
検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
あの箱馬は…正方形になるピースじゃないからタングラムとは言わないか。でもそれっぽい形状の組み合わせで、転換の度に変えていくのは大変そう。序盤はそれがやや煩くも感じたのが、途中から気にならなくなったのは、やはり芝居そのものが面白かったからでしょう。東京パイクリートさんの舞台は今回初めて観たけど、2時間楽しませてもらいました。

1つの部屋のいくつかの生活
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/09 (火) 19:00
座席E列16番
【黄】3ステージ目
Aga-risk Entertainment「エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)」
いわば2段ロケット。定番ファルス的な前半が1段目でホイッスルによる中断で第2段に点火、ブーストして勢いがさらに増して行く感じ。(1段目が置き去りになるところも似ているか?(爆))
また、「こういう役どころはこの人」なスターシステム的な的確な配役もさすが。
あと、「あのアイテム」で以前から観続けてきた観客に目くばせをするのもイイ。(笑)
それにしてもよくまあこんなことを思いつくもんだ。次はどんな奇策で来るんだろう?
なお、事前に(ネタバレではない)感想や紹介を見ていたので「あ、このことか」と納得したり、それらから想像した以上のものであったり、さらには2連勝のディフェンディングチャンピオンの敗北を目の当たりにしたりと楽しさが増したように思う。
Straw&Berry「サイケデリック」
観ながら「あぁ、河西さんだなぁ」と納得するほど河西戯曲のド真ん中。
題材が誰しも似た経験があったり「あんなだったら良かったのに(?)」だと思ったりで共感し易いものである上に小道具や台詞に出てくるものなどで場の「時代」を……いや、時だけでなく台詞にヒントを潜ませておき「作品構造」もさり気なく伝えるのが巧み。
劇中では描かれていない期間の彼らの物語をあれこれ想像する楽しみもあった。

バンガラ・ダンス・シアター『Spirit 2018』『I.B.I.S』
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2018/11/09 (金) ~ 2018/11/10 (土)公演終了

検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

幻想寓意劇 チェンチ一族
演劇実験室◎万有引力
ザ・スズナリ(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
超面白い。何となくのイメージでつまらない実験演劇(自己啓発センターじみた)への不安から、敬遠していた自分を恥じる。才気迸るデカダンス・エンターテインメント。BUCK-TICKやキュアーのファンなら嵌まる世界がそこにある。ヒロイン、ベアトリーチェ役の森ようこさんが凄い。夢でうなされるレヴェルのインパクト。中世イタリア、欲望の限りを尽くす悪魔のようなチェンチ伯爵。サディズムの権化の如く実の女房娘までも凌辱し虐め抜く。到頭、親殺しを選択せざるを得ないベアトリーチェ。後半は裁判に掛けられる彼女達の血を吐くような叫び。PUNKなメイクから肩甲骨を誇張した舞踏。J・A・シーザー氏の優れたバランス感覚によって普遍的なものになり得ている作品。舞台と客席の間にちょこんと置かれたキャベツがまたいい味。

あるジョバンニとカムパネルラの物語
ENGISYA THEATER COMPANY
KISYURYURI THEATER(東京都)
2019/04/04 (木) ~ 2019/04/13 (土)公演終了
満足度★★★★
足立区綾瀬にある、アトリエのような劇場で観てきました。
まるで、ドラマを見ているようでした。
人の芯からの生きる強さを見せてもらいました。
役者と音楽と照明と共に舞台を創っていく、、、途方もないものに感じられました。
次回作品も観てみたいです!

