満足度★★★★
避難民の現在原発の恩恵を受け、原発に故郷を奪われた人々。 登場人物達の、事故から5年経った「今の想い」が各人漏れることなく心に響いてきます。あの忌まわしい惨事が否が応でも思い出されてつらくなってきますが、忘れてしまってはいけないのですね。 最近問題となった避難民いじめの元凶となる誤った考え方も提示されていました。 作品の最も重くて深い役どころを高橋長英さんが担い、短歌に故郷の想いを託す聡明な女性、安田成美さんが全体をまるで柔らかい光で照らしてくれる様に救いとなってくれました。
0
2016/12/01 01:53
このページのQRコードです。
拡大