サヨナラノ唄 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「サヨナラノ唄」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    大風呂敷を広げるだけ広げ、畳みきれていない印象。

    全ての伏線を回収していない訳では無いが、説明不足という印象が否めない。
    それに加えて中だるみしたようなシーンの多さ。
    もう少しスッキリと見せることもできたのでは無いだろうか。

    また厄介なのが登場人物の誰ひとりとして共感できないストーリー。
    設定としても無理がある部分が多く、そこを含め感情移入できなかった。

    キャスティングに関しては文句なし。
    ただ『劇団公演』として考えると疑問と不満が残る。

    今回に関してだけかもしれないが、笑いを取るようなシーンも若干さむいように感じられた。
    いつもは割と大笑いするポイントが何度かあるのだが……。

    ラストシーンの演出はどこを取っても素晴らしかった。
    あのラストで手前2時間の話がどうでも良くなるくらいの仕上がり。
    役者の演技と、音楽と、動き全てにおいて文句のつけようが無い。

    ネタバレBOX


    ・佐津川瞳、木山早織、北島愁矢の三角関係
    若さ故のすれ違いと感情的な行動は理解できるが、助かる見込みの少ない早織に対して瞳の言葉が酷すぎる。その上長い。「あんなにだらだらと言葉で攻撃することは無いだろう」と思ってしまう。
    その上、愁矢の発言が全くもって理解できない。
    理由はあれど瞳と早織二人に対して好意を伝えるとは一体なんなのか。
    単なる最低男にしか映らない。(自分でも最低だとは言っていたが)

    ・黒川医師の判断
    いくらなんでも遺族の承諾無しに移植手術は無理だろう……。
    本人の意思よりも遺族の意志の方が尊重されると聞いたことがある。それを承諾無しに行い、それを妻が支援するような発言はどうだろうか。逮捕だけでは済まない問題に思える。

    ・黒川の妹
    命懸けで助けた妹がギャンブラーとは如何なものか……。
    生きてるだけでも有難い話なのかもしれないが、自身の臓器を提供した佐津川瞳からすれば浮かばれない気がする。

    全てに理由をつけようとするのはナンセンスかもしれないが、個人的にはもう少しリアリティを追求した話にして欲しかった。
    全体的な要素が「ストーリーを彩るエッセンス」にしかなっておらず、一つ一つが生きていない印象。
    人の一生を描き、そこにテーマをおいている訳だから安易に多用するのは一部の人間の気分を害する危険性すらあると思う。

    途中から何を見せられているのか理解し難い話だった。
    ロジカルな部分だけ見せつけられてドヤ顔されている気分に近いかもしれない。
    もう少しエモーショナルな部分も掘り下げた方が良いのでは。

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    2017/07/24 23:37

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