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誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金)

10年以上前に大学キャンパスで上演していたもの、同じく10年以上前に今はもうない小劇場で上演してたもの、そして今回、全部観劇したのでコンプリートですね。
幕が開いた瞬間、お、今回はこの役はこの人この役はこの人と配役を考えてしまうのは何度も観てる人間の性。男性キャストは暫く誰がどういう役なのか分からなかったですが。国道58号戦線は男性キャストの方が多かったんだなぁとも感慨深く。

ネタバレBOX

正直なところ役者の適性と演出によって大きく変わりますね。
白衣の科学者のドSぶりは今回は相当収まり、どちらかというと頑なだけど上手くやれない可愛げが強調された様な気はします。今回の方が個人的には好み。
王子役は初演の滲み出る攻撃性がほぼなくなり、意識高い系の青年に。
そして何より大きいのが過去2回ではそこまで印象が大きくなかったチンピラがアガリスク塩原氏になった事により相当な分かりやすい進行役に。アガリスクならではの分かりやすさ、進行感、が凄い滲み出てますなーと。
イリオモテヤマネコの少年、初演のが被暴力的ないじめられっ子だった感は正直ありました。
誘惑する女性はテンコさんのがエロい。化粧が全然違う。
オチが分かっているとどうしても変人JKも攻撃性が薄くなったようにも視えるが…

企画内容が明るみに出てバレた後の楽屋感は今回の役者さんの方が皆さん歴戦だからか、強く出ていたと感じました。
終演直前の転換は相変わらず唐突ではありますが分かりやすくなった気が。

なんだか比較記事みたいになってしまいましたが、そういう記事もあっていいでしょう。
ネジ工場

ネジ工場

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 19:30

 2012年初演の再演で、初演も観ているはずだが記憶がない。だが、いい芝居だった。何かおかしなことになっている近未来の日本で、家業のネジ工場を続ける3兄弟。決して巧くいっていない中に、妹を名乗る女性が現われ……、という展開。チラシにある「そのネジが何に使われているか…」はあまり強調されていないが、ある家族の群像劇として観ると、登場人物の造型も巧く、役者陣も熱演である。惜しむらくは、時間軸で最後のシーンから始まるため、オープニングで3兄弟の結末が分かってしまうこと。それと、時間経過を表わすのに暗転を多用するのはタカハの欠点と言ってもよいように思う。でも、いい芝居だった。

「ハムレットマシーン」フェスティバル

「ハムレットマシーン」フェスティバル

die pratze

d-倉庫(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/10 (火) 19:00

三組目:ダンスの犬 All IS FULL/楽園王
三組目はバリエーション対決とでも言おうか、言葉のない「女たちのハムレットマシーン」なダンスの犬 All IS FULLに持ち味丸出しな楽園王。

【ダンスの犬 All IS FULL】
コカ・コーラを片足で引摺り垂れ乳(それも二組:深谷主宰によれば「過去」と「現在(未来?)」を表すとのこと)を「振り乱す」5人の女性パフォーマーや下手奥の巨大な女陰のオブジェから感じたのは「女たちのハムレットマシーン」。
元々ストーリーがあるものをダンスで表現するならまだしも「難解」で「上演不可能」と言われる戯曲を、となるとこれはもう「舞台で起こることをそのまま観て受け取る」のみ。
がしかしパフォーマンスのみならずクラシック、演歌、ロックンロールなど使う幅広い選曲などでそれなりに楽しんで観ることができた。
また、アフタートークで深谷主宰の「種明かし」を伺ってあれこれ納得。実はコカ・コーラと冷蔵庫が原典に出てくるというのをやっと知ったりも。で、終盤、女陰のオブジェに入ってゆく場面で「もしかしてここまでのパフォーマンスは逆回しだったのでは?」と思ったのは(やはり)ハズレ……

【楽園王】
始まる前に見える椅子の配置からすでに楽園王(笑)だし、お馴染みの句読点ずらしはもちろん、言葉遊びや不条理気味なやりとりを含んで語られるのは海辺の町(?)での劇団の稽古場的風景、原典を劇中劇に創作部分でくるんだ構造がいかにも。
ハイナー・ミュラーが「ハムレット論」を戯曲化したものが「ハムレットマシーン」で、本作は長堀さんによる「ハムレットマシーン論」(あるいは「ハムレットマシーン」への返歌:ちなみに最初に閃いたのは「二次創作」)ではなかろうか?
あと、アンゴラ村長の「あのサビの振り付け」が出てきてニヤリ。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

