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「仮説『I』を棄却するマリコ」S-paceアニバーサルver.

「仮説『I』を棄却するマリコ」S-paceアニバーサルver.

げきだん S-演s?

アトリエS-pace(大阪府)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★

「仮説『I』を棄却するマリコ」

監禁されてるのか?
監禁してるのか?
旅人と姫と男の奇妙な物語。

その話は論理的なのか?

なかなかに巧妙な作り・内容で、
現実なのか?
作り話なのか?

面白かった。

ウイングフィールド版も気になります。

ネタバレBOX

下手・入口付近の前列席、中央付近の席が邪魔で、上手半分がほとんど見えませんでした。
客席配置に気をつけて頂ければ幸甚です。

見えずらかった分、満足度は低めです。
ご免なさい。
病院狂騒曲

病院狂騒曲

秘密結社Crymax

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

見事なドタバタぶりで楽しめました~♪
まぁ力技系な感じはしましたが
嫌いではないなぁと星数などもオマケっす(^-^;)
90分の作品

ネタバレBOX

スピード感のある進行で
芝居の嘘も交えつつ
あぁあるかもなぁと納得の出来でした
第4回大阪短編学生演劇祭

第4回大阪短編学生演劇祭

大阪短編学生演劇祭

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

今回、初見の劇団さんばかり。
皆さんそつなくまとめた感じ。
もう少し型破りでも良いかったかも。

劇燐花に荒らし:
アドリブのような二人芝居。
場馴れした役者さんの底力?
これから楽しみ。

元気の極み:
始まりについて、いろんな捉え方、いろんな表現、気づきが有った。
始まりについての一人芝居。
役者力と見せ方が、とても良かった。

人生よくばり:
姉と妹、半分ずつの話。
姉妹あるあるの内容から、小演劇チックな展開。
楽しかった。

劇場ロマンスさん、ご免なさい。
とても引きつけられる物がありましたが、
後ろ髪引かれつつ…、
次の予定があるため、途中で退席させて頂きました。
ご免なさい。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/11/10 (金) 19:30

とてもほほえましいストーリー。強烈なキャラクターが多数登場して笑いが絶えませんでした。私としては、キャバクラの面接がツボ! 

みごとな女

みごとな女

SPIRAL MOON

サブテレニアン(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

 必見! 花5つ☆。もう流石というしかない。いつもスパイラルムーンの芝居の素晴らしさには感心させられるのだが、常打ち小屋でない為、多くの苦労があったハズであるにも関わらず、脚本の良さを実に深く読み込んで細かい点にまで配慮の行き届いた演出は流石である。
 キャスティングも良い。何より、こういう演目を選んでくる所に鑑識眼の確かさを感じる。久しぶりに上品な日本語の対話を楽しんだ。(追記2017.11.12)

ネタバレBOX

 森本 薫22歳時の作品、1934年作だ。約60分と尺は短いが、実に濃密でスリリング、而も品のある作品である。伏線の敷き方が尋常ではない。高学歴女子の常として、炊事、洗濯、掃除等が苦手という理屈が通る現代とは異なり、大正ロマンティシズムやリベラリズムの残滓が残るとはいえ、まだまだ、女子は結婚して、子供を産み育てるのが当たり前とされていた時代、理化学研究所に入ろうとしていた研究者肌のあさ子、24歳(当時のことだからかずえだろう。現在なら23歳である)にもなって、結婚よりは、研究! に情熱を燃やすあさ子の縁談を考えてやらなければと思っている母、真紀。あさ子の幼馴染の文学青年、収。そして、あさ子の友人の兄で医者の弘。これが、前提である。
 さて、あさ子は、天真爛漫、だが恋愛を考えない訳ではない証拠に、理研への就職を母の反対で諦めて以降、娘の嗜みとして覚えておかねばならぬ裁縫、ピアノなどの他できれば華道、茶道といった習い事に精を出さねばいならないのに、人形を作ってその人形に着せる着物ばかり縫っている。おまけに袂を縫わせれば、袖口迄縫ってしまうというような、可愛らしい失敗をする。それを咎められると、ちょっと気の利いた返答をすかさず切り替えしてくるので、中々一般常識と捉えられていることも押し付けることができない。
 そんなあさ子に好意を持っている収は、どうしても好意を行動に変えることができない受け身の青年である。而も潰しの利かない文学青年だ。そんな収の心を読み取って、真紀は、彼に尋ねる。他の人を彼女に娶せて良いか否かを。収は、この時点でも行動に移すことができなかった。真紀は、十程年嵩だが、中々の好青年である弘とあさ子を娶せることにした。
 結果、弘が訪ねてくる。あさ子と真紀が席を外している隙に弘と収の間で、あさ子を娶るのがどちらかについての談義が交わされるのだが、この静かだが、緊迫そのものの対話が凄い。人間存在の総てと誇りを掛けて話された内容については、紳士協定として守ることを互いに誓うのだが、この道程が、実に見事で品のある日本語でその本質であるギリギリの折衝を包んでいる為に、紳士協定であることが納得されるという形で観客に伝わるのだ。更に結婚の話が纏まった後、あさ子の揺れる娘心が表現されている点も見逃せない。
『ИEUTRAL×月曜劇団』

