最新の観てきた!クチコミ一覧

62021-62040件 / 189887件中
ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた<夢みるあの子はトランスジェンダー!?の巻> & ミニコンサート

ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた<夢みるあの子はトランスジェンダー!?の巻> & ミニコンサート

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

繊細なテーマをバシッと解決する爽快感。ルーシーフラワーズにはいつも人生の楽しみ方を教えてもらえます!お芝居の後のミニコンサートも、素顔の役者さん達が知れて嬉しい!楽劇座の世界観をたっぷり味わえる2時間でした!

ガールリターンズカタナトゥーユー

ガールリターンズカタナトゥーユー

AnK

live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)

2017/04/22 (土) ~ 2017/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土) 18:05

価格2,000円

無題2040(17-043)

18:00の回(雨)。

17:40受付、開場。

「エドジダイゲキシリーズ」は初めてなのにシリーズ完結篇!とのこと。

正面、赤い毛氈で覆われた高座らしきもの、こじんまりとした客席はお客さんでいっぱい。

狭い舞台なので、全力疾走は無理、そこを走ろうというのがまた粋で楽しい。

プロジェクターの使い方も実にシンプル、一切の装飾を排した低コスト版。

18:01、3人ご登壇、狭いのに3人揃って正座、前説(原田さん)、みな終わっても客席を見つめたまま。何かあるのかと客席後方を振り返ってみればみなさんうつむき加減。目を合わせないようにしているらしい。これで勝敗はみえたか。

18:05掛け声とともに開演~18:47終演。

今までの公演見ていなくても大丈夫、とても楽しい内容。「人情」が走るほどに吹き出る汗のように
ほとばしる。3人の絶妙な「軽さ」がなんともいえない。

原田さんは、先月、お布団「対話篇(眼科画廊)」。
久保佳絵さんは「ダンスがみたい! 新人シリーズ15(2017/1@d-倉庫)」「横浜ダンスコレクション(2017/2@赤レンガ)」。
堀内萌さんは(AnK以外では)「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@王子)」。

「新宿コネクティブ アナザー1975」

「新宿コネクティブ アナザー1975」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

昨日で3度目の観劇して来ました☆
初日より2度目、2度目より3度目とパワーアップしている☆
全キャストの空気感が化学反応を起こして、2度視てるのに予測不可能を引き起こしてる❗☆
こんなこと書いてたら、また視に行きたくなって来た☆

ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた<夢みるあの子はトランスジェンダー!?の巻> & ミニコンサート

ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた<夢みるあの子はトランスジェンダー!?の巻> & ミニコンサート

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

究極の楽劇座ワールド。面白くて皮肉が効いていて、これ以上ない程の哲学。

楽劇座ワールド未体験の人に強くお勧めします。

LiTERaLY WoRKs

LiTERaLY WoRKs

劇団やぶさか

高架下スタジオSiteーD集会場(神奈川県)

2017/04/22 (土) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/23 (日) 14:30

価格2,000円

古典あるいはスタンダード級の小説2編(宮沢賢治・志賀直哉)と戯曲1編(沙翁)、それに書下ろし1編というおトク詰め合わせ。
がしかし、そんな構成でも劇団の個性(演出・衣装のセンスなど)が溢れているのがスゴい。
「予告編」と銘打ち、森での騒動が始まったところまでを30分弱で見せた「夏の夜の夢」だって笑いの入れ方や台詞回し、衣装など見事なほどに「やぶさか色」だったもんなぁ。
ところで雷THUNDER……もとい雷三太……もといライサンダーを女優が演ずるの、トレンド?(笑)
なお、スペースの真ん中に太い柱が1本あって、どのように使ってもそれが演技エリアに存在して死角ができてしまうこの会場で、(一部が時々)見えないことにストレスを感じさせない(極私的な印象です)演出も鮮やか。

好き

好き

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日の感想を三日遅れですみませんがやっぱり5454公演に「はずれ」なし。オープニングは若干、構えた感じに見えたけど、進むに従って役者さん達のキレが冴えてきた。
嬉しかったのは一美役の榊木並の復帰。あの手の役を任せたら「右に出る者なし!」って思う。
少し頭をはたらかせながら観る(私だけか?)シーンと、文句なく笑えるパートの緩急が、またこの舞台の見所。

