人魚のウタ 公演情報 ガンガンガング「人魚のウタ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    旗揚げ公演でありながら、もう既に脂が乗っていましたね。
    生命力弾ける演技の見事にまとまっている感「人魚のウタ」ワールドがしっかり出来上がっていました。

    人間に捕らえられた人魚は意外と控えめな印象で、その人魚を取り巻く村民達の思惑がビシバシ駆け巡る物語。
    特に人魚をかくまう兄と、世間に疎い彼等を利用して甘い汁を吸おうとする男との1対1の掛け合いは火花バチバチ、観ていて壮観でした。

    村全体に教養さえあったなら、違った展開になっていただろうに、ユーモアの中に無知なる人間の恐ろしさが漂ってくるこの感じ・・・知らず知らずのうち集団の中の一人として残酷な言動をとったまま、分かった風でやり過ごしている可能性・・・他人事ではないかもしれないと思うと空恐ろしい話です。

    ネタバレBOX

    統一感という意味では申し分なかったのですが、個人的にこれってちょっと勿体ないのじゃないかと思ったのが大滝菜々美さんの人魚役のポジション。
    控えめだからこそ待ち受ける人魚の悲劇。
    しかし大滝さんは、台詞を得た演技の方がずっとその魅力が発揮されるのではないかと思えてしまい「喋り」を封じた役というのは凄く勿体ない気がしました。
    ストーリーをそのままとするなら、人魚役には統一感とは真逆の、もともと一人だけ異質な存在感を持った方(例えば振り付け担当のyu-kiさん率いるダンスチームGN.BBsの何方か)が、大滝さんには村民サイドで大いにしゃべくり暴れてもらった方がアンバランスの妙が生まれて良かったように思いました。

    0

    2019/03/03 02:37

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大