満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/30 (金) 14:00
このクチコミを見て私も初回を観た。正直このクチコミを読んでムッとしている。あの印象批評は何?関根麻帆?は?どうでもいい。
トークの際、篠原久美子さんが涙を流しながら「私が審査員なら、桃谷高校、最優秀にする!」と言ったのが忘れられない。桃谷高校の上演は本当に素晴らしかった。フィクションの形を装いながら、実体験に基づかれたエピソードは演劇の力を見せつけられた思いだ。ピアス多めの女子生徒の変態に誤解されるエピソード、学校に通えない男子生徒の大道芸との出会い等、どれも素敵なエピソードが散りばめられている(宣伝のように書いてるがもう終わってしまっている)
余談だが、私は劇作家女子会の公演の中でモスクワカヌさんの『だるまかれし』が断然好きだった。初めてアスペの問題に踏み込み、「よくぞ書いた!」と感動したものだ。その審査員の講評と言ったら(一応フィクションということになっているが)、本当に聞くに堪えない内容だった。てめえの演劇論はどうでもいいんだよ!もっと構造を語れ!と叫びたくなった。
そして『だるまかれし』ファンが「『だるまかれし』の上演が一番好きでした」と割と真っ直ぐな台詞を言った時、思わず泣きそうになった。演劇って何て理不尽なんだと、何度も何度も思った。
そして、この飾らない、おそらく取材に根ざした桃谷高校の台詞を目の当たりにした時、フィクションに出来ることは何だろう、演劇に出来ることは何だろうと頭を駆け巡った。
未だ答えは出ていない。
ともあれ、お疲れ様でした!ワカヌさんよくぞ構成したと思います。素晴らしい舞台をありがとう!