その時、少女は汽車に乗って
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
初期作品の再演ということで、最近の楽劇座とは違う雰囲気の作品でしたが面白かったです!!!
生きる、死ぬ、定番というテーマを可愛いのにちょっと不気味なメルヘンの世界で描いていて、さすが楽劇座(o^^o)
いつもと違う女優さん達の役柄も新鮮ですよ♡
エンドルフィン
モノモース
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★★
実力ある演者の風変わりなユニットが悪い芝居の山崎彬に作・演出を依頼した作品。
ネタバレBOX
夢の島ならぬ希望の島が、未来(あるいは架空の世界)のごみ捨て場となっている。
ここに捨てられた子供が、ごみの島でサバイバルする。何年かが経って、同じ境遇の盲目の女の子が現われる。ごみの中での二人の蜜月、死別。主人公の青年も既にいない。衰弱した状態で彼を発見したジャーナリストから渡されたボイスレコーダー(スマホ)に、男が吹き込んだ語りが芝居を構成している。・・以上が全て。ロビンソンクルーソー的に、物語実験になっている。人が訪れないごみの島。一体どんな時代を(外界は)迎えているのか・・孤独を受容するだけの生活循環の安定を得たのか・・火を使わないのはなぜか(なぜそういう設定にしたのか)といった疑問に、自分なりの解答を探り与えつつ物語を追う。グロい描写が際立ち、答えは霞んだままだが、熱情をこめた演技の爽かさがグロさを相殺、というか、昇華させていたと言えるだろうか。
最大の関心は、このユニットが今後どんな形で続けられて行くのか、だったりする。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★
役者力とオーラの勝利。
ネタバレBOX
開始から間もなく明かされる特異な設定。その後は台詞運びも普通、台詞の言い方もわりと普通。場内には「うふふ」という笑いがさざ波程度に時折起こる。好意的な笑い、つまり役者個人への好意の表明・エールの笑い。・・この気分では酷評になりそうなのでしばし休息。
二人の父に育てられた娘が結婚の日を迎える。相手の男は登場せず。二人の父と娘の三人家族が形成される経緯を描いた過去シーンが展開するが、適当感あり、役者も信じ切って演じてないというのが、敢えての演出なのか、見えている。あり得ない話ではないが、真実味を強調してもいない。
結語として「自らステップファミリーを選んだ実践例」の価値をほのめかすオチなら、不要なシーンが多い感じがする。「ある特殊なお話」として際立たせるには、理屈が勝っている気がする。緩慢に感じられたのはそのあたりが原因だ。
が、堂々たる小瀧万梨子のラストの真情吐露(結婚式での父父への挨拶)がどうにか芝居を成立させた。志賀廣太郎、中丸新将の冒頭のやり取りの噛みそうな芝居は、役者個人に見えても良いライブな演技モードで荒唐無稽さを中和する狙いと合点したが、それも緩慢さに加勢したのではないだろうか。全編、緩い空気だが、緩い演出ならピリリと辛い中身が欲しいし、緩い中身を表現したければ逆にタイトな演出が欲しかったり。
もう一歩「正解」に近づけたのではないか、という感触が残った。
「立ちあがる花々」
ドラゴン・プロジェクト
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★
女性4世代の賑やかでぶつかり合いの多い生活は、大婆ちゃん、小婆ちゃん、お母さん、孫までが同居。
ネタバレBOX
東京の住宅街にあるマンションでの生活なのだが、流石に4世代も揃うと、それぞれの抱えてきた歴史も異なれば、社会参加の仕方も異なる。一方、血は水より濃いのか、互いに一途で負けず嫌いな性格には共通項もある。そんな女性4人が、それぞれの抱えた条件の中で如何様に生き、傷つき、記憶し、戦い、のたうち、魂の底に何かを沈めてきたのか? そしてそれらの結果の今を如何様に生きているのか? が描かれた作品といえよう。通底しているのは、今現実に我々が生きている日本に着実に忍び寄る戦争の足音、核汚染の恐怖と政府のプロパガンダに載せられ、或いは其の地から逃れられない事情から留まり「復興」への足掛かりを作ろうともがく人々への共感と連帯を求めて、一人は皆の為に、皆は一人の為にというかつて流行ったスローガンの健全な発露のようにふるまう大婆ちゃんの姿である。