最新の観てきた!クチコミ一覧

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『コインランドリーカタルシス』

『コインランドリーカタルシス』

πTokyo

πTOKYO(東京都)

2026/07/25 (土) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

7月26日12時00分回を観劇。

ネタバレBOX

物語の世界を思い浮かべながら楽しかったけど、急にいらないんじゃない?って感じる強引な展開で世界から弾き出された感じ。
シャープさんフラットさん

シャープさんフラットさん

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ケラの笑いって微妙、よく言えば繊細なので、本人以外が演出するとグダグダになるという例がこの舞台。どこに力点を置いて笑わそうとしているのかというところが、作家の言葉と演出方針が噛み合ってない気がした。

ローザス、アトラファイブ『和声と創意の試み』

ローザス、アトラファイブ『和声と創意の試み』

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2026/06/19 (金) ~ 2026/06/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ヴィヴァルディの「四季」に乗せて、果たして現在の地球には四季があるのかということを力強い身体性で表現した作品。結局、ダンサーは汗だくになるから、常に身体には「夏」というか温暖化?というところを含めて面白い

ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー

ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー

舞台「ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー」製作委員会

近鉄アート館(大阪府)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演の反響が凄かったのを覚えてたんで拝見しました☆サスガの面白さで再演されたのも納得の作品でした\(^o^)/

新撰組 IN 1944

新撰組 IN 1944

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2026/07/24 (金) ~ 2026/07/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

史実とファンタジーでとんでもないifがとんでもない勢いとビジュアルで混ざり合ってて凄かったです!!!!
みんなかっこよかった~

血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
篠本賢一 氏が、ロルカの「血の婚礼」を慣習に縛られた日本の寒村で起こった悲劇にアレンジして描いた愛憎劇。物語の概要こそ原作を準えているが、その奥底にあるドラマは違った印象だ。

見所は、日本を舞台にして慣習や道徳を解放と自由といった別の視点で浮かび上がらせるところ。もう一つは 足の運びに見る能の様式、和楽器による生演奏といった観(魅)せ聴かせる演出がすばらしい。
(上演時間2時間10分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、床と三方(奥と上手/下手)の暗幕に白布を重ね、所々に石柱らしきもの。中央にも石柱と骸(むくろ)らしきもの2つ、始めは抽象的な美術が、最後には そう連想できる。黒と白の重ね合わせは鯨幕のようだが、花嫁の帯と死(乞食の老婆)のマントが赤色。そこに別の意味が込められているよう。

舞台は 日本/東北地方の寒村。梗概は原作を準えている。婚約した男女が互いの家族の期待を背負い結婚式を迎えようとするが、そこに花嫁の昔の恋人 連太郎が現れ花嫁を連れ去ってしまう。が、まだ花嫁にも抑えきれない情愛があったのだろうか、たいして抗うことなく付いて行ってしまう。花婿は2人を追いかけ森の中へ…そして悲劇の結末 というもの。連太郎には妻と生まれたばかりの子がいる。なにより花嫁とは従兄妹同士である。血の宿命、燻り続けた果ての激情愛、地の因習<赤い糸 毛玉で表現>などが絡み合い重厚なドラマ。今の時代に圧倒的に足りない、生身の人間の剥き出しの熱情を舞台上から浴びる、そんな情熱的な作品だが…。

痩せた土地を代々受け継ぎ、慣習・因習に縛られた家族。狭い土地柄、確執ある家族間でも婚姻せざるを得ない。婚姻を終えた花嫁を連れ去らうといった暴挙、それは道徳的な観点でみれば問題だろう。しかし理屈では割り切れないのが男女の情愛。設定を日本にしたことによって、慣習・因習といった閉塞感を分かり易くしている。そして一度は別れた男女の激情を通して物理的・精神的な解放・自由が浮かび上がる。一方、旧弊を象徴する花婿の母親の慟哭が痛々しく切ない。

役者の演技は、一定の距離を置き顔を合わせない。それは寒村という家と家の間の距離があること、同時に本心を表さない心の隔たりを示しているよう。動きも直線が主で、向きを変える場合は直角を描く。すり足に この動きは能の様式そのもの。型に嵌まったようだが、花嫁と連太郎の激情は型から外れた動き。そこに物語と連動した演出・演技を観るようだ。そして和楽器の演奏が 情景と心情をしっかり立ち上げる。
次回公演も楽しみにしております。
太鼓

