The Wonderful Parade 神戸公演
to R mansion
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2017/01/07 (土) ~ 2017/01/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
東京公演よりもパワーアップしてました。
会場も広くなりその広さを目いっぱい使ったパフォーマンスの数々はとっても素晴らしく、美しかったです。
照明も素敵で、会場全体を照らしたあの照明にとってもハッピーな気分に浸りました。
月刊彗星マジック 「ヒーロー」
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/01/10 (火) ~ 2017/03/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
ヒーローの設定が面白い。これならシリーズ化できるなという面白さ。そして終盤にシリアスで切ない展開になるのは彗星マジックらしくてよかった。
19時と20時半の部があり、19時を予約していたのだけど、開演前に二本立てと聞いて、「しまった、19時だけでなく20時半も予約すべきだった」と焦ったが、1時間15分内での二本立てだった。結局終わったのは20時25分だったが・・・
そして2月、3月も観劇。
30分×6本で、是非もう一回やってほしい。
3rdシーズンを楽しみにしてます
西戸山ワルツ
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2017/01/06 (金) ~ 2017/01/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
団地に住む平凡な一般家庭に宝くじ1等が当たった、という何とも新春に相応しい夢のあるお話。“突然の幸運に戸惑わないために”という高額当選者に限定で配られる冊子も登場し、高額当選に沸く様子や近隣に知られないために必死に隠そうとする様子などが見事に再現されていて面白かったです。まさかの結末にも驚き。2017年新年スタートにピッタリな大満足なコメディー作品でした。
演劇「金閣寺」
演劇「金閣寺」
THE CAVE(神奈川県)
2017/01/09 (月) ~ 2017/01/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
3時間近くの長丁場のステージ。古いビルの地下を使った小さな会場の壁に、金閣寺をサイケデリックな万華鏡で抽象的イメージ化していたのが印象的でした。汚いままの壁や天井が、コンプレックスの塊の主人公の素朴なんだけど殺伐とした心の中と見事にマッチしていたと思います。半世紀以上前の小説をもとにした舞台でしたが、テーマや表現は現代にも立派に通用するものでした。
たたかうおとな
演劇企画アクタージュ
荻窪小劇場(東京都)
2017/01/06 (金) ~ 2017/01/09 (月)公演終了
満足度★★★★★
初見の劇団さん。B班の公演を拝見させて頂きました。敵と味方の関係性が二転三転する面白い展開で、会話の内容もなかなかリアリティーがあって物語の世界にグイグイ引き込まれました。キャスト4名、1時間15分という比較的小規模な公演ながらも、舞台セットや演出もよく出来ており完成度が高い作品でした。主宰の方の熱心さも伝わり好印象です。
ミステリー×コメディ『13〜招かれざる客人〜RADICAL』
Artist Unit イカスケ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★
前説からとっても面白かったです。
お話も面白く、どの役者さんも大変コミカルに演じられていて、終始笑っていました。
フォトジェニック
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/01/10 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
鵺は鳴く。今までと同じように鳴く必要なんかない。だけどその鳴き声が、自分の声だとわからさせずにはいられない。
見せ方、感じさせ方、だいぶ違います。が、間違いなく鵺的です。
小劇場好きな方は内容とはまた別の楽しみも??
今年1本目にこんな豪華なもの見れてわしゃ幸せじゃ(´;ω;`)
最後の畳み掛けにもうひとつ何か、、、何かがほしかった!
ネタバレBOX
演出で客席を写真で撮るシーンがあります。カメラを撮られるor向けられるだけでアレルギー反応を起こしてしまう人はご注意あれ。
人によっては不快に感じるかもしれん演出だけどあのシーンの意味を考えるといい味でてきます。
月ろけっと
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
駅前劇場(東京都)
2017/01/07 (土) ~ 2017/01/10 (火)公演終了
満足度★★★★
☆4.2
舞台セットもろもろはとてもよかった。
演技が良かったのは針生さんと、客演の女性の役者さん。
ネタバレBOX
主人公の男の子が悪魔に「結婚してください」と言われ、振られた時、「相思相愛(365日)」を使おうとしなかった点がストーリー進行においてずっと引っかかりながら観てしまいました。「それを購入しようとしてもムダ」みたいにストーリー展開は変わらなくても、そこのところにはふれてほしかった。それがあれば申し分なく、☆4.2→☆5.0にしたと思う。
五右衛門
劇団そとばこまち
近鉄アート館(大阪府)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋の竹村さんが主役をやられると聞き観に行きました。
会場を駆け回る竹村さんに大感動!
