
吐露
劇団女体盛り
新宿眼科画廊(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/27 (火) 19:30
価格2,500円
19:30の回(晴)、最終日。
(眼科画廊1F)19:00受付、開場、入って右に丸椅子、左はベンチシート的。右やや奥に座ります。床に男性がひとり、不安げ。
こちらは初めてですが、牧野つくしさんはダンス公演では「PUPAⅡ」2015/11@PRUNUS」「NEWS(2017/1@同」「さようなら、牧野さん/再会ぞびちゃん(2017/2@徳望館) 」で、演劇は「隣の芝生の気も知らないで(2016/3@王子)」。
他の方は初めて、制作の田中亜実さんにはときどきお会いします。
19:27前説(70分)、19:30開演~20:36終演。
パラパラはTVで観たことがあるなぁと思います。
大袈裟な言い方をしてみると、溶鉱炉のような女、氷柱のような女、その周りで刺激をうける男ふたり。抱えているものはそれぞれで、その4人が少しずつ寄り添ってゆく道筋。エキセントリックなシーンもエモーショナルなシーンも人肌の温もりに一旦終結しつつ新たに展開。夢をもてば必ず叶うというものではなく、でも、ひとりではなくともふたりなら支え分かち合えるものがあるはず。
なのに、ここからは赤の他人でいいのだろうか。
居場所というのは鎧を纏う場ではなく、閉じこもるための城壁でもないはず。
そんなことを思いながら観ていました。

小栗上野介忠順
劇団め組
劇場MOMO(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
良い芝居をみせていただきました。今まで小栗上野介忠順という人物について全く知りませんでした。こんな人格のある広い心を持った人がいたのだと初めて知りました。め組さんは良い役者さんがそろっていて芝居も上手いし良い舞台でした。

背中を見せて
独弾流GARAGARADON
ザ・ポケット(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/22 (木) 14:00
座席1階D列2番
22日午後、中野ザ・ポケットで上演された独弾流GARAGARADON第2回公演『背中をみせて』を観てきた。初めて見る劇団であり、今回の作品はストリップ小屋が舞台という告知だったので、ストリップ業界にも知人のいる自分としては気になって観に出かけた次第。
映画の仕事がしたくて故郷を捨てて上京しながら、結局は映画の仕事をあきらめ今はエロ雑誌のライターを務めり男。今度の仕事は自分が捨てた故郷にあるストリップ小屋の取材であった。そのストリップ小屋に興業にきたのが、ストリップ界の女王と呼ばれる如月小梅。実はその小屋の支配人はかつの彼女の恋人であり、2人の間には娘もいたのである。さらに、実は窃盗団でもある男性ストリップグループ・パープルズは色物的?に華を添える。
最終的には、ライターの男は父親と和解し、小梅も支配人と和解し娘に母親だと名乗り、あばずれストリッパーとヒモ男は真の愛情に目覚め・・・・というありがちな展開と結末に。その過程の描き方が脚本と演出の腕の見せ所だろう。ただ話を進めるだけではありきたりになってしまうからか男性ストリップという物にも触れているが、その扱いがかつて男性ストリップ団体の主催者と交流のあった自分としては不満足。窃盗団ではなく、もっと真っ正面から男性ストリップというものを見詰めてほしかった。また、それぞれの和解に至る伏線というものがやや貧弱であったのもいただけない。ただ、少なからずストリップ小屋の実態が垣間見られたことは確か。
それにしても、ストリッパーが主役の舞台で結末に決める主役のポーズが、どの舞台でも背中を向けて服を半脱ぎするというのは何とかならないものか。
それと、男性ライター役の進行説明的な台詞はちょっと不満。台詞で説明していたことを、登場人物の対話で観客に分からせる方向性が必要なのではないだろうか。
小梅役ちすんは、それなりに熱演ではあった。
本作を褒めるも貶すも、すべては脚本と演出の出来をどう評価するかにかかっている。

うみべのクロノス
人間機械
遊空間がざびぃ(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
役者4人ともレベル高かった。
この劇場での観劇初めてだが、なぜこの劇場を選んだのかわかったような気がする。
空間や照明もとても良かった。

