殺し屋ジョー
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
桁違いの衝撃、まるで全身に電流が駆け巡った様。
おかげで終演後、ず~っと痺れた状態から抜ける事ができず困った事になりました。
脚本(翻訳)と演出に演技、さらには美術・音響・照明、もう全ての優れた歯車が見事に合致した公演。その歯車達の回転がもたらす感動たるや!
演劇にハマった人には、きっときっかけとなる作品が存在すると思うのですが、とても言葉では言い表せない、その空間、その時間でしか得られない生々しい感動・・・突き抜けた感動がそこにはありました。
5人の登場人物に命が吹き込まれる序盤、だらしない家庭の中でおぞましい駆け引きの火蓋が切られ、事態がどう転がっていくのかどうにも目が釘付けの前半。
休憩を挟んだ後半、プロが全身全霊で挑む怒涛の展開にもう完全ノックアウト状態です。
暴力的表現が苦手な方には不向きかとも思えますが、そういう自分も暴力は大嫌いですし、もし必要とは思えない暴力的シーンがあれば嫌悪感を抱くでしょう。
しかし人生崖っぷちの人間や殺し屋という特殊な人間をしっかり描き切った作品の前では嫌悪感など全く感じませんでした。
ネタバレBOX
じりじりと、やがて自我が暴発した人間同志のぶつかり合い、生きるか死ぬか渦巻く緊張感。そんなとんでもない処へと心は完全に引きずり込まれてしまい・・・後に残ったのは途方もないカタルシスでした。
降っただけで雨
埋れ木
シアター711(東京都)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
合羽も観に行くのだけれども 傘を観に行きましたのを書かなければと思いました
とても よかったのでした
なので 合羽のも楽しみなのです
ネタバレBOX
ラストの気持ちの対峙ではとても力が伝わって来てわたしもぎゅっとなりました
森谷さんの涙が地面をうつ音とかとか いろいろとなおもいがすごかったのでした
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了
満足度★★★★
23日ソワレを拝見(途中休憩10分間込み2時間50分)。
ネタバレBOX
登場人物の名前を眺めていると、何故かおやつの時間が恋しくなる本作品、最後の大団円を含めた5つのエピソードの各々につき、観客がどんな結末を期待しているかを充分踏まえた、巧みなストーリーテラーぶりを堪能させてもらった。
おかげで、途中休憩込みの上演時間2時間50分の長尺も正真正銘「アッという間に」だった。
でっ、「どんな人間であれ、無駄な人生を送ることは決してない」…ちょっと大げさかもしれないが、そんな人間賛歌の作品として、本作を理解させてもらった。
【1.18世紀初頭・フランス~ブルボン夫人】
勿論、木本夕貴さんの丁寧な・丁寧な演技が第一だが、前田友里子さん・星秀美さんのコメディーリリーフぶりもなかなかのもので、気がつけば、すっかり脳裏に焼き付いてしまった。
【2.1995年・日本~佐久間ひよ子】
フライヤーのモデルでもある相原佳花(あいはら・かはな)さんに尽きるかなぁ。
恐らく、観客の大半が予想した通りの結末にも関わらず、相原さんが演じる「ひよ子」だからこそ、説得力があったのだろう。
あと、カクダイ(体育教師…実は、ひよ子の兄)役・海老根理さん熱演!
【3.2119年・日本~テキ屋のよっちゃん】
前半のエピソード2本が直球勝負とすれば、邦画『アウトレイジ』みたいな世界観のエピソード3と、往年のTV番組『宇宙家族ロビンソン』を想起させるエピソード4は、目先を変えた変化球の趣きか。
でっ、ここからはあくまでも個人的嗜好だが、前半のエピソードを受けとめての話の続きとしては、正直、弱いなぁというのが率直な感想。
【4.3315年・地球~宇宙家族UHA】
小劇場の舞台で目撃した「戦隊モノのヒロイン」としては、森田涼花さん以来となる金城茉奈(きんじょう・まな)さん、スラッとした肢体が舞台映えする。
あと、60年代のアメリカ映画によく登場する銀色のゴミバケツ然とした、ロボットのパパ(声・野口オリジナルさん)は出色。
【5.56億7千万年後・地球以外の惑星~コリス夫人】
トリッキーなテイストのエピソード4から、出演者全員が正装しての大団円に持っていくためのムードチェンジ役として、渡邉とかげさんの落ち着いたオトナの佇まいはまさに適役。
最後に配役を記しておく。
伯爵(モデルであるサンジェルマン伯爵が一種の「化け物」ならば、本作品の伯爵はまさに「血が通う生身の人間」!)
