲望を抑えることが出来ず、感情・肉体が支配される。その過程を面白可笑しく描き、知的エレガンスならぬ「痴的」行為をテーブルの上、下で繰り広げる。
    Hey Baby...シーン転換の際、テーブルの上で観客に呼び掛ける台詞。暗転などを多用せず、観客の気を逸らさない工夫をしており好感が持てる。また、作庭の際、使用する丸石(色付けあり)を多く用い感情表現するのも巧い。

    ラスト...地球への帰還後の記者会見で、AVタイトルの台詞を連呼していたようだが、これには痴性しか感じられず、逆にここは知性を持った締め括りにしてほしいところ。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/10/09 12:50

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