Ten Commandments
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了
満足度★★★★
何も横文字でタイトルにすることはないようにも思えるある科学者の「十戒」を素材にしている。その科学者はアインシュタインと共に原爆(原子力の利用開発)の開発推進をしたレオ・シラードと言うユダヤ人で、その動機はナチスドイツに原爆の先行を許さないため、と言う事で、実験成功後はナチスの崩壊もあって日本への原爆投下には反対した。野に下った後は、ミステリやSFも書いたと言うが、寡聞にして知らなかった。
しかし、ここでは奇人風につたえられるジラード本人の活動よりも、彼が書いたという「十戒」の中に、現在の原子力と向き合う(大きく言えば)人類の課題があると、劇作家は読んだのであろう。舞台は白でまとめられた一室、占部房子の劇作家が、原発事故以後言葉を失って夫と生活している。夫との言葉のない生活や、つきあいのある技術系学生たち、アインシュタインなどの先人に向かって書く手紙、などがコラージュされていて、「十戒」が検証される。もともとの「十戒」が、矛盾に満ちていて、そこが現在の巨大社会に向かう人間の現在と交差している。原子力に限らず、人間が発明発見をしておきながら制御できなくなっているものが多くなっている今、このテーマは興味深い。かつてのように人間が制御にあたって使える単純な大衆的な倫理(乱暴に例を挙げればキリスト教のような)を失っている中で、劇作家は言葉を失ってしまうのである。この状況に向かうにはどうすればいいのか。もちろんそういう課題に簡単に答えが見つかるはずもない。

砂塵のニケ
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/31 (土)公演終了
満足度★★★
テンポ良くさくさく進むので引き込まれた。
セットもさすがだし、照明もとてもいい。
2時間35分(休憩含む)の上演時間も決して長いとは感じなかった。
のだが……。

ブラインド・タッチ
オフィスミヤモト
ザ・スズナリ(東京都)
2018/03/19 (月) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
今となっては懐かしい(と言ったら不謹慎かもしれませんが)単語がたくさん聞かれました。全共闘世代というけれど、本当にそこに関係していた人は実は少ない、なぜなら大学への進学率は今ほどではなかったから・・・というのをどこかで読みました。

おかえりのないまち。色のない
キ上の空論
吉祥寺シアター(東京都)
2018/03/10 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/11 (日) 14:00
座席F列15番
「どう繋がってゆくの?」な複数の場を積み重ねてゆくスタイルはキ上の得意技だが、本作は従来よりコミカルなタッチで進んで行き、終盤でコペルニクス的転回(それは好きなパターンの1つ)があるのが特色。
そして大半の部分が例えば三角関係的ではあるが修羅場には至らず比較的平和に解決したりとソフトタッチで、各人物が生き生きと描かれ演者も生き生きとした演技をしているだけに終盤で明かされる事の真相がより酷に感じるシカケ。
実は冒頭、短い導入部の「不穏なナニカ」が提示されるが、本編の軽妙さにいつしか記憶の底に沈んでしまう(時々差し挟まれるS.E.で細々と持続するとはいえ)のも巧妙。
一見、前作「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」と似ているようではあるが、あちらは起きたことに対する追悼、こちらはこれから起こるかもしれないことへの警鐘という違いがあるように思う。
タイトルも含め伏線が巧妙にはりめぐらされているは中島作品の醍醐味と言えよう。

いつも心にバビロニア
劇団火炎瓶
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
深夜のコンビニに…
皆に優しい店員と前科者、
クレーマ、ボケ老人、ニート、強盗と千客万来。
『昨日は今日と同じ、明日も今日と同じ、ちゃんと知ってる。
因果応報系シチュエーションコメディ!』
ずっと大笑いしてたのに、
弱い自分見透かされた様で心に突き刺さり
グッときて涙が込み上げる。
個性豊かな登場人物達の胸には、皆、トゲが刺さっていた。
『偶には、奇跡とか?感動とか?
起こってくれてもいいんじゃない?』
本当にそう願う!
心に染みる!
とても良い舞台だった。
観れて、良かった。
クレーマーの嫌らしさ、そして、
ひょうひょうとした清水が良かった。

劇団アカルテル旗揚げ公演「七日目にボクはキミと」
劇団アカルテル
新宿シアターモリエール(東京都)
2018/03/14 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
この物語の構図はどのようになっているのか、疑問に思いました。
舞台上には、現在、過去の回想、主人公の記憶の世界、この3つが
めまぐるしく展開されていましたが、設定が不自然であったり、
整合性が取れていないと思われる場面が幾つもあったり、
また、パンフに、「犯罪の深層心理を探る、」とあり、期待して2時間
待ってましたが、記憶も戻らず、深層心理も解明されない、、
結局探し物は見つからなかった.....
この物語の核心ともいえる最も知りたい肝心な部分が
描かれていなかったのは、残念でした。

