
快楽の谷
劇団 背傳館
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★
大学時代なぜかアニメ研の部室に入る機会があり、何とか話を合わせようと当時のある人気アニメを面白いと発言した途端、猛然と抗議され、あちこちで論議が勃発し始めたので、這う這うの体で退出した記憶が蘇りました。
どうやらアニメ界の腐敗に加担した作品を褒めてしまった様です。
「しっ知らんがなっ!」
本作はこの時の、別の空間を生きているようにも感じてしまった人達を彷彿させ、興味深かったです。
エロゲー制作事務所の、とある時間をそのまま切り取った形での進行で、説明的な台詞は特にない為、何とかその日常風景から内情を探り出そうと集中力が高まります。
エロゲ―新作がヒットしたのに、誰もさほど盛り上がることもなく、事件が起こっても不思議な収拾力をみせますが・・・
共感性ゼロ、心情不明・・・識別不可能ッ レーダーマ~ン♪(古く且つマニアックですいませんがピッタリきた曲)
只々リアルなひとつの世界を目の当たりにした残像が後に漂います。
1名だけでも普通?な登場人物を投入してもらえれば良きナビゲーターになってよかったかも。

看取りたがる男たち
劇団東京晴々
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
訝りとでもいおうか。ごくまれに遭遇する社会人劇団の立て看板だ。よしんば、演劇に身を粉にする人間が、「演じる」を生業とし、掛け持ちせず、悠々自適に春を謳歌するなど、およそ1割以下だからである。 そのマジョリティは非正規だったりする。
ということは、立て看板が意味するのは、「社会人」の、「社会人」による、「社会人」のための副業なのか。そういった訝りを四隅に準備しつつ観劇したと白状すれば 元も子もない。が、なるほど、「社会人」の方が、この舞台を100倍楽しめよう。
つまり、扱う題材が、財産と肉親という、極めて身近なステータスだからである。それぞれ性格を異にする兄弟を、義理の弟にからめ その「下心」をみせつける。 ホームチックな作り方でいて、やはり おどろおどろしい。
たわいない会話劇に放心していた観客に、インナー的な様相を込ませていく 。そして、その流れは、じつにドラマティックでもある。

蛇の足がき
ウンゲツィーファ
新宿眼科画廊(東京都)
2017/03/03 (金) ~ 2017/03/07 (火)公演終了
満足度★★★
2時間、椅子が大変だから休憩も入れてくれた公演。
弱くて、公演中止も危ぶまれた公演が幸か不幸か大成功。
調子にのってしまった、悲惨な結末。哀愁があります。
そして、不思議な価値観の彼氏に翻弄される彼女。
面白いけれど、悲しい人達の顛末。
けれど、それほど悲観的にならず。
誰も居ない舞台で迎える千秋楽は、無理かもしれないけど
数人の変身が起こる事を祈っております。

朗読公演 『アラカルト』
劇団C2
ラ・グロット(東京都)
2016/11/12 (土) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
演目のうち、美術教師の父親と娘の話。
亡くなる、ほんの間際までぎこちなかった、実父との関係に思いが至り、不意打ちを喰らったように胸に応えました(どんな顔して聴いてるべきか、エラい困り果てました、苦笑)。
気になった点。今回に限らず、なんですけど、複数の語り手が一人1話ずつ語る形式の朗読会って、指導者(演出家)が同じ方のせいか、どうしても、出て来る語り手が皆、似たような語り口になりがちかと。たとえるならば、フランス料理のフルコース、全て同じソースで味付けられた料理を出されたら、一皿一皿がどんなに味わい深くても、終いには単調で飽きが来る…ように感じられます。
もし出来得るのならば、寄席の落語家、とまではいきませんが、もっと語り手個々の色合い、出してもらいたいかなぁ~。でなきゃ、語り手がリレーしていく意味が無い!と思いますんで。

これは中型の犬ですか?
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
得るものがないのがこの劇団の大きな特徴。部分は思い出しても全体がよく思い出せないところが素晴らしい。観終わったあとの、結局何だったんだ感が今回は特に強い。

つややかに焦げてゆく
Antikame?
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/14 (月)公演終了
満足度★★★
少なからぬ観客が、あまりの単調さ?に、ついウトウトとしてしまっていた舞台です。
まっ、確かに、劇伴・効果音は古いレコードに針を落としたような、静かなノイズ混じりの音を想起させ、照明も主だったシーンでは、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』的な一点スポット。自分も前夜、充分に睡眠を取ってなければ、あるいは?な雰囲気でした(苦笑)
ただ、あえて、そうした環境を設定し、セットは椅子4脚のみ。セリフの大半は、2ウェイコミュニケーションも覚束ない独り語り。各場面間のつなぎとして、傘をさしているので、互いの顔さえ分からない見知らぬヒト同士が行き交う、雨降る、渋谷スクランブル交差点のシーンを挿入…作者の意図、自分なりに察せられました。
まるで田舎の旅館の一室で、隣りの部屋から漏れ聞こえてくる、相手がいるのかどうかも定かではない、ピロートークに耳を傾ける…そんな感じの2時間20分でした。
あっ!あと大塚由祈子さんの演技、じっくり観れたのは収穫でしたよ♪

みな兄弟∞
劇団オンガクヤマ
遊空間がざびぃ(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/03/12 (日)
座席1階2列
劇団オンガクヤマ『みな兄弟∞』 於:遊空間がざびぃ
最近よく見かけるAIやシンギュラリティをテーマにした作品。
意味深で思わせぶりな布石が散りばめられていて、後半それらが効いてきます。
全てが明らかになるわけでは無いのでモヤモヤとはするのですが、いろいろと考察するのが楽しい。
舞台セットがかなり本格的です。
開場時間から舞台上での演技が始まっていて、開演時間になると自然に始まるスタイルは
平田オリザさんの青年団の演出を彷彿としました。
スッと作品に入り込めて良いですね。