竹村さんだけでなく他の役者さんも会場のあちらこちらから飛び出てくるので、おぉっ!!と何度もビックリしてしまいました(笑)
3面舞台を巧みに使ってるなぁと思いました。
「ごんべい」(2016年版)
ゲキバカ
HEP HALL(大阪府)
2016/05/27 (金) ~ 2016/05/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
歌ありダンスあり。大迫力で涙もホロリ。
いっぱい笑っていっぱい歓声あげて。
カーテンコールでの西川さんの挨拶に思わずもらい泣きしました。
『不眠普及』/『止まらない子供たちが轢かれてゆく』
キュイ
アトリエ春風舎(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/07/02 (土)公演終了
満足度★★★
『止まらない子供たちが轢かれてゆく』
過剰さが面白い。
スピード感が気持ちいい。
ネタバレBOX
過剰さが面白い。
スピード感が気持ちいい。
しかし、ラストと、言うか、オチ的なことは意外と面白くない。
そこまでのトーンと違うためか。一気呵成に行ってほしかったような気もするし、上手くスピードを止める方法もあったのではないかとも思う。
過剰な台詞と、普通の会話との差が上手く処理しきれていない印象も。
小学生って思った以上にオトナなのかもしれないと思いつつも、やっぱり子どもなんだな、という細かい描写もほしいところだ。
とても乾いた感覚の子どもたちが登場する。
台詞が重なる。誰が誰だかわからない感覚になっていく。
しょせんオトナから見たら、誰が誰なのかはわかるはずもなく、これは学級崩壊を黙認した教師そのものの視線かもしれないとも。
舞台の上には実際には出てこない、その他大勢の、空気たちのような存在が、実は主人公だったりする。
東京物語
赤星マサノリ×坂口修一
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/05/20 (金) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★
客入れから映画『東京物語』の音声が流れている。
舞台の上には、台詞に出てくる映画などのポスターが飾られている。
「ゲバラ」「道」「アラビアのロレンス」「キャットピープル」など。
ネタバレBOX
ある刑務所。「革命家」ブレーキと「オカマ」のオリーブが退屈を紛らすためるに語る映画の話。
そして脱獄へと。
『東京物語』を語る、語り口のうまさ。
2人芝居の面白さがある。
2人のバランスがとてもいいのだ。
台詞のタイミングやトーンなど。
上演回数を重ねているだけの良さがありつつも、マンネリ化してない新鮮さもある。
ゆびさきの半景
サカサマナコ
遊空間がざびぃ(東京都)
2016/03/31 (木) ~ 2016/04/03 (日)公演終了
満足度★★★
今後が楽しみなカンパニー。
初めて目にするカンパニーで、なぜ気になったのかは覚えていないが(フライヤーしか目にしていないので、たぶんフライヤーを見てだとは思うが)、思い立って劇場に行った。
ネタバレBOX
受付から案内までも丁寧で気持ちがいい。
とてもシンプルな舞台装置と手作りの衣装。
しかし、センスはいい。
細かいところまで神経が行き渡っていることが窺える。
音の出し方まで含めて。
若々しさが活かされている演出。
