
いいから早く助けてく
匿名劇壇
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めっちゃ面白かった🎵面白会話の応酬が凄まじくもぅ三谷幸喜氏のワンシチュエーションコメディ観てるかのよう🎶それでいて「助ける側」が実は普通じゃなく「助けられる側」と逆転してんじゃね?な感じ〜人間のダークな部分も炙り出す奥深さ〜見事なコント的大オチ🤣参りました!
芝居の内容が超面白いのに加え今回も東千紗都さんが手掛けた衣装が最高‼️タジマの上下オレンジ🔶ヒロタの全身ピンク🩷チイの全身グリーン🟢なんかそれぞれのワントーンコーデでキャラを説明してるのが凄い🎵個人的にチイの緑ギンガムチェックパンツあれ欲しい‼️欲しすぎて苦しい!早く助けて😜

Lovely wife
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2025/03/06 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

銀河鉄道の夜
劇団カナリ
北千住BUoY(東京都)
2025/03/14 (金) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
美しい演出。粒揃いの役者の動きとことば。音楽と照明もすばらしかったです。心に残る価値ある70分。観られてよかったです。

電磁装甲兵ルルルルルルル’25
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)4(今感)4(完成度)4
失礼ながら、初書き込みさせていただきます。
この劇団は老舗ですね。
その昔、猫ニャーが解散しちゃってナンセンス界隈の若者が皆、途方に暮れていた頃、
彗星のように(?)出てきた ゆるナンセンス劇団。
いつかまた、弁当屋になっちゃうのではないかと内心ヒヤヒヤして
いましたが、今のところ大丈夫なようです。
突然ですが、この劇団が続いているのは、「なんちゃら」の力ではないかと
個人的に勘繰っています。
(「あひる」も可愛いですけどね。)
このジャンルの劇団はえてして長続きしない傾向にあリますが、
その一因には、劇団名もナンセンスに寄せてしまって、年月が経つとだんだんと
その劇団名に自分たちが飽きてくるというのがあると思うのですよ。
その点、「なんちゃら」というコトバは一見単なる軽い流行語のようなフリをしていながら、
仏教由来のエバーグリーンなゆるい単語として、時代を超えて強かった。
「あひるほにゃらら」「あひるっていうか」「あひるかもねかーもね」
だったりしたら、とっくに解散していて、今日のこの貴重な公演を
見ることができなかったと考えると、喜びも一入です。
閑話休題。

脳天ハイマー
兎座
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/03/12 (水) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

電磁装甲兵ルルルルルルル’25
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
行方不明でになった同級生の「ちぃちゃん」が白骨死体で見つかった――。
「ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ」というタイトルとパステルカラーが印象的なフライヤーのビジュアルからはちょっと想像しづらい、でもそのギャップに惹かれる人も多いのでは。
「ちぃちゃん」と仲の良かった友達、が働く夜のお店、「ちぃちゃん」が好きだったアイドル、事件をきっかけに興味を持った映画監督志望の同級生、事件の真実を明らかにして社会に問題提起しようとする記者……。
群像劇ということで登場人物も9名と多く、ただその誰もが自分の考え方や人生を持っていることがひしひしと伝わってきます。
劇団の紹介にある、『悲劇の押し付けではなく、事実を演劇というエンターテインメントで包み込む糖衣錠のような作風』という表現がまさにしっくりきます。
観終わった後、打ちひしがれてしまって立ち上がれず思わずため息が出てしまうような、帰り道でも登場人物の一言一言が胸に刺さって溶けないような、良質な苦しみと優しさを存分に味わえる作品です。
最後までストーリーを知った上で、「もう一回最初から観たい!」と思わせてくれる作品でもあります。
テーマやストーリーもさることながら、舞台美術のかわいらしさや見せ方の工夫、劇中で出てくるアイドルの歌やダンスのクオリティも高く、上演時間の2時間弱もあっという間でした。
Corich舞台芸術まつり!2025春の最終選考作品にも選ばれているとのことで、ぜひグランプリを受賞してほしい!これからもあまい洋々にしか作れない作品を作り続けてほしい、団体です。
今回も素敵な舞台をありがとうございました。

