
青の凶器、青の暴力、手と手。この先、
キ上の空論
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
満足度★★★★
「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」
確かに、この先、を描いてた。
好き嫌いあると思う。私はあの世界がとても好き。
劇中、ある人のことを久しぶりに思い出して、今、とても、会いたい。消息なんて知らないけれど、会って何したい訳じゃないけど
リジッター企画の中島さんの立ち上げてるユニット、ってことで気になってて、りさこのガチ恋~とかで評判聞いてる新垣さんを見たかったのと、あすぴーとゆかりんが共演してて、クロムの森下さんが居るっていう、割と条件揃ったので行ってきた訳なんだけど。
なんだこの、空間の、繋ぎ方。すげぇよ…
新垣さんの体現力も凄いし、あすぴーの表現力も凄い。ゆかりんの沿い方とかも良くって、語彙力どっか行くわ。
そして、
演劇って、何もない。が、何でもある。になるから凄いんだ、ってことも再確認。もちろんそこにガイドはあったりするんだけど、それでもホンモノは無いから。
どんな舞台も、音響さんや照明さん、演出部さんが、最後のキャストなんだけれど、
ちょっとこれは、音照がガチでキャスト。殺陣のサンプラーに近いというか、息を読んで滑り込まないといけないやつ。見事。

【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
前作とかなりイメージが変わった。ストーリーはそのままであるが、全体的に“泥臭さが抜けた”とでも言うのだろうか?井保さんとしてはかなりスタイリッシュな絵を作ったなぁと感じた。何より驚かされたのは雪島さら紗の成長!前作では“お嬢ちゃん”だった彼女が凛とした、勝負に向かう覚悟を感じさせるようになっていた!これは嬉しい!気になったのはラストの対極の際のコメント、舞台上に障害物が多いので文字が読み取れず。多分舞台正面からはちゃんと見えたのだろうが、上・下手寄りの席だとかなり見づらい。あれもストーリーにとってはスパイスとなるものなので、もう少し見やすいと良かったと思う。

かっぽれ!〜締〜FINAL
green flowers
シアター風姿花伝(東京都)
2017/09/21 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
お初でしたが、良い舞台を観せて頂いたと思っています。一門という独特の世界と絆、押し付けでなく、じんわりと感じさせてくれる舞台でした。最後という事でしたが、登場人物たちの過去もそれとなく織り込まれた細やかさのある舞台でもありました。番外編、続編、観たいです。

クロス ~橘耕斎ヘダ日記~
Re:Duh!
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/09/21 (木) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★★
和物の美しい動きをなさる女優さんがいて、骨太の芝居をなさる方もいて、また作品の内容的にも、大変見ごたえのある作品だと思いました。が、どうも話の流れがずっと同じテンポで、“引き込まれる感覚”までは至らなかったというのが正直なところです。なんというか“観客を巻き込む加速”そういうスピード感がもっと出ればと感じました。

レインメーカー
劇団ショウダウン
南大塚ホール(東京都)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
2日間で2ステージ観てきました。
内容も引き込まれ。。。
人の本能の部分が出てしまったけど、誰もが持っている心で、追い詰められたらそう思っても仕方がない…だけど、心打たれ、泣きっぱなしでした。
演技もとても良かったと思った。。
セリフのないところでも演技をしているのがとても気になり、見入ってしまった。
またやってほしいです。

上智劇研×みち草るーてぃん番外公演
みち草るーてぃん
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★
良さは幾つかありましたが、メリハリであったり、台詞で一杯一杯で感情が乗っていなかったかな。器用にやろうと走っていたのかも。
今昔の解釈・表現が混交した新鮮な演出も有り楽しめました。・・偉そうですみません。

魔法の鏡、とその中身
the pillow talk
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

『を待ちながら』
HEADZ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/09/17 (日) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
満足度★★★
■約95分■
荒唐無稽で落ち着きがなく、ついていこうとすると結構なエネルギーの要るお芝居。頑張って観ていたら、いくつかいいフレーズにめぐりあえたのは幸い。