小黒雄太、佐瀬恭代、関幸治といった役者さん達が舞台に上がっていなかったのは少し寂しいけど、やっぱりこの劇団「好き」

ネタバレBOX

初日のせいか明智(村尾俊明)が少し噛んでいたが、「ピアノマン」が上手すぎて帳消し。また守(板橋廉平)と愛(竹間梨香)のミュージカルはあっぱれな分、こんなカップルが周りにいたらうざい。(笑)
不信 ~彼女が嘘をつく理由

不信 ~彼女が嘘をつく理由

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/13 (木) 19:00

座席1階O列3番

優香さんがとても魅力的でした。

いつもながらの段田さんの好演。怪しい女の不気味な壊れ方を、戸田さんが、絶妙なさじ加減で、演じ、「真田丸で、ファンになった栗原さんの存在感も、素晴らしく、久々に大満足できる三谷作品でした。

近所の住人は、選ぶことができないから、人生においての最大の問題かもしれません。
常識人の隣人に囲まれて、一生暮らせる人は、幸せものです。

ネタバレBOX

老衰の犬が死ぬエピソードが出てきて、この日の観劇は、ちょっと堪えましたが、不条理コメディというような、珍しい作風の芝居だったので、面白く拝見することができました。

三谷さんの芝居は、たくさんの登場人物が出る芝居より、このぐらいの人数の役者で見せる芝居の方が、本質的に、成功するのではと感じました。
〆

ゆうめい

新宿眼科画廊(東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/25 (火)公演終了

満足度★★★★

ゆうめいの観劇は2作目。「弟兄」を見終わった後の胸の奥が少しすっとする感覚が心地よく、今回も見に行った次第。暗いテーマを題材にしつつ強烈な笑いを生み出しているという二つの極を同時に現出する演劇はエネルギーに満ち満ちていて魅力的だ。

「〆」の「池田亮」と「弟兄」の「池田亮」は違う俳優さんなのだけれども、その二人が池田亮を媒介としてオーバーラップしていたのが印象的。アフタートークでも言われていた、池田亮に寄っていく、ということなのだろうか。

ネタバレBOX

「演劇への昇華」や「観客に伝えたいことの明確化」が十分になされていないという批判?批評?もあるようだが、笑えればそれでいいじゃない、とも思ってしまう。精子観察キットとか2ちゃんのスレとかめちゃめちゃ笑った、元気もらえた、それでいいじゃない、と。
でも、ゆうめいにそこで留まって欲しいとは思わない。「〆」は池田本人が経験したこと、その自分なりの解決策を観客に生のまま提示する作品だった。それを、これからの作品作りでどう超えていくのだろうか。それも楽しみ。
わが兄の弟

わが兄の弟

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/04/07 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/16 (日) 13:30

座席1階E列10番

マキノさんと青年座の相性は良く、今回も、ベストマッチングの舞台でした。

チェーホフの伝記ものとしては、井上ひさしさんの「ロマンス」が、記憶にありますが、これは、まだチェーホフが作家として、大成する前のエピソードが中心で、一幕は、やや冗長な部分もありましたが、2幕は俄然面白くなりました。

主役の横堀さんは、もちろんのこと、青年座の演技派が集結した舞台で、見応えがありました。養成所時代から拝見している、安藤さんが、益々輝く名女優に成長されて、感無量の思いでした。
ラストシーンは、ニーナ役の安藤さんと農夫役の大矢さんの好演も手伝い、涙を禁じ得ない場面でした。

是非また再演してほしい作品です。

ネタバレBOX

チェーホフの作品に登場する人物のモデルになったのだろう、実際の人達の描き方が絶妙で、マキノさんの脚本力に脱帽しました。

中でも、慈愛心に満ちたナターシャは、とても素敵な女性で、それを演じた女優さんの好演も光り、私の長い観劇人生の中でも、忘れ難い登場人物の一人になりました。
ハムレット

ハムレット

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2017/04/07 (金) ~ 2017/04/28 (金)公演終了