XXXX(王国を脅かした悪霊の名前)
お布団
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2025/03/08 (土) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 15:00
帰り道、同じ回を観た顔見知りのTheatre Goerのお二人と話しながら歩く。一人は終演後拍手をしておられなかった。もう一人の方は縷縷展開を話され、評価しておられた。両極端。
論理的におかしいと言われる方、2023年の『ザ・キャラクタリスティックス/シンダー・オブ・プロメテウス』を拝見した時の私と同じだ。当時論理的な不具合に引っかかってしまって受け取れなかった。
私自身はその中間。確かに見ながら論理的な齟齬が気になるが前回程ではなく受け入れていた。マクベスの話をベースにしての新しい話として受け取っていた。休憩後の部分で纏める、ゲーム的な感覚なのだろうか。ゲームをまったくやらないので判らないのだけど。

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 19:00
上演時間 1時間50分、作/演出/主宰の 結城真央さんの 作品の中で一番長い上演時間の作品。そしてこれまでもそうだったのだけどベストを塗り替えて来ていた。今作は社会派作品と言えるなと観ながら思っていたけど、それも含めて 長尺になり膨らみも加わり今作が結城さんの作品の中で突き抜けてのベストだと思った。
アフタートークで出演者の松村ひらりさんが「これまでの結城さんの作品は内面を描いていた」的なことをおっしゃっておられたが、まさしく彼女として初めて外との関わりから内面を描いた作品になっていたと思う。児童養護施設に居た高校生、その同級生達が 7年間秘密にしていた一つの重苦しい秘密、虐待やネグレクトのこと。それをプロライターに暴かれる。重い内容なのだけど、一つ解きを加え、終盤に明日への繋がりをこれまで以上に明確に置いていた。素晴らしい作品を拝見出来た。
9人のキャスト(結城さん自身は含まずに)も素晴らしい俳優達をキャストとして選んでいた。
そして結城さんは空間の使い方にも優れた才能があると思っているのだけど、王子小劇場のあの 2ヶ所を活かした使い方と題名に沿った舞台美術だと後に判る仕組みも含めて良かった。高校演劇をやっていた結城さんということで、演劇部もしっかり潜り込ませていたし。主演のチカナガチサトさんの演技が素晴らしかった!

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 19:00
初見のユニット。一種の「社会派」で、悪くはないけど何だか付いて行けなかった。(客入れで?5分押し)111分。
高1の時に行方不明になり、8年後に高校の使われていない倉庫で白骨死体で発見された千波の元同級生達と周辺の人々と、その死の謎を解き明かそうとするライターのあれこれ。実際にありそうな事件を回想を交えて展開するのだが、題材や物語は嫌いじゃないけど、台詞の選択が私にフィットしなかったり、ちょっとありえない展開も一部あって、ちょっと何だかなぁ、の気持になってしまった。役者陣は力があり、シッカリ演じていたし、美術や照明も含めて、丁寧に作られてはいると思うが…。

odd bird!!
劇団やぶさか
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/02/16 (日) 12:00
明治11年に来日し、東北地方や蝦夷を訪れたイギリスの女性冒険家の逸話(実話)を元にしたフィクション。
その冒険家の日本での通訳採用面接の場に借金のかたに吉原に売られそうになり逃げて来た女性、父の反対を押し切り学問を志す女性、さらには皇室に嫁ぐことを決められている高貴な女性らがそれぞれ異なる動機ながら偶然居合わせる設定で当時の様々な立場の女性を描く構造が見事。
しかも決して説教臭くなったりしないようあの手この手で娯楽要素を多々入れているのがまた鮮やか。
当時の世相などを「弁士」が観客に伝えたりバードが話す英語を同時通訳や吹き替えで日本語にしたりする工夫、対をなすオープニングとエンディングの「とざいとーざい」とキーとなる台詞の「前出し/再現」、ミュージカル的な場面など枚挙に暇がない。
また、思いがけない展開となる終盤、バードがトキに与える大岡裁き的で「粋」な「罰」の温かさに感動。、
「外国人の子供を身籠った元・柳橋の姐さん」の設定と活かし方も巧み。
これ、いつか再演して欲しいなぁ。

