満足度★★★
ピースが揃わないジグソーパズル
ある程度観客の想像に委ねられるところがあるので、
観客ごとに見えている世界に多少の違いがありそう。
1000ピースのうち100~200ピース程度欠けたジグソーパズルみたいな。
当然のことながら、「ドロッとしているなあ」というのがまず。
今回は色に重きを置いているのかなと思うところあり。
色を統一するのはさぞかし手間だったろうと。
大森、武本両氏の声が聞かせる感じでよし。
徹底してフィクションなんだけど、その奥底に見えるものは
おそらくフィクションではない、そんなところ。
見ているうちに、角畑、小崎両氏の術中に嵌っているなというのは感じるが、
作品を見ていくごとに「してやられた感」的なものが薄れていくようにも。
(作風として力技で押しきれないので致し方ないかもしれないが)