悪いけど芝居させてくだ祭
悪い芝居
浅草九劇(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
■『純白』鑑賞/約100分■
5作品中、山崎彬の新作はこの1本のみ。例によって悪ふざけ満載ながらも、全体としては、人生の一大転機を迎えた主役のJKへの温かい応援歌として受け止めた。好作。

悪いけど芝居させてくだ祭
悪い芝居
浅草九劇(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
■『マボロシ兄妹』鑑賞/約50分■
単なる言葉遊びに逃げることなく、現実と幻想の弁証法をとことんまで突き詰めた労作。青山円形劇場で観た大人数バージョンより話が簡明なのに加え、中西柚貴の凛とした演技が素晴らしく、この二人芝居のほうがずっと食いつけた。

悪いけど芝居させてくだ祭
悪い芝居
浅草九劇(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
■『夢を見た後見てる夢』鑑賞/約60分■
ビギナーが手がけたとは思えない、巧妙にして洗練された脚本・演出に驚嘆。東さんは明らかに創作に向いている。手垢にまみれた夢モノも、工夫次第で面白くできるのだなぁ。

悪いけど芝居させてくだ祭
悪い芝居
浅草九劇(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★
■『それはそれとした』鑑賞/約70分■
所属俳優渡邊りょうが初めて手がけた作とあって、全体に間延びしている、主役の演技が一本調子と、あれこれ粗が目についた。これはおそらく、伝えたいことをスマートに伝えるための脚本力・演出力が備わっていないため。まだまだ勉強が必要と感じた。テーマは悪くない。

悪いけど芝居させてくだ祭
悪い芝居
浅草九劇(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
■『神様それではひどいなり』鑑賞/約65分■
屈折した人間ドラマで面白かったが、上演時間の短さが影響してか、やや見せ方が粗い。初演は何分くらいあったのだろう?

賊義賊 -Zokugizoku-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
ルパン三世のような痛快なアクション殺陣芝居。
本当に楽しかった。
中村るみさんの表情がくるくる変わるのもとてもかわいくて楽しくて見てるこちらまで笑顔になりました。
KATUさんのラスボス感。身体能力、リズム感。悪者なのにかっこいいって見入ってしまう。壱劇屋のノンバーバルはもう絶対倒せないだろって思わせられるラスボス感がめっちゃ好きです。
竹村さんの描く世界、その中にいる竹村さんが大好きです。
ひとりひとり感想書くとものすごい量になるのでこの辺で(書けるんですけどw)来月も楽しみにしています。

Regulation'sHigh
BLACK JAM
萬劇場(東京都)
2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/09/24 (日) 16:30
価格4,000円
レギハイ3rd千穐楽観劇。
最前列で迫力ある舞台を堪能!!
出演者は男性キャストのみ。
熱い芝居を間近で観れて大満足(*^艸^*)
たくさん笑って、たくさん泣いて。
とても素敵な時間でした、ありがとうございました!!

エフェメラル・エレメンツ
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2017/09/22 (金) ~ 2017/10/03 (火)公演終了
満足度★★★★
川村毅のスマッシュヒットである。80年代から鍛えられた小劇場魂。今だ老いず。
素材は使い古されたディック以来のアンドロイド物なのだが、この時期に見ると今の迫力がある。そこが演劇の怖ろしいところだ。
美術はクレジットがないから川村本人か。いつも川村の舞台は整理が行き届いていて、見ていて気持ちがいいが、今回も二百人足らずの小劇場の舞台に、廃炉の中から宇宙まで巧みな転換で見せていく。照明はベテランの原田保。音響が藤平美穂子で、いいスタッフを駆使するところなど、最近の若手の小劇場の及ぶところではない。さすが!!
堅い椅子で休憩はあるものの3時間は辛いが、飽きずに見てしまう。俳優も客演はあるものの、ベテラン新進でそれぞれの力を出している。
第三エロチカの80年代から、独自の演劇の世界にこだわってきた演劇人の作品に接すると、ある種の感動がある。MODEのカフカや、松本雄吉のジャンジャンオペラなど、唐や蜷川の大きな成功のもとに隠れた小さな宝石の輝きに触れたような懐かしさである。