『ИEUTRAL×月曜劇団』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/07/11 (火) ~ 2017/07/11 (火)公演終了

満足度★★★

ИEUTRAL
出演者欄の「他」が、あまりにも豪勢でした(笑)
活動を終えた劇団を再び蘇らせようとする戦いのお話。
そこにはちょっと内輪ネタ的な、出演者の背景を知っている人や、演劇関係者向けなネタが多め。
だからこその面白さもあったり、この人にこんなことさせる!?という面白さもあったり。
知って知られた関係性から生まれるマニアックな面白さがありました(笑)

月曜劇団
もう鉄板ですね!
このお二人にしかできないこの空気感が、たまらないです。
投げたボールがけっして真っ直ぐは帰ってこず明後日の方へ剛速球で投げ飛ばされるような素っ頓狂なキャラ西川さん。
それに相対して、けっして心折れることなく諦めない投げださない精神で突っ込みを入れ続ける上原さん。
ゴールデンコンビやと思います(笑)
手を変え品を変え、何度でも観たい月曜劇団。

きみなしで生きてみよう

きみなしで生きてみよう

BALLADs

明石スタジオ(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★

人生の再起動をかけられたらと強く思いました。

ネタバレBOX

前半部分が低い位置での芝居だったので、セリフは聞こえてくるのですが、姿と表情が見えませんでした。暗い話で、しっかりとした間合いの展開ですすんでいくので、とにかく見えないのは厳しく、集中力が続かなかったです。最初は、採用面接からはじまり、話はそれて、それて、どこへ行くのか、不思議な会社で、・・・どんよりとした雰囲気でした。心に響くメッセージはいくつかありましたが、ちょっと重すぎる内容に感じました。
『三等フランソワーズ×えーびーがた』

『三等フランソワーズ×えーびーがた』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/07/04 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

三等フランソワーズ
三等フランソワーズさん、またの登場(笑)
しかし観る毎に全部どれも面白くて、全部どれもドストライク、絶対の信頼感があります。
今回は二本立て。
「トゥモロー」は、タイトルから察せられるあの誰もが知ってる(と思う)超有名某ミュージカルのオーディションのお話。
もうキャラ濃すぎで、爆笑の連続!最高でした(笑)
「さっちゃん」は一転して、サスペンス。
入りはさっきまで観てたトゥモローのようなぶっ飛んだ女の子で笑かしてくれるのだけれども、徐々に真相が解き明かされその行動の裏にあった真意にたどり着いた時、震えあがる。
この二作を組み合わせてくる辺りも策士だと思う、ブラボー!

