
ギジレン歌劇団
guizillen
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/01 (金) 14:00
価格2,800円
大長編(135分)ミュージカル・コントにして膨大な才能の無駄遣い。がしかし、「こんなんでイイだろ」なんていい加減なものでなく、ホンキでマジメに取り組んだ悪ふざけだから長くてもちゃんと最後まで楽しめるんじゃないか? 楽曲のクオリティも無駄に高いし。ホント、「馬鹿も休み休みやってよね」(爆)
ところでこれ、「誰がそんな量喰うんだよ、そもそもそんなにそびえ立たせたら食べにくいだろ!」なドカ盛りの料理って似てないか?(笑)

「標〜shirube〜」
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/12/12 (火) ~ 2017/12/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
ぜひ桟敷童子作品を観て来てほしい人用に購入したチケットでしたが、残念ながら都合がつかず自分が観に行く事に。
戦争から戻らない男を待つ女達を中心に愛と執念が渦巻く中、気迫に満ち満ちたシーンと人間味ある笑いが自然に共存していて、いつも以上に観やすい仕上がりになっていたと思いました。
信じられないくらいの辛口コメント連発の“オヤジ♪”さんが手放しに絶賛の、先にあるコメントにはほぼ同感で、好き嫌いはあっても必ず心に響くモノを残してくれる劇団さんだと確信しているので、やっぱり観て欲しかったな~としみじみ思いながら劇場を後にしました。

蒲田行進曲
“STRAYDOG”
明石スタジオ(東京都)
2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★
小さな劇場で、奇をてらった演出やセットは無いけれど、役者さんたちの熱量で、暑く、楽しい舞台でした。ダンスも良かった。
銀ちゃんも小夏も良かった。ヤス役の方は、声をからしていたのか、そういう声質なのか・・初見なのでわからなかった。

新選組
Blue Shuttle
あうるすぽっと(東京都)
2017/12/15 (金) ~ 2017/12/23 (土)公演終了
満足度★★★★★
運よく、宵ノ章観劇。完全にはまったというか、その世界に浸り込んだ!なにより演出がイイ!
空間の広がり、人物の映え、スピード感、そして迫力が有り、子役さえもしっかりとした殺陣!
登場人物一人一人が活かされた舞台。あぁ後2、3回、観たいものだ。個人的に芹沢鴨がお気に入り、色気と壊れかけたその危なげな雰囲気が好きだ。他キャストも捨てがたいが・・・。ドツボにはまった感じの舞台だった。

室温 ~夜の音楽~
天幕旅団
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/12/12 (火) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★
夏のある日の物語。
暑さというより、じっとりとした高い湿度を
恐怖というより、こみ上げる異様な嫌悪感を
肌で感じるある意味ホラーな世界が展開する
やはり終演後は晴れ渡るような開放感はなく
異様な束縛からの解脱感に包まれる様な感覚
もう一度、体験してみたい物語。

パン屋爆発
FunIQ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/29 (水) 19:30
価格2,500円
まずはあるアイテムの設定とネーミングがいかにもモラル風でニヤリ。そうして始まるとシリアスな部分もありしっかりしたドラマが進行していると思いきや、徐々にモラル節が浸透してきてラストはもうモラル節大爆発、みたいな。(笑)
その締め括り方にあるベテラン漫画家の作風……と言うよりある作品を連想。また、今年、多いと思っていた「ある演出」があり「まさかここでも、しかもそんなにチープ(貶す意図はない、むしろ芝居の流れとしてピッタリ!)にかっっ!!!」と。(笑)
思い返せばFunIQのかけ算、組んだ5人の作家の個性がそれぞれ発揮された好企画だった。

Green Peace -グリーンピース-
劇団マリーシア兄弟
Geki地下Liberty(東京都)
2017/11/24 (金) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
喜怒哀楽が詰まった幕の内弁当のようなシチュエーションコメディ。
よく練られた脚本と、体現できる役者さん。
こういった体温を感じられる舞台は定期的に見たいですね。
いつまでもつるんでる大人たちってこんな関係なんだろうなぁと思わせる。
実際のみなさんは判りませんが、これからも温もりを感じる作品を期待。

青森県のせむし男
B機関
ザムザ阿佐谷(東京都)
2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
一人の人間である個。対である親子。集団となる村。
個に刻まれる不変な意思と、集団で絶えず変化する関係性。
鬱屈とした想いが溜め込まれた世界観が、繊細な身体表現と言葉で紡がれ圧倒される。
物語に心地よいメリハリをつける少女浪曲師の語りも美しい。
濃密な時間を楽しめた。

