
母と暮せば
こまつ座
紀伊國屋ホール(東京都)
2018/10/05 (金) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
稽古場レポート(http://shinobutakano.com/2018/09/28/10743/)を書かせていただいた、こまつ座の新作二人芝居。
笑って共感して戦慄して泣いて、数分ごとにクライマックスが訪れる感覚。もの凄い密度で1時間半弱とは思えない太い、厚い観劇体験。畑澤聖悟さんの戯曲、凄いです。富田靖子さん、松下洸平さん、素晴らしいです。
優しい空気の会話劇(ストレートプレイ)だが非日常レベルの濃密さ。いわゆる写実演技で心身の交流を重ねるが、実は会話内容も場面の接続も唐突で、虚構×虚構の高密度で飛躍する。リアリズム前提で大胆なフィクションを起こし続けながら、庶民的な親しみがある。つまり凄い。
松下洸平さんは今作で文化庁芸術祭新人賞を受賞。
感想などのまとめ:http://shinobutakano.com/2018/10/06/10862/

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了
オフィスコットーネ『踊るよ鳥ト少し短く』の次に『US/THEM わたしたちと彼ら』を上演 。英国ナショナルシアターで上演された『US/THEM』が素晴らしい!身体表現と豊かな見立てで虚構と実話の混交が見事。俳優2人の交流も鮮明でスリルありメッセージも雄弁。

チルドレン
パルコ・プロデュース
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2018/09/08 (土) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
面白かった!!30代の英国人女性劇作家による日本の原発事故をもとにした三人芝居。単純な“告発”ではなく現在、過去、未来の“子供たち=人類”を科学的かつ詩的にとらえる。音楽も美術も俳優の演技も上質。彩の国さいたま芸術劇場に続き、世田谷パブリックシアターでの上演も観た。

溶けない世界と
mizhen
d-倉庫(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
チェーホフ作『かもめ』を現代に置き換え、役柄の性別を反転させることにより、女性が働くのが当たり前になった今の問題を前景化。キャリア形成や生殖をめぐる男女の駆け引きが面白すぎて興奮!単純な翻案ではなく設定や物語も創作し、セリフが文学的。それでいて原作の肝の部分をきちんと汲み取っているのも素晴らしい。シンプルな空間にLED照明が映える。踊り、歌、ラップ、身体表現、手話も雄弁。作・演出の藤原佳奈さんは30代女性。今後に期待。

若手演出家コンクール2017 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2018/03/06 (火) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
劇団 短距離男道ミサイル『走れタカシ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』。仙台公演に続き、拝見するのは2度目。日本演出者協会「若手演出家コンクール2017」最終審査会で最優秀賞、観客賞を受賞。3/11(日)14:00開演のステージには、東日本大震災発生時刻に黙祷の時間が用意されていた。

一頭あるいは数頭のトラ
TPAM・国際舞台芸術ミーティング
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

百花百狼 ~戦国忍法帖~
株式会社 レジェンドステージ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
そんなに派手な格好してたら全然忍んでないしとか、「これが殺気よ。覚えておきなさい」と今更言われてる人が忍びの使命を果たせるの?とか突っ込みながら見はじめましたがこれが思いの外面白いお話でした。最後のどんでん返しに至る忍びの非情な運命に逆らうような若い二人と周りの忍びたちも良かったです。ただ、派手な衣装をより際立たせるためか、殺陣のシーンの邪魔にならないためか工事現場の足場のようなセットが残念でした。「百花」とついているのですから、もう少し華やかさもあったほうが良かったかな。

ブロウクン・コンソート
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

逢いにいくの、雨だけど
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
異儀田夏葉さんと尾方宣久さんの、物語の中心にいる2人の俳優の凄さを感じさせる作品であったと同時に、彼らの感情の変化などを、2人の間に入る人や過去に登場する人々を配することで見せていく戯曲と演出の素晴らしさも感じられる作品であった。

勝手にPV2
制作「山口ちはる」プロデュース
小劇場 楽園(東京都)
2018/12/27 (木) ~ 2019/01/06 (日)公演終了
満足度★★★★
1年間山口ちはるプロデュースに付き合わせていただきましたが...いや~、ふり幅が大きくて、そこは戸惑いが...来年はどんな作品が出てくるのか、これはこれで楽しみです。

アトムが来た日
serial number(風琴工房改め)
ザ・スズナリ(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了
満足度★★★★★
ステージ美術がとても素敵!重い話題ながら、さらりと説明があり無理なく進みます。福島の、もう何キロも続くシンプルで美しい松林も今は立ち入り禁止区域だったり...何だったのか、あの事件は...振り返る契機となりました。結局、風琴って続いてるので ここはちょっと安心!

夕闇、山を越える/宵闇、街に登る
JACROW
小劇場B1(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/27 (木)公演終了
満足度★★★★★
『夕闇』は初演時観たので『宵闇』を観劇!地元の英雄 大平正芳先生がなかなか良くできてました!中曽根氏がちょっと俗物っぽくて自分的にはいい感じ(選挙の達人の理由もそんなところかも)。ブームを先取りした初演からずいぶん経ったことに驚きました。

ミセスダイヤモンド
ろりえ
駅前劇場(東京都)
2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
さすがろりえ!って感じでした。あの面倒くさい設定もパワフルにこなす!女子力が高いというか?魅力的な女性キャストが多くて、楽しめました!

エダニク
ハイリンド
シアター711(東京都)
2018/12/07 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

カラフルモノクローム
青春事情
OFF OFFシアター(東京都)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/18 (火)公演終了

橘花梨一人芝居
カリンカ
live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)
2018/12/14 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
一人芝居に挑戦!1作目は、何だか『逃げぬれて、夜』と設定似ている!って思いました。2作目は上野さんの得意の設定!久々の上の作品でした。次公演にも期待です!よろしかったらご案内ください!

『いるわけないしっ!』『弁護士バイロン ~もうひとつの熱海殺人事件~』
劇団東京都鈴木区
TACCS1179(東京都)
2018/11/27 (火) ~ 2018/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
弁護士バイロンのほうを観劇。今では毎週のように放映されている『法曹物』って分類になるのかしら?初演時は、結構革新的だったのかもしれません。熱海殺人事件のスピンオフ??座組の良さがやはり際立ちます。会場変更などトラブルを感じさせない質の高さでした。新作を希望します!

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~
劇団鋼鉄村松
萬劇場(東京都)
2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの
イキウメ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/05/15 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
3本立て。1本目はイキウメお得意のSFチックなヤツ(というかベタなSFモノ)と思っていたら、2本目から唸らされた。
「自分」という存在、自分の「自由な意思」とは? 言葉にできない「何か」の不安感を寸止め。
3本の作品(あるいはそのテーマ)が、それぞれこの先育っていくような印象を受けた。

消えていくなら朝
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2018/07/12 (木) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
フィクションであるのだけれども、この作品の存在は、作の蓬莱竜太さんの身を削る感覚ではないか、などと思った。
それだけ「痛い」のだ。
言ってはいけないことを、つい言い合ってしまうのは、やはり家族だから。最後の一線を越えてしまったと思っても、朝がくれば「家族」という本当の最後の一線がかろうじて残っている。そういう関係は、実は幸福であることを舞台に観た。
言い合えるから、「誤解」や「わだかまり」も、(少しは)切れることがあるということ。
つまり、この作品を観ていると齢を重ねていくことで、そういう「(朝になっても)最後に残る関係」が徐々になくなっていくのだという悲しみを、感じざるを得ないのだ。私のような年齢になると、かなりリアルに。