
賊義賊 -Zokugizoku-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★★
初めて劇団外から主演:中村るみ さんを迎え、
今回の主人公は女義賊!
女性らしい殺陣で、
非常に軽やかでポップな仕上がり、愉しく拝見。
一方、悪役KATSU さんの殺陣はアクロバティックでダイナミック、見応え十分でした。
楽しかった。

山人(やまんど)のリア
劇団五期会
ABCホール (大阪府)
2017/09/21 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
初めてのリア王!
北陸出張の帰り、ヘトヘトになりながら劇場に着いたのですが…
上演時間2時間40分を、あっという間に感じる程、引き込まれました。
山人を舞台に、
ほぼ忠実にリア王をなぞらえて頂いたようで、
棟梁と三女、分家に降りかかる不幸と、それぞれの結末の対比がとても悲劇的。
本格派の演劇、リア王を堪能させて頂きました。

Five up Stage
本若
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2017/09/18 (月) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇×美容界コラボ企画、とても興味深い内容でした。
Five up Stage…
夢を追い求める5つの物語。
髪を切って
新しい自分、亡き友への想い、仲間と共に、母への想い、人の意思を継ぎ人の為に、
そして夢はいつも自分の中に!
前向きになれる、心暖まる公演。
生で披露される美容師さんのハサミさばき、
ドンドン華麗に変身する女優さん、
生のメイクアップショー、圧巻でした。
髪切って2ステ目どうするの?

風が吹くとき
関西芸術座
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2017/09/16 (土) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
Aキャストを拝見。
国境付近で紛争が勃発。
核戦争が起こるのか?
戦争を心配する英国紳士の父と
そんな事はどこ吹く風の母。
そんな英国の典型的な夫婦二人に起こる
とても悲劇的で、
とても幸せなお話。
2時間の二人芝居
円熟した役者さんの演技、素晴らしかった。

夏休みのばあちゃん家
コンブリ団
ACT cafe(大阪府)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めてのコンブリ団さん。
母との約束を守るため、
新町から(立ち入り禁止の)元町にあるばあちゃん家に向かう少年。
一人での冒険。
冒険を見守る犬や人影、飛び出し坊や。
そして夢食い。
その冒険を通じ、少年が大人へと成長してゆく。
3人の役者さんが、代わる代わる様々な役を、入れ替わり立ち替わり。
とても雰囲気のある公演でした。
ノスタルジックでとても良かった。

屋上のペーパームーン
くじらstaff presents!
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★
出演者7名はおじさんばかり、
脂ののった安定した演技。
怪しげで一癖ありそうなおじさん達が繰り広げる、コミカルで濃~い内容。
一昔前の空気感、ビシビシ感じた。
楽しめた。
2000年初演の大竹野さん直筆台本等々をロビーで展示、こちらも楽しめる。

私の恋した青木さん with ウミネコ楽団
ユリイカ百貨店
月影幼稚園(正善寺内)(兵庫県)
2017/09/16 (土) ~ 2017/09/16 (土)公演終了
満足度★★★★★
「私の恋した青木さん」
ずっと拝見したいと思っていた演目を
「ウミネコ楽団」さんのオリジナル曲の生演奏とともに、特等席で観劇できて幸せ!
動物園に情熱を捧げた青木さんと奥さんの何気ない日常で綴る、愛おしい夫婦の日々。
お子さまにも解り易く、心暖まるよい公演でした。
会場は幼稚園の遊戯場。
とてもアットホームな雰囲気でした。

