
Q学
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
高校生の演劇授業が舞台。
「楽そうな授業だから」と集まった女子高生たち。
しかし本心では「何かへの期待」があったのではないか、とも思う。
「演劇」のポジティブなところを熱く見せてくれた。
この作品、30、40年前だったら熱血教師が、みたいな話だったのではないだろうか。
でも今は違う。

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」
DULL-COLORED POP
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
三部作の第一部で、双葉町が原発を誘致した数日間を描く。
今後、大河的な広がりを予見させる。なので、登場人物たちをもっとじっくり描いてほしかった。
小さなトゲのような疑問を残したまま、誘致へ動く様を描く上手さ。
重苦しい作品になるかと思っていたが、子どものシーンにぶっ飛んだ。そして笑った。

1789‐バスティーユの恋人たち‐
東宝
帝国劇場(東京都)
2018/04/09 (月) ~ 2018/05/12 (土)公演終了
満足度★★★★
加藤和樹+神田沙也加+龍真咲Ver.
曲のノリも良くテンポも良くてサクサク進む。
歌の上手い人がピンポイントに配置されて出ているミュージカルはいい!
後から教えてもらったけど、マリーアントワネットがラストに出てくるときの衣装にも意味があるんだってね。

グッド・デス・バイブレーション考
サンプル
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2018/05/05 (土) ~ 2018/05/15 (火)公演終了
満足度★★★★
町の様子が語られときに前のエピソードと絡めて「ヒルコ?」と思ったり、老人たちの話に「補陀落渡海?」と思ったが、まさかアフタートークで両方が出るとは! それらもミックスされての「楢山節考」なんだけど、&「1984」だった。そして「731」的な陰もありの。

ワレワレのモロモロ ゴールド・シアター2018春
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場・NINAGAWA STUDIO(大稽古場)(埼玉県)
2018/05/10 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
ハイバイ版に比べると面白度・ペーソス度よりビター度が増していた。
と言うよりは、リアル「ひどいこと」なので、もう少し「軽い」ひどいことだったほうが良かったように思える。
さらに(いわゆる)演劇度もマシマシの印象。
岩井さんに脚本として個人から引き出す力と演出の力を感じた。
『パミー…』にはかなりグッときた。青☆組でやってもいいなと思ったぐらい。
途中ヒヤヒヤしたところもあったのだが、互いに助け合いながら上演を進行する姿にも、「演劇」を感じた。
高齢者が行う(ゴールド・シアター)演劇の面白さのひとつかもしれない。
個人的に遭ったひどいことを「面白ひどいこと」として演劇とする『ワレワレのモロモロ』。ゴールド・シアターでやるという発表を聞いたときに、「これは上手い組み合わせ」と思ったがその通りだった。どこかで岩井さんの言葉を読んだのだが、全国にこれを展開するのは面白いと思う。『なむはむだはむ』のように子どもたちとも。

AN UND AUS|つく、きえる
shelf
The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)
2018/12/14 (金) ~ 2018/12/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
shelfの舞台は、いろいろなものを削ぎ落としてシンプルにすることで、観客のイマジネーションを刺激する。
それはイプセンの戯曲でも同じなのだが、前回の『Die arabische Nacht|アラビアの夜』で見せたように、shelfとローラント・シンメルプフェニヒとの相性はかなり良い。
そもそも、ローラント・シンメルプフェニヒの戯曲は、イマジネーションの上に成立しているようなものだからだ。
つまり、下手をすると単にリーディングになってしまうような戯曲を、考え込まれたアイデアで形にしてくれる。

白鳥の湖
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2018/04/30 (月) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
小野絢子&福岡雄大のコンビver.。
白鳥たちのコール・ド・バレエは美しい。
何度観ても楽しめる。
2幕の王子とオデットは夢見るよう。演奏がとても良く、バレエの世界に包まれた。

島へ。
GENKI Produce
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
閉鎖空間、ある島での出来事。
表面上は明るかったり、未来ある希望に満ちた感じなのに、
何故か全員が何かを隠している、それを笑顔や明るさで表面を覆って隠している。
誰もが仮面を着けて、心を見せていない様な感覚。
結果的にその受けた印象は作者の意図にまんまと嵌められた感じでした。
コメディ要素も多いのですが、ホラー要素も入り印象的な作品でした。
実社会にもこういう世界があるかも?という示唆もあり、
別の部分でも置き換えられる様な感覚も多く、楽しめました。
終盤に、ある登場人物の話す言葉が「騒音によって掻き消される」という演出があり、
凄く気になって台本まで買ったのですが、それも結局明記されておらず、
時間が経った今でもあそこが何を話していたのか気になっていたりします(笑)
今でもDVDで観られる作品ですよ。

メリー・ポピンズ
ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
東急シアターオーブ(東京都)
2018/03/18 (日) ~ 2018/05/07 (月)公演終了
満足度★★★★
濱田めぐみ+大貫勇輔+山路和弘+島田歌穂等々のバージョン。
映画版とは異なるストーリーだが、ワクワクしながら観た。
楽しく心躍るミュージカル!
メリー・ポピンズはクールな感じ。
島田歌穂さんは異なる2役でさすがの上手さ。
宙乗り楽しい!

