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かたつむりは明日も夢をみる

かたつむりは明日も夢をみる

レペゼンかたつむり

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

 短編3作によるオムニバス公演(追記後送)

ネタバレBOX


1.「ふたりの生活」:2組のカップルが登場する。1組はユリとケンゴ、姉弟である。ユリはニート。姉が「表では結構上手くやる」と言っているケンゴは、姉の罵詈雑言と弟の前では恰もオブローモフの如く怠惰で、自らは何もしない姉の面倒を見なければ“姉は表で他人にどれだけの迷惑を掛けるか知れない”という「理由」から姉の面倒を見続けている。だが、自分の言葉に矛盾があることに気付いていない。∵外では結構上手くやっているのであれば、ケンゴが姉の面倒を見続ける必要は一切ないのである。ここから、ケンゴが姉の世話に拘るのは、彼のアイデンティティーが、この点に掛かっているからだということが簡単に分かってしまう。
 もう一組は同棲しているカップル、女はキララ、男はタクミ。タクミは、凡庸極まる連中が凡庸を毛嫌いするのをそのままそのキャラとしたような大学生で、ケンゴの友人だが、ケンゴが姉に我慢しきれなくなって殺害することを期待している。期待通りになれば、殺人犯の友人という珍しい立場になることができるからと考えるアホである。
 まあ、ケンゴは、己のやっていることの矛盾というか無意味に気付いていないのであるから、彼の頭の中では、姉の怠惰にウンザリしていると同時にその姉の面倒を見ることでアイデンティファイしている訳だから、此処にはアンチノミーがある。
 一方、1話の最後で、キララはたくさんの羽毛をまき散らすのだが、これは、本当は人間同士のカップルではなく、タクミが飼っている小鳥(オウムなど人の言葉を真似ることのできる鳥なら猶更よい)との間に交わされた独白だとキチンと示していたら、これはこれで都市に生きる独りの若者の狂気に近い孤独を表して面白かろう。
 何れにせよ、描き方が中途半端で矛盾を矛盾として書けていないのは、脚本家が、自分の頭で充分考えていない証拠だろう。作・演が分かれているのであれば、演出家はこういった点を作家に対して言うべきである。
かたつむりは明日も夢をみる

かたつむりは明日も夢をみる

レペゼンかたつむり

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

やけにテアトルジュンヌという劇団からの客演が多くて、若い子ばかりだなと思ったら、テアトルジュンヌは立教の演劇サークルで、今回のユニットのお二人はそちらの出身なのですね。内容は短編3本立てでしたが、うーん…1勝1敗1分けでしょうか。

サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

東京アンテナコンテナ

南大塚ホール(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bチームを拝見
 新進企業の御曹司誕生&副社長就任パーティーには、ヒーローショーの出演依頼を受けた面々が集まりリハーサルをしているが、突如、機器の不調でリハは中止。待機している面々に舞い込んだのは爆破予告であった。

ネタバレBOX


一方、かつてはTVにも良く出演し、アイドルとして持てはやされていたサエコも戦隊の主題歌を歌っている関係及び御曹司の元カノなどの絡みで呼ばれているのだが、彼女は不機嫌である。というのも今ではTV出演もなく、而も御曹司にはキャピキャピのギャルがあてつけるようにぶら下がっているのだ。
 だが、因縁はこれだけではない。戦隊の現レッドは、御曹司の小中の同級生、また御曹司の世話役は、皆に無視されるという苛めを受けながら小学校の時に転校してしまった同級生だったのである。御曹司は、小中時代、現レッドより格上のヒーローだったことが現レッドのコンプレックスを煽るのだ。
 ところで、下平さんとイジリーさんのアドリブはパート1から存在していたのだろう。現在のそれに比べると若干、ノリが悪いように感じた点でそうだと判断した。回を重ねる度にブラッシュアップされているのだと解釈した訳である。
流石と感じたのは、場面場面での桁外しの上手さである。この辺りはアンコンの独壇場と言えるように思う。何せ、お相撲さんのような体格の剣持さんやタカノハシさんまで、この桁外しに関わってくるのだから面白くない訳がない。
無論、アンコンの魅力は桁外しの上手さに留まらない。ダジャレやそれに対する寸評、ギャグ、アドリブ、そしてこれらの連携による重層的なお笑いシステムが、下平さんの脚本の根底に流れるとても温かなヒューマニズムに裏打ちされていることが凄いのだ。
今作でも同級生3人のメンタルなレベルでの誤解やコンプレックス、罪悪感や嫉妬等を乗り越えて連携してゆく爽快感などと対比されて描かれるのは、他人を罠に掛けたり裏切ったりしてのし上がってきた悪党が、サスライ7と同級生の連携によって明らかになり、最初の爆弾処理のからくりと2度目の爆弾を仕掛ける動機など事件の核心が明らかになってゆく中、同時に御曹司の優しさと真のヒーローの条件などが明らかになって行き、事件解決が為されてゆく過程に無理がなく、而もスリリングに描かれている点でまさしくヒューマンコメディーの王道をゆくという感じが在る。楽しめる上に生きてゆく活力が湧いてくる作品だ。

