ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
高校時代に行方不明になり、その数年後に白骨死体で見つかった「ちぃちゃん」を巡って、卒業後はそれぞれの道を歩んでいる同級生や友人などが各々の立場から「ちぃちゃん」とその人生に起きた虐待の被害や凄惨な結末、そして、されども彼女が生きていた「生」とそんな彼女と過ごした「時間」を見つめる、見つめようとする群像劇。
ネタバレBOX
「見つめようとする」とわざわざ言い換えたのは、本作の伝えたいことがそこにこそ詰まっている気がしたからである。その点においてキーとなっているのは、「ちぃちゃん」と彼女を巡る事件を取り巻いているのが直接的に関わりのある知人や友人のみではない点にある。
「ちいちゃん」の事件は一部マスコミにも注目され、ライターの高務(櫻井竜)が読者の好奇心をそそるような文体で記事化しており、その取材活動をきっかけに散らばったかつての同級生が数年ぶりに繋がる、という流れがあった。さらに、時を同じくして同級生の一人で映像作家として活動する乙倉(松村ひらり)は、「ちぃちゃん」を題材に自身の監督作品を撮ろうとしており、同級生たちに聞き取りを行っていた。
この二つの出来事を巡って、“取材”に協力的である人間と反発を覚える人間に分かれ、それがそのまま「ちぃちゃん」との関係の深さを意味するところとなっている。
こうした場合、上記に挙げた2名のような人物は分かりやすく悪人のように扱われることが多いように思うが、私が本作で心を打たれたのは、その存在が複雑ながらも一つの希望や祈りとして描かれていたことである。無論、当初はその取材や映像化に異論や反発が飛び交い、「当事者でない人間が当事者の人生を消費すること」についての会話や議論が交わされていた。しかし、結果的に本作は「当事者でなくてもできること」に手先を伸ばし、やがて「当事者でないからこそできること」までを手繰り寄せようとしていたように思う。その過程の時間は、不在である/不在とならざるを得なかった「ちぃちゃん」という一人の人間を、人生を、そしてその消費を見つめようとする行為に他ならないのではないだろうか
作・演出、そして、ちぃちゃん役として出演した主宰の結城真央さんはご自身が虐待サバイバー当事者であることを開示した上で本作の創作に取り組んでいる。この事実が作品に与える、それこそある種のインパクトのようなものは大きいかもしれない。しかし本作はその経験をただ生々しく描くのではなく、もう一歩先の景色を掴もうとされていたように思う。
あらゆる作品の題材として、虐待やその被害が時に“甘いケーキ”のように“おいしく”消費されてしまうこと。その暴力性に抵抗を示すと同時に、虐待サバイバー当事者でありながら同時に表現者の一人でもある自身が今見つめるべきことに手を伸ばされているように感じた。
「当事者じゃないからわからない」と言って黙ることで傷つけずに済む人がいることも確かだろう。しかし、「当事者じゃないからわかりたい」と声を重ねることに救われる人もいるかもしれない。そういった物語や人物の眼差しに観客として気付かされることも多かった。
ちぃちゃんと同じ境遇であった仁子(チカナガチサト)の痛みが同期したかのような表情、同じくらいちぃちゃんと交流が深く、現在は児童養護施設で働く綾瀬(松﨑義邦)の戸惑いを隠せぬ振る舞い、そしてちぃちゃんが夢中になったアイドル、レモンキャンディ(前田晴香)の極めて解像度の高いアイドルパフォーマンスなど、俳優陣の表現力も高く、かつ随所に散りばめられたギャグや小ネタも観客がシリアスな題材を受け取る上で効果的に機能していた。一方で、全員が一堂に会すシーンでは観客を引き込むのにやや苦戦している印象を受け、個人としての技術が高い一方で、集合した際の場の説得力のようなものにもう一歩不足が感じられた。そのあたりに今後飛躍する可能性と期待を寄せつつ、開示と思考の痛みを伴う創作にカンパニー一丸となって乗り出されたことに、一人の観客として敬意を示したいと思った。
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
社会的な切り込み深度は凄い感じでした
