最新の観てきた!クチコミ一覧

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Episode of 西遊記

Episode of 西遊記

激弾BKYU

駅前劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/19 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/06/14 (木)

激弾BKYU「Episode of 西遊記」を観に下北沢駅前劇場へ。昨年同時期の「カンプラチンキ」に続いて2回目拝見の劇団さん。長く続いていらっしゃる劇団ということもあり、全体的に役者さんもベテランの方々が多い印象。前作も今作もコメディーがベースとなっており、取っ付きやすい作風であると感じました。ただ、笑いの質・内容的には思わず「なるほど!そうきたか」と唸るような巧みで上質な笑いというよりは、子供受けしそうな誰もが分かりやすい笑い(よく言えば王道な笑い、悪く言えばやや幼稚な笑い)であると感じました。それでも前説の段階から会場を温め本編でも笑いを誘っておきながら、最後は心温まる感動的なエピソードに仕上がっており、ストーリーは良かったと思います。有名な「西遊記」とは一味違うオリジナル作品で楽しめました。

エガオヲミセテ

エガオヲミセテ

ラビット番長

演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)

2018/06/16 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

逆ピラミッドの 奴隷 な社会で、善意 と 信用 をエネルギーに、現場の寒さを エガオ で凌ぐ。 眩しすぎると感じる御宅もあるのかなぁ・・・ 献身を巡る、葛藤のタビ。

ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/05 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

3、4度目の日本のラジオをアゴラで観たがここまで多数出演かつ長い作品は初めて。女子高演劇部の合宿先での数時間のお話。合宿(見知らぬ土地)という非日常の時間の中で、部活という日常(の人間関係)が再生され、日常でない事態が進行する様がうまく書かれている。人物の書き分けも面白い。各人に担わせた赤裸々な内面と内情の際どさ・危うさが、建屋に「棲息」する津山事件の犯人の存在といつしか共鳴をみせる。もっとも「犯人」がどういう時空に存在しているのかは不明だが、パンフに紹介された犯人の遺筆の文言を喋る事で辛うじて「津山事件」の犯人に重なる存在だと判る彼は、上手奥の墨にひっそり座っている所を幼児キャラの(まっくろくろすけに話しかけたりする)生徒に見つけられ、その後不思議な交流もある。ばかりか、彼の存在を仕方なく告げた、彼女につきまとう集団から浮いたキャラの生徒もその存在を認めたらしい事から、男は「実在」するらしい。
 登場しないが名が何度も挙がる人物として、合宿への往路で姿を消した部員=都井の名が何度も出てくるが、この名は津山事件の実際の犯人の姓(後で知った)。パンフレットには、一度も登場しないこの都井役の俳優名も顔写真も載っている(経緯は知らない)。女優達のショットを冊子にしたミニ写真集や、生徒たちのプロフィールを詳細に設定した台本等から、作・演出の人の「趣味」をつい想像する。がまあとにかく演劇部員全員の性格付けと不意を突かれる展開は、(作者は)男でありながら十代女子の生態を知悉するかに思わせ、作者の来歴や普段の生活をつい想像してしまった。
 映画『丑三つの村』(津山事件に題材をとった西村望のノンフィクションの映画化)でもおなじみの犯人の「決行」時の出で立ちが、最後にお目見えとなる。芝居中で「犯人」の存在を認知した先の生徒二人は、演劇部の中でもこのドラマの中でも華やかな位置を占めておらず、社会のメーンストリームから弾かれた存在にイメージが重なるが、この二人がほぼラストの暗転後、学ランにヘッドライト装着のスタイルで闇の中に現われると、何か溜飲を下げるものがあった。
 彼女らの「決行」を津山事件に重ねた事で、若者のシビアな生態に僅かばかり寄り添う(かつ津山事件の犯行の背景にも寄り添う)作者の心・・を垣間見るような気が。
 同世代から鼻つまみ者扱いされる者が、その世代を代表して立ち上がる姿、という解釈の方が、彼女らを蔑んだ部員たちへの復讐、構図よりは遙かに粋だろうと思う。