何故、彼女はそのような生き方に拘るのか? 何故80を過ぎて迄、辺野古に座り込みに行くのか? その答えは彼女の歴史の中にあった。彼女は信州から入植した満州開拓団の家族であった。父は教師、哈爾濱に入った。齢2歳である。然し敗戦の8月ソ連はソ満国境を越え攻めてきた。関東軍はとっくに逃亡していた。逃げ惑う民衆は或いは殺され、女はレイプされた。無論、女たちは坊主頭にし貌は黑く汚していたが、そんなことは何にも役に立たなかった。機関銃を抱えたロシア兵たちは、胸に手を突っ込んで女とみれば犯したからである。母も姉も父と大婆ちゃんの見ている前で犯された。父はまだ幼かった大婆ちゃんの目を手で塞いでやることしかできなかった。その後、満州から落ち延びる際、再度ロシア兵に襲われたことがあった。隠れていた大婆ちゃんも見付かって危うい所を姉・母が身代わりになって助けてくれたが、姉はその後、河に身を投げた。15歳であった。大婆ちゃんは復讐を誓った。ロシアとロシアの横暴を許して自分達だけは先に逃げた日本軍に対してである。
未だに沖縄の人々の辛酸に共感し、80を超えた今も沖縄に座り込みに行くのは、沖縄では未だ戦争が終わっていないことを知っているからである。現在司法を含めて沖縄の人々の心と魂を砕こうと躍起になっている政府に理のあろうハズもなく、理を主張できるのは沖縄であることを充分に知っているからである。沖縄戦では、島民の25%が亡くなったと言われている。現在も続く占領下で喘ぐ沖縄の姿が、明日のヤマトの姿であることを大婆ちゃんは見抜いている。
ところで、現在、皆の生活を支えているのは小婆ちゃん、近所の評判なども気になり、大婆ちゃんの正論をすんなり受け入れられない。おまけに大婆ちゃんに対して間違った記憶が原因になって対立していた。(上演中故ネタバレは此処まで)
「風のほこり」「紙芝居」
新宿梁山泊
芝居砦・満天星(東京都)
2017/04/26 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
ふいに出来た時間で、久々のアトリエ観劇。「風のほこり」のみの観劇だったが、詩情が流れる荒唐無稽な世界、というか、即物的だったり無機質なものに詩的なイメージを当て込んで世界を立ち上げる唐十郎の世界が、今回なりのオリジナルな形で広がっていた。
唐ゼミが上演した頃(未見)、近年賞を取った作品だと知り、よく読めば梁山泊で初演とある。主役渡会久美子への当て書きで今回も度会が演じた。フォックの壊れたスカートのめくれから臀部を覗かせる奇妙な演出(戯曲)が、分かりやすい特徴。最初は大ミスではないかとやきもきした。というのも臀部を見せる必然性がなく、台詞で説明が施されるのは暫く後になってからである。唐十郎が梁山泊に書き下ろしたという後期作品だから、そのあたりを読めずに書いてしまったものかな・・あるいは悪戯心のなせる業か・・など詮索をしてしまう。
この作品のモデルは唐十郎の母であり、彼女は一度、当時あった劇団に作品を書いて送った事があるのだという。義眼であった母にまつわる幻想的な物語が舞台だったが、事実としての母のエピソードのほうに関心が向く。唐にとっての特別な作品、従って他の作風と少し違う・・という具合であっても欲しいところが、他の作品と同列に並べて不自然がない、つまりさほど特別でない作品である事に、その経緯を読んだ後で少し物足らなさを思った。でも、これが唐十郎である・・という事なのだろう。
初演時の配役に懐かしい顔があった。本作とは関係ないが、鄭義信作品をもう一度梁山泊でやってほしい。
雨と猫といくつかの嘘
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★
『青色文庫 -其参、アンコール選集-』D観劇
ネタバレBOX
『野ばら』『幸福の王子』 まさに青色文庫アンコール選集2題。
『あおぐみのうた LIVE♪』 上が黒、スカートが赤の女性合唱団によるコーラス。小夏さんも参加しての楽しいひと時。
殺人狂時代
立体映画館
小劇場 楽園(東京都)
2017/05/23 (火) ~ 2017/05/27 (土)公演終了
満足度★★★★
久しぶりに観た「立体映画館」は、自分が承知していた過去作品群のレベルのはるか上を行ってて、良い意味で驚かされました。
「生もの」である舞台に、先入観と思い込みは禁物だなぁと。
ネタバレBOX
それにしても、「立体映画館」って、こんなに演出凝ってたっけ?
