最新の観てきた!クチコミ一覧

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漂流

漂流

HitoYasuMi

ワーサルシアター(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

地下小劇場で無人島を舞台にした公演。
フライヤーと同じ衣装、シチュエーションもそのままに海辺に流れ着いた新婦。
彼女が激しい波風の音で目を覚ますシーンで「おっ!これはっ」という強い手ごたえを感じました。
ここから始まる漂流ドラマを真正面から直球芝居で魅せる覚悟がある事をハッキリ見せてくれたからです。

薄着1枚身につけただけの女性1人。
先住漂流者のおかげで、野垂死には避けられたものの、次に待ち受けるのは僅かな人間達とのコミュニケーションという難題。
苛酷な自然の中での生き残りがベースにあるものの、本作のキモは何といってもこの島から逃れられない人達の生き様。
実際なら何日も経てば、髪も肌も衣装もボロボロになるであろうビジュアルには目をつぶるとして(そこをリアルにされてしまうと結構きついですし)それぞれのバックグラウンドを想像しながら観る登場人物の立ち振る舞いや関係性にはグイグイ引き込まれてしまいます。

助け合いと暗鬼。特殊な状況下での人間ドラマが各自個性豊かに描かれ、演技をしっかり堪能するタイプの芝居を観ているぞー!という充足感に満たされていきます。
特に若者には未来を諦める事など絶対できない心からの叫びは、強く胸に突き刺さりました。

ネタバレBOX

ゴツプロ!の塚原さんの容姿、形相が無人島サバイバルの現実味をグッと引き上げてくれます。(いつ拝見しても毎回全然違うキャラクターなのも凄い)
こういった状況下だと男と女の違いが妙に生々しくハッキリ見えるのは、やはり動物的な生活を強いられるからでしょうか。
とは言え同じ男または女であってもやはり人それぞれ、個性的だから面白いです。
高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/03/30 (金) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★

考えてみれば「高校演劇」っていうものをこれまで1度も観たことがないので、所謂高校演劇らしい芝居というのがそもそもよく分からないのだが、『※この高校4年生はフィクションです。』の話の中に出てくる審査員みたいのがいる世界なのかと思うと、これまで接してこなかったのは正解のような気がする…のに、今日のような舞台を観るとそれもまた違うのかなと。

ネタバレBOX

『※この高校4年生はフィクションです。』、楽しい話とは言い難いが、セリフの端々から滲み出てくるリアル感。『絶対恋愛王政』、冒頭でニーノ・ロータが流れてきて(それもあの映画のメインテーマじゃない方だし、サントラでもない音源)、まさか途中からそういうことになるとは思わず、この選曲にはやられた。観終わったあとの幸福感。
ビューティフルサンデイ

ビューティフルサンデイ

BASEプロデュース

ギャラリーLE DECO(東京都)

2018/03/20 (火) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/24 (土) 15:00

価格3,500円

元は俳優座劇場での上演というのが信じられない(初演・再演とも観たけれど)ほどに巧く落としこまれてずっと身近に感じられ、3人それぞれの心情が響いてくる感じ。
そして3人それぞれに優しいことから、いい人過ぎると相手への思いやりや遠慮がスレ違ったり裏目に出たりするのかもしれず、適度に(←ここ重要)甘えることも肝要ではないか?などと思う。
さらにいくつかのことはもっと一般的なことの隠喩ではないか?とも気付く。やはりこれも珠玉の作品か。

平穏に不協和音が

平穏に不協和音が

演劇企画集団LondonPANDA

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごく面白いお芝居でした!
夫婦だからこそわかること、夫婦だからこそ理解出来ること、夫婦だからこそ逆に対立してしまうこと、色々なことを考えさせられた時間でした!
でも、ただの夫婦の話だけではなく、お二人のお芝居が?演出が?ちょいちょい面白くてあっという間に時間が過ぎてしまいました!
まだ観ていない方々に、本当にお勧めしたい作品です!