粛々と運針 ツアー

粛々と運針 ツアー

iaku

ぽんプラザホール(福岡県)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/06/16 (土) 14:00

個人的には「流れんな」ぶりのiakuでした。

どの登場人物の気持ちも痛いほど分かって
そういう意味でも「針」は心にチクチクきた

ネタバレBOX

2つの話がチクタクと秒針のように同時に進んでいき
頭の中が物語でいっぱいに

いつしかそれが縫い合わさってひとつになって
違う話で違う問題だと思っていたものが
本質は同じで…
すこし惑わされながらも、じっくり楽しめる
そんな内容でした
HIRAMEと呼ばれた男

HIRAMEと呼ばれた男

シノハラステージング

芝浦港南区民センター(東京都)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

沖田総司にまつわる話が面白過ぎ、舞台にのめり込んでしまいました。

ネタバレBOX

本公演により沖田総司がなぜ昭和7年まで新撰組にいなかったことになっていたのか、また美少年であったはずなのになぜヒラメと呼ばれていたのか、といった謎が分かりやすく解き明かされ、本当に勉強になりました。作品については、幕末という時代に翻弄された新撰組の若き志士達ですが、コメディ要素をうまく織り込んだことにより重くなり過ぎない良い仕上がりになったと感じました。
翼の卵

翼の卵

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/05/29 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

桟敷童子の芝居は観た後ストーリーを忘れてしまう。(羽を生やして飛んでってしまう)
すみだパークスタジオという場所、内側に飾られた壮観な美術、そこでは受付・会場誘導体制に役者総出の気持ちの良い立ち働き、開幕すればスキーの如くドラマの助走路を転ばず滑走し、ジャンプと着地を為そうという能動的観劇に動員され、組織化される。この観劇パッケージを舐め尽くす事が、終わってみれば桟敷童子体験だ。
もっともドラマを分け入ってみれば(記憶を具に繙いてみれば)世界や時代や「今」に鋭く切りつけるものがあったりする。その鋭利さは桟敷の「型」によって飲みやすくされているが。とは言ってもこの劇様式に収める事が至難であるのは今回参加した原田大二郎演じた役「父」の理想形と実際との差を想像しつつ埋めながらの観劇になった事でも実感するのだが。
昭和の懐かしい感性、単語やシチュエーションにほろりとさせられる時、「今」の何が批評の対象であるのかは重要だ。全てにおいて「昔は良かった」わけはない。
毎度ながら、役者陣の貢献を思う。毎公演異なる役柄を演じ分ける板垣、ドラマの雲行の変化を僅かな言葉の粒立てで知らせてしまう大手、手練の原口、稲葉、婆役・汚れ役をそれぞれ担う鈴木・新井・・。各ポジションをしっかりと演じる好プレイによって得点に結びつけるが、客演の肌合いの違いを感知しフォローまでやる板垣以下の働きを見るにつきスポーツのようだ。
公演評というより劇団評になった。

天使の事情、悪魔の言い訳。

天使の事情、悪魔の言い訳。

あまみゅ☆カンパニー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

強気な価格設定のようですがギッチリ満席でした。

必然スクープ

必然スクープ

月ねこ座

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2018/06/16 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

 シリーズ第3章、完結パートである。(2018.6.18若干追記)

ネタバレBOX

 シリーズ第3章、完結パートである。パート1では、政治家と建設会社の癒着をスクープし、一躍名の売れた記者・里見と立木出版の話をメインに。これに目を付けた業界最大手の編集局長・藤崎が不気味な動きをし始める所まで。
 パート2で藤崎は、里見を引き抜こうとしたが部下・勝俣の謀略によってその地位を奪われ、退社するハメに陥った。
 パート3では、これら一連の動きの裏にあった因果とからくりを解き明かしつつ、探偵物風な展開にジャーナリスティックな視座を絡め、ファクトを解き明かす為に取材者が負う命の懸かるリスクを編み込むことで、作品に生きた人間的視座を脈ずかせる。
 序盤、矢鱈緊張して噛むシーンがあったりしたものの、中盤以降の展開は中々しっかりしたもので引き込まれた。劇団の雰囲気は、家族的で温かいのではないかと類推したが、会場でのアンケに書いたような点(カメラの構え方、紙焼きの扱い方など神の宿る細かい部分への役作りとダメ出しについて)は改めて欲しい。
 