下ネタを織り交ぜた楽しい、そして人で魅せる。
観ている時は全力で作品の世界に引き込まれ時を忘れる(前説最初から入れると2時間半)程ですが、凄く身近なテーマだったり、忘れてた気持ちだったりを思い起こさせてもらえる作品揃い。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

4月7日、8日の4公演観劇してきました。
ワードレスの殺陣芝居ですが演者さんの演技、表現力で感動させられました。
演出も音響、ビニールを使った水の表現など
、ディアル3D4Dと言われていましたがまさにそのとおりでした。
台詞がないぶん演者さんの表現力と音響、演出で場面場面の感情が伝わってくる作品でした。壱劇屋さんの作品は今回で3作品目ですが毎回感動させられています。
1回だけではなく2回、3回と見ると色々な見方ができるのでそれも楽しみです。
今回出演の久代梨奈さんはNMB48のアイドルですが表現力が豊かで素晴らしかったです。
殺陣も見事にやり遂げ「憫笑姫」以上のパフォーマンスでした。これからの彼女にも期待しています。これからも壱劇屋さんの作品に期待しています。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

 やや情緒に流れるきらいはあるが、新宿という街のかつての優しさの背景には、或いはこのような事情があったかも知れない。(追記2018.4.17)

ネタバレBOX

何れにせよ、この街に深くかかわる者総てが抱えていた寂しさや侘しさ遣る瀬無さばかりは本当だっただろう。だから喧嘩も多かった。今なら喧嘩を態々買ってやろう、などという優しさを身に纏った人種は絶滅してしまっているであろうから。今作でヤクザが大切な役割を果たしているのは、そして実際、ある意味見捨てられた者達の最後のケツ持ちをするのは、右翼や不良であろう。彼らは人の痛みを良く知っている。計算もするが、その上での優しさもそれを知らなかった者にとってはとても温かなものに思えるのも事実だからだ。今作に登場する女の子も泣くことを知らずに育った。そんな人間は、世の中の底辺にはごまんと居るものなのだが、大衆的懶惰に慣れ切った愚衆には見えないし感じられない。これが現実である。思春期、怒るべき時にキチンと怒ってやれなければ子供達は横道に逸れる。そして子供達はその瀬戸際で必ずシグナルを出す。大人の役割は、子供らの出すシグナルをキチンと捉え、的確な対応を為すことだ。そして仮にその能力が己にないならば、その無能を意識し然るべき対応を採ることである。そういうことのできる人は必ずいる。そういう大人への橋渡しだけはすべきなのである。
 どんな人間も、生まれた状態から殺人鬼ということは殆ど無い。仮に遺伝的にそのような要素を持つと分かった場合には、では、どうすれば、当事者が己の欲求をセーブしつつ幸福を得られるか? 社会参加が可能になるかを一緒になって考えることができるような方法を考え抜くことが第1の問題として施行されるべきであろう。一緒に考える姿勢を取ることで殺されるリスクを回避する手法も含めてであることは当然だ。まあ、今作では此処までシビアな状況は措定されていないが。その甘さも含めて情緒に流されている点が問題なので、深く考えた上で、無駄を削って作品作りをして欲しい。
山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