芝居後半には場内で鼻を啜る音が・・・
劇場WC横の壁に作品世界の相関図も
貼られておりました
観る前に見るか 観た後に見るかは
皆様の自由ですわ
心に強く刺さった全席自由の2時間の作品
ネタバレBOX
受精卵が4ヶ月越えないと
医療廃棄物として焼却処理されており
なおかつ その件数を人の死と数えると
人の死亡原因のトップになるだろうと
作中でDrが語った台詞が
強く心に残りました
戸籍も無さそうな
特定妊婦の話の主人公相沢美穂さん
ネットカフェを住居としてるなら
JKからやり直すシルバープラン読んでれば
住所不定から抜け出す方法わかりやすく
載ってたのにーとか思えた
また生まれてくる子供の名前を
語るシーンでは映画「あなたのために」で
主人公が娘に付ける名前みたいと思えたデス
因みにこの映画も主人公が個別出産すのよ
お勧めしますわ
不妊治療する夫婦の
幸せは子供を生む事と強迫概念風に
追い込まれてる妻の様子は辛かったなぁと
女子高生での妊娠話での
JKの親友さんが とても良い人で
こーゆー友人欲しいわーとか思えました
夢ならなおさら覚めてくれ
中央大学第二演劇研究会
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
現在と過去が交錯したストーリーでしたが、混乱する事なく観る事が出来ました。
過去の主人公と自殺した友人の姿は、切な過ぎて・・。
役者さん達の演技も良く、特に米谷を演じた役者さんの表情には涙腺が緩みました。
とても考えさせられる内容でした。良い舞台でした。
DEATH WONDERLAND
壱劇屋
神戸朝日ホール(兵庫県)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
伝えたい思いが、いっぱい感じました。
世知辛い世の中ですが、生きろ❗️生きろ❗️
そして、愛せ❗️
愛してくれる誰かが居ると信じて‼️
お芝居観られてよかったです
ありがとう💕
朗読劇「ふれる、文豪」
水中散歩
ホワイエ江古田(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
朗読劇の面白さや難しさ、そして醍醐味を改めて知る、そんな興味深い公演。水中散歩の公演(ストレートプレイ)は観たことがあるが、朗読劇は初めて。今回は「倫敦塔」(夏目漱石)、「幸福の彼方」(林 芙美子)、「さかずきの輪廻」(小川未明)の3編。終演後、どうして この3編を選んだのかを聞きそびれた。
読書は、自分の想像力によって物語の世界を操ることが出来るが、朗読劇は 演出や役者によって物語の世界が構築される。この空間でしか味わえない、独特の言語空間を作り出すからである。今回の3編はそれぞれ違った魅力を放つ物語。良くも悪くも、役者の朗々と読み上げる力は、眠気を誘うような心地良さ(⇦朗読力は確か という好意的な意味)。
自分は、3編とも読んだことがなく初めて。「倫敦塔」は、その歴史ある建物を見学した漱石の鑑賞もしくは感想を綴った印象。各塔を巡り、歴史に思いを馳せる。それは漱石の想像であり空想での世界を淡々と語っている。「幸福の彼方」は、夫婦という男女の間の機微が描かれ 感情が動く。「さかずきの輪廻」は江戸時代から代々伝わる盃、その骨董品に込められた思いが伝わる。具体的な内容は説明にある通り。自分なりの解釈では、「一人語り(一人称)」「妻と夫の二人芝居(二人称)」「盃という媒介(三人称)」といった違いを感じる。それゆえ、3編を選択した理由を知りたかったところ。
さて、先に記した眠気に関わるのは「倫敦塔」のこと。他者に言う言葉や、反対に自身の内面を探るような言葉(独白など)であっても、そこには感情がある。しかし、自分(漱石)の鑑賞を朗読で聞かせる(伝える)のは難しいようだ。読書であれば 漱石の意識と同化するかも。
なお 朗読劇だが、少し動き回り 衣裳や小物にも工夫を凝らす。また音楽が効果的で印象に残る。
(上演時間1時間30分 休憩なし)
夢ならなおさら覚めてくれ
中央大学第二演劇研究会
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
華4つ☆ 追記2025.6.15 7:35