沼田宏の場合。

沼田宏の場合。

グワィニャオン

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの世での陪審員裁判というシュールな設定ではあるが、これは見事な群像劇。陪審員一人一人のキャラが実に立っていて、話にグングン引き込まれましたね。笑って泣けて大いに楽しめました。SWネタにも感涙。

空き家のグラフィティ

空き家のグラフィティ

立体再生ロロネッツ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

ユルユルでシニカルで違和感アリアリの何とも言い難い雰囲気のファンタジー・コメディーでしたが、それなりに楽しめました。

ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

毎回見事な舞台セットを組む劇団との印象が強いが、今回はかなりシンプルなセット。話の方もいつもより笑いの要素が多い気がしましたが、やはりグッとくるヒューマンドラマでしたね。ただ国家プロジェクトという設定には何となく違和感を感じましたが。

 S u m a k o

S u m a k o

劇団太陽族

AI・HALL(兵庫県)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

とても良かった!!コーラスも綺麗で、内容も良かった!!笑いもあり、大変満足させて頂きました!!また拝見させて頂ければと思います!!

物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

 題名通り、さまざまな“所有”について考えを巡らせられる刺激的なお芝居でした。脚本・演出の山本健介さんは“所有”について広く、深く研究・考察されたのではないでしょうか。セリフにはカール・マルクス著「資本論」の言及もあり、土地、家、物、ヒトといった目で見て手で触れられるものだけでなく、いつの間にか姿を変えている心や、私たちを取り巻く世界そのものについても果敢に探求されていました。

 登場人物らは木々に囲まれた庭のテーブルで会話をします。舞台の周囲は財産なのかゴミなのか判別できない物たちであふれており、客席を分断する通路の先(会場の出入り口方面)には森がある設定です。倉庫のような広い会場の柱を生かし、舞台中央奥には鳥居のような出入り口がありました。文明と自然が混ざり合う空間は、結界が貼られた神妙な聖域、もしくは決して立ち入ってはいけない禁忌の異界のようにも受け取れました。“所有”という概念を問うためにあらゆる境界を曖昧にし、定義不能な間(あわい)において出来事を起こしていく、戯曲の仕掛けが見事だと思います。

 感情を動かさないようにする演技は東京の現代口語の会話劇によく見られるもので、この作品もそのうちの1つに数えられるのではないでしょうか。慈善団体のリーダー仁王役を演じた寺内淳志さんは、感情の変化込みでその場、その瞬間を生きるタイプの演技をされており、澄んだ声もまっすぐに届いて、個人的に好印象でした。

 当日配布のパンフレットの文章が面白く、開場時間が楽しかったです。終演後に戯曲本を購入しました。

ネタバレBOX

 時代は現在の日本、場所は埼玉。地獄の悪魔に追われて人間界に逃げ込んできた“妖精さん”たちは、人間が吸うと死ぬホウシ(胞子?)が充満する森に住み着きました。“妖精さん”には“所有”の概念がないため、その森に隣接する庭で、慈善団体の人々が人間社会のルールを教えています。まずは女性の“妖精さん”に「チロル」(鶴田理紗)、男性の“妖精さん”に「鈴守」(上村聡)と名付けることから始まりました。現代の移民・難民問題と重なります。名付けという行為そのものが“妖精さん”の文化の破壊ではないかという懸念も示されました。