 2012年に初演を迎えた今作、自分は初めて拝見したが、3回目の上演ということである。(追記2018.4.17)花四つ☆

ネタバレBOX


 国家と自治体、官僚が愚かなことしかしないこの植民地ではもっと上演されても良い作品だろう。尖閣、竹島等、棚上げしておくという多国間の知恵を使ってきた多くの問題を、また慎重に対応してきた北方領土問題を、植民地支配と言う負の要素をキチンと解決してこなかった北朝鮮問題を、己の知恵の欠如を残酷なまでに示している現首相とやら、妖怪の血を引き、己も妖怪、それも最悪の鵺である晋三とかいうパシリが、学生時代だけで卒業しておけばよかったものを、今はアメリカのパシリとして機能して良い気になっている。嘘、隠蔽、権柄ずく、冷淡、無責任、詭弁、空とぼけ、厚顔無恥、偽善等々枚挙に暇のない国賊が、総てのテクニックを使って国民を欺こうとしているが、どっこいそう簡単に問屋が卸すものか! こんな下司の抜かす恫喝に屈しない者達も居るのである。それが、決定的に疎外された者達、今作の影の主人公である脱走犯2名。犯罪者であることで正義を貫こうとする立場は、金嬉老によっても実行された。被差別的立場に置かれた者が真に正義を実行しようとする場合、このような方法に拠る他現実にはあり得ないケースがまま在り得よう。何せこの腐り切った「国」の為政者は、小栗上野介が幕末に指摘した通り、当に無責任によってこの国を運営してきたからである。こんなものは本当は運営でもなければ運用でも何でもない。唯の出鱈目である。主権者であるハズの国民がまともでないから、最も虐げられて在る者達が、犯罪者となって正義を遂行するしかなくなるのではないか? 今作が真に問うのはその点であろう。それだけ大切で本質的な問いが今作には含まれている。
 超能力者達が、国家、東電などの組織の怠慢と歴史の事実に対する瞞着によって殺された子供達の親であることも重要である。我々が心しておくべきは、国家や独占組織というものは、必ず嘘を吐くということを肝に銘ずることであろう。そして何より肝心なことは、こういう欺瞞しか為さない者共の言うことなど、その欺瞞に根差した事象については何ら聞く必要がない、とハッキリ態度で示すことである。
誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/18 (水)公演終了

満足度★★★

どれを観ようか悩むし(楽しいですが)、観たくても予算や日程の関係で観られなかったり、観たら観たで・・・。いっそ演劇なんて絶滅したらいいのに・・・

ネタバレBOX

なんて全然思っていませんが。
チラシにどんなお話なのか全然書いていないのも困りますが、書いてあるのと違うと言うのも困りますね。もっとSFちっくなお話かと思って見に行ってしまったので「騙された」感が強いです。まあお芝居は生身の人間に騙されに行くようなものですが・・・実際死んだりしないし(笑)。でもなんだか中途半端。もっと楽しく面白く気持ち良く騙されたかったです。
女科学者とメガネが話している時にネタバレすると言う展開の前後の会話が聞き取りにくく、真相が分からないままです。素に戻る役者の感じは出ていましたが、素と言えどもお芝居のはずなのでちゃんと聞き取れるセリフでお願いしたいです。
組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

小さな手はやはり子どもの手かと思いましたが、その後のセリフが子どもには似つかわしくないし・・・

ネタバレBOX

妹の手だったんですね。そして省略してあった願い事の全容(?)が分かって納得しました。あまりにも大きな悲しみを背負ってしまった人と、その周りの優しい人たちの心が通じ合って良かったです。私の知らない世界(歌舞伎町)でのお話でしたが、当日チラシの「コマ劇場」は懐かしかったです。
レオとキリンのすむ部屋とお店とが同じセットで、時々どっちか分からなくなってしまっていたのは私だけ?
この街の星屑

この街の星屑

劇団PIS★TOL

劇場MOMO(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

率直な感想は、チャーハン食べたい、でした(笑)ただのチャーハンではなくて、哲平のチャーハンです。あの商店街に居たことはもちろんありませんが、懐かしいな、帰りたいな、と思ってしまうくらい一人一人の登場人物が等身大で身近で素敵でした。今回も楽しい時間をありがとうございます!

Story Seller  ストーリー・セラー

Story Seller ストーリー・セラー

スクランブルMAC

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作を大切にした舞台でした!
あの会話のやり取りを、生で聞けてうれしかったです!
そして両親や編集者の演技が、ファンタジーみたいな設定の物語に、リアリティーを与えてました。
土日勤務でダブルキャストの回が観れないのが、とても残念…いつか再演してほしいです。
ちなみに原作も、とってもオススメです~

ネタバレBOX

「仕事は辞められても、書くことは止められない」と切り出す前の、妻の表情がたまらなくて泣けました。
ラストの妻と夫の「すき」のリフレインは、原作を目で読んだ時より、耳で聴いた方が心にしみました。押さえた感じの自分のイメージも捨てがたいけど、原作のイメージが広がってよかったです。
そして全編通して、語り手の言葉が物語世界を支えているのを感じました。
Along