ネタバレBOX
板上は下手ホリゾントのコーナー部分に中学校生徒用机2つと椅子。ホリゾントやや上手寄りに小型スクリーン。スクリーン手前には机と椅子。机上にはノートパソコン、書類用ファイル等が見える。上手側壁から板上を隠すように置かれた衝立で袖を拵えてある。板手前の客席側には楕円形の座卓。座卓の下には荷物入れ用のボックスが置かれている。
物語は現在と10年前を入れ子細工に、主として学校と家庭を舞台に展開される。所謂問題児達の背景にある事情を地域の著名女子中に通う中二女子やこの女子中の教師達、その教師の一人であり現在は映画研究会顧問を務める沖田と10年前丁度中二の時に不登校になっていた沖田の大切な友、米谷が虐待されていたこと。沖田はそれを知りながら米谷を救えなかったこと、而も転校後米谷はその虐待が原因で自殺していたことを知る。
ところで現在教師となって女子中の映画好きの為の顧問を務める沖田は中二のクラスの副担任でもある。お嬢様学校として名を馳せるこの中学の副担任クラスには、ホテル街に入り浸って補導されるなど問題児とされる萌が居た。彼女もネグレクトされていた。父母はその仕事が各々の最重要課題であり、一人娘に対しては経済的安定と名門校に通わせ良い成績を取らせることで教育義務を果たしたとするとんでもない勘違い傾向が見られた。その点父はまだしも父親らしい愛情を注ごうとはしていたものの、母は寧ろファナティックなまでに己の教条主義に固執するタイプであったから萌の繊細で敏感な感性を理解できなかった。まして人生で最も多感で不安定な時期であるにも関わらず、母親は娘に対する当たり前の配慮をすることさえできなかった。女性が日本社会で仕事をする上での様々な障壁は具体的に描かれていないが、これが萌が問題行動に走る原因だということに最も鈍感だった理由であることは類推できる。が、本当だろうか? その母としての言い訳はいつも「仕事が忙しい」だけであったから偽装している可能性は否定できないように思う。萌が問題児として、名門女子中落ちこぼれとして最も問題のある児として評されていた頃、既に両親は離婚しており、親権は母親に在った為、父との面会さえ公式には禁じられていたのである。この事情は更に萌を非行行動に走らせる原因の一つとなっていたと考えることも可能なのだ。
一方、このクラスを含む生徒を教える教師たちにも悩みはあった。名門女子中である以上、生徒たちにはお嬢様が多い、親の社会的ステータスも高い。そんな親たちの加入しているPTAは発言力も強く、地域社会での影響力も強いから学校経営者からは、校内スキャンダル等もっての外という態度しか出てこないのが実情でありながら、唯でさえ忙しい教職の中心を占める教育以外に部活顧問や風紀問題、今作で描かれている訳では無いが果ては補習などの面倒見やその手配(補習時刻設定、教室確保、補習担当教員確保等々)、更にはここに挙げた事象関連の書類作成や提出等々枚挙に切りがない程教師の仕事は多忙であることは常識である。その中で就任当初に抱いていた高い理想や教育理念は徐々に蝕まれ腐ってしまった教師も居ることになった。
一方、日本社会は何等かの詭弁を用いて言い訳を作り出しそれをアリバイに転嫁するなり『事実或いは真実』に加工し直して広報や社会的権力・権威等で護り同時に広報等で衆知徹底するから異論・反論・反対論等は抹殺され易いという現状がある。元来柳田國男が日本人について述べた1931年発表の「世間話の研究」では日本には世間はあっても社会は無いという認識がある。これは平たく言えば欧米近代以降生じた国民という名の民衆間に存在してきた共同体の基本原理が日本には存在していないという認識であり、代替するものとして機能していたのが世間という、より範囲は狭く、普遍性に照らして検証されてもいないがある程度ファミリアルな人間関係世界であった。更に言い換えればこれは二人称で呼び交わすことのできる関係を欧米では意味し日本では其処迄明確に区別は出来ないものの或る程度二人称的世界観が(世間内作法が機能して)通じる世界であった。これに対して三人称世界は所謂社会というバトルフィールドであって利害関係が中心となる社会であるから強者による選択が自由に行われれば弱者に選択の絶対自由は無い。