最新の観てきた!クチコミ一覧

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サンカイ

サンカイ

やみ・あがりシアター

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

7階建てのマンションに住む6組の物語(既にここが妙)。テンポの良い会話に意外性と心情の変化を織り交ぜ、更に笑いも加え飽きさせない。相変わらずの脚本が秀逸。
以下公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

それぞれの人間模様に大きな変化(別れ?旅立ち?)が起こり、どの階の住人も面白く切ない。逃げた蛇を使うことにより、縦の階層を上手くつなぎ合わせている。個人的には、2人のルームシェアの女性達が一番好きな話。
劇団大阪新撰組 短編まつり2

劇団大阪新撰組 短編まつり2

劇団大阪新撰組

ウイングフィールド(大阪府)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

可もなく不可もないと言った感じです。演技力は良かったですが(特につぼさかさん)、内容が分かりにくい感じでした。席も狭くて集中できず、残念😢でした。背もたれがあると嬉しい😃です。次回に期待します。

舞台「山犬」

舞台「山犬」

オフィス鹿/ネルケプランニング

サンシャイン劇場(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

暗く狂気な話ではあるが、所々に笑いを散りばめ重くなり過ぎないようにしている。ただ、それが良いかどうかは観る方によって評価が分かれそうです。初日観劇ではAKB48を男性陣がサポートしている舞台でしたが、公演を重ねる事により、よりAKB48の方々が自立(成長)していくともっと面白くなるのではとも思いました。

7ストーリーズ 7階でおきた7つの物語

7ストーリーズ 7階でおきた7つの物語

劇団Kalium

新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

7階に住む面々は滑稽なほど極端な人物ばかり………だけれど、笑ったあとで「これ、自分のことかも」とギクリとしてしまう。濃密な劇場空間に似合う素敵なホンを見つけましたね。
少ない俳優さんたちによる演じ分けに見応えあり!
Kalliumさんはジャンル問わず戯曲の面白さをまっすぐしっかり伝えてくれる劇団さんだな、と感じました。

ヒカ

ヒカ

演劇集団「俄」

シアター風姿花伝(東京都)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎版も観たくなりました。

ネタバレBOX

欲にまみれた伊右衛門が、衛星ヨツヤの開発に役立つヒューマノイドと結婚したものの、開発の目途が立つと金持ちの孫娘に乗り換えるため廃棄してしまいましたが、かつてのヒューマノイド開発関係者が偶然見つけた機械の残骸から秘められていた別の能力を起動させ、ヨツヤを地球に衝突させることによって伊右衛門および地球に復讐するという話。

確かに、「東海道四谷怪談」をベースに、歌舞伎的演出を少し加えたものでした。
コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/03/02 (土) 17:00

明るく楽しく、でも、厳しく残酷でもある勝負の世界としての将棋を描いた大傑作です。将棋があまり詳しくなくてもついていける内容でホッとした、というよりはむしろ大感動。すこしホロリ。登場人物それぞれのが多面的に描かれているところが、将棋の世界の深さを映し出しているようで、将棋も演劇も両方好きでなければ作れないステージだと感じました。

グラスに手を伸ばす

グラスに手を伸ばす

法政大学Ⅰ部演劇研究会

法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎地下1階多目的室1番(東京都)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/03/02 (土) 13:30

ヨーロッパの田舎町の街並みの少しメルヘンチックな雰囲気と、そこで起こっている集団的薬物中毒のギャップが薄気味悪かった。薬物乱用防止啓発劇(後援会時補助事業)とのことで、社会のいわゆる「良識」や警察、国家権力に対しては合格点をもらえる内容だと感じたけど、薬物ってそんな単純なものじゃないでしょう。あれはダメとかこれはいいという線引きは時事刻々と変化してきているし、しかも、かなり恣意的だし、国家の陰謀にも利用されているし、民衆の自由獲得のシンボルにもなってるし。これからも、みんなでいろいろ、まずはここから考えていきましょうという問題提起には十分なっていたので、今後もこの企画は出来るだけ見に来て、あれこれ一緒に考えたいと思います。

贋作 ハムレット

贋作 ハムレット

カトハルステージ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/03/02 (土)

面白かったです♪【贋作】ってタイトルに付けてるんだからコレくらいお遊びに満ちてた方が気持ち良いです☆コント・コメディ・サスペンス・ホラー・感動ドラマと色んな要素含んでるけど基本どれも【なんちゃって】★だから終始ニヤニヤしながら観れるんです♪楽しかった\(^o^)/
女芸人級の羽室ミユさんの存在が強烈で一番大笑いさせて頂きました☆