病気だからね。
冗談だからね。
OFF OFFシアター(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/26 (月)公演終了
満足度★★★
物語は何となく分かるが、その観せ方は演劇通、見巧者向けのようで、幅広い演劇ファンに馴染むのだろうか?という疑問が…。自虐的なタイトル「病気だからね。」は、一見「狂気だからね」の間違えでは、という印象を持つ。
表層的には、一幕を多元中継で観るような”芝居”といったところ。
(上演時間1時間30分)

ミュージカル かいけつゾロリ
北区文化振興財団 北とぴあ
北とぴあ さくらホール(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/21 (水)
こどもたちの声援が鳥肌ものでした。灯りが消えちゃうときの笑いとか、後ろに魔法使いがいるときとか…。生の舞台の興奮を味わいました。

短編集 「あの日、「何もなかった」とは言えなくて。」/ 「ずっと4時」
B.LET’S
「劇」小劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/23 (金)
「ずっと4時」を観ました。みんながすごく深く病んでいてドロドロでギスギスなんだけどそれほどおぞましくはなかったです。彼らに明日は来るのかな?お庭のきれいなお花があまり想像できなかったな。

君よ叫べ、其ノサガノ在ルガ儘ニ
ACTOR’S TRASH ASSH
サンモールスタジオ(東京都)
2018/03/24 (土) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
第4弾もしっかりと観劇。あの狭い舞台での立ち回りは大変だろうとは思うが いつになく殺陣が雑に見えてしまいました。しかし笑いたっぷりで 楽しめました。

五軒町商店街寄合会
あうん堂
ウイングフィールド(大阪府)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
深津さんの作品は深すぎて路頭に迷う事か良くあります
今回も出だしから何の集まりなのか?
何か事件があったのか?
などの説明がないままに役者さんの台詞だけではなしをくみたてての創造力を膨らませての観劇
ベテランの役者さんの熱すぎるほどの熱演に圧倒されながら最後まで魅入ってしまった
でも所々?マークが残るお芝居でした

ユノワセイ?〜世界はお前を中心に回ってない!〜
劇団不労社
IRORIMURA・プチホール(大阪府)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
二人の役者さんの演技の絶妙な間がなかなか良くて笑ってしまった
演技が自然な感じがいいシュールな雰囲気を作り上げて面白かった
特に村田千晶さんの怪しくもキュートな演技が良かった
シュエーションも台詞も擽られる
小さな空間にぴったりなお芝居、最後まで楽しめました^_^

人間になったらしい
サッピナイ
ひつじ座(東京都)
2018/03/24 (土) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

未開の議場〜北区民版2018〜
北区民と演劇を作るプロジェクト
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

青のマクベス
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほどこういうマクベスもあるんですね!
骨格は同じかも知れないけど設定など和風にアレンジされていてかなり分かりやすく面白かった^_^
この劇団は何度か観てきましたが不思議な世界観が特長的でしたが
今回は万人受けするようなエンターテイメント!
役者さんの演技もどんどん上手くなって一人一人存在感があるので
お芝居に厚みが感じられました
でもそれを上回る演技だったのが客演の村上泰子さん(kusukusu'srabo)!
この人が出るだけで声も一番通っていて聞き取りやすいので舞台がグッと引き締まる貫禄の演技!お見事です
お芝居はセットや衣装なども世界観の雰囲気は良かったですね!
上質な椅子もお芝居のイメージにすごく合っていました
欲を言えばもっとエンタメ感が溢れて突き抜けた方が良かったのかなぁと
もしくは無名劇団の毒をもっと盛り込んでもよかったかなぁと思いました

正心 ~甲賀望月の忍び~
Gフォース
Gフォース アトリエ(東京都)
2018/03/25 (日) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
つか関係者が主宰で、正統派のつか伝統を引き継ぐ当団体。今回はオリジナル作品で楽しめるところが沢山ありました。惜しむらくは、ソロの歌の部分がかなり粗い!ミュージカルと銘打っての公演だけに、ここは切磋琢磨して頂きたいです。