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』
劇団岸野組
俳優座劇場(東京都)
2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

post script
7contents
上野ストアハウス(東京都)
2017/10/26 (木) ~ 2017/10/31 (火)公演終了
満足度★★★★★
P.S.シリーズの再演。キャストも新しいメンバーも加わってパワーアップしていました。
再演と言えどそれぞれ芯になる部分以外のキャラクター像は前回と全く同じではなくまた新しいキャラクターになってたりするので展開がわかっていたとしてもとても楽しめた。
この物語を見るといつも背中を押してもらえてまた明日からも頑張ろうって気持ちにさせてくれる素敵な作品。
前回よりも物語もわかりやすくなっていてとてもよかった。
舞台セット、衣装、小道具、照明などとてもこだわって作りこんでいるので何回見ても新しい発見がある。
とにかくみんなに見て欲しいとお勧めできる作品です。

心踏音 -Shintouon-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
ノンバーバル第三弾。始まる前から今回の舞台はタオル持参といわれていたので大きめのタオルを用意して参戦しました。
結果タオルはびちゃびちゃになりましたw
同じ殺陣が繰り返されるシーンはもうニクイとしかいいようがない。
一度目は?って思うことが回数を重ねるごとに自分の中で消化されていって最後には号泣。
吉田さんのすばやい殺陣にはため息がでるし竹村さんの表情と殺陣は最高にかっこいいし。植松さんの振り付けに涙して。
見所満載であっという間に終わってしまった。
いつも少し残念だと思うのはなぜ?どうして?と思う所は台本を読まないとすっきりしないところ。それがノンバーバルと言われてしまえばその通りでそこは知りたければ台本を買えばわかるのでいいのだけどファンは台本を買うけど初めて見た人には伝わりにくいかもしれないな。って思うと本当にもったいない。三作どれも本当にいい作品で大好きなのでどんどん広まればいいと思う。

ワンピース
松竹
新橋演舞場(東京都)
2017/10/06 (金) ~ 2017/11/25 (土)公演終了

ハイツブリが飛ぶのを
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/10/19 (木) ~ 2017/10/24 (火)公演終了

シャーロック・ホームレスの食卓
劇団ズッキュン娘
テアトルBONBON(東京都)
2017/09/21 (木) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
満足度★★★★
23日・24日の2日間でAB両チームを観劇。
【Aチーム】9月23日 18:00 4200円 I列12番
藤吉ファンタジー健在。「現実味に乏しい、甘い、ベタ」などの理由で他が避けるような物語・演出を敢えて(狙って?)演ってそれでちゃんと観客を惹き付けてしまうのは「ズッキュン・マジック」。
また、火事や葛藤/心情を身体表現で見せるのも○。
終盤で出てくるそんなモノにそんな装飾を!?なチープなんだか豪華(?)なんだか、な小道具(と言うか装置の部品?)がツボ。
観ながら翌日のBチームの存じている方々の演技を想像して脳内予習も(笑)
【Bチーム】9月24日 18:00 4200円 I列12番
劇中劇で一部棒読み調を入れて三文芝居感・素人芝居感を強調するなど、遊べるところをより遊んでいた感じ?
キャストの特技を活かしてAチームのギターがBチームではアレだったりもするし、そんなこんなでこちらは「正統派Bチーム(笑)」と言えよう。
ところでズッキュン娘の「キャスティング力」には舌を巻く。決して少なくはない人数かつ幅広い年齢層の登場人物の本作を完全ダブルキャストで上演するし、去年の「シャバダバダ」にしたって「え、そんな方も!?」なキャスティングだったし。そういう面でも今後の期待大。(ハードルを上げてみました(笑))

ハムレットQ1
劇団三日月座
横浜国立大学第一食堂下共用室3(神奈川県)
2017/10/29 (日) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
【黒】鑑賞-
三年生の引退公演でもあるみたい。
これまでお気に入りの活きのいい学生が数名いたので毎回楽しみにしていたのに、これで見納め(?)になるのは残念。
でも、個々に熱量・技量に差が有るものの今後も足を運び続けたいと思わせる方がしっかりと育ってましたね。これなら一方の【赤キャスト】も俄然観たくなった。