即ち強者の指示により弱者AとB以下の誰でもが交換可能な利害社会である。この説明を聴いて読者は何を感じるか? 所謂、新自由主義とJ党が政策として推進して来、現代日本の徹底的敗北を齎した経済社会生活ではないか? 毀誉褒貶様々な評価はあるもののそれ迄の日本社会を特徴づけていた終身雇用制が壊され被雇用者の非正規雇用が極大化されてきた中で弱者はより弱く、強者は更に強くなって支配力を強めてきた。その結果、欧米社会の根本を為してきた共同体の基礎原理の無い社会で以前は世間として代替機能を或る程度果たしてきた紐帯はあっという間にバトルフィールドの緩衝地帯としての機能を喪失してしまった。そして今、サードパーティー空間も消滅の危機を迎えているのではないか? サードパーティーは未だ完全崩壊には至っていない面もあろうが世間はほぼ壊滅したと言って良かろう。話は前後するが、このクラスの担任は、吹奏楽部顧問も兼任し面っつらは理想の教師を目指すようなことを言いつつ実はトンデモ無いことをしていた。そして自分の仕組んだ犯罪を隠蔽する為に萌と取引さえしていた。(この内実は作品を観て確認して欲しい)当に現代日本の権力者の姿そのものの悍ましさが描かれている点も面白い。
但し、今作では現代日本がバトルフィールドに参加せずには居られないにしても、総ての人間の生存可能性を高める共同体関係構築が既に淘汰されたかに見える中、以下のような2つの光点を示していることを書き加えておく。救うことは出来なかったものの、米谷に対しての沖田は米谷の、萌に対してのアミが傷つけられた萌の、魂の安息所になっている点が救いになっていることである。人間は、誰にせよこのような安息の場、魂の休息所を持つことが出来なければ破綻する生き物である。即ちこのような友、自らの存在そのものを、それ故にこそ認めてくれる者が周囲に居ること。このことが、若い人々の創作作品である今作にキチンと描かれていることに光を見る。
若干、不満だったのは、神という単語の概念と中二病という単語の概念が余り明確に今作の作家に規定されていないのではないか? と疑念があった点である。尤もごく一部の宗教者には例外が在ることは、実際に人間として尊敬している何人もの宗教者との付き合いがあるから重々承知しては居るものの、そのような付き合いの無い方々の認識は、形ばかりの宗教はあってもその本質が殆ど形骸化してしまったように見えるであろう日本の諸宗教や共同体の基礎理論が普遍性として成立していない状態にあって、そもそも定義することの不可能性すら提示し得るかも知れぬこの国の倫理崩壊は、“神”や“中二病”の定義をも真摯に検討するような営為を無化してしまっている可能性もあるし、単に私自身の知見不足によるのかも知れないが。
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
DEATH WONDERLAND
壱劇屋
神戸朝日ホール(兵庫県)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
カオス過ぎて笑うしかない傑作☆「しげお」が主人公の壮大な黄泉ドラマを長嶋茂雄さんがデスワンに旅立たれたタイミングで再演されたのはきっと神さまの思し召しに違いない‼️「何を見せられてんねん」な内容でラスト感動する作品を僕は他に知りません😭今日確信しました❗️壱劇屋は永久に不滅です‼️🤡
あーワロタ🤣
とにかくアイちゃんの寺井竜哉さんが素晴らし過ぎた🎵もぅ歌舞伎の女形全開の雰囲気で魅了してくれて完全にノックアウト喰らいました💓途中でずっとしげおにヤキモチ妬いてもーたのはここだけの話😉そして何と言っても半田慈登さんが凱旋してくれたのは感慨深いものがありました🎶
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
役者の強烈に熱い演技に感動しました。
題名と暗い地下スタジオという設定がますます、その玉手箱感を増長させてくれました。
しかし、強烈にかび臭いスタジオでの鑑賞はつらかったです。
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
妊娠と出産をテーマにした作品。