Along

演劇商店 若櫻

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

これまでの公演と違い骨董品店が舞台ではありませんでしたが、独立したドラマが最後につながる心に残る舞台展開は、やっぱり若櫻らしい。笑いあり、ドタバタあり、心にしみる展開あり、誰も傷つけない落ち着いてみることができる後味のいいストーリーは、個人的に毎回ストライク。トイボ、えのぐといった若手の実力ある劇団との連携も今回は魅力。前説を兼ねたフリートークも楽しい。お客に楽しんでもらいたいという意欲が感じられてGOOD。これまでスタッフで参加だった三上さん、栗原さんの出演も目が離せないポイント(これまで出演の久山さんがスタッフで活躍なのは少し寂しいですが…)。こんな魅力的な方々がスタッフだったとはもったいない。違うタイプの女性を魅力的に演じていました。全体を紡ぐ重要な役どころを託された若櫻の若手の二人の今後も期待。

殺しのリハーサル

殺しのリハーサル

PureMarry

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

中高年ミステリーファンは必見です。

この作品は最初TVムービーとして作られ、わが国では85年の3月にNHKで放映されました。このころNHKは番組の改編期(?)に、こういう海外の単発ミステリー・サスペンスものを午後の目立たない時間帯に放映していたのでした。

私はそんな時期にはTVの番組表をチェックしていました。そして見つけたこの番組も期待して観ていたのですが、その期待を圧倒的に超える出来栄えに衝撃を受けました。しかし、作者もタイトルも確認しなかったため、今日に至るまであれはいったい何だったのだろうとずっとモヤモヤを抱えていました。

今回corichでタイトルを見て、もしかしてこれが、とピンと来てすぐに予約を入れたのでした。もちろん細部まで記憶しているはずもなく、始まってしばらくは違うかもと思っていましたが、話が進むにつれ、そうそうこれこれと嬉しくなりました。

結論を知っていたため、今回は驚きはありません。しかし、俳優さんは皆さんうまく、初めて見たならば85年と同じような衝撃を受けたことは確実です。AKB48の太田奈緒さんも重苦しいステージの良いアクセントなっていました。

ネックは7,500円という値段です。以前の同じ公演よりキャパがかなり増えているのですからもっと下げても良かったのでは。

内容についてはGREAT CHIBAさんがギリギリまで書いているので付け足しません、というか付け足せません(笑)。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ほほ上演中ずっとBGMがかかっていて、芝居と音楽とがシンクロする不思議な舞台でした。通して全般センスのいい大人の舞台という印象でした。少しうるさい感じが耳につく場面があったのが個人的には残念でしたが、ラストはとても印象に残る印象深い舞台でした。

熱海殺人事件2018 〜ビューティフルドリーマー〜

熱海殺人事件2018 〜ビューティフルドリーマー〜

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

【林美那(B)ver.】鑑賞-
愛人の片桐婦人警官役を除いた3人は同一キャストだが、硬さが取れた!?
観る側も昨日よりリラックスして楽しめた。
こうなると楽日が楽しみ。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

正直なところ途中までは、うわー、面倒臭い登場人物ばかりで、人の出し入れも含めて面倒臭いお話だなあ(失礼)と思いながら観てたのですが、不思議と観終わったあとの印象は悪くなく、気持ちよく帰途につけました。

ネタバレBOX

あの妹さんの話題で歌が云々というのが度々出てくる割には、実際に歌うシーンはほんの少し。でも、おっ?と思うような歌声だったので、もう少し彼女の歌があってもよかったのになあと。
ネジ工場

ネジ工場

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 19:30

座席1階A列

タカハ劇団『ネジ工場』駅前劇場

少し変わった家族の形。観劇後にじんわりくるようなお話でした。
最近の作品しか知らないので、こういう涙腺を刺激するタイプの作品もやるんだーと新鮮な感じがしました。
(ブラックなお話なのかなぁとかサスペンス展開があるのかなぁとか身構えてました 笑)

そこまで重苦しい感じはなく、コミカルな部分はいつも以上にはじけてた気がします。

セットや小道具、衣装に生活感があってすごくリアルでした。

ネタバレBOX

子供のような純朴さを持つ冴えない三兄弟とツンな妹とのかけあいが楽しかった。
四人にとって恐らく一番幸せだったであろう時間は描かれていませんでしたが、逆に想像が膨らんで良かったです。
そして、3人ともあっさり死に過ぎ(笑)

三栗くんが四男だった?というのが唐突な感じがしたので伏線があると良かったかも(気づいてないだけ?)