トラブル日記

トラブル日記

制作「山口ちはる」プロデュース

下北沢 スターダスト(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

初山口ちはる作品でしたが、始まる前に壁に貼ってある今まで起こったトラブルが書いてある紙を読んでるだけで笑ってしまった。
内容はそのトラブルの内のいくつかを演じるのだが・・・本当に舞台って大変。

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

こんな病気だったら大変だなぁと思う人々の待合室での出来事。どの人の病気もかなり癖が強く会話や動作が面白い。
一つ気になったのはルー大柴さんが発する「うーー」や「あーー」という少し考えているような相槌は台詞なのか本当に忘れていて考えているのかが気になってしまった。

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

2時間楽しませていただきました。ルー大柴さんの出演という事で期待して出かけました。さすがプロの役者さん声も通り自然な演技で素晴らしかったです。楽しんだ時間でした。

愛犬ポリーの死、そして家族の話

愛犬ポリーの死、そして家族の話

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★

 作・演出の根本宗子さんはWEB媒体のインタビューで
「この舞台は家族をメインに書いた話」と答えていた。
対して私は「主人公・花の初恋と成長の物語」だと強く感じた。
 
 主人公は22歳の森花(藤松祥子)。髪はボサボサで、赤ベースで
犬の形のイラストが散りばめられたワンピースを着ている。
凄く幼く見えて、とても22歳とは思えない。
このお芝居は、彼女から見えた現実がメインに展開。
そして要所に彼女の頭の中での妄想が繰り広げられる。
 
 物語は花の22歳の誕生日からスタートする。花の誕生日には
家族が花とその3人の姉の実家に集まり、彼女にプレゼントを
贈るというのが例年の慣わし。姉たちは既婚者で、それぞれ
家庭を持ち、いつもは花しか実家には住んでいない。
だが、いつも彼女はプレゼントを快く受け取らない。
家族の誰一人として、花は心を開いていない。
彼女は、ポリー(村杉蝉之介)というオス犬を飼っていて溺愛している。
ポリーにだけは、自分の本心を打ち明ける。ポリーも人間の言葉が
分かるようで、ワンワンとしか吠えないが、花の耳打ちに
笑ったりする。犬の着ぐるみを着た村杉さんの仕草の一つ一つが
チャーミングで、冒頭の見せ場の一つ。
何と誕生日に溺愛するポニーが突然死んでしまう。愛情が深かった
だけに、酷く動揺する花。
 
 そこに、軽快な音楽が流れ始める。根本さんと、小春さん
(チャラン・ポ・ランタン)の合作「花が大人になるまでの歌」だ。
軽妙なリズムと歌詞に合わせて、登場人物たちが、花のこれまでを
説明する。幼い頃、3人の姉たちに遊び道具のように扱われていた事。
小学校低学年の時、母は他の男と駆け落ちし、そのせいで父は酒に
溺れ死んでしまった事。それらのせいで、感情が出せなくなって
しまった事。姉妹4人とも水商売をする祖母に
引き取られ、そこでポリーに出会った事。やがて祖母が死に、
ポリーが拾ってきた本に夢中になった事。その本の作者は
鳥居柊一郎という名前だという事。それ以来、花の生活は
ポリーと鳥居の本に支配されるようになった事・・・。
 登場人物たちがコミカルに歌いながら演技する演出は、
とても面白かった。根本さんの新しい演出へのチャレンジは
従来の根本作品には無かったようなユーモラスな面を増すという
意味で良い効果を生み出していたように思った。
 