焔~ほむら~

焔~ほむら~

JACROW

駅前劇場(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/31 (土) 19:00

座席1階A列

JACROW『焔~ほむら~』駅前劇場

サラリーマンって辛いなぁ(他人事 笑)
結末は分かっていたので、途中の展開は観ていて辛かった。
いい人、まじめな人ほど損をするのは「あるある」「わかるわかる」って感じでした。
溜飲が下がるような展開ではなかったけど、救いもあったと思う。
ラストの真野と立実のシーンが好きです。

座席が窮屈めだったので、もうちょっとゆったり観たかった
あと会場内が暗すぎて当パン見るのもアンケート書くのも大変です
せめて終演後は明るくしてほしい

ネタバレBOX

・前説から冒頭の謝罪シーンへの流れが良かった
・真野がなぜ改ざんを承諾したのかが疑問だったのだけど、父親の死があったからなんですね
・別府の世渡りの上手さがなんか怖かった。飄々としてつかみどころがない感じが特に。
・業種が違うから良く分からないけど、納品時に受け入れテストてやらないのかしら?
 実は改ざんを分かってて責任だけ押し付けたのだとしたら、結構あくどいなぁと思った
bastidores -楽屋-

bastidores -楽屋-

岩﨑大20周年企画supported by 東京ジャンケン

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

それぞれの役者がそれぞれに幅広く舞台に引き寄せられるようであった。また、ハコの小ささも相まって舞台と客席が一体となり笑いを作り上げており、そこがあたかも公演名「楽屋」であるかのようであった。

ネタバレBOX

二部で、妖精役を演じられた伊波杏樹さんの幅広く味のある演技に心惹かれ、時を忘れたかのように見入っていた。表情の使い方1つを取っても格別であり終始感動を胸にしていた。
これにて、

これにて、

劇団KEYBOARD

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/31 (土)

31日ソワレ(本編2時間+活動弁士による実演等15分)を拝見。

ネタバレBOX

サイレントからトーキーへの映画の移行期、活動弁士という「芸能」の担い手としての意地と誇りにかけて、時代の波に抗った、人々の物語。
おむすびのような顔いっぱいに喜怒哀楽+照れの表情を浮かべ、存在感抜群だった、市瀬龍司さんを中心に据えたキャスティングに、映像や歌唱を巧みに取り入れた2時間。終演後に行われた、本物の弁士による実演も合わせて、事前に予想していた以上の、充実した時間を過ごせた。

あと、ヒロイン・須磨桜子役の女優さんを「何処か見覚えが…」と思いながら観ていたら、歌唱のシーンで「ねくすぽすとさんで何度か拝見した、冨士枝鈴花さんだぁ!」と記憶が蘇った。その歌唱も勿論だが、上演中、主人公の詩郎を見つめる際の、真っ直ぐな眼差しが、とても印象に残った。

最後に配役を記しておく。
國山詩郎(弁士学校出のシャイで一途な男)…市瀬龍司さん
須磨桜子(詩郎の恋人。後の一流映画女優)…冨士枝鈴花さん
月岡稀声(女性ファンに人気の弁士)…佐藤有朔さん
杉浦春柳(主任弁士)…大沢宗也さん
木暮千鶴子(弁士)…森かなみさん(着物がお似合い♪)
水谷朝子(映画館の場内係、月岡のカノジョ)…小口美雪(おぐち・みゆき)さん
木暮良吉(映写技師、千鶴子の夫)…真原孝幸さん
木村常二郎(映画脚本家)…杉本等さん
大石環(小屋主)…山下華蓮さん
三好双葉(月岡稀声の妻)…髙山実音歌さん
佐伯健太(警察官)…森薗尚也さん
高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/03/30 (金) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

良い舞台だったと思います。(2校とも)