ダンスのような舞台での動き。
限られた照明を使った効果。
客席の後ろまで使った。
(これは必要ないかも、と思ったが)
強く伝わるものがなかったが、全体的にはとても好印象である。
女性ならでは、しなやかさを感じられ、今後がとても楽しみである。
作品とは関係ないが、私の観た日には関係者の親族らしき高齢の女性が観客席にいた。
暗い中での動きや台詞に「暗くて見えない」、あえて囁くような台詞に「聞こえない」などと声を出していた。さすがに「んー」とは思ったけど、付き添いの女性が気を遣い、高齢の女性に注意はしているけど、ご老人なので、どうしても声が出てしまうようだ。
まあ、しょうがないか、と思っていたら、その高齢の女性の後ろのほうに座っていた男性がかなり強い口調で注意をした。
付き添いの女性とのにらみ合いのようになり、かなり気まずい空気が漂ってしまった。
注意したい気持ちはわかるけど、どうしようもなさそうだ、というのは見てわかったと思うのだから、より悪い雰囲気になってしまうことが予測できるので、ここはひとつじっと我慢するが良かったのかもしれない。
その女性を追い出しても後味が悪いし、周囲の人も楽しくない。
こういうのって、難しいですよね。
前もってこういう方がいらっしゃるのがわかっていたのならば、その方には申し訳ないが、少しだけ端のほうの席に着いていただくという方法もあったのではないかと思うのだった。
星くず14号 ~PLAY
はちみつシアター
シアター風姿花伝(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★
ストーリーとまったく関係ないどころで、少しだけ面白いと思ったが、その後は笑えるところがなく、ほぼ苦痛だった。
ネタバレBOX
最初から台詞を叫びすぎで、真相がわかっていきつつの盛り上がりが感じられない。
全体的に台詞が聞き取りにくいし。
作品全体のリズムをきちんと計算してないのではないか。
観客が笑っていたところが、ほとんどテレビネタなのも御寒い。
コメディのフェスなのに、団体の紹介のようで、コメディ要素はほとんどない。
でもファンはいるようなので、私にはまったく合わなかっただけか……?
本公演は面白いのかもしれない、と思ったりして。
赤い蝋燭と人魚
人形劇団ひとみ座
県民共済みらいホール(神奈川県)
2016/02/06 (土) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団俳優座の岩崎加根子さんによる朗読と人形劇。
裁縫の動きなど、人形の動きはさすが。
朗読のテンポもいい。
ネタバレBOX
「月夜とめがね」「野ばら」「赤い蝋燭と人魚」の3本立て。
「赤い蝋燭と人魚」は、登場人物がすべて白い紙で出来ているような人形を使っていた。
顔には目鼻などもなく、表情は観客にゆだねられる。
拾われた老夫婦から金のために売られていく人魚娘の悲痛さや、売ってしまった老夫婦の後ろめたい表情などは観客の中にある。
白い人形の中で、人魚の娘が残した「赤い蝋燭」が存在感を増し、老夫婦を責める。
哀しい「死」を感じさせる3作品だった。
Mark(x):まーくえっくす
劇団鋼鉄村松
シアター風姿花伝(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鋼鉄らしいストーリーを、かっちりと上手くまとめた。
面白い!
