
はなれ瞽女おりん
平常
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/01/05 (土) ~ 2019/01/05 (土)公演終了
満足度★★★★★
「瞽女」とは、三味線と唄を生業とした盲目の女旅芸人。
「はなれ瞽女」とは、掟で禁じられた男性との性的行為を破ったが為、たった独り仲間から放り出されてしまったはぐれ者。
主人公おりんはアッ晴れなほどに情が深く、遅かれ早かれ(実際めっちゃ早いのですが)必ず「はなれ瞽女」となる運命だったであろうと。
人形劇といえば操演者は黒子に徹したイメージですが、たいらじょうの世界はフライヤーにある通り、たいら氏自身も前面に出ており、普通なら不自然に映ってもおかしくないところ全くもって違和感が無く、むしろ情感たっぷりに物語が伝わってきました。
無理に想像力を働かせなくとも、たいら氏が「おりん」になったり、「おりん」に引き寄せられる男そのものになったり、その他の者を独自に表現したとしても、全てがすんなりと入ってくるから不思議です。
雪降る日本海、北陸。
美しい「おりん」の造形はどことなくいびつで、厳しい現実から逃れられない哀しみだけがまとわりつく世界観かと思いきや、観た後には全く違った思いがこみ上げてくる、ダイナミックにて繊細、とても美しい公演でした。

ファムファーレ
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2019/01/05 (土) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

プリンセス・オブ・マリーナ
地球戦士ゼロス
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
第2回公演から観てますが、物語もアクションも本当に毎回素晴らしいです。
さんざん笑って…さんざん泣きました。
心が熱くなる最高の舞台です。
観に行くたびに大好きになりました。

ネバーマインド
ヌトミック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/01/03 (木) ~ 2019/01/09 (水)公演終了
満足度★★★★
ヌトミック、ちゃんと観た初めての機会であった。正月お楽しみ公演の趣、あるいはこれがスタンダードか。三部構成、第二部にゲスト参加あり。独特だが、肉体駆使、世の非対称な力関係という毒をまぶし、「パフォーマンスの為の」との要素で舞台芸術をいじる側面も。
「これは演劇ではない」と題された企画に選ばれた栄誉?に十分応えつつも、面白がるが勝ちとばかりやりたい事やってるのが良く、音楽要素が濃いのも好みである。
この日は爆弾持ちのゲストがまんまと爆弾を落としたが、ハプニングさえ計算に入れたよう、コーナーを仕切った俳優2名に功労賞。エンタメ部門から観劇開始した本企画、この後も楽しみ。

4.48 PSYCHOSIS 2018-2020
川口智子
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2018/12/25 (火) ~ 2018/12/27 (木)公演終了
満足度★★★★
昨年始めのW.S.&公演プログラムで上演された「サイコシス」の再演。同じく若葉町wharfにて。上演後トークは長島確氏と演出川口智子氏、進行にもう1名。
今回座った場所は初演とだいぶ違った角度になったが、印象はあまり変らず、ただ二箇所で流された映像が初演時にあったか否か定かでなし。
会場は壁一枚を隔てた道路に沿って辺が長い長方形で、内壁は白く、天井が高いぶん見た目より容積があるせいか心地よい残響がする。角の小さな入口は透明ガラスで、開演後カーテン1枚を引いて外界と遮断する。
通りから遠い側に横長の雛壇型座席(1列約10名として3段で30名余、この日は満席)に座ると、窓枠のはまった広い壁と対峙し、その見えない向こう側からのノイズや他者の関心という干渉を懸念させながら、人が不在のステージが観客の注意を静かに引き出している。横長のステージには直方体を横に並べた白い台の上に椅子、上手上方に上から吊られた赤い窓枠。飄然と滝本直子が登場し、腰掛けると暫しの間、台本に目を落としたり、遅れてきた客に視線をやったり。最後の客が座席に収まった後、入口扉にカーテンが引かれ、さらに待つ。客席背後の2階部分から恐らく照明担当だろう、きっかけを見ようとしたか、下に居る音響担当がなかなかきっかけを出さないのを怪訝に思ったか、顔を出す。と、おもむろに録音された女性の声が流れ、素早く照明が変わった(という確か流れだったと思う)。
このリーディング公演はいずれ本格的な舞台へ発展するとの事だが、ワークインプログレスとしての一定の方向性の明示と作品としての完結が見いだせたか、というあたりである。
作品としての完結が目指されたのは(有料公演なら当然と言えるか)確かだが、「本作品が採るべき相応しい形はオペラ」、との川口氏の言には(オペラの定義にまで話は及ばなかったが)かなりの距離を覚えるのは正直な所。その道程を訊ねたい衝動に駆られたが、むしろ長い製作プロジェクトの途上で時折我々を楽しませてくれると有難い、位に構えて気長に待とう。

愛犬ポリーの死、そして家族の話
月刊「根本宗子」
本多劇場(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/31 (月)公演終了
満足度★★★★
月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』@本多劇場
映画、ミュージカルのような世界観を持った舞台だったなあ。
あいも変わらずダメ男が多いのだが、今回もより一層笑笑