JASMINE-神様からのおくりもの-

JASMINE-神様からのおくりもの-

タイズブリック

劇場HOPE(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

とても感動的で、さわやかなすてきなドラマだった。

テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

有機事務所 / 劇団有機座

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

レベルの高い内容で充実していた。

かたつむりは明日も夢をみる

かたつむりは明日も夢をみる

レペゼンかたつむり

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

短編3本立て。
個人的には2話と3話、
浜崎俊亮さんの世界観が好きでした。
ご自身も3話目に出演されていて、
まさかこの人が作・演出をしているとは!と
最後にビックリ(一番のビックリでした:笑)
オットリとした風貌からは想像できないエッジの効いた世界観を持っている人。
作・演出はもちろんのこと、役者としてもすごく可能性を感じました。
ぜひ長編に挑戦して欲しいです。

ステート オブ グレース

ステート オブ グレース

菅原夕

KATA【LIQUIDROOM 2F】(東京都)

2017/10/31 (火) ~ 2017/11/03 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/31 (火) 20:00

光と影を効果的に使った作品だなと。とても面白くて引き込まれました。
壁に映る役者の影。
この影もまたもう1人の役者であるように思えるような、
場所のセレクトも含めて、素敵なアート空間でした。素晴らしい。

これが初脚本とは思えないほど、いや、別に初脚本だからということではなく、
純粋に、1つの物語として時間も含めてとてもよかったと思います。
セリフも洗練されていて、無駄がないというか、

自分では1文字も書いていなかった人気作家の栄光、そして転落、
同じ人間が崩れていくさまもまた迫真の演技でした。

doubt -ダウト-

doubt -ダウト-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/31 (火) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約95分■
マイムはもちろん、7人が織りなす華麗なるアンサンブルにも魅せられた。幻惑的にしてコミカル!

ネタバレBOX

出色は美術館のシークエンス。マイムの技芸においてもアンサンブルにおいても、このシーンの完成度がとりわけ高かった。
柳生企画『ひたむきな星屑』

柳生企画『ひたむきな星屑』

青年団若手自主企画 柳生企画

SCOOL(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/06 (月)公演終了

満足度★★★

■約105分■
劇を構成する材料ひとつひとつは面白いのに、諸要素が有機的に結びつかず、話が豊かにふくらんでゆかない。最後までもどかしい思いを抱えたまま鑑賞しました。もったいない。

ネタバレBOX

高速道路が通ってこのかたサービスエリアで町おこしをしている地方都市、そのサービスエリアの一角にある中途半端な飲食店でアルバイトをするともに“させ子”の姪と叔母、店の粗探しをするために日参してくるおかしな女性客、彼女の“取材”がひと役買ってどんどん偽装を暴かれてゆく町と店……諸要素はこのようにかなり面白いのだが……。
お父さんとお母さん

お父さんとお母さん

オーストラ・マコンドー

新宿眼科画廊(東京都)

2017/10/26 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

‪世の虐げられてるダンナさんには深く共感できそな、ダメ旦那の若夫婦にありがちな激情の日常生活を活き活き描いた作品。主演の後藤さんの演技は秀逸で、良かれと思った気遣いが、なぜ?こんなことに?!とか同情してしまうほど。役者さん演技力重視の作品。
親子の関係を多角的に投げかける脚本、さまざまな状況でも何が正解か?などという野暮ったい回答なぞ求めず、ただ問いかける作品。とはいえ薫平さんの熱演がひとつの正解への道しるべともなる、叙事演劇の集大成。捉えようによっては深みにハマる構成。意図は伝わったと思える、熱演お疲れさまでした!

『欲暴』(劇団版)

『欲暴』(劇団版)

演劇集団SINK

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

SINKの舞台鑑賞は2度目ですが、今回も役者さんの迫力と怒涛のストーリーに圧倒されました!!
次回作も期待しています!

ネタバレBOX

「同情はするけど、賛同するかどうかは別」
序盤のこの場面が自分の中で印象深く残っています。社会では同情や共感といったものが、自分の欲望や本音を隠すための建前としてある。しかし、中を除けば何よりも自分が大事で欲望に忠実な本当の姿が出てくる。今日の公演はその一部を少しだけ垣間見たような気がしました。今のどうしようもない社会を変えるには、人間の本質そのものを変えるくらいしないといけないのではと感じました。
アレルギー/日曜日よりの使者

アレルギー/日曜日よりの使者

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了

満足度★★★

出演者は多くないですが、中身がとても濃く感じられました。

ネタバレBOX

「アレルギー」はセリフの間合いがいいですね。生々しさというか、初々しさというか、とてもおもしろいです。「日曜日よりの使者」は、おじさまたちのエネルギーが熱く感じられる内容でした。
しゃべらない人

