〻のメルヘン 公演情報 フロアトポロジー「〻のメルヘン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ピースが揃わないジグソーパズル
    ある程度観客の想像に委ねられるところがあるので、
    観客ごとに見えている世界に多少の違いがありそう。
    1000ピースのうち100~200ピース程度欠けたジグソーパズルみたいな。

    当然のことながら、「ドロッとしているなあ」というのがまず。

    今回は色に重きを置いているのかなと思うところあり。
    色を統一するのはさぞかし手間だったろうと。

    大森、武本両氏の声が聞かせる感じでよし。

    徹底してフィクションなんだけど、その奥底に見えるものは
    おそらくフィクションではない、そんなところ。

    見ているうちに、角畑、小崎両氏の術中に嵌っているなというのは感じるが、
    作品を見ていくごとに「してやられた感」的なものが薄れていくようにも。
    (作風として力技で押しきれないので致し方ないかもしれないが)

    ネタバレBOX

    「執着」が今回のテーマというところなんだろうか。

    ここは「ハッピーエンドや純愛はあり得ない」という経験則があるので、
    当日パンフレットを見て(見ないと主宰に怒られるw)、傾向を分析。
    「故人とあるけど(葎子に)殺されたりしてまともな死に方してなさそう」とか、
    「菜々子って不倫相手の娘なんじゃないか?」とか、
    「整形してそうだし、どことなく復讐チックなものがあるのかな」とか。

    終盤の野間と菜々子のシーン。
    整形しているはずの恋人に何ら驚かないのは、
    やはりカラクリがあるんだなと思わせる。
    (整形後に何らかの形で会っているようにも思えないし、
    整形していることを予め知っていたように感じられた)
    復讐の手駒として使っているのかな?くらいには思っていたので、
    九段サイド(というか葎子サイドというべきか)べったりなのにはやや驚いた。
    まあ、最後の葎子と菜々子のシーンでそう単純でもないようにも見えたが。

    各登場人物に話を聞いて回っているのが、菜々子だと思わせるような
    台詞が多いので、すっかりそのつもりでいたんだけど、誰なのかは分からないままなんだろうな。

    それと、何らかの形で「絵本」が出てくるのはもはやルーティンなんだろうか。エバーランドしかり、櫻の餌しかり。他の過去作品にもあったような気はする。

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    2016/10/09 20:52

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