METRO
劇団有馬九丁目
日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
音響照明すごい豪華!
廃退した感じがすごかった。
カイジみたくずっと頭の中でザワザワSE響いてた。
疾走感溢れる物語でした。

ニコニコさんが泣いた日
演劇企画ハッピー圏外
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2017/09/20 (水) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
ニコニコさんが泣いた日 拝見しました。
満足度の高い娯楽作品でした。笑いがあって、涙があって、最後に感動で席から立てませんでした。
動物がねぇ、まさかあのように描かれるとは(笑)
次回公演も観に行きたいです!ありがとうございました。

第4回大阪短編学生演劇祭
大阪短編学生演劇祭
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★
今回は全く未知数な4劇団でしたが私の中では劇情ロマンスが一番、面白かった!
セリフや女優3人のキャラ設定など楽しめた^_^ タイトルはあまり関係なかったけど(^^; 役者さんが荒削りながらキャラを上手く演じていて笑いもいっぱい誘ってた♪

きゃんと、すたんどみー、なう。
青年団若手自主企画 伊藤企画
アトリエ春風舎(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
素舞台に近い使用法の多いアトリエ春風舎に、作り込まれたリアル美術が嬉しい。
畳の間から縁側、短い渡り廊下で奥の家屋とも続きになる。
縁側を降りた奥の下手は抜き板を縦に重ねた時代がかった塀。
畳の上の円卓に麦茶のポットとグラス、、やや斜めに傾いた日射が縁側を照らす。
開場時間(開演20分前)から既に奥側に二人の作業員が座り、部屋にはタオルを被って足を見せて横になる何物か。時折会話していた二人の声が、前説の後に大きくなり、上々の日常芝居の開幕。
余程時間が余っているのか、作業服の比較的若い男女の間にプライベートな時間が流れ始め、長い沈黙の中、見合う二人のキスの寸前に寝ていた某が奇声を上げて起き上る。(この絶妙なタイミングをどう図ったのか未だ不明。)
芝居は伏線と謎解きの構成もあるが、どちらかと言えば伏線抜きで強烈なキャラが登場して展開を見せるので、場当たり的、というか小説的?、ロードムービー的?予測できなさがある。そのためか、きちんと仕込んだ謎掛けの「解き」が今一つだったりもする。
その典型が序盤、男女の関係への想像を促して閉じる一言「元気出しなよ・・」という女の台詞。含蓄があるが、後の「謎解き」が待たれる「振り」にしては、中身はぼんやりしていた。・・男の傷心の源は震災時に帰宅困難者となった妻を自宅で出迎えた時に妻が発した咎めるような一言。・・二人は間もなく離婚し、その後妻は死に(死因には触れず)・・云々。
肩透かし気味なのだが、この「分からなさ」を大きな欠陥とは感じない。最初に張った伏線が意識に上らない程に、あれこれ強烈な刺激(謎掛け)がぶち込まれるからだ。「場当たり的」展開は他にも粗さを残したが、問題はその粗さより、話しがどのあたりに収斂して行くか、にある。
伊藤毅企画、前々作(第一作)以来の観劇は、第二作を飛ばして三作目。気まぐれ気分で観てみたら、障害者とその家族という設定が同じであった。
第一作の「アリはフリスクを食べない」では、軽度の障害を持ち作業所で働く兄と、婚約者の家族が出した条件に従って別居を決めてしまう弟、つまり家族内のやむ無き断絶が描かれる一方、彼に理解を示す女性スタッフが、彼との同居(結婚)を望んでいるらしい(が言い出せない)仄めかしの芝居をラストに置いていた。
今作も「障害者を抱える家族」問題が軸になる。
面白く観たが、この問題の視点から眺めると、物足りなさもある。またこれ(障害者)を扱う難しさを認識した舞台でもあった。