SHOOTING PAIN
ピヨピヨレボリューション
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
ライブstyle演劇 が ますます すごくなって と 思いましたのでした
FRESHとRIPEの両公演観ましたら どちらも すごくて 全然違う と 思いまして て
とても よかったのでした

うえんでぃーず
東京ノ温度
赤坂CHANCEシアター(東京都)
2019/03/29 (金) ~ 2019/04/01 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/03/31 (日) 13:00
座席1階1列
今回のモチーフは『ピーターパン』
夢ばかり見て大人になろうとしない大人たちへのメッセージかな
個性的な濃ゆいキャラたちのはちゃめちゃな掛け合い、原作の蘊蓄が相変わらず楽しいです

つながりのレシピ
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/11 (木) 19:00
座席1階
亡き妻の残したパンのレシピ。会社人間で定年直後に妻をなくして閉じこもる夫が、妻がやろうとしていたことを引き継ぐようにして地域に溶け込んでいく物語。ホームレス支援をする団体でボランティアをする元ホームレス、精神的に病んでいる人たちが、この夫を支えるように取り囲むのがいい。
ホームレスへの世間の無関心、町内の偏見など、よく取材を重ねて練り上げられた脚本だと思う。親の過干渉で引きこもる少女が元ホームレスのメンバーとパンを焼くことで自立の道を歩こうとする話も、リアリティがあった。しかし何よりも、ホームレスとか精神病とか引きこもりとか全く関心がなかった定年後の会社人間が大きく変わっていくのが、この舞台の見どころだ。
台詞の中に「自分たちは普通の人間」といってホームレスとは違うという場面が出てくる。何が普通かというものさしがいかに狭い世界で使われるのかということを、この舞台は実感させてくれる。

今、何時?
スナック来夢来人
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
劇団スナック 来夢来人 旗揚げ公演 「今、何時?」
まだまだ荒削りな部分は目についたが、ストーリーの妙と後半に向かってのスピード感は爽快でした。
旗上げ第2弾も期待しましょう。

かえるバード
玉田企画
小劇場B1(東京都)
2019/04/04 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
観客の笑いのツボを的確に突きつつも、不意にその笑顔を引き攣らせ、自問自答させられる場面がいくつも。男女間や友達同士、あるいは風俗の客と業者など、お互いが発する言葉のやりとりによってパワーバランスがあっちにいったりこっちにいったりするのがスリリングで惹きつけられる。
これまで何本か玉田企画のお芝居を観てきましたが、1,2を競うくらい好きかも。傑作といって過言ではないと思う。あと、山科さん演じる関西弁の偉そうな男、毎回ムカつく!(褒めてます)

フラッシュバック
チタキヨ
恵比寿天窓.switch(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/11 (木) 14:30
チタキヨの4人が40歳になったのを記念しての公演。物語の達人・米内山の実力を遺憾なく発揮してて、役者陣もしっかり演じて、非常に面白い舞台になっている。20年前にアイドルとしてデビューし、1曲だけヒット曲「フラッシュバック」を出した3人組「イエローバード」が、あの人は今、的な番組で取り上げられる。3人の現状はさまざまで、それが絡み合ってのさまざまな出来事が面白い。最後は少しジンとさせてくれるのも、米内山らしい。チタキヨ3人の女優の歌って踊る姿も興味深い。男性と女性では感じるものが違いそうだが、面白い作品であるのは間違いない。

正造の石
劇団民藝
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/25 (月)公演終了
主役の女性がとても可愛らしく見えました。
先輩役者方が周りを固めていたので、彼女がより素敵に見えたのかなーと思いました。
悲しさと温かみのある作品でした。

ヒトハミナ、ヒトナミノ
企画集団マッチポイント
駅前劇場(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
知的障害者や身体障害者の性介護問題。
男性だけじゃなく女性の方も。
少しでも踏み外した意見するだけでもお前は何様の世界。というか、
今リアルにある介護現場の問題。
丁寧に書かれた脚本と演出。良かったです。