 女性教師のハリツメ(湯口光穂)は7年前に故郷から失踪しマイナンバーを持っていません。何かと自分の体に触れてくる鈴守との間にほのかな恋が生まれそうな気配あり。慈善団体リーダーの仁王(寺内淳志)は「マイナンバーもゲットできるし僕と結婚しよう」等とハリツメに迫りますが、報われなさそうです。
 この庭は自分の父のものだと主張するクルツ(蒲池柚番)の元夫エムオカ(伊神忠聡)は、致死の森に入り転がる死体の持ち物を採集し、焼却炉で焼いたり、土に埋めたりしています。エムオカの現在の妻ヤノベ(中野あき)は夫を探し求め庭にたどり着きます。男女の三角関係や、持ち主が消え部屋に残された荷物の行方も“所有”の問題提起です。

 皆が集う庭はホウシをまき散らし繁殖する木々に浸食されていきます。北関東から北が日本でなくなり、人間の居住区がどんどんと縮小されるなか、“妖精さん”保護区は法律で広げられていきました。“妖精さん”は定められた区域から出ることが禁止されており、人間の街で見つかると殺されます。慈善団体や庭を提供して“妖精さん”と寄り添おうとする人々がいても、残念ながら、越えられない線を引いて、お互いを隔離するしかないんですね。

 チロルは貨幣という何とでも交換可能な道具を知り、エムオカからお金をもらって街へと出て行きました。欲望をエンジンに法の穴をかいくぐり、容赦なく広まっていくグローバル経済を想起させます。チロルが陶器のカップの“所有”について学んだのがスタバだったことも象徴的です。

 慈善団体のメンバー当麻(善積元)は何にでも意義を唱えたがるシニカルな性格で、仁王に「反対意見ばかり言ってると生きていけない」などと指摘されます。彼の言動から考えされられることが多く、批判精神の重要さが伝わりました。特に私は下記セリフが好きでした。
 当麻:わかったらダメなんだって思ってますけどね。人の気持ちなんてわかったら、終わりだ…… 

 ジエン社といえば同時多発の現代口語会話が特徴のひとつだと思います。今作で特に面白かったのは、違う場所、時間で行われているはずの会話が、同じ空間で、同時に行われることです。するりと会話の相手が変わり、どこで誰と話しているのかをわからなくしたり、話者が突然その場から立ち去ったりします。境界線がない状態を持続させ、空気が変容し続けるのがとてもスリリングでした。庭、森、スタバが重なる場面が楽しかったですね。

 浮遊するホウシを吸うと死ぬ森は「風の谷のナウシカ」の腐界のようですね。一度でも森に入って庭に帰ってきた人間(エムオカ、ヤノベ、当麻ら)は、既に死んでいたのかもしれません。最終的には人間社会と森との面積が逆転していくようでした。
 「私的財産制の矛盾と公共の福祉との折り合いのつけ方」「物の来歴は可視化できない」「尊重が伝わっているなら、(身体に)触ってもいい」など、非常に興味深い指摘が多々あり、異なる座組みでの上演も観てみたいと思いました。
【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

本来、千秋楽をみる予定でしたが
こちらの都合で観劇できない事を相談させていただき6/16に変更していただきありがとうございました。
冒頭から、泣きそうになり
闘いのシーンになれば、圧倒的な殺陣に魅いいられました
死なない鬼の愛の物語
自分の語彙力では語り尽くせません!
百聞は一見にしかず
感涙の渦の中に是非

バクステ

バクステ

エヌオーフォー No.4

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

応援している福永マリカさんが出ているのと、ツイ友の推しもあり観てきました。普段は見ることの出来ない芝居のバックステージで、こうやって作品が作られているんだということがよく理解出来ました。
そんな中で立場は違えど「良い作品」を最後まで作りたいという役者を含む全てのメンバーの強い気持ちが伝わってきて後半は特に盛り上がりましたね。
こういう作品大好きです。

シリウスに向かって撃て! / POPCORN BABY

シリウスに向かって撃て! / POPCORN BABY

劇団赤鬼

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/06/16 (土)

