最新の観てきた!クチコミ一覧

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エノケソ一代記

エノケソ一代記

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/11/27 (日) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

三谷幸喜作舞台を初観劇。サンシャインボーイズとか伝説だしシアタートップスは既に無かったし(年表的にはさほど「昔」でも無いらしいが)。近年演劇作品をコンスタントに打ち出しているので、映像の仕事が減ったか演劇熱を再燃させたか、いずれにせよ「往時の勢いに及ばず・・」等と失礼ながら勝手に見越して観に行った。
三谷的世界を発見。伏線とその独特な回収、笑わせ方の妙が三谷的、と納得するものがあったが、序盤で笑いを取りそびれているように見え、世田谷パブリックを奥行き浅く使ってるのに広く感じる。「毒」を期待したところへウェルメイドの風が流れると、やや肩透かし。だがそこは猿之助の人情を震わすワザが十二分に補い、最終的には熱烈なエノケン・ファンたる人物像がオーラスのオチを堅固にした。
終幕の構図の美しさを見るに、この瞬間のために作られた構造物としての脚本が三谷氏の「仕事」なのであるな・・という印象だ。(過去作品で映画化されたものなどを観ての印象がそう。)
ただ、やはり伏線とオチが約束する「どう演じてもさほど外れのない」という意味での完成度の高い脚本は、「演劇」をある一面的な魅力に押しとどめてしまう面もあるという、(ウェルメイド品への)実感を裏付けもした。俳優が「人間」として複合的・多面的に持つ「リアル」を捨象してしまわずに脚本の構成の妙を生かす、両立の難しさを思う。三谷氏がそれを志向したならまた面白い代物になるかも・・。三谷演劇素人の感想。

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

滅多に触れられない国/域の「演劇」を短編リーディングで手軽に観られる機会だが、毎度の年末。今年は運よく早くに公演チラシを手にして、2編中1編を観劇。
俳優一人によるリーディングで、毎ステージ異なる読み手で計4回。これが変わり種の台本で、俳優・観客ともにスリリングな体験となる。作家の言葉を代弁する俳優は純粋な意味で作者の媒介となっており、作者の自由奔放にしてある意志に貫かれた言葉が、観客を、俳優を揺さぶり、時に卑近な、時に壮大で高邁な思想の次元に導く。こうして過ぎる「時間」が意識される。
作家と、そこから距離を隔て、また時をも隔てた我々との「関係」とは何か・・単なる「芸術作品とそれを鑑賞する者」を超えた意表をつく呼びかけに戸惑い、ほくそ笑み、考えをめぐらす時間だった。

ネタバレBOX

場当たり性、即興性の高いパフォーマンスとは言え、当初50分から70分と聞かされた上演時間が、美加理氏の堂に入った余裕の読みと仕切りで100分を超えてしまい、後の予定を取り消すことになったのは少々残念。が、作品の性質上、これは飲まざるを得ないな・・。
ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2016/12/10 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかったです!!原作は読んでいませんが映画は見た事があって、あれをどうやって舞台にするんだろうと思っていたのですが、なるんですね!もうこの先どうなるんだろうと思い切り前のめりで見ていましたが、原作、映画とも知らなかった場合を私はもう経験できない訳なので何とも言えませんが、もしかしたら分かりづらいのかな。隣のおじさんが時々寝てまして、おばさんに「よく分からなかった」と言ってました・・・

ネタバレBOX

映画もそうでしたが「なんで???」が解決されないまま終わってしまうので、もやもやは残ります。原作読んでもそうなんでしょうか?
磁場

磁場

直人と倉持の会

本多劇場(東京都)

2016/12/11 (日) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/21 (水)

脚本家を精神的に追いつめて行くスポンサーが、そんなに自覚なくそうしてるようなところが怖かった。竹中直人怪演。やはり金を出してくれる人には頭があがらないのか?

鏡

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★

 ファーストシーンでいきなり観客を驚かせ物語に引きずり込む演出、演技はとても良い。

ネタバレBOX

然し、会場でのアンケにも書いたように状況設定にはもう少し工夫が必要だと思われる。
テーマは、完全性とも取れるし女性が理想的なパートナーを選ぶことの難しさとも取れそうだ。無論、他の解釈も成立するだろう。
 完全に関してはプラトンの対話中にある「人間球体論」をイメージしたい。そのような完全を求めて彷徨っている主体を今作は描いたと解釈するのである。
 もう一方は、生まれた時、200万あると言われる原始卵胞で(卵子の素)、その後どんどん減っていくにせよ、可也の卵細胞を女性は持ち、我々ヒトと雖も遺伝子の命ずる所からは容易に逃れることができないという事実である。無論、これは男性にも言える。総ての生き物が遺伝子の乗り物でしかないという考え方すら成り立つのである。
雌雄異体である我々ヒトのうち、産む性である女性にとっては、生まれてくる世代に対する責任もより重大であると自覚されるであろうから、理想のパートナー探しはそれこそ命懸けであってもおかしくない。そんな突き詰めたパートナー探しとも取れるのである。
 出演している女優が次々に、この立場に転じてゆくのは、このような解釈なら、説明がつくし。
 何れにせよ、女優陣の熱演が目立つ舞台であった。
冒した者