 四姉妹の長女・35歳の森杏花(瑛蓮)。黄緑の服に青のストッキング。
恋愛結婚し、2児の子供をもうけ、専業主婦。
一見幸せそうに見えるのだが、問題を抱えていた。それは
旦那の俊彦(用松亮)の存在だ。彼は酷い程の男尊女卑の考えの
持ち主。家事と子育ては女の仕事と決め付け、全く自分は
手伝わない。杏花と俊彦は事ある毎に、口喧嘩をしていた。
その度に「お前は金を稼いでいるのか」「金を稼ぐ者が偉い」と
大声で叫び、杏花を黙らせる。
 次女の森窓花(小野川晶)も訳ありだ。紫の衣装に黒いストッキング。
姉の失敗を教訓として
お見合いで結婚相手を見つけた。相手は、タワーマンションに
住むエリートサラリーマンの裕也(岩瀬亮)だ。彼もまた
俊彦と違った意味でとんでもない男だった。
超がつくほどのマザコンで、年いった母親の負担を減らすため、
その代役を探していた。彼に引っかかったのが窓花だった。
子供のように裕也の歯を磨くだけでなく、性処理まで
母にやってもらっていたと知り、離婚を決意。
それを杏花に打ち明けるが、離婚に猛反対される。
「イザという時に男がいれば頼れる」というのが杏花の理由だ。
姉の反対にあい、渋々仮面夫婦を続けている。
 三女の森優花(根本宗子)は、水色の衣装、黄色のストッキング。
子供の頃事故に遭い、片足が不自由。事故の賠償金でお金には
困らないが、それに頼らず自立したいと思い働いている。
仕事は続けたいけど、足が不自由なので結婚したら家事が
負担になるし、子育ては更に重荷になる。だから、家事を
やってくれて子供は欲しくない男と結ばれたいと考えていた。
役者志望で家事が苦にならず、子供を欲しがらない、
ぴったりな条件の持ち主・真一(田村健太郎)と熱烈な恋愛の末、
結婚。優花だけは幸せになれるかと思いきや、真一は
大の仕事嫌いで、バイトは長く続かない。子供も嫌い。
子役時代のトラウマを引きずっていて、それをこじらせて
被害妄想が強い。極めつけが、極度の浮気性だ。
浮気の証拠を突きつけられても、被害妄想で屁理屈をこねて、
自分の罪を決して認めない。根本作品を見続けている者として
理論派で口も達者だけど、言ってる事はハチャメチャな
いつもの安定した田村さん感爆発な役柄。
 3姉妹とも結婚に失敗している。文字に起こすと、
どれも笑えない重い話だが、そこは根本さん、笑える要素をふんだんに
盛り込んで、お客の爆笑を誘って、重たさを感じさせない。
パンフレットで、各キャラクターは、「自分の家ではそれが
当たり前だと思っている」「どっちに正義があるか分からない。
誰もが正しくない」ように、この作品を書いたという。
確かに、一方的にこいつ、この家が悪いという事は
描かれていない。常識人がいて、歪な人物を一方的に
非難する事は全くない。逆にそれが、各登場人物の闇の深さを
あぶり出しているように思った。

 なぜ、花は家族からの誕生日プレゼントを素直に受け取らないのか?
家族を信頼していないのか?幼少の頃の姉たちの仕打ちだけが
理由ではなく、姉の旦那たちの本性を知り尽くしているから。
理不尽でおかしな旦那たちに為す術なく翻弄されている姉たちに
呆れていて、哀れんでいるからでもあるのだ。
 誕生会で集まった旦那たちの下品な
会話がポリーを死に追いやったのだと、花は思い込んだ。ポリーの
死に直面したときの涙目、旦那たちを睨みつけた目、藤松さんの目力の
並々ならぬ強さがとても印象に残った。
 ところで四姉妹の衣装、アイドルっぽい要素があり、根本さんの
拘りが感じられる。もちろん、センターの赤は花。