(特に「紙のカーテン!?」を破っていく演出、場転への「良いアクセント」だと好意的に受け止めました)。
可愛らしい坊やの想定内のハプニングに、赤ワインの想定外⁉︎のハプニングも臨機応変に活かした、アドリブの効いた芝居やってたっけ?
実はスケジュール的に無理を重ねての観劇だったんですが、その甲斐、大有りの100分間でした。
役者陣。
主演の山崎丸光さん。加順遥さんとの「THE MANZAI」からシリアスな独白まで…ご自身の有する熱量を巧みにコントロールする実力派として、確かに、もっと評価されてしかるべき方だと思います。
それから、個人的には、山崎さんも出ておられた『僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)』ぶりに演技を拝見した、前園あかりさんのユーモラスな表情・表現がとても印象的でした。
鰤がどーん!
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
年末公演に続き、少数精鋭?旅費が浮く、セットも簡素な(それは毎度の事だしポリシーかも)舞台。観客の想像に委ねられるのは演劇の利点だし、観客との共同作業で成立させるのが芝居だが、長屋の花見のお酒(お茶)のやせ我慢の要素もなくはない。想像を逞しく、研ぎ澄ませたいのだが・・。
恐らく私の弱点だが、視覚的な無駄(美的要素)がさほど追求されないせいか、なべ源の芝居は思い出しづらい。場面場面の景色を都度都度、脳内で想像して補う観劇である。後半になって前半描いた図を修正したり、といった事もある。よ~く思い出せば記憶にあるのだが。
今回は東日本大震災(津波被害)、高校演劇の顧問、浦島太郎の亀の三つのキーワードで作劇がなされていた。趣深い場面はあったが、私には薄味であった。扱う中身は濃い。だが他のなべ源作品の要素が組み込まれていて、その分薄く感じてしまった。
津波は「もしイタ」に重なり、劇中劇としても(他にも多く引用したらしい高校演劇演目の一つとして)感動の場面が再現され、思わずこみ上げるものがあったが、それは「もしイタ」の場面を思い出したからである。また、毎回入選せずに終わる大会に向けた演劇部の毎年の活動サイクルが、少しずつ省略されながら何度も何度も続くという場面がある。これは「原子力ロボむつ」を彷彿とさせる(むつのほうは年代が1000年ずつ飛ぶというものだが演劇的手法として似ており、演劇部のほうは所作を少しずつ減らして「同じ事の繰り返し」である事を「省略」によって表現する。だがこの減らし方が緩慢で長すぎ、上演時間を稼いでいるとさえ感じる)。
繰り返すこととは、一人の人生の営みでもあり、四季の循環でもあり、世代の移り変わりでもあり、無常観を漂わせる。自然そのものの営みの中に、津波というものも含まれていて、人生における「繰り返し」は広い意味での自然・宇宙に承認された「あり方」である・・といった哲学に導かれる気もするが、ドラマは「変化」の余地を観客に探させるものだ。だからその逆を表現するなら「そうではない」と知らせる何らかのインパクトある要素がほしく、やはり変化は訪れるものであるなら、どのような形で、それは訪れるものだと語りたいのか、もう少し舌足らずに思えた。
というか、焦点はそこになかったのかも・・。
間違いないと思われたのは、風化して行く災害の記憶を、如何にして風化させず「今」という時に立ち上がらせるのか、そしてそうすべき必然とは何か・・その問いに応えようとする仕事であった事。
新たな発想を盛り込んでくる、なべ源の次が楽しみ。
先生と赤い金魚
おおのの
シアター711(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
大人の舞台でした。クラシカルなスタイルでありながら静寂の中の緊張感が終始客席を包み込んでいました。
その中、前説と終演後の大野さんのあいさつに氏の温厚な人柄が忍ばれ、ほっこりとした気持ちで会場を後にしました。
「立ちあがる花々」
ドラゴン・プロジェクト
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★
とてもよかった。演技が上手く、内容もよかった。
ズルい奴ほどよく吠える
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/05/17 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
予想とは正反対のストーリー展開で面食らいましたが、これはこれで素晴らしい作品。社会の中に存在する抗えない力にどう向き合っていくか、色々考えさせられました。
エンドルフィン
モノモース