えーびーがた
可愛い女子二人組による二人芝居。
舞台上だけでなく客席サイドもアクトスペースにしていた為、前方の客席で観劇していた人には30分のうち何割かは音声のみになってしまっていたと思われ、少しもったいない気もしました。
動かぬように固定はされていたものの実際に自転車に二人乗りをして漕いで、部活の悩み、高校生活の悩みを語り合う、女子高生の日常を切り取った情景で爽やかでした。

みごとな女

みごとな女

SPIRAL MOON

サブテレニアン(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

読んでいる小説の中の人々が目の前に現れて会話を始めているような不思議な舞台。
読み進めるうちに現代ならばと思うことがしばしばで歯がゆくもあり・・・
この後はどうなるのか気になってしまった。
開演前の着物姿で案内をしていた秋葉さんがとても素敵で印象的だった。

坂の上の家

坂の上の家

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/03 (金) ~ 2017/11/10 (金)公演終了

満足度★★★★★

ストレートプレイによるとても上質な作品だと思った。

ネタバレBOX

昭和50年代にあった長崎での水害の事は知らなかった。
『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

つい張ってしまった見栄が、後々こんな騒動を巻き起こすなんて!
ワンシチュエーションコメディらしく、登場人物も個性も多彩で、あっという間の90分でした。
男子禁制の筈が、気付いたら結構な人数が犇めいた空間だったような…笑

伏線だらけなのに、それが上手いこと繋がっていくのにわくわくしました。
主人公の可愛らしさ、強かさ、儚さのどれにも共感出来る部分があって、ちょっとホロリとする場面も。
年なんて関係なくて、人が人を好きになる、愛しく想うことって素敵な事だなって感じました。色んな形があった!

ネタバレBOX

保険の営業魂もとくと見させてもらった気がします笑
どんな場面であれ、どんな人物であれ、一貫した姿勢で売り込むあの姿は見物!うっかり定点カメラになってしまうくらいインパクトありました!
キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

おぼんろ特設劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日、上演前は強風で天幕の隙間から冷たい風が吹き込んでいたが、物語が進むにつれて寒さも忘れ話にのめり込んで行く。観る者の心を揺さぶり体内を熱くさせる、そんな4人の熱演が素晴らしい。
さて、今回は特設劇場ということもあって、事前に何度も案内(道順の動画まで)等のメールを配信するなど丁寧な対応が嬉しい。
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

閉ざされた森というシチュエーション、それを表現するための特設劇場(葛西臨海公園内)。その前衛的(外観はファンタジック)セットは衣類などを張り合わせたもの。場内は雑然とした配置のように思うが、それは人の心の表れか。パイプ組した櫓が対角に2つ。その上り下りの動作によって躍動感とテンポの良さが生まれる。

物語は、人間の穢れを人形(キャガプシー)に押し込め、その人形同士を戦わせて穢れを浄化させるというもの。人間の勝手さ、人形の哀切が鮮明に描かれる。もちろん寓意を籠めている、その訴えは強く明確に伝わる。
先代・人形師が作ったキャガプシーは10年間無敵。その人形師が殺され娘・ツミが後継した。その娘が作ったキャガプシーは無敵の人形を兄と慕い、殺し合いを望んでいない。逆にこの森から逃げ出すことを提案するが…。

特設劇場内を森の中(戦いの場)、そして観客やTV視聴者(参加者)を借景として、演者(語り部)をキャガプシーに見立てた劇中劇のような気がする。公演中は風の音、それによって軋むテントの支柱が不気味な効果音になっている。そして遠くに聞こえる花火の音が幻想的な気分にしてくれる。

人間の穢れを他者(人形=ギャガプシー)に負わせ、人間は素知らぬ顔の傍観者。また自身もギャガプシーでありながら、興行主になるネズミ。自分のこと、または身近な周りのみに気を配る、そんな視野狭窄で安全地帯の世界観が描かれる。しかし、森の外は素晴らしい世界、その開眼と広がりに幸せを見出す。”おぼんろ”らしいファンタジー、そこに籠められた悲しく、しかし優しく美しく力強い物語であった。同時に葛西臨海公園の自然そのものが、劇場内と対比した小宇宙のような壮大感を表しているようだ。

次回公演も楽しみにしております。
キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

おぼんろ特設劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

11月10日(金)の昼の回。晴天に恵まれて気持ちの良い葛西臨海公園。昨日は強風で公演中止になったとか。今日は風もなく、さほど寒くもなく、期待が膨らむ。普段は暗い劇場での公演が今回は明るい照明効果の全く効かない状況。いつもと違って役者は4人。そんな状況の中、どんな芝居になるのかと思っていたが、さすがおぼんろ。恒例のおちゃらけ場面をなくしたからかもしれないが、一気に芝居が進み、気持ちが途切れることなく集中して物語を楽しむことができた。周囲を緑に囲まれたテントだからの演出もなかなか。夜になると全く違った印象になるだろうと思うと、観られないのが残念だと思った。