天空螺旋 ~ 憶い降る舟 ~
三日月バビロン
ザムザ阿佐谷(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ザムザの妖しい雰囲気に包まれ幕があ上がる。
次第に妖しさは消え時を越えた壮大なファンタジー世界へと広がる。
小屋の特性を贅沢にそして大胆に使った演出も見所が大きい。
血縁と輪廻、ヘリカルな空間で少女に宿る記憶と想いが美しい。
物語の演出、役者さんの演技に対し、美術が少々雑なのが残念。

SANTA!
TEAM空想笑年
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/12/16 (土) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

『熱狂』『あの記憶の記録』
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★★
再演というこの戯曲、お名前はよくみていたが、初・劇団チョコレートケーキ。
有名な独裁者の彼を中心に周辺の人々が描かれる。
私は、狂信的に誰かに服従するといった経験が無いが、あの渦の中に取り込まれた人間が実際に大勢居た事実。
タイトルのまさに「熱狂」という単語が言い当てていて、怖いし、一歩間違えると自分だってそういった国や、団体や、人間と接触することがあるかもしれない。
ただ、傍観している自分は、ストーリーテラーのリシャルト・ビルクナー(浅井 伸治さん)の最後の演説を見つめる切ないような、辛そうな、寂しそうな表情が印象的だった。
「壊れていく」「間違ってる」と感じている人がいる一方で、「熱狂」して、止める事が出来ない進み方をしてしまったヒトラー。
そして、その周りの人々。
遠い歴史の話かもしれないが、そうとは言えない話。
ヒトラーと同じ方法をする、情報を操作したり、難しい事は大衆には伝わらないが分かり易く伝えると支持を得る。
これは、物凄く、リアルである。
例え、その人が間違った思想だとしても、人々は熱狂すると思う。
ヒトラーを取り巻く人間が自分の感情を表だって見せない騙し合いのような中、人間臭い、血が通ってる感が良かったのが大原研二さん演じたエルンスト・レーム。
ヒトラーの古くからの同志。
彼は、粗野な感じだが、一番、温かさを感じた。
ハーケンクロイツを使った舞台美術が縄のような、和紙のようなタペストリーのようになっていた。
下手でエルンスト・レームが壇上で話す時、そのシルエットが映し出されて、物凄く、照明も綺麗だった。
今年最後の観劇がこの作品だった。善き観劇納めとなった。

ちゅらと修羅
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/13 (水)公演終了
満足度★★★★★
凄いし、苦しい。
知らなかったことを、つけつけられた。
いや、伝えて貰った。
大事に、感想を書きたいと思った。
まだ、心臓が痛く、苦しい。
あの森や、あの海や、あの場所で生きてる、生きていた人たちの事を。
ニュースで基地の問題をみたことはあった、戦争時の地上戦が行われたことも学校で習った。
でも、何も知らないに等しい。
知ろうとしないのは自分で、知る必要が無いと思ってた。
だって、私には関係ないことだと。
遠い場所の話だと。
でも、この作品を観た、今。
あの2時間10分の中に沢山の「情報」「想い」「悲しみ」「希望」「未来」。
「事実」としての「情報」には、女の私にはとても、耳を塞ぎたくなる事柄。
そして、「国」としての「日本」は余りにも「沖縄」にとって不誠実だ。
「日本」はどれだけ「沖縄」に対して「ゆくし」を重ねるのか。
セジ(沖縄の方言で霊力)が語る。
様々なドアを開けるのは、偶然なのか、必然なのか。
私は開ける事になったら、それを受け止めらるのか。
分からない。
劇中何度か涙、こぼれた。
私が女だからなのかもしれない。
戦時中、基地がある事によって起こった犯罪、その事が「女」に向けられた事実。
「なぜ?沖縄ばかり・・・」という思いが沸き起こる。
芝居の最後に、人々が叫ぶ。
その叫びにまた、涙する。
そして、これをみてこれを観ている私の街も、このまま、「国」の行う事に無関心なままでいると、同じようなことが怒るかもしれないと。
遠い国の話ではない。
同じ「日本」で起こってる「事実」なのだと。
劇中の音楽も良かった。
凄いホンだった。
凄い俳優陣だった。
「では、観たあなたは何が受け取って、出来る?」と問われると、何が出来るのだろうか。
抗議運動が出来るのか?
沖縄の為に・・。
難しい。でも、心に留めておくことは出来る。
ならば、出来る事を。
「わたしが」出来る事をしよう。クラウドファンディング、私はこれに微力だけど参加しようと思う。
この芝居を観た数日後。
ウーマンラッシュアワーさんの漫才のネタが話題となる。
ある種、エンターテインメントの世界ではタブー視されるような題材。
内容も、至極、最も。
例えばそれを文章や
講演会などで大衆に伝える事も可能だ。
ただ、「普通のやり方」では駄目なのだと、あの漫才を観て思った。
あのやり方を選んだ訳があるのだと。
ただ、奇をてらった訳では無い。
あえての、あの媒体を使ったのだと思う。
この「ちゅらと修羅」とも通じる「無恥による暴力」と
最後、ネタの終わりに「おまえたちのことだ」と色んなターゲットに向けての言葉と取れる台詞であの漫才は終わった。
あれが、ある種、言いたかった事だと思った。
そう、「私、私たちの事なのだ」。
偶然かもしれないが、芝居の後、すぐのタイミングであの漫才。
かなり、強力だった。