太鼓

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2026/07/23 (木) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 本日26日14時開演の公演が楽である。観るべし! 華5つ☆

ネタバレBOX

 今作は演奏舞台が本公演を試演と名付けて上演していた頃を含め今回で6回目の公演である。浅井さんが作詞・作曲・編曲まで手掛けた曲を歌ってくれるシーンもあるが心に沁みる良い曲であり心に沁みる歌詞である。
 因みに今作の原作者は1923年生まれの木谷 茂生氏1943年に立教大学予科在学中に海軍に入隊、予備役を経て少尉で終戦を迎えた方である。戦後は編集者としての業務にあたり乍ら劇作をした。実際の戦争を体験しているだけに台詞の一々が生々しく生き、戦争の惨たらしさ人間性の喪失なしには生き残れない醜さ、大多数の者が抗い切れない圧倒的な世の中の趨勢の恐ろしさと、それら非人間性に慣れてしまう人間の性(さが)の救い難さのリアルが痛切なまでに描かれ、初年兵の初心な心や魂が無惨に切り苛まれていっぱしの生き残る為に兵士になってゆくことの救い難さが、育ってきた故郷の土の質感や匂い、粘度、特異性と共に人の生きる大地に生んでくれた母への痛切な思慕が綯交ぜになり、故郷で恋した女性との淡く切ない思い出と共に痛烈に胸を抉る。たった一度しか生きられない人生をこんな不条理の為に捧げなければならなかった兵士たちの苦悩を見事に抉り出した傑作。
 ところで、現在の世界は今当に我々自身が兵士として出征しなければならないかも知れないという不安を抱えざるを得ないような状況に陥っている。為政者共にとって民は使い捨ての駒に過ぎない。この事実をよくよく考えておくべきであろう。残念なことではあるが。
桜舞~花征きて~

桜舞~花征きて~

演激集団INDIGO PLANTS

R's アートコート(東京都)

2026/07/24 (金) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観応え十分、お薦め。
反戦劇、特攻を描いた作品としては秀逸。場内は嗚咽、天気も上演前はカラッと晴れていたが、終演後は豪雨で 空も泣いているよう。特攻は、その事実を忘れてはいけないが、美化してもいけない と。特攻「桜花」を題材にしており、その名は聞いたことがあったが、実態は知らなかった。資料が配付され、冒頭「桜花」の説明があったが、理不尽極まりない作戦であったことがよく解る。

この作品には多くの見所がある。まず物語のテーマ…死ぬ意味を探し求めている桜花搭乗員・秋山勇と生きる意味を問い続けている従軍看護婦・山際響子の出会いと別れ。命とは 生きるとは の意味を見つけていく重厚な内容。穏やかな日常と戦闘という非常時、そのメリハリの利いたシーンが物語に緩急をつける。

舞台美術は、「桜花」に因んで桜の大木を配し 全体的にスタイリッシュで美的に優れている。またラストのプロジェクションマッピングは見事な効果--印象と余韻--を発揮している。勿論 桜の木は靖国を象徴。特攻隊員が「靖国で会おう」と言いながら出撃したことが分かるシーンが厳かだが痛ましい。

次に方言等を使った演技・小物が臨場感を漂わす。鹿児島県鹿屋市の海軍航空隊を舞台にしていることから地元民の鹿児島弁(小物は鹿児島名産の月日貝)、そして秋山勇の出身地である広島弁で両親との別れ。そこに生きているという証、実感が感じられる。

戦時中の状況を点描し、いかに戦争が残酷で無情かを訴える。育てた息子との別れ、生きることの大切さを説いた女教師を特高警察が連行等、多くの不条理を描きつつ それでも「桜花」に乗り込まざるを得ない情況を切々に綴る。
(上演時間2時間 休憩なし) 

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ストロンガー
この二人芝居ではしゃべらないほうの役の演技がやはり難しいと思われる。本舞台では、何を考えているのかわからないというか、迷走しているような印象。以前観たものはスタンスが一貫していて心理がわかりやすかったが、しかしそのため単純すぎるというか陳腐な芝居になってしまっていた。やはりこの作品はなかなか難しいらしい。