人魚の器官
「人魚の器官」を上演する会
聖天通劇場(大阪府)
2025/03/14 (金) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
1時間の短編
治験である細胞を注入することで、細胞が活性化し長生き若返るといった有るかも話
マイク🎤二本を使う今までで観たこと無い演出に驚き
日本 いや 世界の将来を考えさせられる良作

神々の里
神々の里製作委員会
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
稲垣浩監督、三船敏郎主演『日本誕生』の人形劇ヴァージョン。「古事記」「日本書紀」の舞台となるのは宮崎県、島根県、兵庫県の淡路島と脈絡がない。鳥取県、奈良県、広島県、和歌山県、新潟県、福島県、鹿児島県・・・と更に広がる。奈良時代、天武天皇が日本の成り立ちの歴史をまとめるべく稗田阿礼(ひえだのあれ)に命じて各地の伝承を集めさせた。太安万侶(おおのやすまろ)がそれを編纂したものが「古事記」。同様に舎人親王(とねりしんのう)が編纂したものが「日本書紀」とされる。
まあいつ見ても無茶苦茶な歴史。聖書やギリシア神話の影響を受けたのか?作者の思惑を知りたい。ギルガメシュ叙事詩か?集合的無意識か?
人間が演じるのは天照大御神(アマテラスオオミカミ)を青井美文(みふみ)さんが演るのみ。
神木優氏は弁士として開幕からラストまで怒濤のしゃべくりで大活躍。一応、首から人形の身体を下げている。痩せた小島聡、パンサー尾形風味。よくぞこれだけの長台詞を頭に入れたものだ。凄い仕事振り。Respect!
この訳の分からない日本の歴史を「まあそういうもんだよね」と納得させる力技。人形劇の魅力はそこにある。宮崎県の政治的思惑を感じなくもないが普通に面白かった。7000円は高いが是非観に行って頂きたい。

女性映画監督第一号
劇団印象-indian elephant-
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/11 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
配信で観劇
ラスト10分で観方が変わる芝居
妄想の記者達相手に語る過去の葛藤と再び夢に奮起する女性の話でした
たぶん笑
フィルムを模したセット
何回観てもハシゴにしか見えませんでした

お伽の棺
有限会社ベルモック
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/02/19 (水) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
そう言えば感想がまだだった。
本公演、桟敷童子の二名には絶大な信頼を寄せているが、横内氏の知らない演目そして今回は(作ではなく)演出に起用された深井氏と、未知の領域である。が、結果は、良い出し物だった。
この女の「正体」については最後まで(表向き素性が明かされた事になっているが)杳としている。二つの「解」があって良し、異端者差別への暗喩としても芝居は成立していた。鶴の恩返しに似た展開が、異国人の設定でなされるが、芝居の引力は「でも実は・・?」という謎めきである。その意味で掟に縛られた村の母息子、また長者の使いとの因習臭いやり取り、古めいた衣裳、装置が効果的。「実は」、がありそうなのである。ただその暗示がドラマの中で生きるには、異端を排斥した「捕り物」が終わったラスト、その後の顛末は一切語らせず、鶴の姿に戻り飛び去ったのでなくてはならなかったのでは・・と思う。従って、女が脱ぎ捨てた白い布に付いた血の色よりも、飛び去った事を暗示する真白が正解ではなかったか。血の汚しだけは最後気になった所であった。
山道に倒れていた女を連れ帰り、人助けをした時点では無自覚であった息子の本音が、母の拒絶により形になる「おら女房が欲しいだ」の台詞に対し、「よそ者を入れてはならぬ」と追い出すよう言い含める母も、その理由が建前であり息子を奪われたくないのが本音とも見え、それ故か、息子の不納得を招く。あるいは然程に魔力を発する女が村での平穏な生活を脅かす事をガチに恐れたのか。。いずれとも取れるのだが、母が殺されるべくして殺された(事故であれ)事実として納得してしまう所がある。
妖しの棲みそうな世界観が上手く表現され、好みであった。
最後の最後に長者の使いに語らせる村の「真実」は、世に語られる「本当」「正直」の危うさを露呈させており実に巧い。実はこの真実が、正当とは言い難い身分差の絶対化によって生み出されている事には、たとえその解消が困難な今であっても、自覚的でありたいとは思う。悲劇はそこから生まれたのであるから。