きれいごと、なきごと、ねごと、
キュイ
アトリエ春風舎(東京都)
2018/04/06 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
青臭さが爆発。
綾門優季さんの書く台詞は凄い。
台詞と役者との関係からも、台詞はすべて自分の中で完結しているようだ。眠れぬ夜の妄想のように。
物語は女子の視線にしていたが、男子(作者の側の性)のそれだったほうが、ヒリヒリ度は増したと思う。

鉄とリボン
キコ qui-co.
座・高円寺2(東京都)
2018/05/02 (水) ~ 2018/05/03 (木)公演終了
満足度★★★★
前半の「まち」ってこういうこと? と思っていたらその通りだった。
休憩を挟んだ、前半と後半をきれいに重ねながら進む物語が見事!
BGMではなく物語の一部分としての音楽もいい。歌は鳥肌モノ。
笑いの部分とグッとくる部分の案配の上手さ。
「“呪い”によって……(怪物になって、とも言っていたと思うが)」については、私は不快に感じた、女性の観客はどう感じたのだろうか?
由記子役の相馬有紀実さんが印象に残る。

グッド・バイ
地点
吉祥寺シアター(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/27 (木)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり地点は最高に面白い!
空間現代が演奏する音楽劇、というよりは「音楽ライブ」だった。
バーからグッドバイに帰結。
酒瓶片手に、酔っ払いの戯言か。
音楽に乗って賑やかだけど、どこか虚無感あり。
彼の身体にまとわりつく、死 死 死 グッド・バイ グッド・バイ グッド・バイ。
LPを久々に買ってしまった。

そこまで言わんでモリエール
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
時事ネタを突っ込んで笑わせる社会派(か?)的な劇団だと思っていた笑の内閣。「「え? モリエール?」って思ったが、モリエールと彼の劇団を軸に、現代の演劇と劇団にいい感じに突っ込みを入れる。
しかし根底には演劇&劇団loveが詰まっていた。
そして終始笑った、笑った。
予定調和とならないメタな感じまで面白度高し!
(照れ隠しか? などとも思ってみたが)
見終わって、モリエールをほとんど知らないことを恥じるワタシであった。

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~
劇団鋼鉄村松
萬劇場(東京都)
2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
毎回毎回、面白さ度を更新していく鋼鉄村松。
今回も確実に面白い。
グイグイ引き込まれた。幾重にも張り巡らされた台詞と仕掛け。
あの短編がこうなるのか! の驚き&スピーディな演出。

春母夏母秋母冬母
FUKAIPRODUCE羽衣
吉祥寺シアター(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
なんと愛おしくて、切なくて、哀しくて、残酷で、悲しい。
「母」という絶対的な愛を中心に、じんわりだったり、ズシンだったりが心に来た。
2人の唄にも感動。
セットも良いし。本当に素敵な作品。
作品が優しすぎて泣きそうになる。
前半、劇中の歌が終わって拍手したくなったのだが、すこしためらってしまった。
しかし劇場では拍手が起こった。同じ気持ちの人がいたというだけでうれしいし、観客も含めての一体感を感じた。優しい世界での一体感を。

母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
北千住BUoY(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
2011年4月、震災を受け誕生した劇団だという。
『人間失格』を見事にベースとし、おもしろうてやがてかなしき、懺悔・後悔・罪悪感・自己嫌悪、そして自戒からその先へ。
太宰の『人間失格』が内在する虚実と、本作のフィクション&ノンフィクションの呼応。「道化」が目の前にあった。

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2019/01/05 (土) ~ 2019/01/09 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/01/07 (月) 19:30
話は比較的淡々としているものの、SFを楽しめる、観ていて心地よい芝居だった。感情の動きというより、シチュエーションを追う芝居。役者たちも好演。深沢ハイツののセット。小さいサンモールスタジオとは思えないような、奥行きのある舞台に、地味だけれど、照明・音響・美術のシンクロが素晴らしかった。

劇作家と小説家とシナリオライター
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/11/21 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/11/21 (水) 19:00
メタフィクションのバリエーション的な手法を交えて描く「ある企画」のメイキング。広げた風呂敷を綺麗にたたむだけでなくリボンまでかけるようなラストも巧い。
「ある企画」とはタイトルの三者、劇作家と小説家とテレビドラマのシナリオライターがそれぞれの分野でマルチメディア展開をすべく共作で1つの物語を創り上げというもの。
これ、知っている範囲内では3つのメディアで展開させたものはないと思うが、昨今のことを考えると近い将来にあるかもしれず、リアリティもあって面白いし、創り上げてゆく物語に3人の作家の実体験が練りこまれるというのもいかにもありそう。
そしてシングルキャストの劇団員が配役の妙で「こういう仕事の人ってそんな感じだよねぇ」という説得力アリ。(逆にこの役を他の人が演じたらどうだろう?な興味も(笑))

ミセスダイヤモンド
ろりえ
駅前劇場(東京都)
2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/21 (金)
高橋胡桃さん出演。
クォリティ高くて驚きました。傾斜のあるピッチャーマウンドが突然出てきたのは感動でした。
高橋胡桃さんがキャラを存分に活かして良かったです。
各キャラクターの名前を芸名から取っているのが良かったです。

vol.3「関ヶ原の見物人」vol.4「お局ちゃん御用心!」
片岡自動車工業
HEP HALL(大阪府)
2018/06/15 (金) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
直前で地震があったこともあり、前説の主宰挨拶が優しさに満ちていて本当に素敵でした。
言葉のひとつひとつ、それだけでもこの劇団さんが人気なのがわかりました。
キャラの一人ひとりも主演の袋小路林檎を筆頭に、個性的で、パワフルで、憎めないキャラばかり。
個人的には中元優那さん演じる竹千代が最高すぎて、また他とは違う存在感がピカイチ。
だんだんかわいく見えてくる不思議で、終わるころには物販にアクキーでもマスコットでも売ってないかなと思っちゃいました(笑)