冒した者

笛井事務所

山梨県立県民文化ホール(山梨県)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/20 (火)

東京公演より、進化と言うか熟成され台詞一つ一つがズシーンと響いていた。

ステージ上にセットと座席をつくり、素敵な空間でした。

執事達は沈黙

執事達は沈黙

劇団ピンクメロンパン

シアター風姿花伝(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

凝った題名に追いつけませんでした。それ故、意味不明の分かりづらいものになってしまいました。

ネタバレBOX

先代の主人の死後、その息子に仕える使用人たちの話。執事ではなく、単なる使用人でした。

先代の主人が息子に殺されたということなどはアジンの妄想か、使用人の一人や息子の妻は生き返ったのか、幽霊か、死んでいなかったのかが良く分かりませんでした。

そもそも、生き返ったとして出てきた使用人は休憩室へ下がって死んだ使用人と同一人物なのか、登場人物が多くて特に特徴のない役柄であったためそこのところから良く分かりませんでした。
車窓から、世界の

車窓から、世界の

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/17 (土)

題名の印象とは全く異なるものでした。

ネタバレBOX

電車に飛び込み自殺した女子中学生のお別れ会に行こうとする人たちが、どこかの駅で線路内に人が立ち入ったために電車が来ないホームで運転再開を待っている間の様子を描いた話。

三人が手をつないでここ東奥原駅のホームから飛び込んだこと、三人はガールスカウト時代の知り合いで中学は別々だったこと、同人誌の漫画家が意識不明で集中治療室に入院中の中学生を題材に恋愛漫画を描いたことが影響したのではないかと思われること、集中治療室にいる中学生が躊躇している二人の手を引いて飛び込んだことなどが明らかになっていきました。

彼らは生き残った中学生のことを考え真相を秘匿しようとしました。遺族のことを考えるときちんと警察に話すべきだと思いますが、如何にも矮小な村社会で起こりそうなことでした。

事故時の運転士がリハビリのためにこの駅で勤務しているという設定が素晴らしかったです。
星のレストラン

星のレストラン

ポケットランチャーlaunchers lab

劇場HOPE(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

価格3,800円

とっても ほんわかなストーリーで あっというまの二時間でした!
個々の役のストーリー性も、とても楽しかった!
ストーリーを知った上で もう一度見て、見逃してたかもしれない伏線を確認するのもいいかも(*^^*)
座席も、色々な位置で観てみると、また違ったりするかもしれない!(*^^*)

「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」

「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」

ひろしまオペラ・音楽推進委員会

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2016/11/26 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/11/27 (日)

座席1階6列30番

価格2,000円

「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」ともレベルの高いオペラではなかったかなと。。
「修道女アンジェリカ」は重厚な舞台装置から来る雰囲気に厳かさを感じ、その時代に生きる女性ゆえの哀しさを感じました。
「ジャンニ・スキッキ」は演出で時代設定を現代寄りにしていて、こんなにお洒落で楽しいオペラを観たのはじめてでした。。
私の大好きなお父さん…を生で聴けてほんと良かったです。。

ひろしまのオペラが今まで回を重ねるごとに培ってきたものが段々と実って来たのかなとも思います。来年も楽しみにしています。

チケット代は席種によって、S席8,000円からC席2,000円まで色々。
はじめての人はC席2,000円を利用して観るのも良いかもです。

モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/12/18 (日)

劇場に入るや否や舞台のダイナミックさに驚かされ、迫力ある演出ではじまりどんな展開になっていくのか、ドキドキと期待を胸に良い緊張をもってみてました。
でもいつの間にか平坦なストーリーが続き、役者さんの演技力でなんとか飽きずにみれたような?期待していた荒唐無稽さが思ったよりぶっとんでいなかったような?
面白くて、演劇の楽しさも存分に味わえる素晴らしい劇団さんなんだけど、今回は、NOT満足。

車窓から、世界の

車窓から、世界の

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

女学生の集団自殺を巡る悲喜劇。方言での上演というのは、演劇にとって大きなポイントな気がする。
ステージをプラットフォームに見立てており、観客は線路の上にいることになる。そのため、電車到着(および通過)のアナウンスとガタンゴトンの音が鳴ると、列車と衝突する錯覚を覚える。あの擬似的な恐怖が、取り残された人々がどうしていくかという主題にリアルな意味を与えていた。

かもめ/桜の園

かもめ/桜の園

地点

吉祥寺シアター(東京都)

2016/12/13 (火) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/13 (火)

かもめの喜劇性を可能な限り発展させて、爆笑コメディに仕立て上げた地点のメンバーに驚愕。発話のタイミングだけで韻律、というかラップ的なノリを作り出す演出が素晴らしい。戯曲通りに三時間はかかる上演を80分にまとめていたのもよかった。

カエルエカ

カエルエカ

ツツシニウム

両国門天ホール(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

約一時間と思えない、濃密したステージでした。
観る人それぞれ感覚で受取りかたが違うと思うので、是非是非劇場で観劇して欲しい作品でした。

ポートエレン

ポートエレン

東洋企画 TO4O KIKAKU

SPACE9(大阪府)

2016/11/26 (土) ~ 2016/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★

日本の貿易を支えた紡績、女工さんの未来への思い。
平和な日本を築こうと奔走する若者の熱意。
その思いを受け継げているか?私達?