…岡野康弘さん
【1.ブルボン夫人】
ブルボン夫人(無知だった伯爵に学問を授けた)…木本夕貴さん
モロゾフ夫人(ブルボン夫人からは煙たがられているサロンでの知人)…前田友里子さん
ロイズ夫人(ブルボン夫人からは煙たがられているサロンでの知人)…星秀美さん
右足(ブルボン夫人の使用人奴隷。才覚がある)…石井卓真さん
左足(ブルボン夫人の使用人奴隷。皮肉屋)…榊原美鳳さん
リスカ(メイド。伯爵に告白するが振られる)…永田佑衣さん
ユーハイム(奴隷商人。目端が利く)…市原文太郎さん
【2.佐久間ひよ子】
ひよ子(病弱な女子高生)…相原佳花(あいはら・かはな)さん
赤城(ドッチボール好きな高校生)…手塚優志郎さん
不二(湖池の恋を応援する親友)…関彩葉(せき・さやは)さん
湖池(伯爵に告白するも振られる。後にCAへ)…宮内萌々花さん
カバヤ(モテないクンだったのが、いつの間にか不二と…)…東野良平さん
カクダイ(体育教師…実は、ひよ子の兄)…海老根理(えびね・おさむ)さん
【3.テキ屋のよっちゃん】
よっちゃん(この時代における、伯爵の「カノジョ」)…大宮二郎さん
江崎(伯爵の組?の若頭?)…伊神忠聡(いがみ・ただあき)さん
でん六(伯爵の組?の組員)…野澤太郎さん(ヤクザ役でよく拝見した方)
ハリ坊(伯爵の組?に入ったばかりの新入り)…齋藤智哉さん
【4.宇宙家族UHA】
UHA(明朗快活な娘)…金城茉奈(きんじょう・まな)さん
ママ(疑似家族における母親役)…浅利ねこさん
パパ(疑似家族における父親役のロボット)…声・野口オリジナル
たらみ(疑似家族における姉)…佑木つぐみさん
ヨックモック(疑似家族におけるペット!)…今村圭佑さん
【5.コリス夫人】
コリス夫人…渡邉とかげさん
宴もたけなわ。【当日券あり〼】
ひとりぼっちのみんな
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろかったです、フィーチャリング福井夏。
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
大切に思っていた物語が、スペース的にも時間的にも豊かに綴り直されて新しい作品として立ち上がっていた。
今回加わった場面や台詞は直接ストーリーを進めるものではないはずなのに冗長な印象にならないのはそれらがどれもしっかり面白かったからだろう。
キャストも皆さん素敵で、それぞれに美しかったり面白かったり哀しかったりして魅力的だった。 伯爵やそれぞれの時代の想いびとはもちろん、右足と左足のキャラが一目瞭然に違う感じとか、ひよ子の先輩たちのその後(!?)とか、未来ヤクザのとぼけ具合とか、各時代で振られる方々のチャーミングさとか、それぞれのキャラクターにそれぞれの人生があって、愛しい。
ネタバレBOX
初演も観ているしDVDも繰り返し観たのでストーリーも結末もよくわかっているし泣くはずなんてないと思っていたのに、伯爵がこれまで出会ってきた人々が登場するラストシーンで涙がにじんだ。
「冥土の土産、無し!?」
演劇企画 無有場
TORII HALL(大阪府)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高でした!
コメディパートは笑いっぱなし、テンポも良くて、ストーリーも素敵、演出も上手!
何より役者さんがみんな良かった!
降っただけで雨
埋れ木
シアター711(東京都)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
23日。傘チーム公演を観てきました。
控えめに言って最高でした。
会話劇というやつになるのでしょうが、その会話のテンポが個人的には
心地よく、シリアス、コメディのバランスも完璧。
何よりも、登場人物がみな「愛すべき人達」であったことが良かったです。
議論を重ねつつも、相手を尊重する姿勢を崩さない。
終始気持ちよく観劇できたのは、その部分が大きかったかもしれません。
非日常の中で、日常を静かに問いかける傑作だと思います。
ネタバレBOX
時間を忘れた100分間。
ヒーロー物かと思いきや、劇中で提示される問題は、ごくごく身近に、そして、
誰にでも身に覚えのあるような問題。
それに対して登場人物たちは、各々の立場、視点から、各自の見解について
語っていきます。
この会話劇が、巷にあふれる会話劇と一線を画しているところは、自身の見解を
熱く語りつつも、決して、相手の見解を全否定しないこと。
立場、視点が変われば、当然、見解も異なるはず。
人の数だけ、正解があって、正義がある。
至極、当たり前のことではあるのだけれど、当たり前であるがゆえに、忘れがちなことでもある。
登場人物のすべてが、まずはそれを大前提として、議論が重ねられていることは、
私にとっては、ちょっとした驚きであるとともに、とても心地よく、彼らすべてを愛することが
出来た大きな要因になったと思います。
打ちのめすための議論ではなく、前に進むための議論。
そうして繰り広げられる彼らの議論は、緊迫感がありながらも、どこか安心して
集中して見守ることができたように思います。
それにしてもシリアスとコメディのバランスが本当に絶妙でした。
力でねじ伏せようとする笑いではなく、ゲリラ的に仕掛ける笑いがとても心地よかったです。
かと思うと、お笑い役の双璧を為すと思われた尾田や井上が中盤から終盤にかけて、核心を突く
見解を披露して見せたり、誰よりも先に前に進もうとしてながらも、揺れる胸の内を思わず
吐露したりするシーンは、なんともグッとくるものがありました。
私は傘チームしか観れていませんが、キャスティングも完璧で、どの方もはまり役だと思いました。
お世辞ではなく、本当にどの役者さんも素晴らしかった!