その恋、覚え無し
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2018/11/27 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
お誘いをうけお初の劇団、桟敷童子公演『その恋、覚え無し』@すみだパークスタジオ
予習ゼロだったけど大満足。
生水を使うのが定番らしいのですが、それ以上にセットが…(ネタバレ帽子でこれ以上書けないけど)
神隠しとか、いわゆる"日本昔ばなし"的な要素が強いけど、タイトル通り恋のハナシが散りばめていて、それぞれのキャラにストーリーがある。ハナシは基本まっすぐ。ただそのまっすぐが速いんだな、豪速球!故に2時間観ていて飽きることが無い。
いい出会いができてたなあ〜

BEGINS of Sevengirls
劇団前方公演墳
「劇」小劇場(東京都)
2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇団前方公演墳 旗上げ20周年記念公演「BEGINS of Sevengirls」
セブンガールズ の前日談。もう初演の時からストーリーがあって、泣く泣く前半は切ったんですよと言われても全然違和感のないストーリー。
ひとりとしておざなりに描かないのはデビッドさんの親心なんだろうなぁ。カオリにもフォーカス当たってたし。
全員触れたいけど、寺庵先生とマリアの繋がりがああだとは…セブンガールズの台詞が一変するわ
舞台⇒映画⇒舞台とセブンガールズ(変則)3部作は完成なんだろうけど、どんどんスピンオフが作れそうだ。踊る、みたいになれば良いのに。

卒業 その後 The Another GRADUATE
リブレセン 劇団離風霊船
日本聖書神学校 礼拝堂(東京都)
2018/09/04 (火) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/09/06 (木)
教会で芝居という、ありそうでなかった世界感。
映画「卒業」を芝居にしただけかと思っていたら、そうではなくオリジナルだったのも良い意味で裏切られてよかった。

踊る!惑星歌謡ショー 大阪場所
右脳中島オーボラの本妻
ウイングフィールド(大阪府)
2018/12/29 (土) ~ 2018/12/30 (日)公演終了
満足度★★★
ウイングフィールドの普段は受付にオープニングの間を作っていた。畳2畳にちゃぶ台 ちゃぶ台の上には、ボールの中のきゅうり 両親がいない家族で食べる。
2階の劇場へ、オープニングやったんや。
家族は繋がっている 宇宙は膨張 比重が軽ければ、収縮 1cm 瞬間に 1兆分のそのまた1兆分の 宇宙は出来て 繋がって 家族 父 母 今は子供だけ 繋がって 家族も宇宙も同じ。

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~
劇団鋼鉄村松
萬劇場(東京都)
2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/11/28 (水) 14:00
座席H列7番
価格2,500円
STAP細胞と3Dプリンタを使い「理想のカノジョ」をカスタマイズして作るというマッドサイエンティストを取材しに行った記者が巻き込まれる事態……「フランケンシュタイン」(演劇企画集団THE・ガジラ、天幕旅団も取り上げた)「A.I.」(キコ qui-co.、たすいち、トツゲキ倶楽部も取り上げた)と小劇場シンクロニシティの二重盛りな上に層構造、胡蝶之夢、複数のどんでん返しとσ(^-^)の好きなネタ満載の傑作娯楽サスペンス。
物語の中心部分は往年のNHK少年ドラマシリーズに通ずるオモムキのジュヴナイル系冒険譚。そこにSFでは定番の「A.I.に感情は芽生えるか?」や(擬似)恋愛要素も絡め、ハッピーエンドかと思わせておいてそこから胡蝶之夢をも思わせるどんでん返しパートに進むというのはシッポまで餡が詰まった鯛焼きの如し。
そんなSFでありながらも「あんな怪物を作った科学者こそ真の怪物ではないか?」という主人公の疑問(=観客への問いかけ?)や基本構造が原典に準拠してるというのもまた巧み。
いやぁ、面白かったなぁ。
なお、本作に「おぉ!」と思った方は岡嶋二人「クラインの壷」(小説)も楽しめると思うし、「クラインの壷」がお好きな方は本作も気に入ると思う。

ポストグラフ【大阪】
彗星マジック
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2018/12/21 (金) ~ 2018/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
大阪→沖縄→福岡→札幌の4都市で上演される舞台の初日
3年前の再演となるんですよね
フランスのアルル地方を舞台に、ゴッホの家に住む画家達を中心にストーリーは進むって感じですかね
ナポレオン3世の血縁がメインと言った方が正当かな?
お嬢とアルルの日常の一コマからストーリーは始まるんですがほんとほのぼのした日常の時間が流れる
そこから殴り合いに次ぐ殴り合い…伝わる気がしない(笑
えっと思わされる展開を物語はしていくんですよね
この舞台120分あったんですよね?って感じに時間を忘れて引き込まれる世界
やはり勝山修平さんの作られる世界は素敵すぎますね
ラストを観た時にいい感じに俺は2回ほど裏切られてました
それほど巧みなストーリー展開なんですよね
やはり俺はよねまりさんにハマってるのか勝山さんにハマってるのかわからなくなってきましたよ(笑
ベルエポックが耳に残る
「知られてはいけないが残さなくてはいけない」絵を描くってコンセプトに黄色い家を中心にストーリーは進んでいくんですよ
決して派手な演出があるわけでもないが役者さん達の熱い演技にグイグイ世界観に引きずり込まれてく感じ
ここから沖縄→福岡→札幌とツアーは3月まで続いていく
今年彗星マジックさん、そしてその関連の舞台を何本観たことだろう?
一度観たら脚演の勝山修平さんの世界観に魅了され、米山真理さんという素敵な女優の虜にされるのではないかと思う