トライフルズ
まさに佳作。短編のために青年座の津田さんを使うのはもったいない気もするが、そのおかげで短編ながらしっかりした重い作品になっていた。

太鼓

太鼓

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2026/07/23 (木) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1976年の初演以来半世紀にも渡り演じられてきた名作『太鼓』を観劇してきました。
1人の農民の青年がある日突然戦場へと送り出され、極限の緊張感の中のありのままを描いた作品です。
演劇演奏舞台という名の通り、生演奏や歌が緊張感や感情を引き立ててくれていました。客席と舞台がかなり近かったのですが、演出の仕方により、舞台がより広く感じられ、俳優さんの演技が迫りくるものがありました。

先日他のところで特攻隊の演劇を見てきたばかりでしたので、また違った戦争演劇が体感れました。死ににいかなくてはいけない特攻隊の物語とはまた違い、精神も肉体も極限状態に置かれた1人の日本人青年のリアルな姿が観れたような気がします。
これからもこの名作を次世代にずっと紡ぎ続けてください。

ネタバレBOX

チロルチョコ大切にします♬ごちそうさまでした
血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

数々の映画やドラマになっている名作の『血の婚礼』でしたが、なかなか見る機会がなく、今回初めて拝見しました。

日本の東北の村を舞台にした演出で、演劇初心者の私にも物語の展開や感情がスッと頭に入りやすく、とても観やすかったです。
特に運命に抗えない男女の情熱的で感情的な展開の迫力が圧巻で観入ってしまいました。
スペインの名作劇ですが、全く古さを感じさせることもなく、欲望や愛憎が渦巻く人間ドラマに圧倒された2時間でした。

名作といわれる理由が体感でき、他の演出で表現される『血の婚礼』は一体どんな風になのか、他も観てみたいと思わせてくれるような、演劇の楽しさを再確認できた内容でした。

ネタバレBOX

特に印象的だったのが、演者同士があえてお互いの目を見ずに芝居が進んでいく演出です。視線を交わさないからこそ、二人の間に漂う独特の緊張感が見事でした
20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『命を弄ぶ男ふたり』
【作】岸田國士
【演出】大澤遊

三上陽永氏演出、串田十二夜氏&中田春介氏ヴァージョンを観たことがある作品。話は知っているのだが顔中包帯ぐるぐる巻き男・渡邊りょう氏の解釈と喋りに驚いた。パーフェクト。渡邊りょう氏の包帯はルチャドールのマスクのようになっているのだろう、良い出来。耳まで塞いでも聴こえるように工夫されている。
眼鏡をかけた男・寺内淳志氏は田島亮っぽくてカッコイイ。涙を拭き洟をかむハンケチが重要なアイテムに。岸田國士の1925年発表の戯曲。101年前の作品とは思えない軽妙な遣り取り。少し弄っているのだろうと思ったがオリジナル通り。

『口に花を持つ男』
【作】ルイジ・ピランデルロ
【演出】大澤遊

深夜、駅近くのバー。最終電車に乗り遅れた寺内淳志氏がやって来る。先にいた渡邊りょう氏が彼の様子を窺って話し掛ける。
ルイジ・ピランデルロはイタリアのノーベル文学賞作家。1922年初演。原作では渡邊りょう氏の妻が登場するようで、そこをテキレジか?

ネタバレBOX

寺内淳志氏はイケメン狩野英孝みたいな雰囲気。渡邊りょう氏の訳の分からない長い長い独白が始まるとドリンクを飲み干したりスマホを見たりキョロキョロしたり···、居心地悪そうなその一挙手一投足がツッコミとなる。松本人志やシソンヌの長尺コントのような空気感。この二人の間の見えない関係性の変化こそが今作の醍醐味。

エピテリオーマ=悪性の腫瘍。口腔内に花のように腫瘍が咲いている。余命宣告されて死を待つのみの渡邊りょう氏。

渡邊りょう氏祭。もう感服する以外ない。この人は一体どんな役に辿り着くことになるのか?
20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『チョコレート・アンダーグラウンド』
【原作】アレックス・シアラー
【脚色・演出】鈴木アツト