【シリウスに向かって撃て!】を拝見しました☆赤鬼らしいハートフルで熱く暖かい気持ちになる作品でした☆野球がテーマになっててユニフォーム着て大人数でワーワーやるとやもすればコントや学芸会のノリっぽくなる恐れあると思うんやけど、赤鬼の劇団力とチームワークによってある意味ミュージカルのようなエンターテイメントに仕上がってました☆サスガだなと感銘受けました!ラスト切ないと見せかけての大どんでん返しは胸がすく感動を頂きました♪

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/15 (金)

再演とはいえ出演者が変わってる方がいたり演出が大幅に変更されてたんで個人的には【新・独鬼】を観劇した気分です♪そして感動のあまり後半は涙が溢れて止まらないくらい感動しました☆竹村さんの作品は【命を悲劇的に扱わない】んで【別れ】も素直に受け入れる事が出来る愛情に満ちたお話でした☆そしてただ【綺麗事】のみを見せるんじゃなく鬼への【差別】や【いじめ】もキチンと描きます☆そういう嘘がない正直なとこが観る者を魅了するんですね♪鬼を追いやるのが人間なら鬼を救うのも人間。【自分はどっちの人間か?】自問自答する毎日です☆
そんなただ感動するだけじゃない深く心に突き刺さる作品を作り上げた竹村晋太朗さんと出演者の皆さんに敬意を表しますm(__)m

The Manpower

The Manpower

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

好きな劇団で最近の舞台はみんな見ていますが、今回も最高の暇つぶしでした。自分勝手な人たちのそれぞれのお話し 楽しめました 次回作も期待です

悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演も観てるけど、良い作品はやっぱり面白い。モダンスイマーズのメンバーに今藤洋子さんも見れたし、客演陣も良かった。でんでんさんは最高だった。

沼田宏の場合。

沼田宏の場合。

グワィニャオン

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

「12人の怒れる男」へのオマージュ、日本にも陪審員制度があったらという架空設定の法廷劇「優しき12人の日本人」(三谷幸喜作)を連想したが、本公演はさらに時空間をも操作した秀作。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

セットは横に並べられた陪審員席、その中央上部に白布で覆われた十字架。下手側に飲み物が置かれた小机というシンプルな作り。
物語は沼田宏(享年34歳)という男が事故死し、彼の逝き先を天国にするか地獄にするか、死者の国の陪審員が評決する冥界奇譚の物語。ここは死者(天国)であることから同時代の陪審員ではなく、時代に隔たりがあり其々の人生を生き逝きてきた人々である。その背負った人生訓のようなものが、沼田宏の人生を吟味・議論していく。

先に記した「12人の怒れる男」や「優しき12人の日本人」のように陪審員は全員合意による評決が求められている。当初、天国逝きのような雰囲気であったが、冒頭失神した男の「地獄逝き」(メモ)が発端で評決が不一致になるという緩さ。さらに男が復帰し「メモ」を書いた動機を聞いたところ曖昧のようだ。議論が二転三転する中で、陪審員1人ひとりの人生が明らかになり、公正が求められる陪審員としての立場の難しさが露呈していく。また真摯に議論しているか、それを監視する裏陪審員が紛れているのではという疑心暗鬼も持ち込む重層な作り。

現代の裁判員制度における対応の難しさのようなものを思わせる。物語は喜劇的だが、そこに潜む人が人を裁く過程に関わる難しさを考えさせられる深い内容。それは時代(公演では幕末志士、有名作家も登場)や亡くなった状況等で考え方も異なる。その人達をどうまとめて評決するか、そこに生前の人間性(優柔不断や理路整然など)を描き、緩急ある会話劇を紡ぐ上手さ。その典型が陪審員6号(平塚純子サン)であり、その演技は迫真あるもの。

さらに会話だけではなく、沼田宏の死の真相に迫る実証動作。陪審員室を縦横に動き、時に某映画のアイテムを使用し小難しくなる実証シーンを笑劇にすることで物語に集中させる巧みさ。そして地獄か天国か二転三転するシーンで、白布の十字架が赤・白に変わる照明も見事な演出であった。

次回公演も楽しみにしております。

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