スタンドアローン
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2018/11/02 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了
満足度★★★
日蝕verを観劇
かっこいい舞台後方からの照明でシルエットを浮かび上がらせる演出が印象的なこの舞台
エンタメ感満載で素敵なダンスもふんだんに楽しめる作品に仕上がってますね
孤立した部隊?が仲間を減らしながら…観てのお楽しみ
月蝕verを観劇
このラスト…なんかめっちゃ深読みしてしまう感じの余韻の残る感じです
両方それぞれの良さがあるんですが、個人的には日蝕→月蝕で良かったかなって印象
そのあたりも作り手のスケジュールともあってるのかなって印象
どちらも良いですね

misty Swan
≪ thorough ≫
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2018/11/16 (金) ~ 2018/11/18 (日)公演終了
満足度★★★
2面舞台なんですが長い?って印象
しかし見始めるとその意味も狙いも観えてくる感じ
そしてそれによる効果はあるものの観にくいとかの印象も全くなし
ほぼ2時間だったらしいが全く時間を感じなかったこの作品
色々趣向が凝らされててほんと一瞬やったって印象なんですよね
照明の入れ方も独特な感じでかなり素敵な雰囲気を醸し出していました
ほんと綺麗な世界観がそこに
たぶん観に行かれたらオープニングからこの舞台の独特な感じに度肝を抜かれるかもしれませんね
ほんと『芸術の異種混合格闘技』って聞いてたんですがまさにそんな感じの舞台なんですよね
色んな要素がぶつかり合いそうなんだが素敵に融合した舞台
やはり青?いや蒼素敵な世界
観客をこんなに舞台の一部って感じに扱ってる作品って珍しいですね
でもそんな感じも素敵な世界観を作り上げてるんですよね
こんな感じの観客と演者の距離感も素敵やなって思った作品
あの至近距離で役者さんと目が合うってことはなかなかないですね
素敵な世界を感謝って感じです

ハンザキ
演劇組織KIMYO
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2018/12/08 (土) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
3人の妖怪と少年そして3人のこどもの物語
戦争を背景に色々な欲望なんかが渦巻く中に愛情や友情なんかが素敵に反応していく感じの素敵なストーリー
少し聞こえてくる前評判がエンタメ感がって印象やったんですが、観ると印象違うかもですね
確かにダンスをふんだんに取り入れてて、照明や音響もあいまった素敵さもあるんですが物語がいい
ダンスが悪いとかではなく、このストーリーの良さにやられた感じですかね
3人の妖怪と少年、そして少年とこども達とのちょつぴり切ないんだけど心温まる物語ってやつですかね

新年工場見学会2019
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2019/01/02 (水) ~ 2019/01/05 (土)公演終了

ネバーマインド
ヌトミック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/01/03 (木) ~ 2019/01/09 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/01/04 (金) 19:30
少しづつ変化する動きの中での、笑い。前作「ワナビーエンド」より、大分ゆったりした反復リズム。海外でも話が伝わるようノンバーバルでに作られた子供向けアニメのような印象を受けた。演劇ではない?演劇だと思う。

優しい犯罪者
テノヒラサイズ
HEP HALL(大阪府)
2018/10/26 (金) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃくちゃおもしろかったです!
最初から最後まで笑いっぱなし!
ストーリーも最後は驚く程にスッキリ収まって♪♪
名前忘れましたけど(笑)、あのテナガザルちゃんが可愛すぎます!
また観たいです!次のテノヒラサイズの公演に期待します!

還るなら、ハラ
張ち切れパンダ
オメガ東京(東京都)
2018/12/22 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了
満足度★★★★
遅ればせながら感想を一言。サラッと観てしまうと単なるホームコメディで終わってしまいそうだがそうではなかった。物語の組み立て方や登場人物の配置が絶妙であった。(冒頭の主人公のセクシーな下着姿はのちの水かけ事件につながるし、兄夫婦の新たな生命の誕生に逆行するように彼女の胎内回帰願望(?)があったり)何より主人公の最後の一言に物語のすべてが収斂していた気がして作家の力量を感じさせた。

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めての壱劇屋。
それがセリフなしの作品なんて、果たして楽しめるのか、登場人物たちに感情移入できるのかとか、色々不安でもあったのですが、
結局泣きました。
もぉ何も考えないで、目の前の起こる全ての出来事にただただ泣きました。
最高すぎです。