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』
劇団岸野組
俳優座劇場(東京都)
2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
最近、時代劇といっても、普通の衣装や格好で演じる舞台も多く、今ひとつピンときませんでした。その点、きちんと作ってあるのが好感が持てました。場面転換も簡単な背景ですが、上手く流れていました。話の内容ですが、これは好き嫌いがあります。劇団の作品の作り方もあるので良い悪いは言いにくい。歌とダンスでスタート。てっきりミュージカル仕立てだと思いましたが、良い意味で裏切られました。楽しめる舞台を目指しているのよく分かりました。

野畑の飼ってた宇宙人
VACAR ENTERTAINMENT
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

明日がある、かな
トム・プロジェクト
紀伊國屋ホール(東京都)
2017/10/24 (火) ~ 2017/10/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/25 (水)
トム・プロジェクトさんのお芝居を観ると毎回色々なことを考えさせられることが多いのですが、1960年代を舞台とした今回の作品も同様の感想を持ちました。高度経済成長期は自分が生まれるだいぶ前のことなので世の中の目まぐるしい発展を実際に体感したことはないのですが、こういった1960年代のお話を観ると、自分がその時代にタイムスリップし、当時の様子を覗いているかのような不思議な感覚になります。今回は車社会の発展とそれに伴う弊害のようなものにスポットを当てた作品。車の普及により便利になる一方で失われていくものもある。「豊か」という言葉は決して形のあるモノだけに当てはまるキーワードではない。本当の「豊かさ」とは何なのか。車社会だけに限らず、世の中あらゆるものに対して本当に今の形が正しいのか、など色々と考えさせられました。登場人物の立場や複雑な心情、葛藤が絶妙に描かれており、物語の世界にグイグイと引き込まれた秀作でした。「明日があるさ」という曲はこれまでに何度も聴いてきましたが、今回ほど歌詞が心に突き刺さったことはありませんでした。作品内容に非常にマッチしていたと思います。

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』
劇団岸野組
俳優座劇場(東京都)
2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
薔薇座の頃に岸野さんの舞台を何度も観ていたのに、岸野組旗揚げ後はなかなか機会がなくて、こんなに時間が経ってしまった。時代劇なのも、ミュージカル風味を取り入れているところも手馴れたもの。役者さんも達者だし、最後まで楽しめた。個人的にはもうひと回り小さな会場で観たかったような気も。

アンサンブル
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/22 (金) 14:00
座席F列9番
価格2,800円
かつての学生下宿を改装したシェアハウスを舞台にした人情噺。
ヨロタミ流メタフィクションとでも言うべき前半の舞台演劇ならではのアイデアが楽しく、楽屋落ち寸前のくすぐりや得意技の使い方も巧み。
後半は喉に小骨的な部分もありつつ上手くまとまるし。
装置も細部が凝っていて、電気のメーターが時代感を出し、玄関のガラス戸のガムテープも「あー、なるほど♪」で、好きだなぁ。
某傑作サスペンス芝居を知っているとニヤリとできる構造/展開が中盤にあるのもイイ。
そう言えばそれを踏まえた後半のある場面はレイ・クーニーなどのファルスをライトにしたものな気も……(むしろコメディの定番か?)

ブランキ殺し 上海の春
公益社団法人日本劇団協議会
ザ・スズナリ(東京都)
2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
「ブランキ殺し 上海の春」約2時間10分。2.26事件が革命として成功していたら…という架空の設定で日本人、中国人、朝鮮人、西洋人らが入り乱れる上海が舞台。佐藤信さんの70年代の戯曲を西沢栄治さんが冷静に演出。私にはもうこの熱さも、革命を欲する身体もないのだな…と気付かされた。
銀色のポールが横一列に並ぶシンプルな美術に、狙い定めた照明と映像が活きる。目の前で披露される元気な歌と踊り、大声の会話、鍛えられた筋肉が「既に失われたもの」として迫ってきた。時代は変わり、日本人も変わり、今、ここには大きな断絶、空白があるのだと、まざまざと見せつけられる体験になった。