ユニバ行って歩いて帰ろ
劇団武蔵野ハンバーグ
OFF OFFシアター(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

いいから早く助けてく
匿名劇壇
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
フライヤーのあらすじにひかれて鑑賞。
いやはや個性の強い登場人物が多いなという印象でした。お話は会話のテンポが早くてよくそんなに口が回るな~と思いました。役者さんの声がみなとても素敵でした。お話は観ていてとても焦れったく感じるような、?となるような場面もあって、で、どうなるの!?と思っていたら…

Lovely wife
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2025/03/06 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/13 (木) 18:30
根本宗子が初の青年座。同劇団としては冒険と思えるチャレンジが劇団の底力を見せる。(5分押し)110分。
編集者の秋江(高畑淳子)は夫で作家の晋太郎(岩松了)が、文学賞の発表パーティをきっかけに過去を回想する、…の物語なんだけど、そう簡単に言えない、興味深い作品。ちょっと奇矯な人々が登場し、回想と現在を交錯させる作りも含め、ねもしゅーらしい作品になっている。その奇矯な人々を淡々と演じるあたりは青年座の底力。岩松初め客演の役者陣もシッカリ演じているし、舞台美術もねもしゅーらしさを見せて秀逸。

やなぎにツバメは
シス・カンパニー
紀伊國屋ホール(東京都)
2025/03/07 (金) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
作者もキャストも、最高の組み合わせで、見ないという選択肢はない芝居。期待にたがわず、笑い、笑い、笑いに、失望と寂しさもにじむいい舞台だった。
休憩なし1時間45分

フロイス
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2025/03/08 (土) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
少年時代にフロイスが見たユダヤ人の処刑から話ははじまる。火あぶりの直前、ザビエルが告解を聞き取り、ユダヤ人は処刑されたが救われた。この話がラストに思い起こされる。
九州から京に上り、信長と面会。しかし秀吉はキリスト教を禁止し、フロイスは長崎へ。二十八聖人の殉死もおきる。
フロイスは「日本人は主人は家臣を殺してもとがめられず、父は子や妻を殺すことができ、女は一番下。この国では命は軽い」などと書き送る。欧米人の日本報告というと、知性や礼儀に感心したものが多いと思っていたが、フロイスは少し違ったらしい。知性や礼儀についての報告は幕末に多いのかもしれない。
フロイスの風間俊介は「導く人」なので、あまり感情的にならない。感情的なのは、下女のかや(川床明日香)に露骨に好意を寄せられて、わざと距離を置くところくらい。
武士・道之助は、九州ではやけに騒々しいが、フロイスを監禁しているようにも見え、よくわからない。そのごキリシタンになったらしく、フロイスに従うが、京でキリシタン追放令が出て襲われた時、信徒がさかわらず死んでゆくのを見て「布教の敵は邪教の教えではない。甘美なる死だ」と気づく。その後、朝鮮出兵に参加し、鼻を削ぐ戦場の地獄を見て「神はいない」と嘆く。この嘆きは真に迫る痛々しさだった。
商人・惣五郎はトリックスターのように、他の人物とは異質の存在。キリスト教徒なのに、武器。火薬の商売で儲けるのも「俺がやらなければ誰か別の人がやるだけ」と平気。二十八人の処刑を前に、「聖人の遺骸は高値が付く」「その血を布にしみこませろ」と、悲劇も商売の種にしてしまう。演じる戸次重幸は明るくカラッとやって嫌味がなかった。
いつものこまつ座より笑いは少なめ。なかなかスタティックで難しい題材に取り組んだ挑戦作である。
2時間40分(休憩15分含む)