恋の死とその幽霊
アムリタ
荻窪小劇場(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★
三島由紀夫の戯曲集『近代能楽集』のうち、『卒塔婆小町』にインスパイヤされた作品。時空を超越した幽玄の境地に賛辞を惜しまない、他の芝居観巧者の皆さんのツイッターでのご意見とは異なり、オイラの感想は「あまりの単調さに、ついウトウトとしてしまいました」。
主演の永渕沙弥(ながふち・さや)さんの透明感だけが収穫だった舞台。

スコノキセキカク
菱路コネクト
新宿文化センター(東京都)
2017/03/12 (日) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/03/12 (日)
新宿演劇祭参加作品ということで、1回だけの公演、セット無しの素の舞台、等の制約の中、きっちりした骨組みの芝居を見せて頂いたと思います。
ただし…昨年10月に『フーとスリンと祷りの倣わし』を観た者には、既視感が半端なかったことも付記しておきます。
役者陣は、一発勝負故の緊張感からか、台詞を噛む場面も何か所か見受けられたものの、総じて好演。とりわけ、ヒロインの海棠凛さん。『フーと…』でも感じたことだが、フォークロアなストーリーとの相性(それとも、互いに影響し合うという意味合いでケミストリーかな?)がいいな、と再認識いたしました。

快楽の谷
劇団 背傳館
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/03/12 (日)
座席1階1列
劇団 背傳館『快楽の谷』 於:花まる学習会王子小劇場
生々しい舞台セットと演技・役作りが良かったです。
個人的には同人サークルとして活動している場面をもっと観てみたかったかな。
最初から最後までギスギスした重苦しい雰囲気で進むので、徐々に気が滅入って来ます。
最初くらいはコミカルなエピソードがあっても良かったのではないでしょうか。
同人をはじめ、オタクコンテンツに対する知識がある程度無いと厳しいかもしれません。
セリフによってはチンプンカンプンな場面もあると思います。

フーとスリンと祷りの倣わし
菱路コネクト
劇場HOPE(東京都)
2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了
満足度★★★
初めて拝見した、菱路(ひしみち)コネクトさんの作品。
国境沿いの村を追われることとなる異教徒たちのものがたりだが、ストレートプレイとはいえ、西欧風の民族ダンスとクラッピングでつづる、異色の、そして、ささやかな叙事詩の趣き。
演じる若いキャストの皆さんの表情が、とても眩しく感じられた90分でした。

根も葉も漬けて
やみ・あがりシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/03/09 (木) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★
ストーリーの発想に目新しさは感じないものの、“それ”を構成するエレメントに面白さを感じました。
序盤での、加藤睦望さん演ずる“咲”のキャラが強烈!で、全体を通してこのキャラを生かす脚本にすれば更に面白くなったかなと感じました。
他の作品も観てみたいと思わせた作品に仕上がっていました。

未亡人の一年
シンクロ少女
ザ・スズナリ(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

「リュウグウノツカイのツカイ ~波の下にもある都~」
バカダミアン
ぽんプラザホール(福岡県)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/11 (土)公演終了
演出的なところでは、たたみかける笑いというわけではなく、ダラダラとしたところに笑いが生まれる、という感じでしょうか。効果音は、役者さんが発生したり、ジェスチャーで表現したりで、ここでも笑えるのでしょう。照明プランは多かったように思います。バトンに結構乗っているように見えました。音楽は、セリフと合わせたタイトルの曲をベタに入れてきます。そこでも、笑いがうまれています。

白蟻の巣
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2017/03/02 (木) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★
一筋縄ではいかない芝居だった。寛大さという毒、絶望・破滅を志向する人間関係、予定調和を許さない結末…。三島の世界だと感じた。

炎 アンサンディ
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2017/03/04 (土) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧倒された!時と場所が交錯する演劇ならではの作り、舞台美術もシンプルながらインパクトがあり、すごく良かった。役者も皆達者で、麻実れいは言わずもがなだが、栗田桃子の台詞がない場面での表情に引き込まれた。岡本健一はスナイパーのシーンがリチャード三世を髣髴とさせて面白かった。とにかく感動したので、ネットで戯曲を探したのだけれどまだ出版されていないのか、見つけることができなかった。残念。

ハテノウタ
MONO
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2017/03/11 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

ドラゴンカルト
劇団ショウダウン
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/01/27 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★
座席F列11番
価格3,800円
クライマックスでありかつ不気味で恐ろしいシーンから始めることで観る側を一気に引き込む。現代劇だし純粋な(?)悪を描くし…で、あれこれ新機軸。
多数の役を演じ分けるタイプの一人芝居をもこなすだけに林さんは「七色の声」で、今回はその役どころから高めだったな、とか。

おもしろいやつ
コント部
文学座アトリエ(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/10 (金) 15:00
文学座の人々が何やらおもしろい試みをするというので観に行きました。
まず、別々の作品の集まりだと思っていたら、作品同士が微妙に絡んでいた点は、とても感心させられました。また、間の取り方などは、流石、力のある役者さんの集まりだけあってお見事でした。
旗揚げ公演ということで、色々と改善の余地はあるかと思いますが、たっぷり笑わせてもらったので満足です。

asiapan
THE CONVOY
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2017/03/11 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
観て良かった!
品のあるおじさまたちの綺麗なダンス。
まっすぐな若者たちのエネルギッシュなダンス。
スーツでダンスって、何であんなにかっこいいんでしょう。