役者さんの熱のこもった演技、表情の表情も素晴らしくてとても見応えありました。
バックで流れる音楽もとても良かったです。
とても考えされる内容で素晴らしかったです。
10代や20代の若者には是非とも観ていただきたいと思いました。
蝉追い
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/05/27 (火) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
老齢の父に何やらアヤしい女が付きまとっているとの噂を耳にした三姉妹が様子を伺っていると……な物語。
冒頭場面から笑いも多く、その後の展開もいつもの「重悲劇」と趣を異にする。
老父の認知症の度合いが次第に深まってゆくのはおそらくは大多数の人が経験するであろうことであり確かに切ないが「受容できる」感じ。
そして幕切れも状況の進展(とはいえ「好転」ではない)なのでいつもよりマイルドに感じたのかも。
そしてその中に親子の情をしっかり描いているのはやはり桟敷童子と言えようか。
こういうのもイイなぁ♪
夢ならなおさら覚めてくれ
中央大学第二演劇研究会
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
重たいテーマですが、中身の詰まった、素晴らしい劇でした。
ネタバレBOX
妊娠、不妊治療、中絶、決してハッピーエンドに向かうのではなく、問題提起として強く訴えかけている熱演に、胸が熱くなりました。何が正解で、間違いか、という単純なものではなく、いのちの大切さ、重さをひしひしと感じました。見終わったあとに、なんとも表現しがたい、余韻とやさしい気持ちが心に残りました。
夢ならなおさら覚めてくれ
中央大学第二演劇研究会
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大人と子ども。20歳になれば大人なのか。社会人で自立すれば大人なのか。結婚して親ならば大人なのか。精神的に大人とは何か。
大人とは一体、何をもって大人というのか?
そんなテーマの作品です。
私には、突き刺さるテーマでした。というのも最近、様々な人との関わりについて、「大人」とは何かを考えることが多いからです。
だから、今回のテーマ、どうしても観たいと思いました。
そして、大学の演劇でここまで表現できるのはすごいです。とても良いストーリーで、大人も子どもも考えさせるテーマでした。
ミュージカル サイト
ミュージカル座
あうるすぽっと(東京都)
2025/06/04 (水) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
みなさんの声が素晴らしく、癒されました♪
観れて良かったです。
また、ぜひ観たいと思いました。
夢ならなおさら覚めてくれ
中央大学第二演劇研究会
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
現代と過去、どちらのストーリーもわかりやすく、興味深い内容で、とても良かったです。
演者さん、みんなが適役で上手でした。
次の公演も観たいと思いました。
愛一輪 バカの花
動物電気
駅前劇場(東京都)
2025/06/07 (土) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久々の動物電気、調べると2017年あたりに一度だけ観ていた。2020年に手が届く年、割と最近?と思いきや年は一つずつ経て行くもの也、8年と言や10年である。手練の演じ手の元気芝居を面白く観た記憶の残りがあるのみ。
が、観ていて思い出す。無茶振りで役者に勝負させる系(芸人系)ノリを挟みつつ小ネタ挟みつつの最後は人情喜劇?という。演者にも既視感あり。
コロナを忘れなきゃ(忘れさせなきゃ)演れない(楽しめない)芝居であり、劇場は復活した感あり(テント芝居然り)。
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