1つの部屋のいくつかの生活
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/10 (水) 14:00
座席1階A列6番
鵺的「修羅」
一昨日、解体社の舞台アフタートークで散々いじられたH氏(あくまでも演劇論でですよ)の名前が、この舞台でまた語られたのは一人含み笑いしました。やはりK劇場は使用料が安いのですね。(このネタも一昨日に出た)
さて、小劇場ネタで適度に笑いを取った後は、確かに鵺的世界。
それでも、いつもよりは抑え目かな。展開としては、予測可能な範囲です。
脚本うんぬんとか、演出うんぬんとかは敢えて言いません。
というのも、女優陣が豪華で、皆様が一堂に会して演じているだけで大満足。確かに鵺的に縁の深い方も多いのですが、いかにもな犬神家の一族的座席配置で、性と業を演じ切る。正面右端にVoyantroupe川添美和、左端にフロアトポロジー小崎愛美理、そこに挟まれる鵺的奥野亮子と堤千穂。随時登場する牡丹茶房赤猫座ちこ、ハマカワフミエ。
絢爛豪華。それぞれが、場持ちしていやあ満足、満足。
さて、4姉妹に最も強烈に因業含みの復讐をしたのは、腹違いの姉だったのですね。

毛皮のマリー(オリジナルver./未公開ver.)
青蛾館
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/21 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/03/16 (土) 14:00
2019.3.16㈯PM 13:00 東京芸術劇場シアターウェスト
麗らかに暖かいお昼の池袋駅の中を通り、東京芸術劇場シアターウェストへと、演劇集団アクト青山の小西優司さんが出演されていた青蛾館『毛皮のマリー~オリジナル~』を観に足を運んだ。
『毛皮のマリー』と言えば、美輪明宏。美輪明宏の『毛皮のマリー』をずっと観たいと思いつつ、チケットもなかなか取れず未だ観れずにいた舞台。寺山修司の筆になるこの舞台、アングラと言われるものに振り分けられるのだが、あけすけな描写や台詞、動きがあり、話自体も平成も終わろうとしている今でも、刺激も衝撃も強い内容ゆえ、俳優や演出の力量が問われる舞台でもある。
力量のない俳優と演出で上演したら、ただ醜悪で悪趣味、下品なだけの舞台になってしまうだろう。
今回、青蛾館が上演する『毛皮のマリー』には、美輪明宏により演じられ続けているオリジナルの寺山修司の戯曲の「オリジナル」版とニューヨークのラ・ママ劇場での公演の際に別のエンディングが書かれた戯曲が発見された「未公開ラ・ママ」版の2つを上演。
私は、「オリジナル」版を観劇。「未公開ラ・ママ」版の美少女役は中村中さんだったので、両方観たかったのだが時間の都合で観られなかったのが悔やまれる。
舞台上に置かれた浴槽に身を沈めるマリー(のぐち和美さん)が、執事(加納幸和さん)に体毛を剃刀で剃ってもらいながら、養子の欣也(安川純平さん)の話をする所からこの舞台は始まる。
贅沢に設(しつら)えた一室に住む中年の男娼「毛皮のマリー」は、産後の肥立ちが悪くて亡くなった、かつての同僚、金城かつ子の息子、美少年の欣也を引き取り共に暮らしている。
欣也はその部屋から出たことがなく、マリーが部屋に放った蝶を捕まえては標本にして暮らしていたが、ある日、上の階に越してきた謎の美少女によって、マリーと欣也の関係がかき乱されて行き、やがて欣也とマリー、それぞれに隠された秘密を欣也が知った時、思いもかけない結末に向かってゆく。
描写や台詞、動き、所作、衣装全てが淫靡で猥雑でありながら、嫌悪感を持たずに惹き込まれて観てしまったのは、そこにどうしようもなく残酷でありながら不器用で、狂おしいまでのマリーの欣也に対する母親の愛というものを感じ取っていたからだと思う。
生い立つに従って、自分の中にいる少女に気づき、身体と心の性が違う事に恐れ惑った時、そんな自分を受け止め少女として接し、優しくしてくれたかつ子が、マリーが美しい少女になって行くことに嫉妬し、マリーが男である事を他の同僚の前で暴き、笑いものにした事で、マリーは金で雇った男に襲わせ、孕み産み落とし絶命したかつ子の息子欣也を最初は復讐のために引き取ったにしろ、産まれたばかりの頃から自分を母と呼ぶようにしつけ、母として振舞っているうちに、母性が目覚めて行ったのではなかったか。
そしてその母性は、欣也の出生に関わる秘密と自分が生みの母にした仕打ちを知られたくない、欣也を失いたくないあまり、欣也を部屋から外に出さず、世にある醜いもの、醜い事から隔離し、羽根をもがれて飛べない蝶のような、時を止め、標本にされた蝶さながら欣也の成長を止め、永遠に美しい少年のまま留めようとするマリーの心情が、18歳の欣也に子供のような半ズボンを履かせたのではないだろうか。
自分の出生の秘密を知り、マリーの元を出で行ったもののマリーの『欣也!帰ってらっしゃい』という、叫びに手繰り寄せられるように戻って来た欣也を世の醜いものから守る為に、ドレスを着せ、カツラをかぶせ、口紅を塗り、少女にして部屋から、そしてマリーという、母という檻もしくは胎内にも似た繭のように閉じ込める事で、欣也を護ろうとしたそれは歪み過激ではあるがマリーの母としての愛だったのではないだろうか。
美少女(日出郎さん)の出現により、マリーとマリーの世界を屈託もなく信じていた欣也は、揺さぶられこの世界が壊される事をおそれたのではないだろうか。出生の秘密を知り、母に憎まれているのではないかと思い、心と神経が乱された時、美少女にキスされそうになったり、身体に触れられ、無意識下に育まれて行った欣也の中の「大人になりたくない」という、ピーターパンのような大人になる事への恐れ、大人になる事によって、世の中の醜いことを知らなければならない戦(おのの)きから、美少女の首を絞め、我を失くし、美少女からもマリーからも、自分に絡みつき縛るものから解き放たれたくて外へ出てみたものの、そこは欣也を受け入れる世界ではなく、汚い言葉や嘲り、無垢で無知な心を傷つける場所だったのではないだろうか。
だからこそ、マリーの呼ぶ声に、蜘蛛の糸に絡め取られ引き寄せられるかのように戻り、マリーのされるがまま少女の姿をさせられ、自らもまたそれを受け入れたのではなかったろうか。
内容が内容なだけにかなり濃厚な艶っぽさはあり、好悪が分かれる舞台だと思うが、私は嫌悪感なく 毛皮のマリー の世界に見入って、好きだ。
美少女役の日出郎さんが、時に可愛く、時に綺麗で、時に毒を孕んでいてとても素敵だった。
寺山修司独特の耽美な猥雑さと暗い水底に潜むような毒を孕み媚薬のような、アンセリウムの危ない香りのような世界に彩られた舞台だった。
文:麻美 雪