満足度

鑑賞日2017/04/15 (土) 13:00

座席2階C列31番

こんなお粗末な「ハムレット」は生まれて初めて観ました。

ケアードさんの演出で、内野さん主演で…と、楽しみにしていたのに、ガッカリ。

俳優さん達の台詞覚えの良さには、感服しますが、それ以上に、何も心に残るものがありませんでした。
ハムレットと、他の登場人物の関係性も、希薄だし、一言で言えば、「血の通わないハムレット劇」。

良かったのは、村井さんぐらいかなあ。

ネタバレBOX

あまりにも引き込まれない舞台で、ほとんど寝てしまいました。

ケアードさんが、この芝居で、何を描きたかったのか、皆目見当がつかない舞台でした。
独立愚連飯店

独立愚連飯店

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

「殺す」と「生かす」の対比でしょうか。
物騒な感がある昨今、避けてはいけないテーマです。
コメディ路線でサラッと軽く見せてくれました。
ありがちな設定ですが、まずまずコメディとして成立しています。
ただ、扱っているテーマ故、もっと踏み込んで描くべきだとの感想も出るかと思います。
筆者もそういう物足りなさは感じました。

ネタバレBOX

生きる=食べる、調味料として恋愛や友情。これを否定される事柄が戦争(短絡ですが)もっと明確にそれが描かれても良かったかなとは思いました。
焼きそばのようなエピソードが手を変え品を変えもっと欲しかったです。

それと、兵士の髪型が床屋行きたてのようなカットだったのが気になりました。
東の方は、ぼさぼさかひとりがそうであったような坊主頭であるべきでしょうね。
大神家の一億

大神家の一億

劇団ハッピータイム

ブックカフェ二十世紀(東京都)

2017/04/22 (土) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★

2015年「売春捜査官」以来のまついゆかさん[ AKTstage2期卒]目当てに行ったが、こちらも元AKT研究生・丸藤さんが受付をやっているという、嬉しい出会いが・・。
ツッコミどころが満載の90分だったけど、ブックカフェという特殊な場に助けられたかな。

事故物件、ありますか?

事故物件、ありますか?

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/23 (日) 17:00

事故物件!
こないだちょうど娘とその話をしたところでした。
殺人や自殺は嫌だけど、老人の孤独死が一番いやだと............。
確かに..........死に方は穏やかに思えるけど、死んでから何日も何か月もほっとかれたわけで、いくらきれいにしたとはいえ、体液などでぬれた状態が続き、異臭を放ったわけで...............。
ま~ぁ、いろんな事故物件があるものだと再認識!!
それを求めるカップルにもいろんな事情があって、面白かった。
観客参加型では、今回はお化け?になって脅かす役目!!
なんだかお化け屋敷の幽霊役みたいで、楽しかったです。

罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

次の展開が全く予想できない、怒涛の展開。演出の妙、目が釘付けになる。出演者それぞれの輝きが尋常ではない。
いいものを見せてもらった。悪い芝居からは目が離せない

「江戸系 諏訪御寮」「ゲイシャパラソル」

「江戸系 諏訪御寮」「ゲイシャパラソル」

あやめ十八番

サンモールスタジオ(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/03 (金)

3日(金)の夜、前夜の『ゲイシャパラソル』に続いて、観て来ました。
フライヤーの右側、何やら、おどろおどろしい方(笑)、『江戸系 諏訪御寮』。

ネタバレBOX

江戸系 諏訪御寮』は、2014年3月、下北沢での初演を拝見。これ以降、あやめ十八番さんの舞台をフォローする、きっかけとなった作品です。

今回は「肉親の情」がテーマでしたが、過日の『ゲイシャパラソル』の感想でも触れたように、ヒトの心の機微を丁寧に描いた、現代の人形浄瑠璃、といった作風に、強く心惹かれます。次回作が愉しみな団体さんです。

主演の諏訪琴美役・金子侑加さん。
以前、舞台以外の場面で拝見した際、相当、気の強い方だなぁ(震)と感じましたが、そんな彼女の気迫、といったものが初演同様…いや、それ以上に、ビシバシ伝わって来ました。
他のキャストの方々も好演でしたが、金子侑加、彼女ひとりだけを観ていても、充分、もとの取れる舞台でした、とさ♪
「江戸系 諏訪御寮」「ゲイシャパラソル」