 最愛のポリーの死に直面し絶望していた花に、運命の悪戯が
待ち受けていた。何と大好きだった鳥居柊一郎(村杉蝉之介)から
ツイッターでDMを受け取ったのだ。エゴサーチして
自分の事を呟いていた花に興味を持ったという。そして花に会いたいと。
そして次の瞬間(といっても誕生会から数日後という設定だが)、
鳥居が花の家にやってきた。緊張し過ぎて変な動きを連発してしまう花。
この時の花の動きがとてもコミカルで笑ってしまった。
そして、花にとって夢のような日は1日だけでは終わらず、また
次の日も鳥居は花の家を訪ねてくる。
作家の特性として、人の話を聞く事が好きだったが、それが
億劫だと思ってきた時に、花の、鳥居と犬の事しか触れない
奇妙なツイートを発見し、花に会って話を聞いてみたいと思ったと言う。
花の感情は初日よりエスカレートし、ますます奇妙な言動に拍車が
かかる。身体をくねくねくねらせたり、つま先立ちで移動したり、
変な口調でしゃべってみたり等等。
感情を爆発させる花に対して、鳥居は常に冷静。親子ほど
年の離れた花に常に敬語で接している。常に子供っぽい旦那たちと
正反対で、非常に大人っぽい鳥居の対比が面白い。
花は姉たちと
その旦那たちとの話を鳥居にしゃべる。鳥居はますます花の話に
耳を傾ける。鳥居に「君は素直だ。何でも言ってしまう。良い意味
ですよ」と褒められた時、花は嬉しさのあまり、思いがけず変ちくりんな
動作をしてしまう。その変わったリアクションを鳥居に突っ込まれて
またまた変てこな言動をとってしまう。
 逆に、数日間、鳥居と会えず、全く連絡がなかった時は、酷く落ち込んだり、
夜中でも連絡はまだかまだかと執拗な程に何度もスマホを覗きこんだりする。
この時、パジャマに着替えたりしたのだが、ほぼ台詞なしで、最小限の
アコーディオンの音のみ。そこで彼女は
パントマイムのような動きを演じた。下手な言葉よりも
花の感情が彼女の所作によりストレートに伝わってくる良い演出だった。
根本さんの新しい演出へのチャレンジ意欲が強く伝わってきた場面だ。
 私の脳内では、この台詞なしのシーンに、ある曲が流れていた。
それは、宇多田ヒカルさんの「初恋」。
「うるさいほどに高鳴る胸」(「初恋」より抜粋)の花。
「勝手に」動き出した花の「足」。
たった数日会わないだけで「傷つくようなヤワな」花。
鳥居を「追わずにいられるわけがな」い花。
 数日後、再び花の家を訪れた鳥居は、花との一線を越える。
真摯な顔をしていても、実はロリコンスケベ親父か!
おまけに、鳥居には奥さんがいた。ほとんどしゃべらないが
鳥居の話をよく聞いてくれる妻だと彼は語る。
つまり不倫やんけ!浮かれている真っ最中の花を鈍器で殴るような話を
ぶち込んでくるのが、綺麗事だけでは済ませない根本作品の真髄。
鳥居との初めて一線を越える時に、自分の部屋のぬいぐるみたちを
片付けてしまうのがとても象徴的に思えた。
好きゆえなのか、鳥居に妻がいるという事実を受け入れる。

 で、ここまでで約1時間。その間、藤松さんは、ほとんど出ずっぱり。
舞台を縦横無尽に動き回るは、泣いたり怒ったり喜んだりして
心情の起伏は激しいはで、凄く大変だったはず。それをわずかな稽古
期間で、こんな難しい役をこなしている藤松さんの半端ない実力を感じた。

 ここから花は劇的に変わる。鳥居の発した言葉にどう応えたら良いのか
分からず不安になり、あれほど軽蔑し、哀れみの眼差しを送っていた
姉たちに、相談を持ちかけた。自分が年の離れた男と付き合っている事は
隠しながら。やがて花は、姉たちにほんの僅かながら心を
開いていくようになる。つまり、花は、大人の階段を一歩登ったのだ。
過去の根本作品なら、とんでもない事件が起こり、急に無理やりに
大人にならなければいけない登場人物は描かれていた。
この作品はそれとは違う、他人の気持ちも理解できるように
成長していく姿を、観客に感情移入しやすいように描いているように思う。
これも根本演出の新しい境地のように感じた。
その演出に、藤松さんも見事に応えていた。
 杏花に「なぜ、夫婦に拘るのか」と優しく問う花。「男に寄りかかりたかった」
「お父さんが(まだ生きて)いたら、早くに結婚なんてしていなかった」と
杏花の本音を引き出す。姉の意見を否定せず、肯定もせず黙って受け入れる花の
姿が目に焼きついた。「正しいのかなんて本当は誰も知らない」(「初恋」より)。
 鳥居との交際が順調に進む花は、ポリーが生きていた時とは別人のようだ。
もう鳥居と会っても緊張はせず、和気藹々。変ちくりんな言動もしなくなった。
鳥居と一緒にジョギングを始める。
黒いジョギングスーツを着た彼女は、姉たちの想像以上に背が高く、
スタイルも良い。姉たちも全く花の事を見ていなかった訳だが、そんな彼女たちでも
花の変化に徐々に気付いていく。

