
第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』
劇団天然ポリエステル
キーノートシアター(東京都)
2016/11/24 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
これは!
今回の天然ポリエステルさんの二本立て公演のうち片方の公演「Ctrl+Zダイアリー」と書いて、リトライダイアリーと読みます。
もう一本とは全く毛色が違う話なんですが、絶句です。完全にやられました。
久しぶりにこれは伝説として語り継がれるんじゃないかという公演にぶち当たりましたよ!
「この世界の片隅に」でも、なかなかすごい演出だなあと感心する事はあっても涙ボロボロにはならない非情でスレたワタクシですが、この作品には完璧に打ちのめされました。涙で前が見えません。・゜・(ノД`)・゜・。
多分、絵空事の感動のツボポイントが普通の人と完全にズレているようです(^_^;)
ただ、そういうヒネクレ者は若干ながら一定数居て、この劇団の作演出はそういう尋常じゃない人のツボをつくのに長けた天才なのではなかろうか、という気がしています。
簡単に言ってしまうと、イジメに屈しない強い意志を持った聡明な女の子と、頑張ってるけどまるでダメ男くんの精神が成長していく話。
って言うスタイルですが、映画で話題になった「聲の形」の登場人物の女の子、植野さんを素直にして川井さんを合体させて超賢くしたような女の子、もしくはマンガ「宇宙兄弟」のビンセント・ボールドを若い聡明な女の子にしたような屈強な精神に完全にノックアウトされてしまいます。
上演時間は約90分と、話はコンパクトめですが荒唐無稽な芝居らしいわざとそれないでしょwっていう筋を織り交ぜながら、一気に畳み掛けてきます。
この話を見ていて、高校の時超変人だったあのクラスの同級生の子もこういう感じだったんだろうなとか、年齢ではなくて、精神世界って構築されている人はされてるし、年寄りになっても全く構成できていない人もいるものなのかもなあとシミジミ思ったり。
あのときの約束を守って変わらないままずっとトンガッて20年間生きてきた彼女が再開を果たしたラストシーンは、役者さんがまだその実年齢には達していないからなのか、ちょっとあっさりしていて物足らなく感じることもあるけれど、ダメ男くんだった彼が明確なリアクションをできないまま暗転になる演出ってのはなかなかやるな!と感心したり。
悪役も、生身の人間が容赦なく徹底的にあの非道を演じきるのはだいぶ難しいところだと思いますが、まさに絵に描いたようなというのがふさわしい極悪非道っぷり。影響されて改心したりなんていう生っちょろさがないのが素敵でした。
天才気質の人というのはそれなりに見かけますが、最初に天ポリさんを見せてもらってから、現在までの間に職人として職業脚本家として荒波に揉まれ、すごい苦労をしてきていると見受けられる高原フヒトさんは、ストーリーのテリング技法をしっかり自分の物として身に着けてセンスと技巧が高いレベルで融合してきているように感じます。
もうね、そのままアニメ化できるぐらいの完成度だと思いましたよ。
時間捻出して、日曜日もう一回見に行こうかな?こんな気持ちになったのは久々です。
絵空事ジャンキーでも十分な刺激を受けられる、伝説に残る素敵な作品でした(^^)
あの芝居すごかったよ!と終わってから語られるより、日曜日までやってますから、是非この目で見てみましょうよ。ワタクシが言ってることが納得できた人は、おめでとうございます!まともな人が住む世界から完全に外れたところに棲息する素敵な人認定です(笑)

ベッドトークバトルS
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2016/11/19 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
苦悩するベッド
初めてでも、若者でもない人たち(一部草食系若者がいましたが)のベッドでのあれやこれや。どれもその後が気になります(笑)。できたら全部見たかった。

ラクリーメ・ロッセの読書会(6日昼追加公演)
もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡
ラゾーナ川崎プラザソルなど(神奈川県)
2016/11/25 (金) ~ 2016/12/06 (火)公演終了
満足度★★★★
舞台も試みも面白い!
レパートリーシステム、レパートリーシアターって知らなかったので、とても面白い試みだなぁと。
レパートリーをもっておいて、何処でもいつでも気軽に上質の芝居を!ってことのようです。
良い脚本と俳優さんが必須ですね。
6人の登場人物が各々なかなか曲者で、話し合うなかで状況や気持ちが二転三転してって目が離せなかった。
問答無用で笑っちゃうシーンが多く(特に田中さんと青木さん、笑いをかっさらっていました)ストーリー自体は知っていたのですが、いやー、そんなの関係ない面白さでした。
アルコール飲みつつ観劇ってのも、私はお酒が好きな方なので楽しめました。
ただお酒の臭いが苦手な人もいるでしょうから、バーやカフェじゃなく、普段は飲食禁止の劇場でアルコールオッケーにするなら、先に告知しておいた方がいいのかも、とも思いました。

vol.18<DADDY WHO?>
天才劇団バカバッカ
サンモールスタジオ(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い! 【木村昴バージョン】
父の通夜に集まった人々、単なる知り合いではなさそう。そもそも面識もなく、これから一波乱起きそうな雰囲気が漂っている。父は亡くなっているから登場しないが、ここにいる人たちの話を通して生前の人柄なりが明らかになって行く。その不思議な半生の悲喜交交(こもごも)が観る人の心を温かくする。
(上演時間2時間 途中休憩1分程)

荒野ではない
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
社会と個人を描く
「青鞜」...今から約100年前に女性だけによる文芸誌が創刊された。そこに著された主張は現代にも通じる課題・問題でもある。それだけに、プロパガンダと受け取られそうであるが、当時の社会情勢・状況の中に巧く溶け込ませていた。
(上演時間1時間35分)