くるんのぱー

くるんのぱー

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

腐れ縁の女座長二人が率いる二つの剣劇一座。
その合同公演の経緯を見守っているだけでも充分面白いというのに、それだけじゃあ終わらない極上の2時間。
男にだらしなかったり、金に汚かったり、女が男らしく、男が女らしかったり破天荒な一座ながら、その誰もが味わい深く愛おしくなってしまう面々。
舞台で魅せるテクニックを知り尽くした者にしか創る事が出来ない、泣き笑いたっぷりの人生劇場でした。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

定番といえば定番な理由での展開ではあるけれども楽しかったです!

ネタバレBOX

結婚出来る方法をしいていえば、年齢詐称になるのですかね⁉︎
しゃぼん玉の欠片を眺めて

しゃぼん玉の欠片を眺めて

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/11/07 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/29 (日)

初TOKYOハンバーグ、堪能した、感動した。そして初三田村周三さん、しびれた。大きな出来事があるわけでもなく、淡々と飄々と物語も演技も進んでいく。三田村さんの演じるおじいさん、リアル過ぎ。
ラスト、老人介護施設で掃除屋さんの青年と再会するシーンはなんだかとてもやりきれない気持ちになった。
「老いる」ということ・・・「介護」ということ・・・いろいろ覚悟もしなきゃなと。考えさせられる素敵な物語だった。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
周りに濃いキャラの人々がいっぱいいて、楽しかったです。
妹さんの怒り、あれが普通の感情だなぁ、と妙に納得しました。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったです!という前提で、あえて。。

「50歳の私が、20代の彼と結婚する方法」は、“ついうっかり”からでた嘘は、最終的に誠意をもって対応すれば上手く行く!20代の彼をゲットできる!という結論でしょうか。。。ぅーん??
フライヤーとタイトルから、自分の期待が上回ってしまいました。。少し残念でした。

主役のカップルよりも、周囲のドタバタからなる話し。
漫画キャラの様な登場人物の絶妙なタイミングでのドタバタは笑えましたが、、“不思議ちゃん”キャラは..何だかなぁ。。

風紋 ~青のはて2017~

風紋 ~青のはて2017~

てがみ座

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動しました。

ネタバレBOX

津波による塩害被害を受けた教え子の畑を救うため釜石に向かうその途中で病に倒れた宮沢賢治が、駅舎兼宿屋で熱にうなされながら妹や友人のことを思い出す様子や、大雨のため数日間居合わせることになった人たちとの絡みを描いた話。

人間が本能に従いつつ、それでも他人のことを考えながら生きていて、どうして地獄に落ちるのでしょうか。初めに地獄ありきの考え方は、誰かに強迫観念を植え付けられたに違いありません。劇中、妹も、あなたは既に救われていると言っていました。この考え方は賢治のお父さんの考え方そのものではないでしょうか。妹と一緒になって新興宗教にはまらなければどんなに良かったことでしょう。

自己犠牲を実践する賢治が具現化した物語「グスコーブドリの伝記」の朗読の件は感動的でした。
みごとな女

みごとな女

SPIRAL MOON

サブテレニアン(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦前の会話劇をすっかり堪能させていただきました。

ネタバレBOX

本人の意思や感情よりも職業や年齢といった外形的な部分が結婚の条件となっていた頃の話ですね。
当作品を演じるにあたり、まず大山という演劇の中心地からやや離れた場所は、駅から歩いて行くにつれ、八十年前へのタイムスリップ感がありました。また終始障子を半開きにしていたことが上手く舞台に奥行きを持たせる効果を生み出していると感じました。
あさ子への高まる感情を抑えた大人の医師弘とやや抑えきれない学生収の対比、自分を愛する男たちの気持ちを知るか知らずか天真爛漫に振舞い続けるあさ子、娘の幸福について葛藤する母真紀。この四人の感情が最終局面で交錯し絡み合うところは圧巻でした。
今回秋葉さんは演出も良かったのですが、役者としても、ちょっとした目の動きだけで「場」を産み出すなど、とても素晴らしかったです。

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