 ところが思いもかけない事件が起こる。何と鳥居と優花が肉体関係を持って
しまったのだ。それだけに留まらない。その不義の代償として、
優花は両足が不自由になり
車椅子生活を余儀なくされた。この件で、鳥居を含め花の実家で緊急家族会議が
行われた。もちろん花も同席していた。
花の話を聞いて、身体が不自由な女と寝てみたいという衝動にかられた鳥居と、
浮気性の真一に意趣返しをして精神を安定させたいという歪んだ思いがあった
優花との、両者の利害が一致したゆえの一夜限りの関係だった。
だが運命は過酷にも優花だけに罰を与えた。
車椅子生活になり泣き叫ぶ優花。この際不倫の事は脇に置き、優花をかばい
鳥居を激しくののしる真一。それに同調する姉たちとその旦那たち。
ただ一人沈黙を守る花。
車椅子で泣きわめく優花を見て、同じ車椅子で行き付けのスーパーに
文句を言う、同じく根本さんが演じていた「長谷川未来(みく)」を
思い出した。「今、出来る、精一杯。」(月刊「根本宗子」再び第7号)の
セルフパロディなのか?と一瞬考え込んでしまった。実際に、ご自身も
長く車椅子体験をされていただけあって、車椅子の扱いは慣れていると、
お芝居に関係のないところをついつい見てしまった。
修羅場なのに、いつもの冷静な口調を崩さない鳥居の姿が際立つ。
だが、罪を償うから娘のために事を荒立たせたくないと
土下座して謝罪する鳥居。はじめて感情的に声を張り上げた。
季節は変わり、皆、秋・冬ものの衣装を着ているのに、
花だけ最初の衣装のワンピースを着ていた。
終始無言だが、表情は非常に悲しそうだった。
 家族会議が終わり、鳥居と二人きりになった花。
鳥居が他の女とイイ関係になった事に嫉妬した事、それよりも
鳥居に娘がいた事を始めて知りその方がショックが大きかった事、
娘のために常に冷静な鳥居が感情的になり土下座した事に凄く驚いた事、
それでも鳥居にはここから帰って欲しくない事を
大声になりそうで押さえ、涙が流れそうでこらえ、感情を必死で
押さえ込もうとして伝える花。この藤松さんの絶妙の演技、
見ていてグッと引き込まれる。されど、鳥居は去っていってしまう。
もし、出会って間もない頃に、こんな事件が起きたとしたら
花は動転して、当初よりももっと変てこで滅茶苦茶な言動をしていた
だろうと容易に想像が出来た。花の成長を演じた藤松さんも
凄いし、それを演出した根本さんにも脱帽。
 
 ラストシーンは、何の説明もないが、おそらく花の脳内の出来事。
鳥居に思いを伝えるべく、花が彼の家を訪れている。
それを優しく暖かく見守り励ます姉たちやその旦那たち。
優花は車椅子無しでちゃんと両足で立っている。
花は時折少し寂しそう、悲しそうな表情を浮かべる瞬間は
あるものの、いたって冷静で穏やか。
花は家族相手に、鳥居に言うべき事を予行演習している。
「男の人といると安心する」という姉たちの気持ちを理解できた事、
理想の父親像を鳥居に求めていた事、そしてこれからも
鳥居と付き合いたい事を吐露する。
またまた宇多田さんの「初恋」の歌詞を思い出した。
I love you じゃなく「I need you」であることに
やっと腑が落ちる。

「森家四姉妹、全員、ファザコンっていうオチかい!?」と
心の中で叫びそうになったが、
最後、花がもう一度最初のワンピース姿に戻った意味を
考えた。外見は変わらなくても、中身は全く変わった事を
強調するために、戻ったのではないか。
一人の登場人物の心の成長を、見ている者が時に
恥ずかしくなるほど躍動的に、そして、初恋が儚く散った
経験を持つ誰もが時に息苦しくなるほどに切なく描ききった
根本さんの演出は秀麗だ。
 それに見事に応えた藤松さん。今作といい、
前作の「紛れもなく、私が真ん中の日」といい、
今後の成長が楽しみな役者さんだと感じざるを得なかった。

(終わり)

友たる証明

友たる証明

劇団野良犬弾

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

自分は子供の時に描いていた大人になれているのか。
多くの人が理想とギャップを抱えて生きている。
底抜けに優しい、みんなのリーダーがどうしてああなってしまったのか。
その理由がある明かされた時の辛さが半端無かった。
実在する人物がモデルと聞いてさらに驚く。
こんな波乱万丈な人生を生きた人物がいるのかと
事実は小説よりも奇なりとは言うものである。

過去と現在とシーンが多く転換するが混乱もなく
伏線も回収し、救いがある希望に溢れた終わり方で個人的には実に楽しめた。

memory!

memory!