元は2002年にイギリスBBCの子供向け連続TVドラマ『Bootleg』として全3話で放送。それを原作者アレックス・シアラーが小説化。日本の出版社である求龍堂がタイトルを変え、『チョコレート・アンダーグラウンド』として邦訳。コミック化アニメ化『チョコレート・アンダーグラウンド~ぼくらのチョコレート戦争~』として配信&劇場公開。更にミュージカルにまでなった人気作品。健全健康党が政権を握り、「チョコレート禁止令」が発令されたディストピア社会。チョコを愛する中学3年生二人組が密造&密売で立ち向かう。

6人でこれを演るのか。一体何役を兼ねるのか数えられない程のチームワーク。開演前から客席をチョコレート警察が巡回している。
スマッジャー役國崎史人氏。松村雄基系。
ハントリー役仁木祥太郎氏。表情が時々、片岡愛之助。
バビおばさん役佐乃美千子さん。流石に美人、中学生から老婆までこなす。
チョコレート警察隊長役柳内佑介氏。古坂大魔王や坂本ちゃんっぽい。ボイパのように環境音を音マネ。
フランキー役斉藤悠氏。凄腕。どの役も薬味が効いている。
スマッジャーの母親役篠原初実さん。大忙し。

国でも企業でも知性の欠けた連中に好きにやらせておくとさっさと滅びる。マトモな奴等は相手にせず皆黙って去って行く。それが世の理。
「リンゴしゃきしゃき気分を、同志」
「オレンジじゅくじゅく気分を」
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

バビおばさんの取り調べで爪を剥がす拷問などいきなりハード・モードに。『時計じかけのオレンジ』をイメージしていたので洗脳されたスマッジャーが皆を裏切るのだろうと思っていた。

政治や法律は民衆の為のものでなくてはならないというデモクラシー精神が作品を貫く。政府や独裁者は反逆敵対する者達を刑務所に入れられるが国民全員を収容することなど出来ない。国民全員が間違っている物事に対し否を唱え立ち上がることさえ出来れば国は変えられる。

ラストは歌とダンスが必要じゃないか?
Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」なんて欲しかった。
血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ロルカの原作をよくこんなふうに独創的に脚色できたものだと感嘆させられた。単なる舞台の日本への置き換えというところをはるかに凌駕し、いろんな要素を含んで観る者の感性を刺激する。朗々とした謳い文句や運命を操る魔物が出てくるのはマクベスを思わせるし、破滅と死へ向かっていく官能的で暗い衝動はハムレットやオセロを連想させる。どの俳優も良い演技をしているが、特に花婿の母役と‘レオナルド’役は素晴らしい。

血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

和風にこだわった完成度の高い演出、濃密な劇時間でした。

ワールド イズ スターマイン

ワールド イズ スターマイン

One Bill Bandit

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2026/07/25 (土) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

地方都市の地元企業、閑職である庶務課三人組が駅前商店街のキャンペーンの企画を任されたことから始まる騒動。毎度のことながら、このチケ代でこれだけ楽しませてもらえるのだからありがたい。会場のエアコンが最大でもあまり涼しくならないので、観に行かれる方は水分補給の準備を忘れずに。

魔法老女ポストキュア

魔法老女ポストキュア

東京演劇アンサンブル

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/24 (金) ~ 2026/07/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/07/25 (土) 14:00

座席1階

娘、母、祖母。3世代の女性が時空を超えてその時代に味わっている悩みや将来への思いを交錯し合う。魔法使いという設定で時空の行き来を舞台で展開するが、やや分かりにくい感じもあった。

東京演劇アンサンブルと言えばブレヒトの芝居小屋というイメージなのだが、今作は女性劇作家のオリジナルの劇作を採用。主演者は全員女性という舞台だった。パンフレットのビジュアルも少女漫画ふう。劇団の歴史を考えると異色と言ってもいいかもしれない。

演出はテンポがよくて好感が持てる。バックスクリーンを使った流れるような文字列は効果的だったし、美少女戦士セーラームーンを思わせる魔法のシーンやダンスには客席からの反応もよかった。

パンフレットには今なぜこの舞台なのかという説明はなかったけれど、そんなことはどうでもいいかも。ブレヒトのイメージを拭って楽しめればそれでいいのかな。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『軽塵』
【作】秋元松代
【演出】須貝英