ベッドトークバトルS
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2016/11/19 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
初めてのベッド
初体験もしくは初めての相手とベッドを共にするとき、多少なりとも「あれっ思っていたのと違う!」とか「なぜ、このタイミングでこんな事が!」というのは結構なあるあるだと思う。
そこを なし崩しにできない人達の肥大した自意識と、性欲のせめぎ合いが面白い。
開演前に「笑ったら変態だと思われるから笑わない。なんて考えないでください」とアドバイス的前説が。素直に女性の笑い声が多くて、そこがまた面白い。
舞台はダイレクトにそのものですが下品な感じはあまりしなかったので、そこんとこ心配されている方も大丈夫だと思います。

ゆっくり回る菊池
僕たちが好きだった川村紗也
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

ザ・タイムマシーンズ【全日程終了しました。ご来場誠に有難う御座いました!!!!】
THE TRICKTOPS
劇場MOMO(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
タイムマシン???
さて、これをタイムマシンというかどうかは意見が分かれるところだと思いますが、実現可能性がありそうなものをタイムマシンっぽく扱うことで話が真実味を帯びてきて、荒唐無稽なSFではなく、研究現場の暗部とうまく絡めることができたということで、設定の勝利で、いい作品になってました。2時間の舞台ですが、場面の切り替えが多すぎたせいでちょっと冗長かなという気はしましたが、細かく場面を切り替えないと話が進まないからしょうがないかな。

ゆっくり回る菊池
僕たちが好きだった川村紗也
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

王妃の肖像
有職文様
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
素敵な世界観でした。
最初、古典のような話言葉が気になっていたのですが、どんどん話が進むにつれて言葉を自然と感じられ、話の中に入り込むことができました。
とても充実した2時間でした。

王妃の肖像
有職文様
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
素敵な世界観でした。
最初、古典のような話言葉が気になっていたのですが、どんどん話が進むにつれて言葉を自然と感じられ、話の中に入り込むことができました。
とても充実した2時間でした。

夢幻の血脈
劇団虚幻癖
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
難しい
正直難しい話です。
見逃すと余計に話がわからなくなるので目を離せない芝居ではありますがだからと言ってスカッと終われる話でも無く⋯
感想を書くのも難しい話でした。

文久四年のポゥトレイト
立体再生ロロネッツ
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
1枚の写真が込める想い。
現代で発見された1枚の写真が込める意味とは?
写真に映る幕末期の想い、葛藤と現代の対比と人々の心情が作品のキーとなっている。
ちょっとしたミスもありましたが、どんどん魅力が溢れる舞台になっております。そして歴史に興味を抱かせてくれる作品にもなっています。

各駅停車9時12分発
劇団Tempa
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2016/11/12 (土) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
少し煩雑だったかな。。
少し煩雑だったかな。。
色々あったんだけど、意外と雄大くんと沖さん、原さんと久保さんのエピソードしか残ってなくて、多分それらは自分の中で完結している感じがしなかったからかなと。。
雄大くんと沖さんのは面白くて好きだったかな。。
列車の音は大きい方が良いのになぁとか椅子の位置とかスペースとかバラバラでも良いのになぁとか、まあ個人的には色々思いはあるものの、劇団や役者を観に行くというイベントとしての楽しさはあるわけで、満足度では全然問題ないのだけど。。
若い人(年齢だけのことではなく。。)の舞台を観ると、話をつくる前に、つくり手の身近なところで今、切実に伝えたいこと、今のからだで表現したいこと、今しか伝えられないこと、今だから伝えないといけないこと、そういうのをまずは深く模索したのだろうかと・・、表現はもっと我がままで自由にやれば良いのにな。。とか、つい思ってしまいます。

岡田利規 短編小説選『女優の魂』『続・女優の魂』
ディレクターグ42
アトリエ春風舎(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

ミュージカル「八犬伝-東方八犬異聞-」二章
CLIE
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほさか演出
実を言えば、あまり期待はしていなかった。三上俊君出演ならぐらいの気持ちで観に行ったのだが・・・。抱えているものがありながら、少年らしさを感じさせる“しの”。生真面目で優しい“ソウスケ”と、キャラがアニメのイメージを壊さない。そして、アニメ以上に、心に沁み込んだ琥珀役の岡村さやかさんの演技。彼女の舞台は4作目だが、今回は今までと違う雰囲気で、また違う魅力を感じた。そしてなにより見事だったのは「ほさか演出」!!無駄な暗転がない!舞台上下段、そして上手下手、中央、全体と舞台使いが実に巧い!目にも飽きさせない美しい演出、このサイズの劇場の2.5次元で、これぐらいドラマとして完成させてくれたものは少ない。演出に感動してうるっと来てしまった。

あしたは全力モンキー
超人予備校
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
これまで拝見した中で1~2の面白さ。干支を一巡の第12回本公演
干支を一巡の第12回本公演。
出演陣が超豪華。
その豪華さ以上の面白さ!
世界で一番強いサルやら何やらが出てきます。
これまで拝見した超人予備校さんの中でも1~2の面白さ。
客席は笑いっぱなし。
開演前の西原さんの歌も良かった。

荒野ではない
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

Floating Words / Re-entre an Exit
The Bambiest
Earth plus(東京都)
2016/11/24 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★
残念
開演30分遅れ。もっと経験を積んでから主催してほしい。作品もよかったし、実力派ダンサーたちの踊りもよかったので、よい公演のはずだった。

今だけが 戻らない
企画演劇集団ボクラ団義
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/23 (水)公演終了