東洋企画さんには、いつも度肝を抜かれるのですが…。
今回、度肝抜く様な特別な物は無いですが、対面舞台、光の演出、美しかった。
普通に良かったです。

中嶋翠さんの紡ぐ姿、凛々しかった。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

ネビュラプロジェクト

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/04/29 (金)

川原さんが、素敵すぎる…。初見なのに開始5分で涙した…。ハンカチではなく、ハンドタオルで正解だったわ。
キャラメルメンバーが芸達者でスゴい。これは確かに長く支持される。

地名が、刺さりすぎて、共感倍増

TVの中でしか見たことのなかった川原さんの生の演技が観られたこともとても嬉しくて、世界に引き込んでくれる力が凄くて、トリプルコールの時にハケの方向間違えてテヘヘってしてるのが可愛くて、心がゴロンゴロンしてる。
ちゃんと若いし、ちゃんとジジイだった。

コソ泥三人組もキャラ立ってたなぁ。鮎川くんってあんなに大きかったんだ。前に見たときはそういう記憶なかったから驚きというか新鮮
魚屋と仔犬と女学生がよかったな。

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

 年末に上演されるこのシリーズも8回目を迎える。何とも感慨深いではないか。

ネタバレBOX

漸く日本の文化人も何とか世界に目を向けようとする時代にはなったか!? そうは言っても、普段評論が書ける方は兎も角、多くの演劇関係者がイスラムの内実については殆ど何も知るまい。「インシャラー」という科白でフランスのリセーアンが何故笑うのか? この程度の単純なことすら多くの日本人には分からない。更にハラルミートなどの宗教的タブーに関することも多くの日本人には分かるまい。自分は知らぬことを攻撃しているのではない。外部に目を開こうとしない多くの日本人の態度に対して批判しているだけである。既に日本には多くのムスリムが住み、日本人とも接触してきた。にも関わらず、彼らの価値観や人間関係のありようをアメリカ流のバイアスを掛けてしか見ない日本人が多数存在するように思うのだ。無論、そうでない日本人も自分の周りには多いが、日本人全体としてはマイノリティーであろう。
 まあ、ヨーロッパ人は、アメリカの大衆ほど単純ではないからムスリムに対して様々な対応を取るが、それでも“テロとの戦争”を標榜してブッシュがイスラム圏に仕掛けて以来、多くのヨーロッパ諸国でもイスラムフォビアが猛威を奮ってきた。今作の原作者イスマエル・サイディはベルギーで1976年に生まれたモロッコ系の人物である。ジハードは彼の三作目の戯曲である。現在までに205回もの公演が打たれ、観客の延べ人数は7万を超えるが、そのうちの4万人はリセーアンなどの若者である。一方で彼の笑いに富んだ作品は多くの世代に受け入れられているのも事実である。実際、突き付けている問題の深刻さ、鋭さを見事に笑いで緩和しつつ、キチンと問題提起をしている点で彼の優れた才能は高く評価されてしかるべきであるし、自分も原文で読んでみたい作家である。興味のある向きは仏語版を探して読んでみることをお勧めする。自分もこれからちょっと調べて読んでみるつもりである。
イライザ~深海にひそむ初恋~

イライザ~深海にひそむ初恋~

有限会社オレガ

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★

先日見たのと同じものとは思えませんでした。何がどうと表現できなくてもどかしいですが、連日見ていた友人によると「3日目からガラッと変った!」のだそうです。2日目も見た私は両方見る事ができて幸運だったと言えるのか?(笑)。珍しいおひげ姿の南さんが素敵でした。しかし研究所に虫はまずいでしょ。

X'mas Party!!

X'mas Party!!

Prismore

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2016/12/19 (月) ~ 2016/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★

 1本20分程の短編を3本芝居として上演した他、ピアノとギターの生演奏、更には女性陣によるダンスと中々盛りだくさんな100分。肩の凝らない内容だ。自分は、芝居が最も面白く感じた。無論、短編だから、オチや発想の奇抜さ、洒脱でピリリと薬味の効いた作品が良いのだが、年末の多忙な時、骨休めの気分が出ても良かろう。

Live Performance Stage「チア男子!!」

Live Performance Stage「チア男子!!」

LPS「チア男子!!」製作委員会2016

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ライブビューイングで見たので感想を投稿してもよいものか悩みますが、以前シネマ歌舞伎が口コミ投稿可だったので、いいかな、と…。

期待通りに爽やかで、慌ただしい師走のすさみがちな心に元気をもらえる舞台でした。

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