「妊娠・出産」をテーマに、女性の視点から描いた激情劇。諸々の問題や課題について、考え方や立場の違いを鮮明にすることで分り易く紡ぐ。例えば、罪はどうして生まれるのか、それは親から受け取るから だと言う。そこには不幸という負の連鎖がある。勿論 その反対は、いっぱいの愛(情)が注がれるからだと。
TVニュース等を媒介にして時事的なことを織り込み、そのことが特別な事ではないことを伝える。そうした世相を背景に、身近な出来事として「命の重み」を実感させる上手さ。個人の問題であるが、そこに行政として どのように寄り添えるのか、そんな課題も垣間見せる。「産む・産まない」といった選択、一方「 流産」を 医学的なこととは別の意味合いで述べる台詞にグッときた。
物語は 女性の視点であるが、妊娠に関しては 男性の考えや思いも大切。男女の交わり=妊娠は 当たり前ではない といった切実な思いも描いている。「妊娠・出産」に関して多面的・多角的に描くことで、観客1人ひとりが違った思いを巡らすことが出来る。自分の真後ろの女性は 啜り泣き、それだけ没入感が凄い。役者陣の熱演は勿論、音響・音楽そして照明の諧調が実に効果的で印象深い。緊張・緊密な展開、そして しっかり考えさせる秀作。見応え十分。
(上演時間2時間 休憩なし) 【あかり組】
ネタバレBOX
舞台美術は中央に平台、その上は衣類や雑多なもので 殆どがゴミ。そこは漫画喫茶の6号室。上手奥はロッカー、客席寄りにベンチ。下手は事務机に椅子。主人公の相沢美穂は、親からネグレクトされ、今は住所不定、身分を証明するものもないデリヘル嬢。
見所は、理屈ではなく人間 それも女性の切羽詰まった心の咆哮が、観ている人の感情を激しく揺さぶるところ。単に演劇の虚構空間ではなく、生身に痛みを感じる現実世界がそこにある。
物語は、3人の女性の妊娠・中絶・不妊治療を通して「命の重み」を描いている。高校生 松本優花の彼氏 鈴木颯太は、美穂が寝泊まりしている漫画喫茶で働いている。優花は避妊を心掛けていたが 妊娠。それを知らされた颯太は行方を晦ます。優花の友達 市川萌子はパパ活をしていたが、友達の妊娠を通して「命の重さ」を知る。また、斎藤香織は不妊症に悩んでおり、夫 孝則とともに通院(不妊治療を)している。まだ望まぬ子と いま望んでも授からない子、それぞれの苦悩を対比するように描く。
美穂は 客の子を身籠ったが、育てる自信も環境もない。行政(新宿区の福祉担当=孝則)に相談するが、諸々の書類や条件が求められる。妻 香織の不妊治療にかかる精神的・肉体的負担、そして経済的理由から養子縁組を考える。そして美穂の望まぬ子を…。しかし、飽くまで夫婦の子に拘る香織と孝則の間に溝が生じる。「子の存在」という 別の問題も浮かび上がらせる。産む/産まない(中絶)にしても、その判断は9週目迄、そして養子縁組を望む人たちは、順番待ちをしている等、具体的な数字を示すことによって現実感を出す。また音声で「東京都墨田区の赤ちゃんポスト」のニュースを流すなどリアル。
物語では、中絶するのが4か月以上か未満かで、中絶胎児が一般廃棄物として他のゴミと一緒に焼却するといった違いがあること。それを高校生に教えることの是非、医師と産廃業者の迫力ある激論が凄い。また流産は、母体を心配し 胎児が自ら命を手放すといった言葉は堪えた。身近で見聞きするような内容が描かれており、共鳴出来るのではないか。人間の根源「妊娠」をテーマにした幅広く奥深い内容。一つ一つの場面に 今を生きている人達が見失ってはいけない、大切なものが凝縮されている。
音楽は、癒すような優しい音色。照明は、白銀色のスポットライトの中で心情を激白する。「妊娠」という現実と幸福、しかし その実感を失った先は想像を絶する孤独が待ち受けているよう。居場所が無くなったら、そこを考えさせるようだ。
次回公演も楽しみにしております。
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
サンモールスタジオ(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
Girls' Rush
劇団スクランブル
シアター711(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了