まだ旅立ってもいないのに
月光亭落語会
冷泉荘(福岡県)
2017/12/15 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
女優さん方のキャラと方言も違和感なく安心して笑える内容でした。なんだかんだで、いつまでたっても警察に通報しないお話しなのですが、衝撃のラストに、そうか~、でした。

海が降った夏
ヒカリノオト
ぽんプラザホール(福岡県)
2017/12/15 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
ストレートなお芝居で、時間軸のチェンジがあるものの、照明くらいでの表現。
家族4人プラス2人をどう伝えていくのかも、順をおってますし、純粋にな泣けました。

時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
皆さんおっしゃる通り、灰衣堂ワールド全開の作品だったと思います。客演さんにもずいぶん助けられていたように感じます。出演者の降板で変わってしまった部分をいつか再演という形で拝見できればと思います。ちょっとばかり殺陣に間合いとずれがあり過ぎるような気がしないでもなかったけど、それを上回る迫力だったので☆五つで。

前世でも来世でも君は僕のことが嫌
キュイ
アトリエ春風舎(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

URASUJI 2017 ちんもく
敦-杏子(TON-ANZU)プロデュース
ザ・スズナリ(東京都)
2017/12/16 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了
満足度★★★★★
もともと必殺仕〇人の最高級パロディーな感じで始まったURASUJIもすっかりオリジナルの世界観を確立。
初演からほぼ欠かさず拝見していますが、今回もゲストの魅力を貪欲に取り入れたお楽しみ満載の超豪華版。
多方面から集まったオリジナルメンバーも相変わらず健在。(このメンバーだけでも既に充分濃ゆい)
定番悪役リーダー格、深沢敦さん 藤田記子さんに、2度目の登場 小川菜摘さんが加わってギラギラ怪しさ倍増。
(注)このヤバめ毒素のあんばいが中毒性の源
劇中歌ではプロの歌手である杏子さん 池田有希子さん 元モー娘。新垣里沙さん達は当然として、小川さん 天宮良さんも聴かせて魅せます。
毎回 大盛況人気公演ゆえ、既にチケット完売かと思いきや平日夜はまだ残っているそうです。
ダークでコメディーでダイナミックで、とにかく見どころ満載なので観て損はないと思いますぜ。

ドッグファイト
東宝
シアタークリエ(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/30 (土)公演終了
満足度★★★
宮澤エマさんを観に行ってきました。
ボーイ・ミーツ・ガールもののミュージカルということで会場は99%が女性、男性トイレには誰もいません。
オープニングのテンポの緩い曲では男性ソロ陣が音程を探るように合わせるのでイライラしましたが、その後はアップテンポの曲主体で快調に進みました。しかし、メインの方々より歌専門のサポートの皆さんのうまさが目立ちました。とくに最後の方に出てくる4人組は良かったなあ。一人目が最初の1小節を歌っただけで驚いて舞台を見回しました。
お目当てのエマさんは歌も演技も良いのですがもう一つオーラを感じませんでした。まあ役柄が「可愛くない女の子」なのでそういう演出なのでしょうけれど、ギンギンの美少女に作りながら役の上では正反対ということでも良いのではと思いました。
問題は会場の音です。3人以上が同時に歌うとごちゃごちゃになって何が何だか分かりません。基本的に硬質で殴られているような音です。会場がさして大きくないのですからもっと上質の癒される音を心がけて頂きたいものです。

『熱狂』『あの記憶の記録』
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

『熱狂』『あの記憶の記録』
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/16 (土) 14:00
座席1階H列
劇団チョコレートケーキ『あの記憶の記録』東京芸術劇場 シアターウエスト
最後のイツハクの一言に涙が止まりませんでした。
それに対する妻の返しも素敵だった。
25年もの間一人で抱え続けてきた罪。あの家族とならきっと乗り越えられると思う。
イツハクが語るアウシュビッツでの凄惨で過酷な記憶。
それだけでも十分に面白く見応えがあったのですが、その後の展開がさらに素晴らしかった。
「世界は憎しみに満ちている」
という言葉がズシンと来ました。
この会場でこのクオリティでこのお値段。コスパ高すぎです!
今この時代に観られたことにも意義があったと思いました。観に行けて良かった!