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★
90分。
ネタバレBOX
旧希望の島(いわゆる夢の島)で死んだ少年の録音を、旧希望の島の政策にかかわった職員が聴くことになり、少年の凄惨な人生を目の当たりにしていく…。
親にごみように捨てられ、トラックに轢かれ右足切除し、草やミミズで団子を作り喰らい、ごみも喰らい、鳥を喰らい生きていた少年は、やはり叔父に捨てられたという盲目のニイナと出会い、ニイナのため腕を切除するが、結局ニイナは死に、少年もまた息絶える。職員の蛆山は、少年の死に目に出会い、想いを残すよう勧め、希望はあるかと問う。少年は生きたいと息絶える。そして蛆山はその録音音源を元に、次なる希望の島の政策へとつなげていく。
というストーリー。凄惨ではあるが、むしろ絶望から這い上がる少年と、結局社会的には意味をなさなかった存在だったという二面性に惹かれたかな。自分はごみじゃない(死んだらごみだ)という少年は、確かにごみじゃないんだけど、けど社会的にはごみみたいなもので、けどニイナにとっては希望であって。
生きる=食べるをひたすら繰り返す少年は結局ごみみたいなものだったのか、むしろ少年を利用しニイナを希望の島に捨てた蛆山の方がごみなのか、少年を捨てた親がごみなのか、人間何をしたら(何になったら)ごみなるのか、そんなことを考えているような作品だった。
レモンキャンディ
匿名劇壇
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★
劇場エントランスにチラシと「CoRich舞台芸術まつり!2017春・最終選考作品」の看板があり、嬉しくなりました。そして劇場内に入るなり、舞台美術(柴田隆弘)を見て気分がアガりましたね~!超急こう配の円形なんです。こういう空間に入り込んだ瞬間、「小劇場って素晴らしい!」と思いますね。当日パンフレットに書いてあった通り、開場時間のBGMの選曲とミックスが楽しかったです。
「上空10億kmから7日間落下し続ける飛行船」が舞台のシチュエーション・コメディーでした。終演後のトークで作・演出の福谷圭祐さんが「自分は自分の戯曲のセリフの応酬が好きで、物語や起承転結はそれほどでもない」とおっしゃっていたとおり、辻褄を合わせるとか、整合性をとるといったことは重要視していない作品でした。極限状態の集団に起こる事件を滑稽に見せる趣向だと思います。福谷さんは『悪い癖』(2015年)で第23回OMS戯曲賞・大賞を受賞されています。
終演後のトークでの「この美術を東京まで運んでくるのが大変」という福谷さんの発言を受けて、ゲストの北川大輔さん(花まる学習会王子小劇場芸術監督)が「地域の劇団の東京公演は輸送費、交通費にかなりお金がかかる。ご興味あればグッズをご購入下さい」とおっしゃいました。ロビーでは過去公演のDVDや公演公式Tシャツなどの物販が充実してまして、私は戯曲(1000円)と公演パンフレット(800円)を購入しました。
ネタバレBOX
白と薄い灰色が基調の美術に白装束の俳優たちが登場し、カラフルな照明(西崎浩造)が映えます。ムービング照明がリズミカルで、特に客席にも当たるレーザー照明がとても良かったです。花まる学習会王子小劇場 のロフトのパイプの色と舞台美術がマッチしていて、この劇場に合わせて作られたのかと思えるほどでした。
飛行船に閉じ込められたのはイケメンのホスト・快晴(佐々木誠)、現実と虚構を区別できない病気にかかった男性・曇天(福谷圭祐)、新興宗教の女性信者・雨水(松原由希子)、地下アイドルグループ「しゃかいもんだいっ!」のメンバー・綿雪(東千紗都)、スタントマンの雷鳴(石畑達哉)、大学院生の女性・夜霧(芝原里佳)、綿雪のファンで同人誌を発行する男性・砂嵐(杉原公輔)、風俗嬢の朝凪(吉本藍子)の8人。
砂嵐が歌う「しゃかいもんだいっ!」の曲がすっごく可笑しかったです(作詞・作曲:福谷圭祐)。もう一度聴いて笑いたい。一番笑ったのは、死を超越したようなことを偉そうにのたまっていた雨水が、いよいよ衝突が近づいてきた段階で「死にたくない!」と叫んだ時です。本気で取り乱す姿が滑稽で愛らしく見えました。
題名であるレモンキャンディーは“6秒を1時間に感じさせるドラッグ”で、スマホに電波が入り、地上が目視できるほど近づいて、とうとう衝突まであと12秒という最後の瞬間を2時間に延ばしてくれます。死を目前に、人間は何をするのか…。雷鳴が、日課なのであろう筋トレをしていましたが、他の人たちはうなだれていたり、立ち尽くしていたり、全体的に静かでしたね。個人的には誰もがジタバタする姿が見たかったなと思いました。
