短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」 公演情報 空宙空地「短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    90分。

    ネタバレBOX

    「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」A
    病死?寸前のおぐりまさこが、夫?の関戸哲也との走馬灯をみるが、どーでもいいような出来事ばかり。でも、楽しかったと関戸に告げおぐりまさこはあの世へ旅立つ。残された関戸は、独り目玉焼きをすする…。
    関戸おリアクションが光る作品。前半のコメディなとこはかなり良い。終盤の別れのシーンへの切り替えというか落差で、もっと迫ってくる感があると良かった。

    「ずるずるひやむぎ」
    バツイチの姉(おぐりまさこ)と妹(大野ナツコ)が、父の遺品整理のさなか、おばからもらったひやむぎをずるずるすすっている。DVがひどかった亡父に対して反発する姉に対し、姉が離婚してから父は変わったという妹。老人ホーム入所中の母のいう「ミスター、ノナカ」が、父の長嶋プロマイドグッズの箱の中と気づいた姉は、そこに離婚した元夫からの手紙をみつけ、父が離婚の際に土下座していたことを理解する…。
    伏線回収をしっかりやって、色々あった家族のちょっとした温かみを覗かせる作品。動きが少ない分、空気感でグッとくると良かったかな。

    「サプライズ」
    彼女(大野ナツコ)に公演でダンスのフラッシュモブをカマし、プロポーズした彼氏(山形龍平)だったが、大野の答えがNOで焦りまくる。県人会や親兄弟親族友人に協力してもらってフラれた山形に、逆に怒りをぶつけ、今から音なしで独りフラッシュモブしろと迫る大野。たどたどしくもやり切った山形に、大野は笑顔でプロポーズokと応える…。
    シンプルな構造でストレートに楽しめる快作。サプライズ返しをする大野のかわいさと怒ったさいの気迫がよい。山形の県人会を重んじるネタも最高にウケた。

    「如水」
    母を睡眠薬で殺した娘の独白と回想。
    夫婦や母子の絆な作品。悪くないが、情感溢れる感じではなかったかな。

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    2017/11/04 20:15

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