宅急便のお兄さんが面白かった。
組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

チケプレに当選し、初めての劇団・初めての劇場での観劇でした。ご招待ありがとうございます。
スタッフさんの対応も良く、本編への期待が高まりました。
序盤、登場人物のやり取りの意図がみえず、物語を理解するのに時間がかかり少し疲れました。時が進むにつれ話の筋も見えてきて脳が色々と思考する事が無くなり、自然と泣けました。沢山の登場人物の抱えている思いの1つ1つが大きくて、この時間内で完結させた事についてはお見事だと思います。
が、すみません、私は登場人物の心情の変化のスピードについていけませんでした。
役者さんは一人一人が味があってとても見応えのある劇団さんだと思います。
また、機会があれば。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

前半部分は、ややぼやっとした展開でした。中盤にはいって、二つの悲劇にトラウマとなったひとたちが、くっきり浮かんで来た!

円盤

円盤

BACK ATTACKERS

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/01/16 (火) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

「グリーンフェスタ2018」参加作品。
表層はコミカルであるが、内容は現代日本の社会問題、特に労働問題を鋭く批判するような物語である。いくつかのシーンを組み合わせた定型パターンの繰り返しは、既視化した感覚になり、意識が意識を飲み込むような錯覚に捉われる。いわゆるデジャ-ブュと呼ばれるもので、全体的な印象はブラック・コメディといったところである。
(上演時間 2時間弱)

ネタバレBOX

セットは舞台奥、横一面に平板の衝立のようなものが後景として立てられている。その形は幾何学的なもので、そのまま観ていても何を表現(意味)しているか解らない。なお、平板に照射すると、その形状が廃墟=戦後のように映るよう印象付けしている。

物語は、ヤマト(生命)保険会社の社員食堂もしくは休憩室であろうか、そこで食事をしている新人社員の会話から始まる。宇宙人は存在するか、そんな会話の中から宇宙人、UFO(円盤)は地球人の過去や現在と交信か介在する存在ではないか?
場面は変わり、執務室を出現させ忙しく働く現場、取引先へのプレゼンテーション、またはクレーム対応などの日常風景が観える。突然に運動会シーンへ、さらに戦時中の戦闘シーンへ展開する。この社内・運動会・戦闘場面をワンセットとして繰り返す。企業戦士としての風景はプレゼン、ミスのフォロー、クレーム対応、パワハラ、セクハラそして長時間労働など、現在日本における企業風土の一端をデフォルメして描き出す。全体的な雰囲気はとにかく前に進めというもの。

場面転換した戦闘シーンは戦時中に使用されたであろう三八銃を構え敵前に進む、それは死を意味している。企業”戦士”と戦争”戦死”は掛け合わせたようで、共通した意識は逃避できないもの。その場面を繫ぐため運動会シ-ンを挟み込む。勝つのはいつも赤組で、白組(降参)が勝つことはない。同じパターンの繰り返しは既視感を生む。この風景・状況は前にも観たという記憶が掘り起こされるが、パターンは同じでも内容が少しずつ変化することで意識が意識を飲み込むように上書きされて行く。その結果、物語の核心に導かれる。

演出…奇妙な構成は、ごく普通の暮らしの中に深刻な内容を潜ませるが、それをビビッドな笑いで緩和させる。この深刻な問題を軽妙なタッチで描くギャップとユーモアが特長である。なお、場面ディテールには拘っておらず(乏しく)、それだけに伝えたい内容が鮮明・明確に表現できないと散漫だと思われる。
特に目立った個性ある人物は描いていない。その意味では社会(会社)の体制・組織の問題を抉る群像劇といった感じ。演出と演技は少し中途半端な感じがして感情移入をすることが出来なかったのが残念だった。

次回公演を楽しみにしております。

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