演技については次々に起こる出来事や会話が「振り」に見えることが多く、残念ながら引き込まれなかったです。夜霧役の芝原里佳さんの演技には真実味を感じられることが多かったですね。匿名劇壇の出演者は劇団員のみだそうです。女優さんが美人揃いですね~。
先生と赤い金魚
おおのの
シアター711(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★
色々な金魚がいて面白かったです。
機会があったら次回作も観たいと思います。
たとえば君がそれを愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★
110分。
ネタバレBOX
高校教師の彼氏・雄一(加藤雅人)からのプロポーズを得られないまま、彼氏と離れ離れになり、姉・可奈恵(濱野ゆき子)の治療費のこともあり、社長の澤井(浅見紘至)と結婚したが、束縛屋の澤井との生活に疲れを見せる美奈子(篠塚茜)は、雄一との再会を機に、自由を得ようとするが…。
というやや重めなラブストーリーをベースに進むが、中盤からは、きっかけをトリガーにしたコメディへと変化する。
電話のコールで海浜公園へ走りだす美奈子とか、きっとという言葉でいちいち倒れる可奈恵とか、愛って言葉を聞いて罪を犯すと決心する面々とか、シーン関係なくキッカケに反応する演者と、気まずそうな表情の役者陣に大いに笑った。
妹・優奈(小関えりか)の「金」にいちいち反応してビンタかますのとか、「面白い」に反応して書類を破り捨てる自殺した高校生・明良(川井檸檬)とか、「写真」に笑顔で反応する西宮一家とか、「どちら様」で名刺を出す記者・北野(佐々木ゆき)、「手帳を閉じると」男女の雰囲気を出す澤井とか、「抱かれる」と色っぽくせき込む可奈恵とか、あげたらキリないくらい、怒涛のラッシュだった。
ラスト、キッカケに縛られた面々がゾンビのようになり、雄一が指輪を渡そうとするもうまくいかず、けどあれよあれよと美奈子の手に渡り、強引に「結婚しよう」で終幕するというパワフルな〆も最高。
久々にシベリア少女鉄道見たけど、やっぱり面白かった。
レモンキャンディ
匿名劇壇
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★★
初めて観た団体さん。大阪の友人から勧められたので行ってみた。結果は、観てよかった。セリフの応酬のみで状況もすべてわかるし、無駄のない90分間だった。心理の真理をえぐりそうで寸止めされた感じ。last実際どうなったのかは観客の想像に任せられたのか。。。他の人の感想・解釈を聞いてみたいと思う作品だ。台本を1000円で売っていた。買えばよかった。
都落ちコンダクターの一振
SANETTY Produce
新宿村LIVE(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/27 (土) 18:00
座席1階1列
6公演目の観劇
初日から更にパワーアップ
テンポよく、オープニングからエンディングに、
台詞と音符と、役者さんの汗が飛び交う。
舞台セットもおしゃれ。
色んな角度から、どんな人も楽しめる舞台
コメディエンヌ☆No.1
劇団ほどよし
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★
めちゃめちゃ面白かったです♪舞台裏を表舞台に逆転させる演出はありそうでなかったシチュエーション♪とにかくコメディとしてのストーリーがよく出来てるんでラスト辺りはどんな台詞でも笑ってしまう【笑いの入れ食い】状態でした★
『コメディエンヌNo.1』のタイトル通りの爆笑コメディでした★
ポルカ
劇団芝居屋
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★
毎回、拝見している劇団。
今回、前半の平坦さに少々疲れたが、後半は、やはり安定した面白さを観せてもらえた。
ネタバレBOX
しかし、最初の歌はなぜなのか?
よほど売りたい歌手なのか、関係者なのか。
1曲なら付き合いもするが、3曲は常識を超えている。
これから芝居を観ようとしている気持ちの高揚がどんどん冷めていき、次に芝居に入り込むのに時間がかかった。
山笑う
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2017/05/19 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★
劇場について、チケットをもぎった、その瞬間から、もう既に世界観が広がっていた。
複雑な人間模様が綴られていた。
残された人たちと、残したひとの、関係性がすこしづつみえていくのが心地よかった。