「江戸系 諏訪御寮」「ゲイシャパラソル」

あやめ十八番

サンモールスタジオ(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/02 (木)

フライヤーの左半分、派手な方(笑)。あやめ十八番さんの『ゲイシャパラソル』、2日の夜、新宿で観て来ました。

ネタバレBOX

芸者・仇吉(あだきち)を中心に、同じ置屋の同僚や、パトロンの地元選出代議士、隣国の大富豪…といった面々が、未来の日本という設定ながら、人形浄瑠璃的な「情」の世界を展開していきます。
劇中、登場人物たちが披露する、お座敷芸な踊りに小唄…あやめ十八番さんの作品、番外の一人芝居も含めると6本拝見していますが、いつも以上に、和のテイスト満載の2時間でした。

それから、今回、特に感心したのが、わかり易さ。登場人物達の「謎」の部分が、上演時間の中で全て語り尽されていたので、観終わってから、スッキリ納得♪
ただ、我がまま言えば、少しは「謎」の余韻、残しておいても欲しかったかなぁと。

まだお若いのに、着物の着こなしも所作もシャキ!としておられた、小口(おぐち)ふみかさん。
登場時にはド悪党に見えたが、仇吉を奪い合う過程で、人間、そんな単純なもんじゃない!と伝わって来た、代議士役の和知龍範さんに、隣国の大富豪役・塩口量平さん。
登場時どころか、最後の最後まで、まさに「ゲスの極み(笑)」な人物…にもかかわらず、「情の深さ」や「モノの憐れ」を一番体現されていた、森川陽月さん。
役者陣の中で、個人的に印象に残った皆さんですが、他の方々もしっかりと、ものがたりの世界に溶け込んでいて見応えたっぷり!
お席がSOLD OUT、当日券が出るかどうかの盛況でなければ、もっと・もっと自主的に(笑)宣伝に努めたい舞台でした、とさ♪
《満員御礼》雑種 晴姿

《満員御礼》雑種 晴姿

あやめ十八番

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2015/07/26 (日)

参道の草だんご屋さんを舞台とした、あやめ十八番さんの『雑種 晴姿』、池袋で観てきました。

ネタバレBOX

老舗の団子屋・小堀屋。主人である父親が入院不在の中、母と娘3人、そしてお手伝いさんの女手だけで店を回す日々。でぇ、おはなしは、せっかく高校3年まで進んだのに、ドロップアウト気味の小堀屋の三女と、その彼氏との成り行きをメインに、喫茶店のマスターと彼を励ます亡き妻の幻影、めったに当たらない易者と謎の女(実はお稲荷さんの化身)、ある願掛けのために百日詣をしている若い女、の各エピソード、小堀屋の日常描写を合い間にはさんで、テンポ良く語られていきます。

あやめ十八番さんの前作『長井古種 日月』が、この劇団さんにしては奇想天外(注.それはそれで評価できます)だったのに比べると、本作は「手慣れ感」の強いもの。さらにテンポの良さまで加わったのですから、今までの作品の中では、個人的にイチバン手が合いました。

あと、印象に残った役者さんなんですが、まずは、もちろん(笑)! メインエピソードのヒロイン・三女役の小口ふみかさん。
それから、喫茶店のマスターの亡妻役・片桐はづきさん。ロ字ックさんの『媚媺る、』以来となりますが…またもや胸にグッと来ました、とさ。
長井古種 日月

長井古種 日月

あやめ十八番

d-倉庫(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2015/04/10 (金)

1月に、千歳船橋・APOCシアターでの番外公演・大森茉利子一人芝居『肥後系 雪燈篭』(60分)で、いかにも、あやめ十八番さんらしい作品を観てから、3カ月後。
今度は、馴染みの蕎麦屋に顔を出したら、お蕎麦と蕎麦湯の代わりにカルボナーラとコーラを出されて、こーら、ビックリ!…な内容の本公演、小雨降る日暮里で観て来ました。