かなり味わい深い戯曲。戦後、三好十郎の弟子となり1947年に発表した秋元松代の処女作。その後、三好十郎とは訣別する。秋元松代は横浜生まれ、父親が早世し母親が必死に家計を支えた。口先だけの社会主義にかぶれた兄達を憎悪し二十歳で家を出る。今作は三好十郎に促されて記した、「書いて置かなければ一生後悔する自分自身の核」。

昭和20年夏、空襲が毎夜繰り返される横浜。家長である猪野学氏、妹の堺小春さん、妻の横山友香さん、妻の妹である小口ふみかさん、叔父(亡父の弟)のまいど豊氏が暮らす。隣に独りで住む女学生、きし朱紗(あかしゃ)さん。小口ふみかさんは嫁いだ先で旦那と揉め、帰って来ている。堺小春さんは東京で夜学校の教師をしていたが空襲で焼け出された。

父親を14で失い、その日から家長となった猪野学氏。根津甚八っぽい風貌で表情は國村隼。
モデルとなったのは秋元松代の兄、俳人・秋元不死男。

きし朱紗さんの側転。凄く当時っぽい喋り方。『青い山脈』みたい。

秋元松代の自己を投影したであろう堺小春さん。

MVPは小口ふみかさん。オーバーアクト気味だがここまでしないと作品が盛り上がらない気もする。

空から爆弾が降り注ぐ日常。“死”がすぐ傍にある毎日。そんな状況だからこそ、人は自分の“生”と真剣に向かい合う。今、自分自身にならないと自分の人生は一生送れない。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

8世紀の唐の詩人、王維の有名な漢詩である「送元二使安西(元二〈げんじ〉の安西〈あんせい〉に使いするを送る)」。朝降った雨が細かな土埃を潤し、宿の前の柳は青々と鮮やかだ。さあもう一杯飲ってくれ。君が旅立つとここに親しい友はいなくなる。
これは現在も中国で送別の際の定番となっている詩だそうだ。これが今作のタイトルの由来。

堺小春さんと小口ふみかさんの対峙がドラマを生み、猪野学氏との互いの存在を賭けた対話がクライマックス。犠牲にした物の数を競うような生き方ではなく、誰も犠牲にさせない生き方を。

※FUCK OFF!
血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

 流石、篠本賢一氏による上演台本、演出、美術である。華5つ☆。必見。

ネタバレBOX


 板上は壁三方を黒布で覆いその内側に白布を重ねる。凡そ各コーナーに当たる辺りに灰白色の箱馬が1つずつ置かれ、演技空間手前に緋色の台、下手は尺八、横笛などの楽器と演奏者、設楽瞬山さん。上手に太鼓、鐘などと演奏者、藤田 佐知子さんが座す。板中ほどには墓石のように見える灰白色の箱馬がやや奥と手前に置かれ巨大な葉巻のような茶色っぽいものがその足下から伸びている。いつもながら舞台美術は篠本 賢一氏、流石にセンスの良さを感じさせる。尺は125分、休憩はないが緊張感の途切れぬ舞台をラテン系らしい情熱の為には命を賭けるのが当たり前という固定観念の支配するロルカの原作から日本の因習的な農村の、目にはさやかならぬ因襲性や相互監視の窮屈な社会へ見事に転移させ、衣装も駆け落ちする者ら若干の例外を除いてくすんだ色合いに統一し、悲劇を齎す刃物の光る衝撃を通してクライマックスを当に頂点化、こういった場面で横笛の時空を切り裂くような鋭い演奏、各場面に応じた尺八の音や打楽器の演奏が場の雰囲気更に盛り上げる。回を追う毎に質が向上しているうつり座の面々の演技もグー。逃亡する新婦と恋人の描かれ方は~尽くしという手法は取らないものの、当に人形浄瑠璃や歌舞伎などの道行そのもの、観客の練度によっていくらでも深読みのできる作品である。
血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

スペインの伝説的戯曲と日本的音響表現の交錯が素晴らしかったです。
出演者一人ひとりの存在感も素晴らしく、愛、嫉妬、運命という普遍的なテーマを力強く表現していました。終演後も余韻が残り、人間は運命から逃れられないのか、、、心に深く刻まれる作品でした。

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