こんなに素敵な舞台を見ることができて幸せでした。
ELECTRIC GARDEN
楽園王
d-倉庫(東京都)
2019/03/19 (火) ~ 2019/03/21 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/20 (水) 14:00
価格3,000円
5人の若者を殺したという男の独白に始まり「2つの世界」が交錯する物語はどこかつかみどころが希薄で、あたかも夢を見ているような感覚。長堀さんは「胡蝶之夢」がお好きと伺ったことがあり(ちなみにσ(^-^) も大好き)、本作はそれが顕著に出ているかも?
そして「胡蝶之夢」では「どちらが本当の世界だろうか?」と考えるところで終わっている(?)が、もしかして、そう考えている人物はその二つの世界を客観的に見ており、実はそのどちらの世界とも違う「第三の世界」に生きているのではないか?……なんてことも観ながら考えたのだった。
なお、開場して客席に入った途端、本来の客席エリアは4列くらいしかなく舞台上にも客席がある三方客席という使い方にビックリしたが、思い起こせば2005年上演時のムーブ町屋・ムーブホールでは演技エリアをイントレで囲み、「二階席」から見下ろすこともでき、さらに後半では一部がスライドするというダイナミックな客席だったワケで、それと較べれば至ってノーマルだな、と。(笑)
「冥土の土産、無し!?」
演劇企画 無有場
TORII HALL(大阪府)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
テンポが速くて面白かった。ユニークなストーリーでした。元気で熱演の出演者にブラボー!!
山の中、みたらし
おにぎり、ください
RAFT(東京都)
2019/03/16 (土) ~ 2019/03/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
何を書いてもネタバレになるので、ネタバレboxにて(笑)
ネタバレBOX
1時間の劇とは言え密度は十分。
フライヤーのコピー、あらすじ、開演前のラジオ番組、あらゆる場所に
伏線が詰まっていて、2度観たくなるタイプの演劇。
気持ちよく作者の掌の上で転がされてきました。
タイムトラベルものだとは全く思っていなかったので、度肝を抜かれました。
とは言え、最初は分かったようで、分かってないような、そんな微妙な感じでしたが、
台本に書かれた年表を見て「うわー!」と腑に落ちました(笑)。
劇場の空気感もよかったです。
冒頭のラジオ番組が実は演出の一環であったことが分かった時、そして、終盤、
タイムトラベルものだということがはっきりした時の、劇場内の無言のざわつきは
観ている側のこちらも、とても心地よいざわつきでした。
私は小劇場でしか演劇を見たことがありませんけど、ああいう演者と客席の一体感は
小劇場ならではなのかなと思いました。
井浪の頑なに過ぎる態度は張り倒してやりたいくらいの頑なさでしたが、彼女同様
「周回遅れ」である私としては、彼女の頑なさには共感できる部分も多々ありました。
だからこそ、張り倒して、目を覚まさせてやりたいんですが(笑)。
牧原氏がそこはうまいことやってくれました。
彼の優しさに心からの拍手です。
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了
満足度★★★
全体のストーリー構成が面白かった。
特に未来の表現が良かった。
ただ、休憩挟んでの上演三時間近いのは長く感じた。
ルーラースケーラー
劇団 夢神楽
ザ・ポケット(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ギリシャ神話を観ているようなファンタジーさと迫力のあるアクションシーンが最高でした。
また、いろいろと想像を楽しめる作品でもあり、とても面白かったです!