ネタバレBOX

巫女(祈祷師?)とか、江戸時代の人形師とか、昭和の女学校とか花柳界とか…しっとりした情感が持ち味の、あやめ十八番さんが、時間軸やら・UFO(バスガイド添乗、笑)やらと、思い切った設定、おはなしに持ち込んで来ました。

実は、同劇団さんの舞台観劇も回を重ね、そろそろいいかなぁ、という気分だったんです。それが、最初は違和感てんこ盛り(笑)の新基軸…だったんですが、途中からは、まあ、これもありかなぁ、と評価が好転しました。意外と作風に固持しがちな小劇場演劇の世界にあって、果敢なトライ、心からエールを送ります。

ご出演の役者さん。

オイラが観た舞台では全て、女ったらしの役だった、和知龍範さん。今回は…違いました(笑)。見た目も所作もセリフ回しも良い役者さんです。もっと大きな舞台で観てみたい方です。

渋谷で拝見して以来となる、母親役の花村雅子さん。リアルでも可愛らしいお嬢さんの
お母様である彼女。背中から伝わって来る母性愛、ちょっと目頭がじわぁーと来ました(苦笑)。

登場した瞬間から目を見張った、黒沢佳奈さん。とてもウチの大学出身者?とは思えないほどスタイル抜群。役柄ともマッチして、好演でした。

演出上の指示とはいえ、無理し過ぎかな?と感じられた役者さんも目にしましたが、総じて良い舞台でした、とさ♪
「ワーニャおじさん」

「ワーニャおじさん」

劇団つばめ組

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

エレーナのスワンな羽ばたきに息を呑む。「昼と夜」な眼差しに見入るほど魅入られて、ミイラ取りがミイラになるほど熱に浮かされ狂奔した時の流れ。 ここに幸せな人は・・・いない。無常な人生、幸せは過去形でやって来る。働きなさい、生きて行きなさい・・・ソーニャの言い聞かせが余裕なく胸に沁み入る。

肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2014/07/27 (日)

3月に観た『江戸系 諏訪御寮』というお芝居、大層、オイラの趣味と手が合いましたもんで、じゃあもう一回♪ということで、今日(27日)観てまいりました。

ネタバレBOX

教え子の女子高生に手ぇ出しまくりの、教育上ヨロシクナイ!高校教師を軸に、おはなしは進みます。

設定A(メインのストーリー):くだんの高校教師は、全国大会出場を目指す女子高の演劇部顧問。部員の何人かとは性的交渉済み(おいおい!)。ところが、或る日、新たに入部してきた1年生の中に…

設定B:彼が新人教師だった頃。この頃から、教え子に手ぇ出しまくり(こりゃこりゃ!)だったんですが、そのうちの一人と、いつしか本当の恋に落ちて…

設定C:上記の設定Aで、全国大会への演目として選ばれたエピソード。太平洋戦争末期、神社に避難した村人たちを襲ったB29の編隊を、亡くなった夫や家族たちが水色の獅子にまたがって追い払った、という地元に伝わるものがたりの世界。

設定D:そして現代。一人の女性記者が神社を訪ねてきます。以前、この神社の境内で自殺した高校教師のことで…

といった具合の、幾重にも重なったミルフィーユ構造のお芝居ですが、観ている側にはスムーズに話が入ってきます。
規律にうるさい女子高の演劇部だけあって、発生練習のシーンのみならず、普段の挨拶や応答も、声を張り上げて、のセリフ回し。
それと相反する、どこか物悲しげな、女性出演者たちのコーラス。
ピアノ・サックス・ヴァイオリン・ウッドベース・カホン(打楽器の一種)の生演奏も相まって、聴覚的に、観客の感情が幾度も揺さぶられます。
芝居が終わって、ふと気付いてみれば、あのトンデモナイ・クソ高校教師に、あろうことか(笑)シンパシーまで感じる始末。
単純な善悪論では割り切れない、人間の脆さ・尊さ、じんわりと胸に沁み込んできた、お芝居でした。

なお、役者に関しては、一にも二にも、高校教師役・和知龍範さんの好演が印象的でした。

このページのQRコードです。

拡大