平穏に不協和音が

平穏に不協和音が

演劇企画集団LondonPANDA

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

かなり面白かった。俳優の人が二人とも本当に上手だった。欲を言えば終盤にもう少し期待を越えるものがあれば尚よかったか。

SUPERHUMAN

SUPERHUMAN

ヌトミック

北千住BUoY(東京都)

2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

出演者の身体性に惹かれた。始まった数分は本当にワクワクしたが、その分終わってみれば、もう少し物語性が欲しかった気もした。

Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★

正面から原子力に取り組んでテーマ性が強いが、それがアートにうまく転化できていた気がする。俳優さんたちが上手だと思った。

巛

ゆうめい

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

組み立て方が面白かった。主人公に不思議と引き込まれ、感情移入できたのがよかったのがよかった。お芝居がみんな上手い。

物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

劇場の使い方がよかった。テーマ性もよかったが、その分もう少しエンタメ要素で引っ張った方がいい気もした。賑やかすという意味ではなく、最後まで食いつかせるものが最初にあるといい気がした。

荒天~こうてん~

荒天~こうてん~

劇団黒胡椒

上野ストアハウス(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

一言に超大作でしたね。 少し長いかなあと思いましたが最後まで楽しめました。ダンスも演奏もよかったですが演出的にいらないかも・・  と思うところもありました。
全体的には楽しめましたよ。

ネタバレBOX

物語的にはバットエンド? なんだろ 吉原は救われるのかなと思っていたのに。。。。   まさかのみんな死亡の証拠隠滅。。  予想外でしたね
室長を失った政府機関がうまく進んでいきそうな予感と、吉原の当主が壊れていく姿が救い? なのかな  どこを狙ったのかな と考えてしまいました。
できれば、最後の記者が生き残って悪事を公にするか  もしくは政府軍と吉原が戦争になって、吉原を制圧するところの語りが欲しかったなあ と 個人的にはおもいました。
龍馬とryoma

龍馬とryoma

劇団アルファー

座・高円寺2(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

みんな大好き龍馬もの~♪ です
いろいろと設定を盛り込んだようですが
いまひとつ舞台上での展開では生かしきれていなかった感あったデス

2時間半の長丁場に10分休み入り

ネタバレBOX

寺田屋騒動の最中に龍馬が現代の東京に時間跳躍!
いったりきたりしてる?
現代の藤原家長男の龍馬と共に
日本の政治や人々の生活ありようなどを見せる物語でした

自分の未来を知っても
それで垣間見た議会制や平和を感じる時間の流れに逆らわず
暗殺されることを覚悟し史実の改変はなされなかったという話

手紙を現代っ子に託す龍馬さんですけど・・・
読めるの?
とまぁ こんな感じの芝居上の嘘みたいのが多くて
ちょい そこらに頼りすぎじゃぁなかろうか?と思えた作品でありました
巛

ゆうめい

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

ゆうめい作品は2度目です。主人公が場面の状況を説明しながら芝居が進んで行くのが池田亮さんの作風なんですね、面白かったです。

平穏に不協和音が

平穏に不協和音が

演劇企画集団LondonPANDA

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/03/31 (土) 13:00

価格3,500円

出演者が役にぴったりはまってとても良かったです、別の芝居も観てみたいです。結構笑い処があって自分が思っていた展開では無かったですが楽しめたので満足してます。

高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

高校演劇マルシェ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/03/30 (金) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/30 (金) 14:00