ネタバレBOX
労働者の住む地の世界アトラスと謎めいた支配層天空の世界アマツ~
過去と現在が複雑に絡み合いながら、ファンタジーな世界が展開されて、初めから引き込まれました。
プロローグ、物語が過去から、現在の世界に転換し、
新たなシトラと成長したミーティアが現れて ダストと『果樹の乙女』、アマツに住む人々に隠された真実が明らかになっていく…
そして、改めて迫られたダストの決断は、、、
その後の世界も観たくなる物語でした。
役者皆さんのフレッシュでエネルギーに溢れた味わいのある演技、良かったです。
特に印象に残ったのは、メシエの存在感、孤児院の母親(成長して現れたミーティアに重なって見えました)
天空の世界アマツの人々~″ト・ベ・ル”は、時空間…とも
ストーリーにミステリー性があり魅力的で、とても面白かったです。
イチゾウ
無隣館若手自主企画・野宮企画
アトリエ春風舎(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★
■約55分■
『春と修羅』に加え『よだかの星』をもモチーフとしているためか、かなり物語性が強く、ために、詩の舞台化という狙いがぼやけてしまっている印象。詩的表現も作中にあまり見出せず、これでは、他の若手自主企画とあまり変わらない。
さらには、“名前がテーマ”という点。作者が当パンやテロップでそう謳っているだけで、作品自体から名前という主題はさほど伝わってこなかった。
ただし、演出にまで深く食い入ってくる美術、振り付けに面白味。
岸田國士戯曲百景
百景社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
■①約75分②約115分③約70分■
遊び心と機知にあふれた演出の妙を楽しみたければ、事前に戯曲を読んでからの観劇を推奨。ここはこう来たか、な面白さが味わえる。マイベストは、ほぼ出オチの『屋上庭園』。
ネタバレBOX
金持ち夫婦と金欠夫婦が対比的に描かれる『屋上庭園』。百景社版ではデフォルメを利かせに利かせて、金欠夫婦は「貧乏」と印字されたペアTシャツで、金持ち夫婦はきらびやかな洋装に金色の缶下駄(笑)といういでたちで登場。缶下駄を穿き高さでも優位に立とうとする金持ち夫婦の、富裕層らしからぬ必死な姿勢がおかし。
DOWN TOWN FOLLIES Vol.11
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
ルミネtheよしもと(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★
これぞ、趣味のいいザッツ・エンターテインメント。全員芸達者。ほれぼれ。
毛皮のマリー(オリジナルver./未公開ver.)
青蛾館
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/21 (木)公演終了
満足度★★★★
なんだかんだ言って美輪明宏はそびえ立ってる高い山ですね。ずいぶん淡白で短く感じましたが、こっちのほうがオリジナル通りということでビックリ。
殺し屋ジョー
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めから舞台に引き付けられ目が離せません。脚本も面白く役者さんも上手い。圧巻の演技力に引き付けられっぱなしの2時間でした。緊張と興奮に観劇後とても疲れました。
宴もたけなわ。【当日券あり〼】
ひとりぼっちのみんな
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
なっちゃんの幼児期から大人になるまでの成長期を、その時々のエピソードを盛り込み情熱的に描いた青春ドラマ。1人の少女(女性)を描き出すため、その周りにいる多くの人々(友達)が絡み紡いでいく。全体的には明るく元気だが、青春期における悩みも...。
観劇日は公演折り返しの回で、終演後舞台にブルーシートを敷き、飲み物が振舞われた。まさしく”宴”である。宴をしながらアフターイベントが行われたが、半分以上はキャスト自らの質問だった。
(上演時間1時間20分)
ネタバレBOX
客席はコの字で、舞台となるところにはマットが敷かれている。基本的には素舞台であるが、シーンによっては楽器も持ち込み情景と心情を表現しているようだ。キャストは12名、その中の1人 福井夏さんをなっちゃんに見立てた成長譚。
物語は保育園児であったころから恋に悩む大人までの青春期を描く。その観せ方は音楽(楽器演奏)やダンスなど明るく元気に躍動感あるもの。物語には時々のエピソードを組み込むが、やはり大人になってからの三角関係のような場面が印象的になり、それより前のエピソードが翳んでしまう。
この場面は、1人の男を巡り、なっちゃんともう1人の女性の競い合い。男は、なっちゃんが好きだが、別れた元カノとは友達として付き合いたいという無神経さ。この男に対し女性2人の自意識の小競り合い。女の絶妙なマウンティングを取り合うようなディスる会話や姿は、純粋のようであり歪んだ思い込みがリアルで痛々しい。もっとも全体が明るく元気な劇風であるから険悪感はあまりない。それは作・演出の伊藤香菜さんの「お客様にとって楽しい時間になったらいいな」という思いの表れか。
説明文の「宴もたけなわ。は大変盛り上がっているという意味ですが」とあるが、楽しい芝居は嬉しいが、同時に主人公・なっちゃんの内面と彼女が精神的に成長していると思わせるような”物語性”が観られるともっと良かったと思うが…。
次回公演を楽しみにしております。
THE Negotiation
T-works
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
脚本・演出・キャストのレベルが高く安心しながら可笑しめました。非常に面白かったです。