しゃべらない人

劇団東京ドラマハウス

明石スタジオ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

しゃべらない人は誰なのか、そして、なぜなのか、とても気になりながら、話は展開していきました。そんなにも長い間、理由はそういうことだったのですか。

ネタバレBOX

番組の取材を通して、しゃべらない人の謎を解明していくというストーリーはなかなかおもしろいです。番組の中でモニターで取材の様子を数人で見届けるシーンが何シーンかありましたが、気になりすぎて、メインのシーンに対する集中力が途切れてしまいました。砂山さんと心明寺さんの個性が強烈で、全体の中の強いアクセントになっていたと思います。
ハコがまゑ

ハコがまゑ

ハコボレ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

二人であれだけの表現をされる事に驚きです。友情とは何かを考えさせられました!良かったです。

父母姉僕弟君

父母姉僕弟君

キティエンターテインメント

シアターサンモール(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★

上演時間2時間10分ほど。もう少しコンパクトにまとめてくれたら…とは思いつつも、記憶や過去や未来など、時間を扱うお芝居に滅法弱いので、やっぱりグッときてしまって最後は涙目に。初演以降、劇団の皆さんそれぞれが外部公演をいくつも経験し、相当な力量でお芝居を魅せてくれる。中でも天球役を演じた島田桃子さんの「この世ならざる感」が凄かった。

しゃべらない人

しゃべらない人

劇団東京ドラマハウス

明石スタジオ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

始めの方、お父さんが頑なにしゃべらないので、これって不条理っぽい話なの?と動揺しましたが、だんだん家族再生の本道へ。

ネタバレBOX

あらすじにもあるように、深夜番組「からくりサーチ」へのお悩み相談が絡んでくるので、仕方ないのかもしれませんが、最後の番組のやり取りはナシでもよかったような。何かに配慮してなのか、ただ意見のバランスをとっただけのように思えて、その前のシーンでああよかったと思った気持ちを引き戻されてしまいました。単純にああよかっただけで終わらせたくなかったのだ、と言われればそれまでですが。
サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

東京アンテナコンテナ

南大塚ホール(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

前に舞台を見てからもう一度行きたいと思っていたがなかなかチケットが取れない人気の劇団。
今回は南大塚ホールという大き目の為か空席がチラホラ・・
舞台は相変わらず小ネタが満載、そしてアクションもありと飽きさせない演出。
途中イジリーさんのフリーな時間も楽しく2時間ずっと楽しめた。

しゃべらない人

しゃべらない人

劇団東京ドラマハウス

明石スタジオ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

問題のある家族があるテレビ番組のお悩み相談により再生していく話なのだが、
見ているうちに何度も「お父さんっ!」と突っ込みたくなります。
からくりサーチの個性豊かなメンバーが面白くていいアクセントになったのでは。

短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

空宙空地

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

90分。

ネタバレBOX

「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」A
病死?寸前のおぐりまさこが、夫?の関戸哲也との走馬灯をみるが、どーでもいいような出来事ばかり。でも、楽しかったと関戸に告げおぐりまさこはあの世へ旅立つ。残された関戸は、独り目玉焼きをすする…。
関戸おリアクションが光る作品。前半のコメディなとこはかなり良い。終盤の別れのシーンへの切り替えというか落差で、もっと迫ってくる感があると良かった。

「ずるずるひやむぎ」
バツイチの姉(おぐりまさこ)と妹(大野ナツコ)が、父の遺品整理のさなか、おばからもらったひやむぎをずるずるすすっている。DVがひどかった亡父に対して反発する姉に対し、姉が離婚してから父は変わったという妹。老人ホーム入所中の母のいう「ミスター、ノナカ」が、父の長嶋プロマイドグッズの箱の中と気づいた姉は、そこに離婚した元夫からの手紙をみつけ、父が離婚の際に土下座していたことを理解する…。
伏線回収をしっかりやって、色々あった家族のちょっとした温かみを覗かせる作品。動きが少ない分、空気感でグッとくると良かったかな。

「サプライズ」
彼女(大野ナツコ)に公演でダンスのフラッシュモブをカマし、プロポーズした彼氏(山形龍平)だったが、大野の答えがNOで焦りまくる。県人会や親兄弟親族友人に協力してもらってフラれた山形に、逆に怒りをぶつけ、今から音なしで独りフラッシュモブしろと迫る大野。たどたどしくもやり切った山形に、大野は笑顔でプロポーズokと応える…。
シンプルな構造でストレートに楽しめる快作。サプライズ返しをする大野のかわいさと怒ったさいの気迫がよい。山形の県人会を重んじるネタも最高にウケた。

「如水」
母を睡眠薬で殺した娘の独白と回想。
夫婦や母子の絆な作品。悪くないが、情感溢れる感じではなかったかな。
ウルトラ早押しギリギリ少女

ウルトラ早押しギリギリ少女

演劇ユニット スイス銀行

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2017/11/03 (金) ~ 2017/11/06 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったー☆てっきりお祭り騒ぎ的な賑やかなお芝居かと予想してたら娘と母が絆を取り戻す感動的ストーリーやったんで良い意味で裏切ってくれました☆モチロン随所に散りばめられたコメディテイストも大爆笑ものでした♪出演者全員が魅力的なのがとにかく素晴らしい作品でした★

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