このクチコミを見て私も初回を観た。正直このクチコミを読んでムッとしている。あの印象批評は何?関根麻帆?は?どうでもいい。
トークの際、篠原久美子さんが涙を流しながら「私が審査員なら、桃谷高校、最優秀にする!」と言ったのが忘れられない。桃谷高校の上演は本当に素晴らしかった。フィクションの形を装いながら、実体験に基づかれたエピソードは演劇の力を見せつけられた思いだ。ピアス多めの女子生徒の変態に誤解されるエピソード、学校に通えない男子生徒の大道芸との出会い等、どれも素敵なエピソードが散りばめられている(宣伝のように書いてるがもう終わってしまっている)
余談だが、私は劇作家女子会の公演の中でモスクワカヌさんの『だるまかれし』が断然好きだった。初めてアスペの問題に踏み込み、「よくぞ書いた!」と感動したものだ。その審査員の講評と言ったら(一応フィクションということになっているが)、本当に聞くに堪えない内容だった。てめえの演劇論はどうでもいいんだよ!もっと構造を語れ!と叫びたくなった。
そして『だるまかれし』ファンが「『だるまかれし』の上演が一番好きでした」と割と真っ直ぐな台詞を言った時、思わず泣きそうになった。演劇って何て理不尽なんだと、何度も何度も思った。
そして、この飾らない、おそらく取材に根ざした桃谷高校の台詞を目の当たりにした時、フィクションに出来ることは何だろう、演劇に出来ることは何だろうと頭を駆け巡った。
未だ答えは出ていない。
ともあれ、お疲れ様でした!ワカヌさんよくぞ構成したと思います。素晴らしい舞台をありがとう!

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場

東急シアターオーブ(東京都)

2018/03/18 (日) ~ 2018/05/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

平原綾香/柿澤勇人/駒田一/木村花代/島田歌穂の回を観劇(80分+休憩25分+70分)

歌、ダンス、舞台装置が高度に完成され融合していて圧倒されました。
今までの私の基準では星は6つは必要です。どこにも文句のつけようがありません。絶対のお勧め。

出口へ向かう途中で、おじさんも、おばさんも、お兄さんも、お姉さんも、子供も、みんなニコニコという絵に描いたような幸せなミュージカルでした。ひねくれジジイの私としてはあまり使いたくない表現ですが他に書きようがありません。

あらすじはご存知の通り「厳格な父親に反発していたずらをする子供たち。躾係にやってきた宇宙人(?)メリー・ポピンズは数々のマジックで一家の綻びを繕って去って行く」というところでしょうか、ここを押さえておけば観劇には十分でしょう。もっと詳しく調べたほうが楽しみは増えます。映画をレンタルして観ておけば相違点を探す楽しみもあります。子供の身長を測るところは小さい点ですが映画を観ていないと意味不明でしょう(巻き尺に性格が表示されるのですが舞台では工夫してそうやっていたとしても見えません)。

歌とダンスの凄さというのは想像がつくでしょうから舞台装置の凄さを少し書いておきます。まずオープニングの舞台上は一家が住む家の前の通りです。家は平面の書割で、なんとも安っぽいなあとがっかりしていると、その家だけ前に出て来て中央から両側に開くと居間のセットになるのです。目の錯覚かと思うほどの鮮やかさです。子供部屋になったり、公園になったり、セットが次々に変化していきます。舞台裏はどうなっているのか見てみたいものです。ワイヤーでの天吊りも何度か効果的に使われます。フィナーレ直前にはそこまでやるかと唸ってしまいました。

始まってちょっとしてから観客席にライトが当たるので、どうしたのかと見回していたら、その隙に舞台にメリー・ポピンズが現れていたなんてこともあったので、舞台から目を離してはいけません。

終盤からカーテンコールにかけて、ここまで盛り上がるのは私には初めての体験でした。これからリピーターが増えてくると大変なことになりそうです。

WHEREABOUTS

WHEREABOUTS

ピウス

萬劇場(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく面白かった!目を離す暇がないくらいに次々と展開があり、とても楽しめました!役者陣がとにかくカッコいい!萬劇場を出るときに、ふと歩幅が広くなっているかしら?と思いました。2時間5分がちっとも長く感じないのです。今城さんが、男前すぎる!いやもう、男の中の男かも?次作も楽しみです!!!

ネタバレBOX

女性作・演で、バイオレンスとか出てくると「これはひょっとして、欲求不満の現れじゃあ?」なんて分析してしまうんだけど、違ってます?今城さん(スミマセン)。飲みすぎにご注意ください!

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