中短編の作品で、このクオリティーにはなかなか巡り会えない。
ネタバレBOX
バブルムラマツさんはどんどん腕を上げていっているのではないか。
(ボスさん焦ってる? 笑)
物語が「鋼鉄村松」という枠をはみ出ず、演出がタイトになっていきながらも盛り上げていく。
次回作『オセロ王』にも期待が高まる。
ボスさんがいい役者だということを再認識させてくれた。
朗々と語る台詞が、物語の軸になっている。
そして女優の小山さんが、ものすごくいい。
鋼鉄村松役者陣の大きな支柱であった、ムラマツベスさんが休止中の今、そのあとを継ぐのは彼女かもしれない。
すぐにでも「村松」の名前を与えるべきだ。
こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~
ポップンマッシュルームチキン野郎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
とにかく最初から最後までずっと笑った。
前説から笑った。
再演だか再々演だかの作品。
なので、非常にこなれていて見やすい。
ネタバレBOX
サイショモンドダスト☆さん(以下長いのでサイショモンドダストとする)は、実はかなり苦手な役者さんだった。
ポップンマッシュルームチキン野郎を初めて見たときに、「うわー」っとなった。
でかい声がうるさすぎるからだ。
しかし、徐々にこちらが慣れてきたのかもしれないが、作品の中で浮いていた彼がしっくりとハマっていくのだ。
とにかく存在をアピールしようとしすぎるところが少し変化してきたのかもしれない。
彼を主人公にした短編からそれが如実になってきたように思える。
そのサイショモンドダストさんは、あいかわらず鬱陶しいのだが(笑)、とてもいいのだ。
会話がきちんと成立しているし、聞かせる。
サイショモンドダストさん、最高! だった。
彼がいいから作品が良くなったのではないかとさえ思えた。
ストーリーは前回を見ているので知っているにもかかわらず、笑ってしまう。
戯曲自体がしっかりしているのと、演出が巧みでダレさせないからだ。
役者も作品と演出の呼吸がわかっているので、タイミングは絶対に外さない。
前回は車が飛び出す仕掛けがあったりしたが、今回はそういう仕掛けはない。
ほとんど「素」とも言える、シンプルなセットや装置でこれだけ楽しませてくれるのだから、彼らの力量がいかに凄いかがわかる。
この作品には、シンプルに彼らの良さ、面白さがすべて詰まっている。
お下品でナンセンスで、不敬で、純情で。
いろんな仕掛けや装置に頼らなくても、これだけのものを作り上げることができるのだ、ということを示してくれた。
星降る夜に猿は哭く
青年団若手自主企画 伊藤企画
アトリエ春風舎(東京都)
2016/05/13 (金) ~ 2016/05/19 (木)公演終了
満足度★★
タイトル思わせぶりすぎて少しださい。
連作短編的な印象から、カズオイシグロ原作の舞台『夜想曲集』が少しだけ思い浮かんだ。
ネタバレBOX
福島、障害などか唐突に現れてくる。
しかし、これらが登場することの納得度が低いのだ。
普段の生活の中に紛れている、という視線だとしても、唐突にしか感じられなかった。
1つひとつのシーンの中でのインパクトと意味合いでそうしたのだろうが、全体を俯瞰するとしっくりこない。すなわち、構成力が足りないのではないか。
5年後に死んだ妻と会うとか、最初の場面の違う時間を見せるとかは、ないほうが良い。湿り気が少なくクールなほうが引き締まったのでは。
「なぜ来たの?」は、自分のことを聞いてほしいからだろう。
わが家の最終的解決
アガリスクエンターテイメント
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/05/04 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
「会議コメディ」とは別のアガリクスのもう1本の柱、「不謹慎シットコム」。
東京大空襲の前日を描いた『大空襲イヴ』では、主人公を含めすべての登場人物が翌日の東京大空襲を知らないまま物語は進んでいく。
観客のみが知っている悲劇が笑いの下に流れていて、どんなラストにせよ、悲しくて強いメッセージの裏打ちがあった。
そして今回は……
ネタバレBOX
今回の『わが家の最終的解決』は、ユダヤ人であることで待ち受けるホロコーストと、それを匿うことで主人公が被るであろう死が、背中に張り付いたまま進む。
こちらは、その後、彼らがどうなるのかは観客もわからないのだ。
この点が『大空襲イヴ』とは異なる。
どちらがいいか、ということではないが、『大空襲イヴ』のほうが、どう転がっても悲劇なので、戦争をテーマにしたということが、きちんと伝わってきたのではないかとも思う。