壱人前企画

日暮里d倉庫(東京都)

2017/11/28 (火) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ある古いアパートの管理人と、そこに住む様々な人々の人間模様。
笑い悩み苦しみながらも互いに支え合った彼ら。
血の繋がりこそ無いけれど確かにあった絆は現代に残されていた。

聖人の様に献身的でお節介焼きの女管理人のキャラに最初は抵抗を感じたものの
ひた向きさと、綺麗事だけでない優しさで傷を抱えた住民達を支えて行く姿には目頭が熱くなりました。

登場人物が多過ぎて終わってから「結局この人はなんだったんだ?」となったりもしましたが
笑いあり涙ありで非常に楽しめた作品です。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

物語の運び方の上手さや出演者の方々も素敵で感動しました

俳優教室は、虹の彼方

俳優教室は、虹の彼方

ハマコクラブキヨコクラブ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/30 (金) 19:30

価格3,500円

面白かったことを文字に起こそうとしたが、本当にしょうもないことばかりだった。そんなことが、本当に面白かったです。脚本や役者さんの腕と客席の空気で世界がこんなに変わると思うと涙が出てくる。
終演後、次回公演の参加や引退撤回についてコメントを求められた際の飛田康介さんの寂しそうな表情だけが心配です。

いつかそのアレをキメるタイム

いつかそのアレをキメるタイム

シベリア少女鉄道

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/19 (火)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/02/16 (土) 18:00

価格4,000円

各所で劇団の好評を耳にし、紹介文には「緻密な劇構造を無駄遣いしてくだらない笑いにしか昇華させないふざけた作風」と素敵なことが書いてあり、当日行くと客席はほぼ満席で熱い風を感じました。これは大いに笑って、楽しもうと意気込んで観ていましたが、最後まで、心から楽しめませんでした。
パロディを主体とした内容にもかかわらず、元ネタが分らない人も楽しめ、わかるともっと楽しめるという点に注力されておらず、あのアレ回収のためだけの単体では無味乾燥なやりとりが延々と続き、喜劇を観ているのにひたすら「疎外感」を覚えるのはなぜだろうとずっと考え続けていました。一緒に行った人は途中から寝ていましたが、大きな音が鳴るシーンがあったので起きました。
客席では多くの方が爆笑しており、私も、身を持ち崩す予備校生の演技で、左手で煙草を吸いながら、右手でスロットを打つ仕草がリアルだったなど、部分的には楽しめたところもわりとありましたが、勝手に期待して、独立した世界を構築している演劇作品を劇場に観に行ったつもりが、家で観ればいいような何かの外延的な30分のコント番組みたいな内容だったのがその原因かと思っています。

水平線の歩き方

水平線の歩き方

大手前大学 演劇部 演劇★団子

大手前大学 CELLフォーラム(兵庫県)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/02 (土)公演終了

満足度★★★★

キャラメルBoxのリメイクでしたが、良かった❗泣けました。自分が投射されているように思えました。意外でしたが、感動しました。

サンカイ

サンカイ

やみ・あがりシアター

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/03/01 (金) 19:30

サンカイ(@1)
3/1 19:30~ サンモールシアター
満席(増席?)

別離のきっかけって、他人から見れば些細な事でも、本人にとってはとっても大切なんだって事を気づかされました。殆ど笑いながら、時にシリアスに。

色々なミラクルが重なり、最後はそれぞれの喜怒哀楽がMAXになってのサンカイ。とっても楽しめました。→個人的には、ゆきなに笑った!

ネタバレBOX

それにしても、どんどん大きくなっていく蛇は、何を食べていたんだろう。最後に食べたものしか理解出来なかったのが残念
スタンドアローン

スタンドアローン

ジョーカーハウス

萬劇場(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ジョリーロジャー以来の観劇でした。全く違った世界観の演出で正直戸惑いながら、ストーリーもついて行けなくて難しいなぁ好みじゃないのかなと感じて迎えたエンディング。そうか!複雑怪奇なのも納得、この話かーと。結局気がついたら面白かったです!
ただ、音響が大き過ぎて頭がクラクラして、時々現実世界に引き戻されたのはせっかくの舞台のマイナスだったと。

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