ハイライト
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了

今、何時?
スナック来夢来人
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
3人の登場人物を9人が演じていましたが、混乱する事はなく、観やすかったです。一生懸命さが伝わった来て、若者が頑張っている姿は、良いなぁと思いました。マドカママの前説も笑えました。面白かったです。

ト音
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
『ト音』はDVDにて再演を観たことがありましたが、劇場での観劇は初めてでした。内容がわかっていても面白く、見入ってしまいました。キャストや演出等を多少変えたり、台詞も最近の話題を入れていることで、より一層楽しめました。5454大好きです!!!

検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
予算的制約のある中、舞台装置のアイデアや音響・BGM等相当工夫がなされていたので演劇作品として勿論楽しめましたし、何より生の魅力は絶大! しかし映像化されるとより一層輝くのではないかと思えた作品。
特に映画化が良さそう。
開演前に当日パンフを読んで面白い文章を書かれる作者さんだと思いつつ幕が開いたのですが、その印象通りそこはかとなく漂う面白味が台詞ひとつひとつにコーティングされており、笑うのも忘れ(?)思わず聞き入ってしまいました。
初日の硬さは若干感じたものの皆さんセンスの良い演技をされています。
そして逐一先の展開が予想外な方へと転がっていくものですから、もう2時間全くの退屈知らず。
関連業界の人とかって小劇場に足を運ばれないのだろうか。
「探偵はBARにいる」張りに面白い作品なのだけれど。