とは言え、あいかわらずテンポがいいし、知られたくない情報と顔合わせをしたくない人、そうした関係が、人ごと、時間ごとに変化して突き進む戯曲は面白い。
1本の中心ストーリーを交差して、絡めてくるエピソードの多様さがうまいのだ。
ただ、逆に言えば、盛り込みすぎで山場がうまく作り上がっていかない気もしたし、ガチャガチャしすぎな印象もある。
小さな緩急と、大きな盛り上がりがうまく組み合わされば、静かなラストを演出でき、さらに最後のオチも鮮やかに決まったのではないだうろか。
ラストで言えば、単純な「メデタシ、メデタシ」でないところが、「うまいな」と思わざるを得なかった。
音楽でメンデルスゾーンとワーグナーの対比が効いていて、さらにワーグナーの『結婚行進曲』が使われているオペラ『ローエングリン』では、ローエングリンが自分が何者であるかを、妻エルザに告げることで彼女の前から去るというストーリーであり、このラストを暗示してたのではないか、と公演を観てからしばらくして気が付いた。
……そこまで意識して作ったのかどうかはわからないけど。
ゲシュタポの黒い制服は、この時期はすでに着用禁止だったと思うのと、そもそもゲシュタポの場合、制服と私服のどちらでもOKだったはずなので(実際、上司は制服着てないし)、主人公ハンスは、私服のままでよかったのではないかと思う。
ハンスの制服にまつわるドタバタはそれほど意外性もないので、むしろハンスの友人のどちらかが、黒い制服にこだわりがあり(着用禁止にもかかわらず好きだから着続けている的な)、彼が現れてから彼を匿っている家族から見えないようにする、さらに制服を脱がせる(太陽と北風的な)というステップのほうが、よりハードルが高くなり、面白さが増したように思うのだが、どうだろうか。
ハンスを演じた甲田守さんだからこそ、の変な生真面目さが良く出ていたが、よくよく考えるとゲシュタポに入っていてこんなことをやっているというのは、明らかに頭がおかしい(笑)ので(愛のためとはいえ)、甲田守さんの一途さが段々不気味に見えてきた。
逆にエヴァを演じた熊谷有芳さんは、明らかに頭の回転が早く、行動力もあるので、ハンスが何者か知っていて、ハンスの間抜けさを利用したように思えてきた。だからラストはあっさりと分かれるのは当然。
2人が愛し合っている、という雰囲気もまったく伝わってひなかったし。
レジスタンスの淺越岳人さんは、あいかわらずの屁理屈王だったが、ちょっと無理矢理そうさせすぎたか。
タイトルは上手い。
僕の居場所
劇団あおきりみかん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/10/01 (土) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★
隠されていて見えない、舞台の後ろ側。
そこには何があるんだろうと、少しわくわくした。
予想できなかった、その後ろ側が現れたときには「これは面白くなるぞ」と思ったのだ。
ネタバレBOX
結局、後ろの採掘現場は、主人公の「心の中」であって、それをまるで「自分探し」をするような作品だったのではないか。
彼にかかわってきたいろいろな人がそこに次々に現れる。
彼らがいるはずのネットカフェ自体も、そこに存在しているのかと考えると怪しくなってくる。
彼はネットの中で生きているようだ。
まるで大団円のように「メデタシ、メデタシ」となったラストではあるが、本当にそうだったのだろうか。
つまり、ここで繰り広げられていたのは、「彼の心の中」のことだけであり、そこに現れてくる人々とはすべて「彼の中」にある「妄想の産物」ではないのか。
例えば、彼のトラウマになっている、幼稚園時代の熊の縫いぐるみのエピソードも、実はこうでした、という彼ににとって「救い」になるような「真相」も「彼の中」でのことであって、本当かどうかはまったくわからない。というか、単なる願望でしかなく、彼を励ます母親の姿も彼の願望であろう。
したがって、大団円もまた「彼の心の中」に去来したものであって、実は彼はネットカフェの1室で妄想に耽っているだけの彼の可能性がある。
誰も注意を払っていない、誰も見てすらいない彼の哀れな妄想がこの作品の内容むそのものではないのだろうか。
ネットカフェの1室で、垣間見た、救いのある妄想を見ているだけの男の話だったように思える。
主人公の名前が「ななし」と言うのもそれを裏づけているのではないだろうか。
したがって、『僕の居場所』というタイトルは相当つらいタイトルではないだろか。
主人公を演じたカズ祥さんは、声のトーンといい、繊細で追い詰められている感があって良かった。